最強幼女は惰眠を求む! 〜神々のお節介で幼女になったが、悠々自適な自堕落ライフを送りたい〜

フウ

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第10章 アレサレム戦争編

156話 過去の精算です! その1

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「エルっ、吾頑張った、褒めて」

 僕が声をかけると同時に、今まで放っていた怒気と威圧が霧散し、小走りで僕の側まで駆け寄って来ました。

「えらい、えらい。
 また後で、一緒にお昼寝でもしましょう」

「ん、承知した」

 周りで皆んなが緊張が切れて膝から崩れ落ちてる中、あまりに場違いな会話ですけど……気にしたら負けです。

 そもそも、あんな事になっているのは自業自得ですしね。
 フェルをイラつかせたのが悪いのです、まぁ十剣の皆んなは巻き込まれた完全なる被害者ですけど。
 気にしたら負けなのですっ!!

 それにフェルは、いつもお姉さんぶってるけど、根本的に甘えん坊ですからね。
 フェルに上目遣いで撫でろと言わんばかりに頭を向けられて抗える人なんているでしょうか?
 つまりは、そう言う事なのです……

「君は、あの時の……」

 目を見開いて僕をガン見してくる稲垣くん。
 他の人達もつられてこっち見てくるし、本当にやめて欲しいです。

「エルを、見つめるな」

 フェルが僕を庇う様に前に出て、勇者達を睨み付けました。
 お、おかしいですね、完璧なポーカーフェイスで表情には出してない……

「エルが、嫌がってる、でしょ?」

 ま、まぁ、フェルのお陰で勇者達も凝視するのを止めましたし。
 計算通りの展開です!

「貴女様まで……よろしいのですか?」

「はっ!  現実逃避していたとは言え、僕に悟られずに接近するとは……やりますね、ユリウス」

「ありがとうございます。
 しかし、それは貴女様が感知能力を使っていないからに他なりません」

 うっ!  ユリウスの爽やか笑顔が眩しい!!
 これが生粋のイケメンと言うやつですか……ユリウスのこんな表情を見たら帝国中のユリウスファンが殺到しそうですね。

 軽く肩をすくめて答えると、他の十剣の皆んなも集まって来ました。
 そして全員の目が、ここに来て良かったのか?  と言ってます。

「本当は出て来るつもりは無かったんですけどね。
 誰もフェルを止められ無かったでしょうし、見ていた皆んなが、ね……」

 僕の言いたい事が分かったのでしょう。
 十剣の5人の表情がピキリと固まりました。
 特にオルグイユとメルヴィー、アヴァリスといつもの3人の剣幕が凄かったですね……

「それにちょうど良い機会だから、僕も過去の精算を済ませようかと思いましてね。
 そう言う訳なので、そんなに彼らを睨まないであげて下さい」

「むぅ、エルがそう言うなら、仕方ない」

 渋々と言った様子で引き下がってくれました。
 まぁ、不服そうに頬を膨らまして納得はしてないってアピールが凄いですけど……

「仕方ありませんね、後でケーキ食べ放題です!!」

「んっ!」

 ふっ、ちょろいですね。
 ケーキ食べ放題でこうも簡単に陥落するとは、ちょろ過ぎます!
 僕だったら絶対に折れませんけどね……多分。

「こほん、えっと、皆さんお久しぶりですね。
 調子はどうですか?」

 前を向くと僕の方を向いている元クラスメイト達。
 えっ?  ヤバイです、何を話せば良いのか分かりません!
 でも、さっきカッコよく過去の精算とか言っちゃったし、今更やっぱり無理なんて恥ずかし過ぎて言えません!!

 ええい、こうなったらもう勢いです!
 今まで幾多の死地を潜り抜けて来た僕に不可能は無い!  やってやろうじゃないですかっ!!

「僕の名前はルーミエル。
 秘密結社ナイトメアの創始者にして組織のリーダーです」

 僕の自己紹介に驚愕した様子で目を見開く勇者達。
 けどまぁ、こうなりますよね。
 帝国も参加する同盟の盟主たる組織のボスが幼女、今彼らは混乱の極みでしょう。

 あっ、ちょっと楽しくなって来ました。
 今ですら混乱の極みなのに、僕が元クラスメイトって知ったらどんな反応をするのでしょうか?

 楽しみですね!
 せっかくなので、ちょっとした演出をするとしましょうか。

「そして……」

 螺旋を描く様に僕を銀色の光が包み込む。
 エフェクトとしては十分、この間に〝魔導ノ王〟の権能でっと……

「昔の名前は、伊波 光輝。
 皆さんの元クラスメイトです」

 銀の光が弾け、そこに立っている、追放されて死んだはずの人物!
 キマリましたっ!!
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