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第17章 任務開始編
311話
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とはいったものの……問題なのはどうやって海竜さんの領域に行くかだ。
「う~ん」
転移で向かうにしても、座標がわからなかったら不可能だし。
どんな強大な化け物がいるかわからない海を泳いで行くのは、いくら私達がSランク冒険者だとしても危険すぎる。
そもそも! マスが自動防衛システムを稼働してくれてるととはいえ……どこかの島とかに上陸するために浅瀬に停船させるならともかく、大海原のど真ん中に船を放置するのはリスクが高い。
まぁマスは強いし、最悪の場合は本来の肉体に意識を戻して船を捨てて公爵邸やアクムス王国に転移すれば問題ないけど。
戻ってきたら船がなくなっていた、なんてことになったら目も当てられない。
「必然的にこの船ごと、海竜さんの領域に向かう必要があるわけですが……」
さすがにこの船にも海中に潜水できる機能はないし、この船は全長約300メートルにも及ぶ!!
このくらいのサイズの方が迫力があってカッコいい……じゃなくて! このくらいのサイズじゃないと今回の依頼は難しいと判断してこの大きさにしたわけだ!!
今回の依頼の話が来るより前に、アルバ様と一緒に船を作り始めたなんて事実はいってはいけない。
とにかく! 潜水機能のないこの船ごと海中を行くのは……私達を持ってしてもかなりの難易度といえる。
さて、どうしたものか……
『ふふふ、ご心配なさらず』
「えっ?」
────!!
「っ!!」
なに今のすごい揺れっ!?
「おぉ~! すごいよこれっ!!
みんなも見てみて!」
「フ、フラン先輩、落ち着いて。
確かにすごい揺れですけど、このくらいで転覆したりは……それよりもそんなに体を乗り出すと危ないですよ!」
まったくフラン先輩は、いつもわんぱくというかなんというか。
「そんな事よりも下!!
下を見てっ!!」
下って……
「ほら! 船が海に沈んでいってるっ!!」
「……ん?」
ちょ、ちょっと待って!
「フラン……今なんて?」
「え~、聞いてなかったの? まったく~、オネットは仕方ないなぁ!
この船が海に沈んでいってるって言ったんだ!」
なるほど、この船が沈んで……
「って!」
そんなニヤニヤした顔をしてる場合じゃないじゃないですかっ!!
「確かに沈んでいってますね」
「おぉ~! 本当だ!!」
「マジで沈んでるじゃねぇか」
「ゆっくりとだが、確かに沈んでいる」
「本当ですね」
オネットさん、オラシオさん、ロイさん、アルマさん、イヴさん!?
なんでそんなに落ち着いて……!!
「沈んでるな」
「沈んでますね」
「あぁ」
「……沈んでる」
「お前らなぁ、もうちょっと驚けよな」
イェーガーさんの言う通り!!
エレンお兄様もミルバレッドさんも、シャドウさんもラピストさんも平常運転すぎないっ!?
今は絶賛、船が沈んでいってる緊急事態なのに!!
「ったく、ちょっとは緊張感を持ってほしいもんだぜ」
「まぁいいじゃない。
珍しい体験なんだし、楽しんだらいいわ」
「それじゃあ、お茶の準備でもしましょうか?」
ガルスさんにルミエ様、フィルまで……
「ど、どうすれば……!」
確かにこの船が沈んでも、私達は問題ない。
転移でアクムス王国に戻ればいいだけだし。
けど……この船が沈むのは非常にまずいっ!!
「ふふふ、あたふたするソフィーが可愛い!」
「うへっ」
ちょ、ルミエ様! 今はいつもみたいに抱きしめられてる場合じゃ……
「落ち着いて、問題ないわ」
「へっ?」
『では、参りましょう』
海竜さんが海へと身を翻し……
「っ~! これはっ!!」
先行する海竜さんを追うように、海に沈んだと思ったら……
「綺麗でしょう?」
「はい!」
空気の膜で包まれた船から見える海中の景色!
