最強幼女は惰眠を求む! 〜神々のお節介で幼女になったが、悠々自適な自堕落ライフを送りたい〜

フウ

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第10章 アレサレム戦争編

162話 謁見の間です

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 扉の先、そこは僕が追放された場所、すなわち謁見の間。
 僕が扉を勢いよく押し開いた事で、騒然となっていた室内が静まり返る。

 うん、忌々しい声が途絶えてちょっとだけ苛つきが収まった気がします。
 先程からずっと謁見の間にいる人達の喚き声が煩かったですからね……超越者に至った僕の五感は伊達では無いのですっ!!

 謁見の間には大勢の人物。
 いやぁ~、謁見の間が馬鹿みたいに広くて非常に助かりました。
 事前の予定通り、王城に居た全ての人をここに集めてくれた様です。

 文官に多数の貴族達は総騎士団長であるアレックさん率いるフェーニル王国の騎士に見張られ身動きが取れず。
 王宮に勤めている侍女や執事さん達は突然の事態に困惑し、騎士達に包囲されて恐怖に震え。
 そして、現在既に判明している元凶たる魔教団である重鎮と王族は手足を拘束されて地面に転がされていますね。

 まぁ皆さん今は扉を開いた僕に注目している訳ですけど。
 いつもなら人見知りが発動するでしょうけど、今は苛つきが大きすぎてそれすら無い。

 謁見の間に一歩踏み入れた僕に対し、転がされた王族と重鎮達の前に立っていたイヴァル王とウェスル帝の両名が中央の道を開けて頭を下げる。

 その事実に再び室内が騒然となりかけるも、ダンっ!  というアレックさんの地面を叩く音によって静まり返る。

 流石はアレックさん。
 イヴァル王と言う自由人に振り回されて来た苦労人なだけあって、非常に空気を読めていい働きをしてくれますね。

 僕の進行方向に転がされていた王族および魔教団員達はフェーニル王国の騎士達によって脇へと退けられる。
 その扱いに不満を覚えたのか口を塞がれているにも関わらずに喚き散らしていますね。

 非常に滑稽であり無様なその姿でちょっとは溜飲が下がるかと思って一瞥したら、見たくも無い顔を見て逆に不快感が増しました。

 視線を前に戻すとたった今、転移で移動して来たコレール達が玉座の左右に分かれて立ち並ぶ。
 制圧したとは言え敵地と言う事もあって、感知能力を全開で展開していたのに、僅かな歪みしか確認出来ない程の技量。
 流石はコレール、さすコスですね!

 ノアとシアの2人はいませんね。
 まぁ2人は今回、ナイトメアの戦闘員を指揮してもらってるので当然ですが。

 さっきまで一緒に歩いていたフェルも当然の様な顔をして立ってますし。
 ナイトメアの武威を示す演出としては十分でしょう。

 あまり公の場に出るつもりはありませんでしたけど……後々、僕達の事を知って敵対されても迷惑ですからね。
 別に、全く目立てなかったから、とかじゃ断じてありません!!

「い、一体、何者なんだ……」

 突然現れたコレール達を見て俄かに騒つき始めました。
 どうやら、アレサレム王国勢もコレール達の存在に気が付いた様ですね。
 まぁ、当然無視しますけど。
 どの道もうすぐ大騒ぎになるでしょうし。

 騒然とする貴族や文官達を丸っと無視して階段を上り、座り心地の悪い玉座に腰掛ける。
 アレサレム王が物凄く暴れてますけど、気にしません。
 僕が着席すると同時に、十剣の面々が謁見の間に姿を現し……

「な、何故……」

「どう言う事だっ!?」

 十剣の後ろに付き従って入室して来た勇者達の姿を目にして、ある者は唖然と、ある者は驚愕の声を上げる。
 もうそう簡単には収拾が付かないほどの大混乱、ハッキリ言って煩いですね……

「黙りなさい」

 騒然とした中でも凛と響く一言。
 魔力と言う物理的な圧力を伴って放たれたオルグイユの言葉によって自然と全員が押し黙る。
 皆がオルグイユに視線を向け、隠しもしないその苛立ちを感じとり、謁見の間を押し潰す様な重圧が支配する。

 イヴァル王とウェスル帝、2人の主君の後ろに十剣達が整列して立ち並び、全員が跪く。
 その光景に、全員が驚愕に目を見開くも声を発する者は誰もいない。
 まぁ、オルグイユの威圧のせいで喋れないと言う方が適切でしょうけど。

「面を上げ、立ち上がる事を許そう」

 静かに、しかし厳かにそう告げるコレール。
 確かに大々的にやりましょうって、連絡しましたけど……これはちょっと予想外です!

 ここまで格式張った大仰な事になるなんて……多分この中で一番びっくりしてるの僕ですよっ!?
 驚きで溜飲がちょっと下がった程です!!

 でも、こうなったらもう、最後までやるしかありません!
 えぇ!  やってやりましょうとも!!

「さて、初めまして。
 僕達は秘密結社ナイトメア、深淵から世界を覗く者。
 そして、対魔教団同盟の盟主です」

 皆の愕然とした視線が集まり、目を丸くしたアレサレム王と目が合い。
 ふつふつと湧き出してくる殺意を押し殺しながら、努めて無表情で言い放ちました。
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