最強幼女は惰眠を求む! 〜神々のお節介で幼女になったが、悠々自適な自堕落ライフを送りたい〜

フウ

文字の大きさ
59 / 375
第4章 神聖の試練編

59話 遂にやって来ましたか…

しおりを挟む
 騎士団が駆けつけると言ったアクシデント……
 今にして思えば、皇帝も住まう帝都内にて、普通じゃあり得ない程莫大な魔力が感知されたら騒動になるのは当たり前ですね。

 結局、店舗内を見て回った後、騎士団の皆さんは謝罪を述べて帰って行きましたが。
 あの騎士さん達には、申し訳ない事をしてしまいました。

 しかし、まぁそれ以外に特筆すべきアクシデントもなく。
 僕が商会を作り上げ、お店をオープンしてから早3ヶ月。

 僅か数分で突然現れた店舗。
 その後の騎士団の騒動で悪目立ちしてお客様が来てくれるか心配していたのですが……

 蓋を開けてみれば、なんと!  初日から大盛況。
 商品がさらに話題を呼んでの大繁盛!!

 どうやら懸念通り、突然現れた建物については相当な話題になっていた様です。
 庶民だけでなく貴族の間でも……よって、帝都民の興味の的になっていたと言う訳です。

 しかも、騎士団の方達が騒動を起こしてしまった事を申し訳なく思っていたらしく。
 僕達の商会の事を宣伝してくれていた様ですね。

 そのお陰か反響が反響を呼び。
 僅か1ヶ月後には第2店舗をオープン。
 3ヶ月経った現在、帝国内に全部で5つの支店を展開しています。

 今ある5店舗にて販売しているのは、米や小麦、大麦などに加え肉や魚と言った食材。
 石鹸やシャンプー、ボディーソープなどと言った日常消耗品だけ。
 あとはレストランを営業したり、貴族や皇城には直接様々な品を卸しています。

 と言うのも、一般的に店舗で売り出した場合、転売の危険性をコレールが指摘したからです。

 皆んなも賛同しましたし。
 取り敢えず商会が軌道にのるまでは、調味料などの品だけ。
 転売された場合のダメージが大きい物は店舗では販売しない事になったと言う訳です。

 そんな訳で、農業に使える肥料なども販売していません。
 尤も、それはもう少しすれば解禁する予定になっていますが。

 お店の店員は主に竜人の皆んなが担ってくれていて、他の皆んなは主に迷宮の本部にて何故かメイドや執事になっています。

 どうやら、呼び出された後にコレール達によって従者としての教育が施されたらしく。
 今となっては竜人の皆んなも含め、全員が皇城でも十分通用するレベルに至っています。

 因みに、本部が深淵の試練にある。
 更には、僕がダンジョンマスターである事を最大限利用して、ダンジョンで戦闘訓練を行っているのですが。

 僕はあまり詳しく知らませんが、商会で表舞台に立つには幾つかの条件があるらしく。
 少し聞いた話によると、最低でも表ステージの最下層ボスを単独で討伐出来なければならないそうです。

 〝等価交換〟を魔水晶に込める。
 それは、商会が上手く行っている事からも分かるように成功したと言えるでしょう。

 しかし、僕が使った場合の権能を完全に再現する事は出来ず、制限ができてしまいました。
 幾つかある制限のうち、最も大きなものがスキルを買う事が出来ない点です。

 魔水晶にて買うことが出来るのは実体のある物のみ。
 当然、僕の様に種族を買う事なんて出来るはずもありません。

 他にも使用者にも制限が出来ました。
 尤も、この制限はコレール達が決めた事で、僕が後から付け足したものです。

 等価交換の魔水晶を使う事が出来るのはナイトメア最高幹部であるコレール達の内、過半数の許しが出された者に限られます。
 それ以外の人が等価交換の魔水晶を使おうとしても何も起きないと言う訳です。

「お嬢様、こちらにいらしたのですね」

 唐突にそんな声が聞こえてきて、その方に視線を向けると……如何にもなメイド服に身を包んだ女性が立っていました。

「むぅ、見つかってしまいましたか……流石ですね、メルヴィー」

 僕のところまでやって来たメイド姿の女性。
 メルヴィーは綺麗に一礼すると、僕をスッと抱え上げました。

「あっ」

 膝の上から転げ落ちてしまった存在に思わず声を漏れる。
 脇の下に手を入れて、子供に高い高いをする様な感じで持ち上げられる。

 華奢なメルヴィーの見た目からは意外に写る光景。
 しかしながら、それも当たり前と言えるでしょう。

 何せメルヴィーのその正体は、単騎で一国をも滅ぼす事も出来る力を持つと言われる原種吸血鬼なのですから!!

「勿論です。
 私はお嬢様の専属メイド長ですので。
 それにしても、シアにノア、貴方達も何をやっているのですか、まったく……」

 僕を地面に降ろしながら微笑みを浮かべるメルヴィー。
 そして僕がいた場所に目を向けて、呆れた様に呟きため息を漏らす。

 因みに、メルヴィーが僕を持ち上げて地面に立たせたのは僕が埋もれていたからです。
 そう!  僕はついさっきまで二匹の白狐に、もふもふ天国に埋もれていたのですっ!!

「だって!  だって仕方ないじゃないですか!!
 メルヴィー様だって、お嬢様に懇願されたら断れますか!?」

「シアの言う通りです。
 お嬢様が抱きついて来て、私達の事を見上げてくるのですよ!
 断れるはずがありません!!」

 白いきめ細かな長髪を揺らす2人。
 人の姿になった白狐の双子の姉妹で、活発な妹であるシアと上品で落ち着いた姉のノア。
 僕の専属メイドの2人です。

 そして何より、僕が溺れていたもふもふ天国の正体でもあるのです!!
 ぐふふ、もふもふな尻尾が揺れています!

「そ、それは……」

 そんな2人の言葉に口ごもるメルヴィー。
 はっ!?  これはマズイ状況なのではないでしょうか?

 もしこれが原因で3人の仲が拗れてしまう、なんて事になってしまったら……
 まっ、マズイです!  これはどうにかしなければ!!

「……ケンカしたら、ダメですよ?」

「「「お、お嬢様ぁ!!」」」

 すると、どう言う事でしょうか?  いきなり3人に抱きつかれてしまいました。
 まぁこれは、これで居心地がいいので構いませんが。

「コホン、ご報告がございます」

 暫くして、何事も無かったかの様にメルヴィーが改まってそう言って来ました。
 そうですか……遂にこの時がやって来ましたか。

「では?」

「はい、ダンジョン深淵の試練より勇者達がもう少しで帰還いたします」
しおりを挟む
感想 20

あなたにおすすめの小説

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る

早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」 解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。 そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。 彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。 (1話2500字程度、1章まで完結保証です)

最強スライムはぺットであって従魔ではない。ご主人様に仇なす奴は万死に値する。

棚から現ナマ
ファンタジー
スーはペットとして飼われているレベル2のスライムだ。この世界のスライムはレベル2までしか存在しない。それなのにスーは偶然にもワイバーンを食べてレベルアップをしてしまう。スーはこの世界で唯一のレベル2を超えた存在となり、スライムではあり得ない能力を身に付けてしまう。体力や攻撃力は勿論、知能も高くなった。だから自我やプライドも出てきたのだが、自分がペットだということを嫌がるどころか誇りとしている。なんならご主人様LOVEが加速してしまった。そんなスーを飼っているティナは、ひょんなことから王立魔法学園に入学することになってしまう。『違いますっ。私は学園に入学するために来たんじゃありません。下働きとして働くために来たんです!』『はぁ? 俺が従魔だってぇ、馬鹿にするなっ! 俺はご主人様に愛されているペットなんだっ。そこいらの野良と一緒にするんじゃねぇ!』最高レベルのテイマーだと勘違いされてしまうティナと、自分の持てる全ての能力をもって、大好きなご主人様のために頑張る最強スライムスーの物語。他サイトにも投稿しています。

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編

レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。

玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!? 成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに! 故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。 この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。 持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。 主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。 期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。 その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。 仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!? 美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。 この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。

俺は善人にはなれない

気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。

処理中です...