なんか神秘的で、めっちゃ綺麗っ!!
「う~ん」
転移で向かうにしても、座標がわからなかったら不可能だし。
どんな強大な化け物がいるかわからない海を泳いで行くのは、いくら私達がSランク冒険者だとしても危険すぎる。
そもそも! マスが自動防衛システムを稼働してくれてるととはいえ……どこかの島とかに上陸するために浅瀬に停船させるならともかく、大海原のど真ん中に船を放置するのはリスクが高い。
まぁマスは強いし、最悪の場合は本来の肉体に意識を戻して船を捨てて公爵邸やアクムス王国に転移すれば問題ないけど。
戻ってきたら船がなくなっていた、なんてことになったら目も当てられない。
「必然的にこの船ごと、海竜さんの領域に向かう必要があるわけですが……」
さすがにこの船にも海中に潜水できる機能はないし、この船は全長約300メートルにも及ぶ!!
このくらいのサイズの方が迫力があってカッコいい……じゃなくて! このくらいのサイズじゃないと今回の依頼は難しいと判断してこの大きさにしたわけだ!!
今回の依頼の話が来るより前に、アルバ様と一緒に船を作り始めたなんて事実はいってはいけない。
とにかく! 潜水機能のないこの船ごと海中を行くのは……私達を持ってしてもかなりの難易度といえる。
さて、どうしたものか……
『ふふふ、ご心配なさらず』
「えっ?」
────!!
「っ!!」
なに今のすごい揺れっ!?
「おぉ~! すごいよこれっ!!
みんなも見てみて!」
「フ、フラン先輩、落ち着いて。
確かにすごい揺れですけど、このくらいで転覆したりは……それよりもそんなに体を乗り出すと危ないですよ!」
まったくフラン先輩は、いつもわんぱくというかなんというか。
「そんな事よりも下!!
下を見てっ!!」
下って……
「ほら! 船が海に沈んでいってるっ!!」
「……ん?」
ちょ、ちょっと待って!
「フラン……今なんて?」
「え~、聞いてなかったの? まったく~、オネットは仕方ないなぁ!
この船が海に沈んでいってるって言ったんだ!」
なるほど、この船が沈んで……
「って!」
そんなニヤニヤした顔をしてる場合じゃないじゃないですかっ!!
「確かに沈んでいってますね」
「おぉ~! 本当だ!!」
「マジで沈んでるじゃねぇか」
「ゆっくりとだが、確かに沈んでいる」
「本当ですね」
オネットさん、オラシオさん、ロイさん、アルマさん、イヴさん!?
なんでそんなに落ち着いて……!!
「沈んでるな」
「沈んでますね」
「あぁ」
「……沈んでる」
「お前らなぁ、もうちょっと驚けよな」
イェーガーさんの言う通り!!
エレンお兄様もミルバレッドさんも、シャドウさんもラピストさんも平常運転すぎないっ!?
今は絶賛、船が沈んでいってる緊急事態なのに!!
「ったく、ちょっとは緊張感を持ってほしいもんだぜ」
「まぁいいじゃない。
珍しい体験なんだし、楽しんだらいいわ」
「それじゃあ、お茶の準備でもしましょうか?」
ガルスさんにルミエ様、フィルまで……
「ど、どうすれば……!」
確かにこの船が沈んでも、私達は問題ない。
転移でアクムス王国に戻ればいいだけだし。
けど……この船が沈むのは非常にまずいっ!!
「ふふふ、あたふたするソフィーが可愛い!」
「うへっ」
ちょ、ルミエ様! 今はいつもみたいに抱きしめられてる場合じゃ……
「落ち着いて、問題ないわ」
「へっ?」
『では、参りましょう』
海竜さんが海へと身を翻し……
「っ~! これはっ!!」
先行する海竜さんを追うように、海に沈んだと思ったら……
「綺麗でしょう?」
「はい!」
空気の膜で包まれた船から見える海中の景色!
なんか神秘的で、めっちゃ綺麗っ!!
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