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変身ヒーローと異世界の魔物
異世界変身ヒーロー対ケルベロス
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「ぐあっ……」
声を上げたのはケルベロスだった。
俺のマテリアルソードが、右前足の攻撃を受け止めた。
そして、そのまま足の一部を斬り落としたのだ。
ケルベロスは飛び退って俺を睨んだ。
「何だ? お前は?」
「こことは違う世界を救ったヒーローだったんだが、その世界にとっては脅威でもあるらしい、ぜ」
「あ、アキラさん……」
俺はヨミを抱き起こす。
「また、助けてもらいましたね。やっぱり、私のことを――」
「それだけ言える元気があるなら、今回は致命傷ではないんだな」
「……あ、はい。きっと進化したお陰かと」
「でもまあ、戦える状態じゃないだろ。すぐにここから離れろ。ディレックも虫の息だがまだ生きてる。連れて行ってあげてくれ。ヨミを助けるために身を挺してくれたんだ」
「はい」
ヨミはすぐに倒れているディレックに駆け寄った。
俺はガイハルトを抱えている女たちにも叫んだ。
「お前らも、そいつを連れてこの場から離れろ!」
「あ、あんた……あの時の……」
「今はその話をしてる場合じゃないだろ」
「そ、そうね。わかったわ」
エヴァンスも生きているが、センサーの反応だとあいつが一番軽傷のようだ。
また、逃げる隙を窺ってるのかもな。
放っておいても自力で逃げるだろう。
こうして、ケルベロスと対峙するのは俺だけになった。
見ると、すでに右前足の怪我は治っている。
さすがにあの程度ではすぐに再生するか。
魔物が再生するのは経験済みだからそれほど驚くことはなかった。
「世界を救った、だと? 笑わせるなっ!」
ケルベロスは地面を抉るほど強く蹴って突っ込んできた。
前足の爪を交互に突き出してくる。
俺はそれをかいくぐって斬りつけてケルベロスの後ろに回った。
「チィッ!」
前足を地面に突き立てて、すぐに方向転換して俺の方に向き直る。
ケルベロスの前足は血に濡れてはいるが、すでに傷は塞がっていた。
これまでのこの世界の魔物との戦いから、傷が塞がっても与えたダメージがなくなっているわけではない、ということは分析できていた。
この攻撃を繰り返していけば、いずれは倒せるだろうが……。
それまでネムスギアのエネルギーが持つのか、わからない。
ケルベロスの体力というか生命力のようなものが可視化できていれば、そういう戦い方もありだろうが。
「火の神の名において、我が命ずる!」
「雷の神の名において、我が命ずる!」
「闇の神の名において、我が命ずる!」
「「「闇の力を爆発させよ! ヘルフレア!」」」
接近戦では分が悪いと考えたのか、ケルベロスは闇に染まった炎を放った。
雷撃と共に俺に向かって三方から向かってくるが、避けられない速度ではなかった。
地面を削って、辺りの建物をさらに破壊するだけ。
『チャージアタックワン、クレセントスラッシュ!』
俺はそのままケルベロスの腹下に飛び込む。
マテリアルソードから放たれた斬撃は、三日月を描くように煌めいて、ケルベロスの腹を斬り裂く。
「ぐああああああっ!」
地面を転がりながら苦悶の表情を浮かべた。
『チャージアタックスリー、レイストームスラッシュ!』
立ち上がる間を与える気はない。
マテリアルソードを振るうと、無数の斬撃が雨のようにケルベロスに叩きつけられた。
一撃一撃も軽い攻撃ではない。
土煙が舞い、ケルベロスの体はその場で何度も小さくバウンドする。
技が過ぎ去ると、そこには全身を赤く血で染め上げたケルベロスが横たわっていた。
……倒した……?
いや、まだ死んでいない。
致命傷ですらないはずだ。
なぜなら――。
魔物は死ぬとクリスタルだけになる。
だが、ケルベロスの体は消えるような気配はなかった。
「……油断して、近づいてくるかと思ったがな」
「どうやら馬鹿ではないらしい」
「幻惑魔法でも使えれば、クリスタルだけになったように見せられただろうがな」
ケルベロスの三つの頭がそれぞれにそう言って、立ち上がった。
やはり、普通の技では倒せないか。
こうなったら必殺技を使うしかない。
今の俺に制御できるだろうか。
「お前、強いんだな」
「そうだな。それは認めるべきだろう」
「そして、強いということは我らにとっても意味がある」
「……何を言ってるんだ?」
これだけ俺が押しているというのに、ケルベロスは笑っていた。
嫌な感じだ。
俺の方が無傷で、ケルベロスにはダメージを与えている。
それは紛れもない事実なのに、まだ余裕があるように見えた。
「来たるべき日は今だったと言うことか」
「こいつとの激しい戦いを乗り越えたとき、我らは魔獣を超える」
「見せてやろう。我らの本気を」
「「「ウオオオオオオオォォォォン!!」」」
三つの頭が大きく吠える。
すると、ケルベロスの姿がどんどん小さくなっていく。
『警告します。先ほどよりも未知のエネルギーが増大しました』
それは、何より対峙している俺自身の肌が感じていた。
大きさは人と同じくらいにまで小さくなった。
『具体的には体長2メートルくらいです』
だが、威圧感が違う。
魔力のない俺には感じられないが、きっとそれが増えたんだろう。
「あの姿で人間を玩具にするのは面白いんだがな。大きな体長を維持するために無駄な魔力を使っているんだ」
「これが、我らの真の姿」
「お前の強さを見込んで本気で相手してやろうというのだ。あまりガッカリさせるなよ」
いきなり、俺の前にケルベロスの姿があった。
マテリアルソードを構える暇もない。
頭から俺の胸の辺りに突っ込んでくる。
もろに喰らって吹き飛ばされた。
空中で宙返りをして、地面に降り立つ。
なんとか体勢を整えて、ケルベロスを見るが、そこに奴の姿はなかった。
『左です!』
AIのセンサーが感知する。
俺は反射的にマテリアルソードでガードする。
ダメージは受けなかったが、前足で薙ぎ払われた。
地面にマテリアルソードを突き立てて、踏みとどまる。
自分の目でケルベロスの動きを追うのは無理だ。
センサーの反応を頼りに、ケルベロスの居場所を把握する。
奴は、まだ動いてはいなかった。
「クククッ、少し安心したぞ」
「今のはほんの小手調べだ」
「それでもその程度のダメージなら、合格だ」
口の中に血の味が広がる。
まともに喰らったタックルのダメージか。
小さくなって身軽になっただけじゃない。
一つ一つの攻撃も重く鋭くなっている。
力を凝縮しているみたいだ。
『来ますっ!』
AIがそう警告したときにはすでに俺の視界にはケルベロスはいない。
センサーだけがその動きを捉える。
右側から向かってくる。
マテリアルソードで何とか受け止めるが、次の瞬間には背後に回っていて、体が反応できない。
さらに前から。
『チャージアタックスリー、レイストームスラッシュ!』
避けるのが無理なら、こちらから仕掛けるしかない。
それも、狙いを付けて攻撃するのは不可能。
動きを予測してその辺りを斬るしかない。
だが、斬撃の雨は土煙を上げるだけで、手応えはない。
「遅いなぁ」
耳元で声がする。
『警告が、間に合いません』
センサーが動きを捉えても、それを認識して対応するまでにラグがある。
ガードすら間に合わずに後ろ足で蹴り飛ばされた。
地面に叩きつけられたダメージは大したことない。
ネムスギアはその程度の衝撃はものともしない。
ただ、ショルダーガードを形成していたネムスギアには爪痕が刻まれていた。
さっきまでとは立場が逆だ。
致命傷ではないが、確実にダメージが蓄積していく。
このままじゃ、いずれ……。
必殺技を、使うしかないか……?
