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第6章 フェーニル王国編
95話 僕の怒りを思い知るがいい!!
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「あれは!
獣の王、ベヒーモス!?」
「なっ! それは本当かアレック!?」
僕の大切な安らぎの木々を吹き飛ばしながら、湖の対岸に姿を現した巨体を見てアレックさんが驚愕の声を上げました。
「おぉ、なかなかにカッコイイですね」
その身体は血管のように赤黒く。
側頭部から生える捻れた牛のような真っ黒な二本の角。
長く鋭い犬歯をサーベルタイガーのように覗かせる顎には一本の角が伸びており、その威容は獣の王と称されるに相応しい姿をしています。
ちょっと憧れますよね。
こう、程よく厨二心をくすぐられると言いますか……今度ペットにでもしてみましょうか?
「何気の抜けた事を言っているのですか、ルーミエル様!
あれは獣の王ベヒーモスですよ!?」
「えっと、はい。
地上の常識に乏しいとは言え、そのぐらいは知ってますよ」
けどまぁ、獣の王なんて呼ばれていても所詮はベヒーモスですからね。
イヴァル王達は何を一体そこまで慌てているのでしょうか?
ベヒーモスと言えば。
一応、深淵の迷宮にも生息していて、第100階層までの生態系の頂点に君臨してはいます。
けどまぁ、所詮は前座部分の支配者でしかありません。
それに巨体といっても、コレール達の半分程度ですしレベルも大した事は無いでしょうに。
「「ベヒーモスですよ!?」」
首を傾げでいると、イヴァル王とピッツさんから同時に怒鳴られてしまいました。
ちょっとびくってなったじゃないですかっ!
「ルーミエル様、私は一度ベヒーモスと対峙した事があるのです」
すると今度は、アレックさんが小さい子供に優しく諭すかの声音でそう言ってきました。
「あの時はどうにか撃退することが出来ましたが。
奴らはあの深淵の試練に置いても頂点に君臨し、その推定レベルは200を超えてすらいるとされているのです」
レベル200って、それはそうでしょう。
いくら前座である表面とは言え、深淵の試練の支配者の一角。
・種族:ベヒーモス
・レベル:231
・ステータス
生命力:43000
魔力 :9000
力 :56000
敏捷 :20000
とまぁ、裏面の雑魚とも言えるヘルハウンドよりも弱かったら流石に格好がつきませんからね。
しかし、ドラゴンと同等に良い素材になるベヒーモスを討伐せずに逃がしてあげるとは……アレックさんは博愛主義者なのでしょうか?
「アレックさんは優しいんですね。
まさか、討伐せずに逃がしてあげるなんて。
アレックさんが以前ベヒーモスを見逃してあげた事は知りませんでしたが、ベヒーモスについての事ぐらいは知ってますよ」
「えっ? いや、私は別に……」
バカにしないでほしいと、軽くジト目で睨んでやりました。
それにしても、ふっ、アレックさんも威厳ある僕の視線に耐え切れずにたじろがましたか。
「あれはこの深淵の試練の表ステージにて、ナイトメアの戦闘訓練の為に捕まえてきた奴が脱走でもしたのでしょう。
そうでも無ければ、あの程度の魔物がここに辿り着ける筈がありません」
多分、110階層あたりで普通に死ぬと思います。
それにしても、いくら訓練の為とは言え、僕の大切な憩いの場を滅茶苦茶にしてくれるとは……
各階層から捕獲した魔物を亜空間に閉じ込めて戦闘訓練をするのは辞めた方が良いかもしれません。
まぁでも、そんな事はどうでも良いですね。
大事なのはアイツが僕の大切なお昼寝スポットを滅茶滅茶にしてくれた事です。
「ベヒーモス如きが、僕の大切なお昼寝スポットを……許しません!!
皆んな牽制ありがとうございました、でもここからは僕がやります」
「承知いたしました」
ベヒーモスを睨んで牽制してくれていたコレール達にお礼を述べ。
人間フォルムに戻り東屋に戻って来たコレール達と入れ替わるように宙に浮いて前に出る。
「ちょ! 良いのですかコレール殿!?」
「早く止めなければ殺されてしまいますぞ!!」
「ベヒーモスは太古の大戦にて神をも斃したと言い伝えられている存在ですよ!
コレール殿達ですら危険な相手、ここは全員でかかった方がよろしいのでは?」
「そう言えば、皆様はお嬢様の実力をご存じないのですね。
私はお嬢様の身に危険があるのであれば、例えお嬢様から憎まれようともお止めする所存ですが……
ベヒーモス如きではお嬢様に傷一つつけることすら出来ません。
それにアレック殿、太古の大戦にてベヒーモスが神を斃した事は無かったはずです」
何やら後ろでイヴァル王達が物申しているようですが。
お昼寝スポット半壊事件の怒りで一杯でまともに入って来ません。
おそらく、素材の事を言っているのでしょう。
別にベヒーモスの素材くらいあげても良いのですが、今回だけはダメです。
アイツは、アイツだけは必ず消しとばしてやりますっ!!
