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Chapter 6

大地と「田中さん」⑥ ♡

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 ——あ、そうか。亜湖の父親が「田中のおじさん」なら、母親は「田中のおばさん」だ。

「ご…ご無沙汰しております」

 亜湖の両親の田中夫妻は、朝比奈の新春パーティに毎年のように出席していた。亜湖はなぜか、一回しか来なかったが……
 大地など朝比奈一族の子どもたちも成長するにつれ、大学生になる頃には自然とパーティには出席しなくなった。

「今日は何時頃、お宅へ伺えばご都合がよろしいでしょうか?」
 大地が会社の顧客に確認するかのように殊勝な声で尋ねると、スマホの向こうから軽やかな笑い声がした。

『大人になったわねぇ。あの腕白坊主の大地くんが……そんな言葉遣いして』
 そもそも、数日前「再会」した亜湖よりも、その両親の方が子どもの頃からの大地のことを知ってるのだ。
 ——ガキの頃の悪童三昧を知られてるから、なんかやりづらいなぁ。

『ふふふ……今日は土曜日でお仕事、お休みでしょ?亜湖とデートしたいんじゃないの?』
「いえ、そちらのご都合さえよければ、すぐにでも亜湖さんをお宅までお送りしますので」
『いいのよ。どうせ今日はわたし、友達と出かける予定だし。だから、夜になっても大丈夫よ。……ただ、今夜は家に帰してね』
 高らかに、笑い声が響く。

「もちろんです!」
 ——やった!夜まで亜湖と一緒にいられる許可が得られた!!

 大地はまるで初めて彼女の親から交際を許された男子高生のように、心の中でガッツポーズをした。


 スマホの通話を切ったとたん、大地は亜湖をブランケットごと引き寄せ、ぎゅーっと抱きしめた。
「亜湖、今日は夜まで一緒にいられるぞ」
 亜湖の瞳が見開く。
「おふくろさん、今日は友達と出かける予定があるそうだ」

「……だったら、夕飯も外で食べてくるんじゃないかな?おとうさんが名古屋でうちにいないから、おかあさんがお友達と出かけるときはいつもそう……」
 大地は亜湖の言葉を最後まで聞かず、彼女をベッドの上に押し倒した。

「……わっ」
 その拍子に、亜湖を包んでいたブランケットがめくれて、たわわなおっぱいがあらわになる。あわてて、ブランケットを引き上げようとする亜湖の手を、大地が制した。

 大地の目が獲物を逃さない野性の獣のように、ぎらりと光を放つ。なんだか昨夜とは違う荒々しい雰囲気を感じて恐れをなした亜湖は、一応、提案してみる。

「……お腹空いたよね?……朝ごはん、作ろうか?」

 大地は首を振った。

「……昨夜、おれの『好きにして』いい、って言ったよな?」

 やっぱり「提案」は却下らしい。

「朝飯より先に……おまえを……喰う」


 昨夜と同じカラダとは思えないほど、すんなりと今朝の亜湖は大地の熱いたぎりを受け入れた。大地のガツガツと力強く激しい突き上げにも、亜湖はもう痛がることはなかった。

「ぁん……ぁああ……っ」

 それどころか、色っぽくうるうるした瞳で、恥ずかしくて、でもうれしくて……真っ赤に染まった頬で、半開きのぷるぷるしたくちびるで、そこから漏れるかわいらしい喘ぎ声で……そしてなにより、たっぷりと膣内おくを潤わせて迎え入れ、彼の猛々しい抜き差しに応える。

 大地のたががごっそり外れた。


 それからほぼ半日、ベッドの中から亜湖を離せなくなった。何度もつながり、お互い何度も達した。

 昨夜、亜湖を気遣って、一回もイカないヌカない「紳士」っぷりを見せた大地だったが、早々と本性が暴かれた。

「ぁあああああああ……ぁっ⁉︎」

 初心者の亜湖を相手に——見事な「鬼畜」っぷりである。

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