あれなら、どれだけ体力やら魔力があっても一撃で消し飛ばせるんじゃないか。
『これまでの敵の動きから計算すると、必殺技は空振りに終わると結論づけます』
空振り?
素早く動いても、そこら中を巻き込むぐらいで使えば、当たるんじゃないか。
『いえ。それでも躱されます。そして、それだけのエネルギーを一度に放出した場合、ネムスギアは即時解除されます』
最悪の展開だな、それは。
「おいおい。立ち止まってる余裕があるのか?」
「くっ」
ケルベロスが攻撃を再開させた。
どの方向から来るのがわかっても追いつかない。
もっと速く、動かなければ。
もっと速く。
速く、速く、速く。
『システム変更準備が完了しました。ファイトギアフォーム、スタンバイ。認証を求めます』
唐突にAIが告げた。
俺の意志からネムスギアが導き出した答え。
それは、ネムスギアの別の姿。
「……変身!」
『起動コードを認証しました。ネムスギア、ファイトギアフォーム、展開します』
白を基調とした鎧が赤へと変わる。
そして、ショルダーガードがなくなり、全体的に厚みのない鎧になった。
頭を覆うマスクのような兜も、角が頭の後ろへ反り返り、流れるようなデザインへと変わっていた。
姿が変わっただけじゃない。
動体視力もよくなっているのか、センサーに頼らなくてもケルベロスの動きが見えた。
体を反らして躱す。
「何!?」
後ろから前足を伸ばしてきた。
俺は頭を下げて避ける。
「ま、また!?」
右から左から、下から上から、前から後ろから。
どの方向から来るのか見える。
そして、見える以上に体が動く。
俺は何度かケルベロスの攻撃を見て、掴めそうだと思ったので手を伸ばした。
「ば、馬鹿な!?」
驚愕の声を上げたケルベロスよりも、前足を掴んだ俺の方が驚いた。
『チャージアタックワン、メテオライトブロー!』
握った拳が赤く輝く。
俺はそのままケルベロスの胴体を殴り飛ばした。
「ガハッ!」
声を上げたのはケルベロスだった。
俺のマテリアルソードが、右前足の攻撃を受け止めた。
そして、そのまま足の一部を斬り落としたのだ。
ケルベロスは飛び退って俺を睨んだ。
「何だ? お前は?」
「こことは違う世界を救ったヒーローだったんだが、その世界にとっては脅威でもあるらしい、ぜ」
「あ、アキラさん……」
俺はヨミを抱き起こす。
「また、助けてもらいましたね。やっぱり、私のことを――」
「それだけ言える元気があるなら、今回は致命傷ではないんだな」
「……あ、はい。きっと進化したお陰かと」
「でもまあ、戦える状態じゃないだろ。すぐにここから離れろ。ディレックも虫の息だがまだ生きてる。連れて行ってあげてくれ。ヨミを助けるために身を挺してくれたんだ」
「はい」
ヨミはすぐに倒れているディレックに駆け寄った。
俺はガイハルトを抱えている女たちにも叫んだ。
「お前らも、そいつを連れてこの場から離れろ!」
「あ、あんた……あの時の……」
「今はその話をしてる場合じゃないだろ」
「そ、そうね。わかったわ」
エヴァンスも生きているが、センサーの反応だとあいつが一番軽傷のようだ。
また、逃げる隙を窺ってるのかもな。
放っておいても自力で逃げるだろう。
こうして、ケルベロスと対峙するのは俺だけになった。
見ると、すでに右前足の怪我は治っている。
さすがにあの程度ではすぐに再生するか。
魔物が再生するのは経験済みだからそれほど驚くことはなかった。
「世界を救った、だと? 笑わせるなっ!」
ケルベロスは地面を抉るほど強く蹴って突っ込んできた。
前足の爪を交互に突き出してくる。
俺はそれをかいくぐって斬りつけてケルベロスの後ろに回った。
「チィッ!」
前足を地面に突き立てて、すぐに方向転換して俺の方に向き直る。
ケルベロスの前足は血に濡れてはいるが、すでに傷は塞がっていた。
