世界を救った変身ヒーローだったのに、人類に危険視されて異世界へ追放されたのだが

天地海

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変身ヒーローと魔王の息子

帝国のおもてなし

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 夜の闇に街の明かりが浮かび上がる。
 俺の世界の東京とは比べるまでもないが、飾り気のない石造りの建物が建ち並ぶ姿は今まで見てきた町とはまるで様相が違う。
 帝都を囲う壁はまるで要塞のような姿をしていた。
 高さは十五メートルから二十メートルくらいはある。
 そして、それをも超える建物が町のあちこちに見える。
 さらにそれらがあっても狭さを感じさせないほど広い。
 アイレーリスやダグルドルドの町も大きかったが、ここはその数倍はある。
 端から端まで見て回ったら一日では絶対に回りきれないし、出来れば馬車を使いたくなるほどだ。
 帝国の飛翔船はどんどん町の中へと入っていく。
 俺たちが乗っている飛翔船を含めて三隻もの飛翔船が町の上を飛んでいるのに、町の人たちが驚くような声は聞こえてこない。
 もちろん、これだけの規模の町だから人もたくさんいる。
 飛翔船から見下ろすと、道路は馬車が行き交い、その横を人が歩いている。
「……帝国がこのような発展を遂げていたとは、思いもいたしませんでしたわ」
 ルトヴィナが素直に感嘆の声を上げた。
 甲板にはキャリーもいるが、彼女はさっきから帝都の町並に圧倒されているように目を丸くさせていて、言葉を忘れてしまったかのよう。
 大きな建物の横を抜けるように前の飛翔船は進み、今度は城が見えてきた。
「どうでもいいけど、文化や文明はごちゃ混ぜのようだな」
 大統領制と言っているのに、王様が住むような城が町のど真ん中に建てられている。
 三角形の建物をいくつも重ねたような形で、真ん中の先端部分はこの町でも一番高い。
 広さも町一番だろう。
 驚くべき事に、城の西側には飛翔船を停めるスペースがあった。
 しかも、二隻も。
「「我々の船の隣りに下ろしてください!」」
 またジュリアスが響き渡る魔法の声で呼びかけた。
「……敵の真ん中に僕らにとっては切り札とも言える飛翔船を降ろすことになるのですか……」
 シャリオットはそう言って躊躇っていたが、後ろからこっちを見張ってる飛翔船もあるのにいつまでも留まっているわけにもいかない。
「アーヴィン、彼の言うとおりにしてくれ」
「あ、えーと……」
 さすがに自国の王が迷ってる前で勝手なことが出来ないようでアーヴィンはどうしたらいいのか考え込んだ。
「ここまで来てしまったのなら、今さら考えることもないと思いますわ。虎穴に入らずんば虎児を得ずと言いますし。万が一のことがあったときは、この魔法兵器で帝都を火の海にしてしまえば脱出くらいは出来ますわよ」
 本気なのか冗談なのかよくわからない微笑みを湛えてルトヴィナは言った。
「あまり怖いことをさらりと言うな。それこそ、敵の真ん中なんだから誰に聞かれてるかもわからないのに」
「別に、構わないのではありませんか? あちらもああして威嚇しているのですから、手を出したらただではすまないと思わせることも重要なことですわ」
 グライオフとの時も思ったけど、ルトヴィナって結構好戦的なんだよな。
 やられたらやり返す的な。
 ルトヴィナから仕掛けることはないけど。
 だから、帝国の大統領――レグルスとも話が付けられると思ったのかも知れない。
 これを言ったら嫌われそうだが、似ている面もあると思った。
「……わかりました。彼らに従いましょう。ですが、皆さんくれぐれも警戒を怠らないでください」
 シャリオットは重ねて慎重にそう言ってからアーヴィンに下ろすように指示を出した。
 飛翔船が帝国の飛翔船の隣に向かって高度を下げる。
 スペースに余裕はあるが、アーヴィンは冷や汗をいっぱいかきながら操縦桿を握っていた。
 そして、着陸と同時に大きく息を吐いた。
 ここで不手際があったら、何か国際問題に発展するかも知れないとでも思っていたんだろう。
