167 / 460
第9章 学園交流会編
167話 いざ、イベントへっ!
しおりを挟む
「やっ!」
流れるように、流麗に。
「シッ!」
軽やかで、それでいて力強く。
「はっ!」
蝶のように舞い、蜂のように刺すっ!!
「「「「「「「「「「──ッ!!」」」」」」」」」」
ふふん~! どうよ? 完璧に決まったわっ!!
この歓声! この熱気っ! 今私の背後にはビシィ! ドドンっ! って効果音が出ていたに違いない!!
「ふぅ~」
あぁ、緊張した。
いやまぁ、楽しかったけど……
「むぐっ!?」
「も~ソフィーちゃん! カッコよかったわっ!!」
し、視界が! 息がぁ~!!
「はいはい、ソフィーが窒息しかけてますよ」
フィル~! ナイスアシストっ!!
「あら、ごめんなさい」
「ぷはぁ~!」
さ、さすがはミラさん。
完全に油断しちゃってたとはいえ……まさか私にさとられることなく抱きしめるとは。
いや、ミラさんだけじゃない。
お母様やお姉様達をはじめ、クラスの女性陣はたまに私が気づかない速度で抱きしめてくる。
「ふ~む」
これは一度、どうなっているのかちゃんと調べた方がいいかも。
「本当に素晴らしかったよ。
まさか……オルガマギア魔法学園の生徒である貴女に、ここまで素晴らしい剣舞を見せられるなんてね」
「ふふっ、ありがとうございます。
けど! サリエラさんもすごかったですよ!!」
なにせ! 私がここでこうして剣舞を披露してたのは、オルガラミナ武術学園のサークル、剣舞会の会長であるサリエラさんの剣舞を見て感化された結果だし。
剣舞の披露を終えたサリエラさんが、誰が剣舞をやってみませんか? って観客に向かって聞いて。
ついつい手を挙げちゃったんだよね。
「魔王を倒した英雄に、そう言ってもらえるなんて光栄だよ」
「っ!?」
な、なぜそれをっ……
「あはは、新人戦であれだけ目立てば流石にわかるよ」
「な、なるほど……」
ということは……今日は大丈夫だけど、一般のお客も参加できる明日以降ではまた仮面をつける必要があるか。
「と、このように、不思議と各国でまことしやかに語り継がれるとある噂、都市伝説がいくつかあるのです」
「ん? あれは……」
「あぁ、あれは王立神聖レフィア学園のサークルね」
「へぇ~」
王立神聖レフィア学園の。
交流会では本当に各校いろんなサークルが、いろんな発表をしてて面白いわ!
「各国に存在する噂、都市伝説の中でも特に興味深いものの1つが偉人の失踪です」
偉人の失踪?
「なんらかの偉業を成し遂げた者。
英雄と称えられる者。
あるいは変人として名を馳せた者など、歴史に名を刻むような有名人の多くが、ある時にパタっと姿を消す。
または、死後にその遺体が消失するなどの怪現象が世界中で起こっているというものです」
ほうほう。
「このような噂は不思議と世界各国に存在していますが……事実としてある日を境に姿を消した偉人は多く存在しており……」
「あっ!」
「っ~!」
な、なにっ!?
「まずいわ! もうこんな時間っ!!
急がないと例のイベントの申し込み時間が終わっちゃうっ!」
「「「「「「「「「「っ!?」」」」」」」」」」
へ? な、なに?
なんの話??
「さぁ! 行くわよ、ソフィーちゃんっ!!」
「え?」
「では、そういう事ですので、私達はこれで失礼しますね!!」
「はいはい、まぁどうせ明日会うだろうけど……また明日もここで剣舞を披露する予定だから、気が向いたらまた来てね」
サリエラさん、それってどういう……
「みんな! 急ぐわよっ!!」
「「「「「「「「「「おぉ~!!」」」」」」」」」」
なにが起こってるのっ!?
流れるように、流麗に。
「シッ!」
軽やかで、それでいて力強く。
「はっ!」
蝶のように舞い、蜂のように刺すっ!!
「「「「「「「「「「──ッ!!」」」」」」」」」」
ふふん~! どうよ? 完璧に決まったわっ!!
この歓声! この熱気っ! 今私の背後にはビシィ! ドドンっ! って効果音が出ていたに違いない!!
「ふぅ~」
あぁ、緊張した。
いやまぁ、楽しかったけど……
「むぐっ!?」
「も~ソフィーちゃん! カッコよかったわっ!!」
し、視界が! 息がぁ~!!
「はいはい、ソフィーが窒息しかけてますよ」
フィル~! ナイスアシストっ!!