これまでのこの世界の魔物との戦いから、傷が塞がっても与えたダメージがなくなっているわけではない、ということは分析できていた。
この攻撃を繰り返していけば、いずれは倒せるだろうが……。
それまでネムスギアのエネルギーが持つのか、わからない。
ケルベロスの体力というか生命力のようなものが可視化できていれば、そういう戦い方もありだろうが。
「火の神の名において、我が命ずる!」
「雷の神の名において、我が命ずる!」
「闇の神の名において、我が命ずる!」
「「「闇の力を爆発させよ! ヘルフレア!」」」
接近戦では分が悪いと考えたのか、ケルベロスは闇に染まった炎を放った。
雷撃と共に俺に向かって三方から向かってくるが、避けられない速度ではなかった。
地面を削って、辺りの建物をさらに破壊するだけ。
『チャージアタックワン、クレセントスラッシュ!』
俺はそのままケルベロスの腹下に飛び込む。
マテリアルソードから放たれた斬撃は、三日月を描くように煌めいて、ケルベロスの腹を斬り裂く。
「ぐああああああっ!」
地面を転がりながら苦悶の表情を浮かべた。
『チャージアタックスリー、レイストームスラッシュ!』
立ち上がる間を与える気はない。
マテリアルソードを振るうと、無数の斬撃が雨のようにケルベロスに叩きつけられた。
一撃一撃も軽い攻撃ではない。
土煙が舞い、ケルベロスの体はその場で何度も小さくバウンドする。
技が過ぎ去ると、そこには全身を赤く血で染め上げたケルベロスが横たわっていた。
……倒した……?
いや、まだ死んでいない。
致命傷ですらないはずだ。
なぜなら――。
魔物は死ぬとクリスタルだけになる。
だが、ケルベロスの体は消えるような気配はなかった。
「……油断して、近づいてくるかと思ったがな」
「どうやら馬鹿ではないらしい」
「幻惑魔法でも使えれば、クリスタルだけになったように見せられただろうがな」
ケルベロスの三つの頭がそれぞれにそう言って、立ち上がった。
やはり、普通の技では倒せないか。
こうなったら必殺技を使うしかない。
今の俺に制御できるだろうか。
「お前、強いんだな」
「そうだな。それは認めるべきだろう」
「そして、強いということは我らにとっても意味がある」
「……何を言ってるんだ?」
これだけ俺が押しているというのに、ケルベロスは笑っていた。
嫌な感じだ。
俺の方が無傷で、ケルベロスにはダメージを与えている。
それは紛れもない事実なのに、まだ余裕があるように見えた。
「来たるべき日は今だったと言うことか」
「こいつとの激しい戦いを乗り越えたとき、我らは魔獣を超える」
「見せてやろう。我らの本気を」
「「「ウオオオオオオオォォォォン!!」」」
三つの頭が大きく吠える。
すると、ケルベロスの姿がどんどん小さくなっていく。
『警告します。先ほどよりも未知のエネルギーが増大しました』
それは、何より対峙している俺自身の肌が感じていた。
大きさは人と同じくらいにまで小さくなった。
『具体的には体長2メートルくらいです』
だが、威圧感が違う。
魔力のない俺には感じられないが、きっとそれが増えたんだろう。
「あの姿で人間を玩具にするのは面白いんだがな。大きな体長を維持するために無駄な魔力を使っているんだ」
「これが、我らの真の姿」
「お前の強さを見込んで本気で相手してやろうというのだ。あまりガッカリさせるなよ」
いきなり、俺の前にケルベロスの姿があった。
マテリアルソードを構える暇もない。
頭から俺の胸の辺りに突っ込んでくる。
もろに喰らって吹き飛ばされた。
空中で宙返りをして、地面に降り立つ。
なんとか体勢を整えて、ケルベロスを見るが、そこに奴の姿はなかった。
『左です!』
AIのセンサーが感知する。
俺は反射的にマテリアルソードでガードする。