「「皆さん、今日はこの城の客間に招待しますので船から降りてください」」
 すでに飛翔船から降りていたジュリアスが、俺たちの飛翔船の下から声を張り上げる。
「っていってるけど、どうする?」
「反対に決まってるでしょ、何をされるかわかったものじゃないわ」
 キャリーははっきりと帝国の人間を疑っていた。
 無理もないが、シャリオットはキャリーに賛成した。
 しかし、ルトヴィナは同意しなかった。好奇心が強そうだものな。
 俺はと言うと、レグルスが何か小細工を用意しているとは思わなかった。
 連合国の代表者を三人で倒せると思っているジュリアスだって、そんなつまらないことはしないだろう。
 そんなわけで、飛翔船から降りたのは俺とヨミとアスルとルトヴィナとルトヴィナを護衛するメリディアの兵士たち。
 全部で十四人。
「あなたたちだけ、ですか? 確か他にも女王や王がいたと思いましたが」
 ジュリアスが不満そうに言う。
「何か罠があるのではないかと警戒されているのですわ」
 冷めた視線でルトヴィナがジュリアスを見た。
「む……僕らがそのような卑怯な手を使うと思ってるのですか?」
 彼はその視線を意に介さず言葉を続ける。
 さすがはこの年で国防長官を任されているだけのことはある。
「俺は思ってないけど、国を治めるものってのは何でもかんでも信じるわけにはいかないんだよ」
 特にキャリーは貴族に裏切られた経験もある。
「……それでは、僕らと同盟を結んでも信用などできないのではありませんか?」
「そのためにキャリーは対話を求め続けたんだろ。話せばわかり合えると思ってるんだよ。ま、その話は決裂したわけだが」
「だからレグルス大統領が甘いと言っているんですよ」
 このまま立ち話をしていても一向に話が進まないので強制的に終わらせることにした。
「どうでもいいけど、代表戦で決着を付けるって話になってるのに、ここでその議論を続けるのか?」
 言っている意味は正しく伝わったようで、ジュリアスは一瞬だけ顔を赤くさせたがすぐに冷静さを取り戻した。
「…………今日、君たちが泊まる部屋を案内しましょう」
 ジュリアスの後について行くと、馬車が何台か駐まっていた。
 それに乗って城へ向かう。
 飛翔船の停泊所から城の庭は繋がっていて、一直線に進む。
 城の庭は空から見たときからわかってはいたが、石畳で整備されていてシンプルで美しかった。
 しかも、その庭を魔法の光がゆっくりと飛び交っているからどことなく幻想的な雰囲気を演出している。
 馬車はそれを横目に、城の中央へ向かった。
 城の入り口は、城の真ん中地上二階くらいにあった。
 馬車から降りて、ステージの大階段のようなところを上ると、両開きの扉の前に着く。
 ジュリアスが扉に取りつけられていた鉄の輪っかでノックをすると、両開きの扉は中から開かれる。
 まず高い天井に圧倒される。
 そして、左右に伸びた廊下の先はここからだとどこまで続いているのかわからないと錯覚を起こすほど。
 正面の壁には大きな壁画が三枚描かれていた。
 何を表現しているのかよくわからない。
 この世界にも抽象画という文化があるって事だけはわかった。
「これは、中々……」
 ルトヴィナだけが感想を言った。
 ヨミやアスルは物珍しそうに見ているだけ。
 俺も似たようなものだった。
「こちらです」
 ジュリアスは右の廊下を進んでいた。
 もうちょっとよく見ていたい気もしたが、慌ててジュリアスの後を追った。
 この城の様子だと、置いて行かれたら確実に迷う。
 右の廊下に出るとそこもやはり天井が高く、しかもその天井にも絵が描かれていた。
 右の壁面には窓ガラスが縦に三つ、横にはいくつ並んでいるのかわからないほど。
 窓枠も装飾が施されていて、まるで額縁のようだった。
 廊下の左側には扉と階段が等間隔に並んでいる。
 そのちょうど五つ目の扉の前でジュリアスが立ち止まり、鍵を開けた。
「ここが君たちの部屋です」
 それは部屋というより、一つの家と言ってもいいくらいだった。
 リビングとベッドルームが二つ。トイレとバスルームが別々にある。
 さらに、部屋の中に階段もあって、二階にも小さめの部屋が二つあった。
「この鍵はレグルス大統領が君にプレゼントすると言っています」
 そう言って部屋の鍵を俺に渡してきた。
「どういうことだ? ここは客間なんだよな?」
「レグルス大統領はすでに君のことを仲間と認めているようです。僕らが勝てば正式に大統領の部下として、君はここに住み込みで大統領の教育を受けることになると言いました」
「……俺が勝ったら、これは返せばいいのか?」
「ありえないと言っておきますが、その場合は君は僕たちと共に魔族と戦います。この部屋はその時の拠点として使えばいいと言っています」
「なるほど」
 つまり、いずれにしてもこの部屋は俺が使うために用意されたって事だ。
「食事がしたければ、この部屋の隣りにある階段を上がって左手側に食堂があります。ただ、夜の九時を回ると利用できなくなりますから、気をつけた方が良いと思います」
「明日は戦う敵同士だって言うのに、何から何まで悪いな」
「いいんですよ。僕らの真似をして三人で戦うなんて無謀なことをする冒険者に、体調が万全じゃなかったとかくだらない言い訳はして欲しくありませんから」
「たいした自信だ」
「それは、こちらのセリフですね」
 ほんの少しだけ火花を散らせたが、この場で手を出すようなバカではない。
 挑戦的な瞳を交わしただけで、ジュリアスはすぐに廊下を戻っていった。
「アキラくん、城の中を探検してみますか?」
 この状況におけるルトヴィナの微笑みは、あまり歓迎できるものではない。
 城を探検して何をするつもりなのか聞くのも野暮だ。
「ルトヴィナがどうするかは任せるけど、俺たちは休息を取らせてもらう。帝国とは小細工無しで正面から戦いたい」
 ジュリアスやカーラは何となくこちらを小馬鹿にしているようでムカつくが、その実力には確かな自信が感じられる。
 彼らは正面から戦いを挑むだろう。
 だから、俺もそれに応えたいと思った。
「……そう言うことなら控えましょう。では、食事にしませんか?」
「そうだな」
 ジュリアスに言われたとおり、確かに二階には食堂があった。
 だが、そこも部屋と言うよりも一つのお店が入ってしまったかのよう。
 長いテーブルが六個あり。それぞれに六客椅子がセットになっている。
 一度に三十六人が食事できるわけだから、その広さがわかると思う。
 まず部屋の端に用意されたお盆と箸やフォークやスプーンを取り、それをカウンターに持っていく。
 そこで注文したものが出てくる。
 食券を販売する機械のようなものはないが、いわゆる学食のようなシステムに近かった。
 俺とヨミは日替わり定食を頼み、アスルはカツ丼のようなものを、ルトヴィナは珍しがって刺身御膳のようなものを頼んだ。
 この世界では生魚というものを食べるのは、ホルクレストとエオフェリアの一部の人らしい。
 あの国の国境には大きな湖があるからそこに新鮮な魚がいるのは何となく想像は付く。
 ただ、この大陸の周りは海に囲まれているわけで、ルトヴィナの国だって海に面している部分はあるのだから魚だって手に入りそうなものだが、どうやら海の資源には興味がないらしい。
 だから、ここで刺身を料理として使っていることに興味が湧いたんだろう。
「いただきまーす」
 今日の日替わり定食は豚の生姜焼きがメインだった。
 ……本当にこの世界の食事は俺の世界のものとそっくりだ。
 文化や文明はまったく違うのに、どうしてここだけそっくりなのか。
 ギルド世界本部でこの世界の歴史は学んだが、それだけは未だ納得できる情報が存在しなかった。
「……アキラくんて、本当に毒が入っているとか警戒しないのですわね」
 ルトヴィナは刺身を箸で取って眺めているだけだった。
「え? ああ、前にも言ったろ。俺にはそういうの意味ないんだって」
「……あれは、私のことを信用していることの表れだと思っていたのですが、本当に言葉通りだったというわけですのね」
「いや、あながち間違ってもいないよ。あの時のルトヴィナもそうだし、帝国の人たちもそう言うことで俺たちを騙したりはしないって信じてる」
「……この席にキャロラインさんがいなかったことを良いことだと思うことにしておきますわ」
 そう言ってルトヴィナは刺身を口に入れた。
 ちなみに、味は悪くはない。
 特別美味いって言うほどでもないが、不味くもない。
 なんて言うか、無難な味。それこそ、ファミレスレベルだった。
 その後は部屋の風呂に女性陣から順番に入り、ベッドルームも男と女で別れて寝ることになった。
 明日は連合国の運命を懸けた戦いの日だというのに、これといって感慨も緊張もない。
 妙に落ち着いていた。
 ……こういう時、妹の声が聞けたりするんだが……。
 淡い期待を抱きつつ、意識がベッドの中に沈み込んでいった。

 カーテンがちゃんと閉まっていなかったのか、窓から朝日が差し込んできた。
 俺は夢さえ見ることがないくらい熟睡していたらしい。
 ……妹の声を聞くこともなかった。
 近くに来ていると思っていたから期待したんだが……。
 そう簡単にはいかないらしい。
 まあ、まだこの時点では俺がこの町にいるとは気づいていないのかも知れない。
 だが、代表戦が始まればさすがに気がつくだろう。
 何しろ代表戦は魔法水晶を使って生中継することになっている。
 今回はギルドだけでなく、この国でも魔法水晶の映像が流されるから、きっと気付いてくれるはずだ。
 俺たちが朝食を食べて支度を終えると、それを見計らったようにジュリアスが部屋の前までやってきた。
「準備は万全のようですね。代表戦は午後一時からです。それまで少し町を案内しましょうか?」
「いや、いい」
「ですが、君の目的は妹の捜索なんですよね? レグルス大統領からも手伝うように言われています」
「レグルスが?」
「レグルス大統領は誤解を受けやすい性格をしてますが、我が国でレグルス大統領を尊敬しないものなどいません。あの方は誰よりも人間の世界のことを考えています」
「信じてもらえるかわからないが、俺もレグルスはいい奴だとは思ってる。ただ、ちょっと思い込みが激しいような気はするが……」
「初めて意見が合いましたね。僕もその点さえ気をつけていただければ、人類を纏め上げる最高の王になれると思っているのですが……」
「人類の王ね。それはまた大きく出たな。でも、ジュリアスたちはレグルスが代表戦に参加するのを止めたんだろ?」
「世界を救うのは君ではなく僕たちだと認めさせるには、僕たちだけで勝たなければならない」
 裏も何もない。純粋に力を示したかっただけだったのか。
「妹の件は、代表戦が終わった後でいい」
「そうですか。では、次に会うときは闘技場の舞台の上になりますね」
「ジュリアスが案内するんじゃないのか」
「当たり前でしょう。僕たちは戦うのですから」
 十二時頃に迎えの馬車が来るからそれまでに準備をすませて城の庭で待つように言われた。
 早めのランチをサンドウィッチだけの軽めのものに済ませて、俺たちが庭で待っていると馬車が何台もやってきた。
 その中にはキャリーの姿も見える。
「調子は良さそうね」
「それよりも、この馬車の列は何だ?」
「闘技場まで送り届けるといって飛翔船のところまで来たのよ」
 そこまで言うと、キャリーは馬車から降りて俺に耳打ちした。
「一応、飛翔船にはファルナとシャリオットを残してきたから、何か不測の事態に陥っても飛翔船で離脱することはできると思う」
 その心配はないと思うが、わかったとだけ告げて俺たちも馬車に乗った。
 馬車は町中をゆっくりと走る。
 程なくして円形の巨大な闘技場が見えてきた。
 ホルクレストで見た闘技場も大きかったが、ここのはそのさらに三倍はある。
 闘技場の入り口を馬車に乗ったまま入る。
 入り口の高さは十メートルはある。帝国の建物はどこも高く広く作ってあるのか。
 闘技場の中を進んでいくと、俺とヨミとアスルを乗せた馬車とそれ以外の人を乗せた馬車で別れた。
 選手用の入り口と、観客用の入り口が違うと馬車を操っていた御者が説明した。
 俺たちは扉の前で馬車から降ろされた。
「さ、行くぞ」
「はい」
「ああ」
 ヨミもアスルも静かに闘志をたぎらせているような瞳をさせていた。
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