「グゴァァァア!!」
今まで感じた事のないプレッシャーを放つコレール達が下がり、見るからに弱そうな僕が前に出た事でベヒーモスが元気な咆哮を上げました。
ベヒーモスからしてみれば、僕はただのエサにでも見えているのでしょう。
「見た目で人を判断してはならないと言う事を教えてあげます」
そう言うと同時に、斜め上から振り下ろされるベヒーモスの腕。
……を、当然躱し、凶暴な顔の前に出ました。
「よくも、僕のお昼寝スポットをこんなにしてくれましたね」
自身の攻撃を躱された事が信じられないと言った様子で動揺しているベヒーモス。
動揺していても関係ありません!
鼻先に腕を伸ばし、中指でデコピンを放ちました。
ボォン!!
周囲の空気が揺れる音と共にベヒーモスの巨体が背後に仰け反って浮き飛ばされる。
本当はパンチをお見舞いしたいところですが、それをやると多分……死にます。
可愛い犬や猫をいたぶる様な人は許せませんし、絶対にしないと言い切れますが。
この凶悪な見た目のベヒーモスをいたぶる事に何の躊躇いもありません。
僕の怒りに触れた事を後悔させてやります!!
吹き飛ばされたベヒーモスは、地面を数回バウンドして漸く止まり。
確かな恐怖を含んだ目で僕の事を凝視してきました。
「お前だけは絶対に許しません!」
尻尾を握って投げ飛ばし。
デコピンで吹き飛ばし。
極細の滅光魔法で貫き。
威力を抑えた各種魔法でその身を焼いてやりました。
そこにいるベヒーモスには、獣の王たる威光は既になく。
身体中に傷を作りながらも必死に逃げ惑っています。
ベヒーモスを甚振る事に躊躇はありませんが、やっぱり僕にはあってませんね。
終わらせるとしましょう。
「僕の怒りを思い知るがいい!!」
上空に手を翳すと、そこに現れる直径数十メートルはあろうかと言う巨大な魔法陣。
僕の持つ攻撃手段の中でも、最高クラスの範囲と威力を誇る星天魔法陣です。
本当はこんな大きな魔法陣を出す必要なんて無いのですが。
一応、コレール達にも知らせる必要がありますからね。
尤も、皆んなはこんな事をせずとも気づくでしょうが、一応は必要です。
「星天魔法。
落ちろミーティア!!」
腕を振り下ろし、魔力が渦巻く様に収束されていくのを視界の端で捉えながら……出現させた翼に包まりました。
獣の王、ベヒーモス!?」
「なっ! それは本当かアレック!?」
僕の大切な安らぎの木々を吹き飛ばしながら、湖の対岸に姿を現した巨体を見てアレックさんが驚愕の声を上げました。
「おぉ、なかなかにカッコイイですね」
その身体は血管のように赤黒く。
側頭部から生える捻れた牛のような真っ黒な二本の角。
長く鋭い犬歯をサーベルタイガーのように覗かせる顎には一本の角が伸びており、その威容は獣の王と称されるに相応しい姿をしています。
ちょっと憧れますよね。
こう、程よく厨二心をくすぐられると言いますか……今度ペットにでもしてみましょうか?
「何気の抜けた事を言っているのですか、ルーミエル様!
あれは獣の王ベヒーモスですよ!?」
「えっと、はい。
地上の常識に乏しいとは言え、そのぐらいは知ってますよ」
けどまぁ、獣の王なんて呼ばれていても所詮はベヒーモスですからね。
イヴァル王達は何を一体そこまで慌てているのでしょうか?
ベヒーモスと言えば。
一応、深淵の迷宮にも生息していて、第100階層までの生態系の頂点に君臨してはいます。
けどまぁ、所詮は前座部分の支配者でしかありません。
それに巨体といっても、コレール達の半分程度ですしレベルも大した事は無いでしょうに。
「「ベヒーモスですよ!?」」
首を傾げでいると、イヴァル王とピッツさんから同時に怒鳴られてしまいました。
ちょっとびくってなったじゃないですかっ!
「ルーミエル様、私は一度ベヒーモスと対峙した事があるのです」
すると今度は、アレックさんが小さい子供に優しく諭すかの声音でそう言ってきました。
「あの時はどうにか撃退することが出来ましたが。
奴らはあの深淵の試練に置いても頂点に君臨し、その推定レベルは200を超えてすらいるとされているのです」
レベル200って、それはそうでしょう。
いくら前座である表面とは言え、深淵の試練の支配者の一角。
・種族:ベヒーモス
・レベル:231
・ステータス
生命力:43000
魔力 :9000
力 :56000
敏捷 :20000
とまぁ、裏面の雑魚とも言えるヘルハウンドよりも弱かったら流石に格好がつきませんからね。
しかし、ドラゴンと同等に良い素材になるベヒーモスを討伐せずに逃がしてあげるとは……アレックさんは博愛主義者なのでしょうか?
「アレックさんは優しいんですね。
まさか、討伐せずに逃がしてあげるなんて。
アレックさんが以前ベヒーモスを見逃してあげた事は知りませんでしたが、ベヒーモスについての事ぐらいは知ってますよ」
「えっ? いや、私は別に……」
バカにしないでほしいと、軽くジト目で睨んでやりました。
それにしても、ふっ、アレックさんも威厳ある僕の視線に耐え切れずにたじろがましたか。
「あれはこの深淵の試練の表ステージにて、ナイトメアの戦闘訓練の為に捕まえてきた奴が脱走でもしたのでしょう。
そうでも無ければ、あの程度の魔物がここに辿り着ける筈がありません」
多分、110階層あたりで普通に死ぬと思います。
それにしても、いくら訓練の為とは言え、僕の大切な憩いの場を滅茶苦茶にしてくれるとは……
各階層から捕獲した魔物を亜空間に閉じ込めて戦闘訓練をするのは辞めた方が良いかもしれません。
まぁでも、そんな事はどうでも良いですね。
大事なのはアイツが僕の大切なお昼寝スポットを滅茶滅茶にしてくれた事です。
「ベヒーモス如きが、僕の大切なお昼寝スポットを……許しません!!
皆んな牽制ありがとうございました、でもここからは僕がやります」
「承知いたしました」
ベヒーモスを睨んで牽制してくれていたコレール達にお礼を述べ。
人間フォルムに戻り東屋に戻って来たコレール達と入れ替わるように宙に浮いて前に出る。
「ちょ! 良いのですかコレール殿!?」
「早く止めなければ殺されてしまいますぞ!!」
「ベヒーモスは太古の大戦にて神をも斃したと言い伝えられている存在ですよ!
コレール殿達ですら危険な相手、ここは全員でかかった方がよろしいのでは?」
「そう言えば、皆様はお嬢様の実力をご存じないのですね。
私はお嬢様の身に危険があるのであれば、例えお嬢様から憎まれようともお止めする所存ですが……
ベヒーモス如きではお嬢様に傷一つつけることすら出来ません。
それにアレック殿、太古の大戦にてベヒーモスが神を斃した事は無かったはずです」
何やら後ろでイヴァル王達が物申しているようですが。
お昼寝スポット半壊事件の怒りで一杯でまともに入って来ません。
おそらく、素材の事を言っているのでしょう。
別にベヒーモスの素材くらいあげても良いのですが、今回だけはダメです。
アイツは、アイツだけは必ず消しとばしてやりますっ!!
「グゴァァァア!!」
今まで感じた事のないプレッシャーを放つコレール達が下がり、見るからに弱そうな僕が前に出た事でベヒーモスが元気な咆哮を上げました。
ベヒーモスからしてみれば、僕はただのエサにでも見えているのでしょう。
「見た目で人を判断してはならないと言う事を教えてあげます」
そう言うと同時に、斜め上から振り下ろされるベヒーモスの腕。
……を、当然躱し、凶暴な顔の前に出ました。
「よくも、僕のお昼寝スポットをこんなにしてくれましたね」
自身の攻撃を躱された事が信じられないと言った様子で動揺しているベヒーモス。
動揺していても関係ありません!
鼻先に腕を伸ばし、中指でデコピンを放ちました。
ボォン!!
周囲の空気が揺れる音と共にベヒーモスの巨体が背後に仰け反って浮き飛ばされる。
本当はパンチをお見舞いしたいところですが、それをやると多分……死にます。
可愛い犬や猫をいたぶる様な人は許せませんし、絶対にしないと言い切れますが。
この凶悪な見た目のベヒーモスをいたぶる事に何の躊躇いもありません。
僕の怒りに触れた事を後悔させてやります!!
吹き飛ばされたベヒーモスは、地面を数回バウンドして漸く止まり。
確かな恐怖を含んだ目で僕の事を凝視してきました。
「お前だけは絶対に許しません!」
尻尾を握って投げ飛ばし。
デコピンで吹き飛ばし。
極細の滅光魔法で貫き。
威力を抑えた各種魔法でその身を焼いてやりました。
そこにいるベヒーモスには、獣の王たる威光は既になく。
身体中に傷を作りながらも必死に逃げ惑っています。
ベヒーモスを甚振る事に躊躇はありませんが、やっぱり僕にはあってませんね。
終わらせるとしましょう。
「僕の怒りを思い知るがいい!!」
上空に手を翳すと、そこに現れる直径数十メートルはあろうかと言う巨大な魔法陣。
僕の持つ攻撃手段の中でも、最高クラスの範囲と威力を誇る星天魔法陣です。
本当はこんな大きな魔法陣を出す必要なんて無いのですが。
一応、コレール達にも知らせる必要がありますからね。
尤も、皆んなはこんな事をせずとも気づくでしょうが、一応は必要です。
「星天魔法。
落ちろミーティア!!」
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