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第5章 魔王襲来編
67話 王城、到着!!
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長年の夢の1つであり、最強になるための第一目標でもあった冒険者になってはや3日。
昨日ダンジョンであったことをお母様達に話していた途中でセドリックの側近の一人でもあるガイルが乱入して来て……
「っと、到着したみたいですね」
「そのようだな」
さらには! 王都の上空を覆い尽くすほどに巨大な魔法陣を使って魔王が一柱、不死の呪王ナルダバートが宣戦布告!!
なぜか戦争回避のための生贄に名指しされたのが約30分前のこと。
「さぁソフィーちゃん、行きましょうか」
「はい!」
というわけで、やって来ました!
イストワール王国が王都ノリアナの中心に聳え立つ、国王陛下を始めとする王族の方達が住う王城っ!!
「ソフィー、危ないから俺達の側を離れたらダメだぞ?」
「は~い」
「ソフィーには結界を展開しているし、結界には追跡機能もあるからどこにいてもソフィーの居場所はわかる筈だけど……エレン、絶対に気を抜くなよ」
「わかってる」
まったく、エレンお兄様もアルトお兄様も心配しすぎです。
まぁ、魔王ナルダバートのことを警戒するのはわかりますよ? なにせ魔王とは危険度Sランク、天災級の存在!
エレンお兄様やガルスさんを含め世界に10名ほどしかいないSランク冒険者でも単独で討伐はもちろん、勝負にすらない。
英雄と呼ばれるような存在が束になってようやく渡り合えるといわれる不可侵存在だもん。
いくら厳重な警備網をしいてる王城といえども、魔王なら侵入するのなんて簡単にできる。
だって私でも結構簡単にできると思うし、魔王やその配下にできないとは思えない。
だからお兄様達が魔王ナルダバートを警戒するのはわかるんだけど……
「ソフィー、エレンも言っているけど、本当に僕達の側を離れたらダメだよ?」
「それに、警戒すべきは魔王とその配下だけじゃないぞ!」
もう! 公爵邸から王城まで馬車で移動している間、何回同じことをいってるんですかっ!!
心配してくれてるのはわかりますけど……さすがにこう何度も同じことをいわれるとちょっとウザい。
それに、魔王ナルダバートとその配下以外にも警戒すべきって……
「さぁ、ソフィーおいで。
お父様が抱っこしてあげるよ~!」
「あ、あのお父様……」
さすがにお父様に抱っこされた状態で馬車から降りるのは恥ずかしいのですが……
「安心しなさい。
ソフィーの事はお父様が命に代えても守ってみせる!」
キリッとした顔で宣言してますけど……
「あぁ! ソフィー!!」
「……」
すぐにふにゃっと、だらしない顔で頬ずりしてくるから全然ビシッと決まらない!
魔王の宣戦布告なんて歴史に残る緊急事態の真っ只中なのに……緊張感の欠片もない、いつもの残念なお父様じゃんか!!
お母様、助けて~!
「ふふふ、ちょっと恥ずかしがってるソフィーちゃんも可愛いわね」
「えぇ、昨日も初めて水着を着て恥ずかしがってて可愛かったわよ。
約束通りちゃんと可愛いソフィーの姿は映像に残してるから後で一緒に見るとしましょう」
「ふふ、流石はルミエ様」
お母様もルミエ様も、2人してなんの話をしてるんですかっ!?
というかルミエ様! 映像ってなにっ!?
「じゃあ、行くよ」
あぁ、待って! せめて下ろしてくださ……
「ルスキューレ公爵家の皆様、お待ちしておりました」
「うぅ……」
遅かった。
しかも、まさか王国騎士団副団長たるバリアード・アレス伯爵に出迎えられるなんて。
「ソフィア様、お久しぶりです」
「あの、その……お久しぶりです」
恥ずかしいからそんなに見ないでっ!!
「アレス卿、その節はありがとう」
お父様、その節って?
「いえ、お気になさらず。
ではこちらへ、皆様を陛下がお待ちです」
昨日ダンジョンであったことをお母様達に話していた途中でセドリックの側近の一人でもあるガイルが乱入して来て……
「っと、到着したみたいですね」
「そのようだな」
さらには! 王都の上空を覆い尽くすほどに巨大な魔法陣を使って魔王が一柱、不死の呪王ナルダバートが宣戦布告!!
なぜか戦争回避のための生贄に名指しされたのが約30分前のこと。
「さぁソフィーちゃん、行きましょうか」
「はい!」
というわけで、やって来ました!
イストワール王国が王都ノリアナの中心に聳え立つ、国王陛下を始めとする王族の方達が住う王城っ!!
「ソフィー、危ないから俺達の側を離れたらダメだぞ?」
「は~い」
「ソフィーには結界を展開しているし、結界には追跡機能もあるからどこにいてもソフィーの居場所はわかる筈だけど……エレン、絶対に気を抜くなよ」
「わかってる」
まったく、エレンお兄様もアルトお兄様も心配しすぎです。
まぁ、魔王ナルダバートのことを警戒するのはわかりますよ? なにせ魔王とは危険度Sランク、天災級の存在!
エレンお兄様やガルスさんを含め世界に10名ほどしかいないSランク冒険者でも単独で討伐はもちろん、勝負にすらない。
英雄と呼ばれるような存在が束になってようやく渡り合えるといわれる不可侵存在だもん。
いくら厳重な警備網をしいてる王城といえども、魔王なら侵入するのなんて簡単にできる。
だって私でも結構簡単にできると思うし、魔王やその配下にできないとは思えない。
だからお兄様達が魔王ナルダバートを警戒するのはわかるんだけど……
「ソフィー、エレンも言っているけど、本当に僕達の側を離れたらダメだよ?」
「それに、警戒すべきは魔王とその配下だけじゃないぞ!」
もう! 公爵邸から王城まで馬車で移動している間、何回同じことをいってるんですかっ!!
心配してくれてるのはわかりますけど……さすがにこう何度も同じことをいわれるとちょっとウザい。
それに、魔王ナルダバートとその配下以外にも警戒すべきって……
「さぁ、ソフィーおいで。
お父様が抱っこしてあげるよ~!」
「あ、あのお父様……」
さすがにお父様に抱っこされた状態で馬車から降りるのは恥ずかしいのですが……
「安心しなさい。
ソフィーの事はお父様が命に代えても守ってみせる!」
キリッとした顔で宣言してますけど……
「あぁ! ソフィー!!」
「……」
すぐにふにゃっと、だらしない顔で頬ずりしてくるから全然ビシッと決まらない!
魔王の宣戦布告なんて歴史に残る緊急事態の真っ只中なのに……緊張感の欠片もない、いつもの残念なお父様じゃんか!!
お母様、助けて~!
「ふふふ、ちょっと恥ずかしがってるソフィーちゃんも可愛いわね」
「えぇ、昨日も初めて水着を着て恥ずかしがってて可愛かったわよ。
約束通りちゃんと可愛いソフィーの姿は映像に残してるから後で一緒に見るとしましょう」
「ふふ、流石はルミエ様」
お母様もルミエ様も、2人してなんの話をしてるんですかっ!?
というかルミエ様! 映像ってなにっ!?
「じゃあ、行くよ」
あぁ、待って! せめて下ろしてくださ……
「ルスキューレ公爵家の皆様、お待ちしておりました」
「うぅ……」
遅かった。
しかも、まさか王国騎士団副団長たるバリアード・アレス伯爵に出迎えられるなんて。
「ソフィア様、お久しぶりです」
「あの、その……お久しぶりです」
恥ずかしいからそんなに見ないでっ!!
「アレス卿、その節はありがとう」
お父様、その節って?
「いえ、お気になさらず。
ではこちらへ、皆様を陛下がお待ちです」
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