ダメージは受けなかったが、前足で薙ぎ払われた。
地面にマテリアルソードを突き立てて、踏みとどまる。
自分の目でケルベロスの動きを追うのは無理だ。
センサーの反応を頼りに、ケルベロスの居場所を把握する。
奴は、まだ動いてはいなかった。
「クククッ、少し安心したぞ」
「今のはほんの小手調べだ」
「それでもその程度のダメージなら、合格だ」
口の中に血の味が広がる。
まともに喰らったタックルのダメージか。
小さくなって身軽になっただけじゃない。
一つ一つの攻撃も重く鋭くなっている。
力を凝縮しているみたいだ。
『来ますっ!』
AIがそう警告したときにはすでに俺の視界にはケルベロスはいない。
センサーだけがその動きを捉える。
右側から向かってくる。
マテリアルソードで何とか受け止めるが、次の瞬間には背後に回っていて、体が反応できない。
さらに前から。
『チャージアタックスリー、レイストームスラッシュ!』
避けるのが無理なら、こちらから仕掛けるしかない。
それも、狙いを付けて攻撃するのは不可能。
動きを予測してその辺りを斬るしかない。
だが、斬撃の雨は土煙を上げるだけで、手応えはない。
「遅いなぁ」
耳元で声がする。
『警告が、間に合いません』
センサーが動きを捉えても、それを認識して対応するまでにラグがある。
ガードすら間に合わずに後ろ足で蹴り飛ばされた。
地面に叩きつけられたダメージは大したことない。
ネムスギアはその程度の衝撃はものともしない。
ただ、ショルダーガードを形成していたネムスギアには爪痕が刻まれていた。
さっきまでとは立場が逆だ。
致命傷ではないが、確実にダメージが蓄積していく。
このままじゃ、いずれ……。
必殺技を、使うしかないか……?
あれなら、どれだけ体力やら魔力があっても一撃で消し飛ばせるんじゃないか。
『これまでの敵の動きから計算すると、必殺技は空振りに終わると結論づけます』
空振り?
素早く動いても、そこら中を巻き込むぐらいで使えば、当たるんじゃないか。
『いえ。それでも躱されます。そして、それだけのエネルギーを一度に放出した場合、ネムスギアは即時解除されます』
最悪の展開だな、それは。
「おいおい。立ち止まってる余裕があるのか?」
「くっ」
ケルベロスが攻撃を再開させた。
どの方向から来るのがわかっても追いつかない。
もっと速く、動かなければ。
もっと速く。
速く、速く、速く。
『システム変更準備が完了しました。ファイトギアフォーム、スタンバイ。認証を求めます』
唐突にAIが告げた。
俺の意志からネムスギアが導き出した答え。
それは、ネムスギアの別の姿。
「……変身!」
『起動コードを認証しました。ネムスギア、ファイトギアフォーム、展開します』
白を基調とした鎧が赤へと変わる。
そして、ショルダーガードがなくなり、全体的に厚みのない鎧になった。
頭を覆うマスクのような兜も、角が頭の後ろへ反り返り、流れるようなデザインへと変わっていた。
姿が変わっただけじゃない。
動体視力もよくなっているのか、センサーに頼らなくてもケルベロスの動きが見えた。
体を反らして躱す。
「何!?」
後ろから前足を伸ばしてきた。
俺は頭を下げて避ける。
「ま、また!?」
右から左から、下から上から、前から後ろから。
どの方向から来るのか見える。
そして、見える以上に体が動く。
俺は何度かケルベロスの攻撃を見て、掴めそうだと思ったので手を伸ばした。
「ば、馬鹿な!?」
驚愕の声を上げたケルベロスよりも、前足を掴んだ俺の方が驚いた。
『チャージアタックワン、メテオライトブロー!』
握った拳が赤く輝く。
俺はそのままケルベロスの胴体を殴り飛ばした。
「ガハッ!」
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