「あら、ごめんなさい」
「ぷはぁ~!」
さ、さすがはミラさん。
完全に油断しちゃってたとはいえ……まさか私にさとられることなく抱きしめるとは。
いや、ミラさんだけじゃない。
お母様やお姉様達をはじめ、クラスの女性陣はたまに私が気づかない速度で抱きしめてくる。
「ふ~む」
これは一度、どうなっているのかちゃんと調べた方がいいかも。
「本当に素晴らしかったよ。
まさか……オルガマギア魔法学園の生徒である貴女に、ここまで素晴らしい剣舞を見せられるなんてね」
「ふふっ、ありがとうございます。
けど! サリエラさんもすごかったですよ!!」
なにせ! 私がここでこうして剣舞を披露してたのは、オルガラミナ武術学園のサークル、剣舞会の会長であるサリエラさんの剣舞を見て感化された結果だし。
剣舞の披露を終えたサリエラさんが、誰が剣舞をやってみませんか? って観客に向かって聞いて。
ついつい手を挙げちゃったんだよね。
「魔王を倒した英雄に、そう言ってもらえるなんて光栄だよ」
「っ!?」
な、なぜそれをっ……
「あはは、新人戦であれだけ目立てば流石にわかるよ」
「な、なるほど……」
ということは……今日は大丈夫だけど、一般のお客も参加できる明日以降ではまた仮面をつける必要があるか。
「と、このように、不思議と各国でまことしやかに語り継がれるとある噂、都市伝説がいくつかあるのです」
「ん? あれは……」
「あぁ、あれは王立神聖レフィア学園のサークルね」
「へぇ~」
王立神聖レフィア学園の。
交流会では本当に各校いろんなサークルが、いろんな発表をしてて面白いわ!
「各国に存在する噂、都市伝説の中でも特に興味深いものの1つが偉人の失踪です」
偉人の失踪?
「なんらかの偉業を成し遂げた者。
英雄と称えられる者。
あるいは変人として名を馳せた者など、歴史に名を刻むような有名人の多くが、ある時にパタっと姿を消す。
または、死後にその遺体が消失するなどの怪現象が世界中で起こっているというものです」
ほうほう。
「このような噂は不思議と世界各国に存在していますが……事実としてある日を境に姿を消した偉人は多く存在しており……」
「あっ!」
「っ~!」
な、なにっ!?
「まずいわ! もうこんな時間っ!!
急がないと例のイベントの申し込み時間が終わっちゃうっ!」
「「「「「「「「「「っ!?」」」」」」」」」」
へ? な、なに?
なんの話??
「さぁ! 行くわよ、ソフィーちゃんっ!!」
「え?」
「では、そういう事ですので、私達はこれで失礼しますね!!」
「はいはい、まぁどうせ明日会うだろうけど……また明日もここで剣舞を披露する予定だから、気が向いたらまた来てね」
サリエラさん、それってどういう……
「みんな! 急ぐわよっ!!」
「「「「「「「「「「おぉ~!!」」」」」」」」」」
なにが起こってるのっ!?
0
あなたにおすすめの小説
ヒロインですが、舞台にも上がれなかったので田舎暮らしをします
未羊
ファンタジー
レイチェル・ウィルソンは公爵令嬢
十二歳の時に王都にある魔法学園の入学試験を受けたものの、なんと不合格になってしまう
好きなヒロインとの交流を進める恋愛ゲームのヒロインの一人なのに、なんとその舞台に上がれることもできずに退場となってしまったのだ
傷つきはしたものの、公爵の治める領地へと移り住むことになったことをきっかけに、レイチェルは前世の夢を叶えることを計画する
今日もレイチェルは、公爵領の片隅で畑を耕したり、お店をしたりと気ままに暮らすのだった
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜
Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。
異世界の片隅で、穏やかに笑って暮らしたい
木の葉
ファンタジー
『異世界で幸せに』を新たに加筆、修正をしました。
下界に魔力を充満させるために500年ごとに送られる転生者たち。
キャロルはマッド、リオに守られながらも一生懸命に生きていきます。
家族の温かさ、仲間の素晴らしさ、転生者としての苦悩を描いた物語。
隠された謎、迫りくる試練、そして出会う人々との交流が、異世界生活を鮮やかに彩っていきます。
一部、残酷な表現もありますのでR15にしてあります。
ハッピーエンドです。
最終話まで書きあげましたので、順次更新していきます。
【本編完結】転生令嬢は自覚なしに無双する
ベル
ファンタジー
ふと目を開けると、私は7歳くらいの女の子の姿になっていた。
きらびやかな装飾が施された部屋に、ふかふかのベット。忠実な使用人に溺愛する両親と兄。
私は戸惑いながら鏡に映る顔に驚愕することになる。
この顔って、マルスティア伯爵令嬢の幼少期じゃない?
私さっきまで確か映画館にいたはずなんだけど、どうして見ていた映画の中の脇役になってしまっているの?!
映画化された漫画の物語の中に転生してしまった女の子が、実はとてつもない魔力を隠し持った裏ボスキャラであることを自覚しないまま、どんどん怪物を倒して無双していくお話。
設定はゆるいです
異世界に転生したので幸せに暮らします、多分
かのこkanoko
ファンタジー
物心ついたら、異世界に転生していた事を思い出した。
前世の分も幸せに暮らします!
平成30年3月26日完結しました。
番外編、書くかもです。
5月9日、番外編追加しました。
小説家になろう様でも公開してます。
エブリスタ様でも公開してます。
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる