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April(翠葉:高校2年生)
メール友達 Side 翠葉 01話
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「じゃ、各自作業に取り掛かって」
ツカサの言葉で視聴覚室に集っていた体育委員とクラス委員、それから生徒会メンバーが席を立ち始めた。
今日は明日に行われる球技大会を前に、最後の打ち合わせが行われていた。
「御園生さん、先日お願いしていた審判台、間に合ったかな?」
「はい。今日の午前中に搬入が済んだとメールが届いていたので、今は桜林館の倉庫にあるはずです」
「ありがとう。確認しにいくわ」
「お願いします」
いくつかの確認事項で声をかけられ受け答えをしていると、ショルダーの中の携帯が震えた。振動はすぐにおさまる。
「……メール?」
確認すると、鎌田くんからのメールだった。
紅葉祭のあと、自分からメールを送ると言っておきながら、私はメールを送ることをすっかり忘れていた。
お正月に鎌田くんから年賀状が届き、「いつでもいいから連絡ちょうだい」の文字を見るまで思い出しもしなかったのだから本当にひどい……。
身体が起こせるようになってすぐ、病室からメールを送ったのだけど、ごめんなさい以上のことは書けなかった。ただただ、ひたすらに申し訳なくて。
返信メールは数日してから届き、それには許すとも許さないとも書かれてはおらず、都合のいい日に会えないか、ということが書かれていた。
その時点ではまだ入院中だったし、退院してからしばらくは進級テストへ向けて追い込みに入る。だとしたら、会えるのはそのあとになってしまうだろう。
それでもいいなら私も鎌田くんに会いたいと思った。
メールでその旨を伝えると、それでかまわないという返事が届いた。
お見舞いに来たいとも言われたけれど、リハビリと勉強にほとんどの時間を当てていたし、特殊な病室にいることに変わりはなかったので、お見舞いは遠慮してもらった。
以来、鎌田くんと私はメールを交換するようになったわけだけど、ひとえにメール交換と言ってもツカサや桃華さんたちとするようなメールとは違う。
必要事項しか書かれていない一言メールではなく、何行にも渡るメール。
もっと言うなら、内容からして大きく異なる。
「必要事項」を伝えるためのメールではなく、世間話などが主な内容なのだ。
そのため、鎌田くんから送られてくるそれはお手紙のように思っていた。
メールには写真が添付されていることがあり、その写真に纏わるエピソードが書かれている。
うちの学校とは違う学校行事や部活のこと、友達のこと、勉強のこと、近所に住みついた猫のこと。特別な何かが話題にあがることはなく、身の回りに起こる日常的なことが主。
喋り口調で書かれる文面にも親しみを感じ、頻繁ではないものの、月に一、二度のメールをやり取りしていた。
今日は新入部員の勧誘、四月に行われた部の大会でいい成績を修めたこと。自分の報告に加え、私の写真部ではどんな活動をしているのかを尋ねるものだった。
最後には進路のことにも触れていて、追伸には近所の猫の餌付けに成功したことが書かれていた。
添付されていた画像のひとつは、煮干を持った人の手とトラ猫が写っている。
煮干で餌付けしてたんだ……。
自然と笑みが漏れる。と、
「翠」
ツカサに声をかけられた。
「図書室に戻って明日の賞状の枚数チェック」
「あ、はいっ」
「……メール?」
「うん」
「秋兄から?」
「ううん、鎌田くんから。見て? 猫の餌付けに成功したんだって」
ツカサは画像を見てすぐに私へと視線を戻した。
「なんの用があって?」
「え? 用……?」
猫の餌付けに用事は必要だろうか……。そもそも猫に用事……?
考えていると、
「用があるからメールのやり取りしてるんじゃないの?」
そこまで言われて猫の餌付けがスルーされたことに気づく。
……言われてみれば、用件という用件があるわけではない。ただ、近況報告のやり取りを繰り返しているだけ。
「用はない、かな? いつもお互いの近況報告みたいな感じだし……」
「……それ、楽しい?」
「うん。鎌田くん、写真を添付してくれたりするから」
「ふーん……」
それ以上何を言うでもなく、ツカサは図書棟へ向かって歩きだした。
「目から鱗……」
ツカサには用事がないと送れないけれど、鎌田くんには用事がなくてもメールを送れるのね。
ツカサにも鎌田くんに送るようなメールが送れたらいいけれど、少し考えればどういう状況になるのかが手に取るようにわかる。
近況報告のようなメールを送ったとして、それに対する返事は必要最低限の文字数で完結するだろう。まるで、生徒の日記に先生が一言添える程度の返信。
「……やっぱり無理だな」
こういうメールは人を選ぶようだ。
図書室での確認作業が終わると、
「優太はこのあと部活?」
「そう、大会までもう日がないからね」
嵐子先輩と優太先輩の会話にはっとする。
「ツカサも? ツカサも弓道の試合ある?」
「去年と同じ」
言葉少なに返された。
つまり、「ある」ということだろうか。
「試合、見にいってもいい?」
「別にかまわない。時間と場所も去年と同じ」
言うと、ツカサはさっさと図書室を出ていってしまった。
「翠葉、司となんかあった?」
嵐子先輩に訊かれて首を傾げる。
「いえ……。でも、なんだか機嫌悪そうでしたよね?」
「いや……悪そうっていうかめっちゃ悪かったと思うんだけど」
「え? そうでしたか?」
「翠葉ちゃん、司の不機嫌に慣れすぎ……」
嵐子先輩と優太先輩に呆れられた。
でも、ツカサの機嫌がいいところなんて見たことがないし、鼻歌を歌うところなど想像すらできない。
嵐子先輩と優太先輩が図書室を出ると、生徒会二年メンバーに囲まれた。
「司の機嫌を左右できるのなんて翠葉くらいだと思うんだけど?」
海斗くんに言われ、
「秋斗さんでも左右はできると思うよ? 何か言われたらすぐに機嫌悪くなるし……」
「でも、その秋兄は今ここにいないでしょ?」
確かに……。
「何か心当たりないの?」
桃華さんに訊かれて首を捻る。
「俺の見立てだと、視聴覚室での合同会議のときは普通だったと思う」
サザナミくんの言葉に、そのあと何があっただろう、と思い返す。
「……あ、メール、かな」
「「「メール?」」」
三人に訊かれて携帯を取り出した。
「会議が終わったあと、鎌田くんからメールが届いたの。で、この写真をツカサにも見せたのだけど……」
私は三人にも同じ写真を見せてみた。
「……これか」
「これね……」
海斗くんと桃華さんは納得し、サザナミくんからは質問を返された。
「鎌田って誰?」
「この手の主で、私の中学の同級生」
「男?」
「うん」
「あぁ、なるほどねぇ……」
どうしてそこで納得してしまうのだろう。
「翠葉、放っておけばいいわ。単なる嫉妬でしょ」
「嫉妬……? どうして?」
桃華さんに訊くと、海斗くんが答えてくれる。
「翠葉のことだからそのメールを嬉しそうに見せたんじゃないの?」
「……うん」
「それが面白くなかったんだよ」
「だから、どうして?」
「ほかの男からきたメールで彼女が喜んでたら面白くないじゃん」
「そういうものなの……?」
今度はサザナミくんが口を開いた。
「じゃぁさ、御園生さんが司先輩の立場だったらどう?」
「……ツカサに女の子の友達からメール? ――……長文メールだった時点で最後まで読んでもらえるかなって心配になるかも……」
「だめだこりゃ。司先輩苦労しそうだな。ま、いい気味だけど」
サザナミくんはケラケラと笑いながら図書室を出ていった。
「翠葉からキスのひとつでもすればすぐに機嫌直すよ。じゃ、俺も部活行くっ!」
その場に残された桃華さんとふたり顔を見合わせる。
「キス、したら機嫌直してくれるの?」
「……男って単純なのね」
「でも、自分からなんてできないけど……」
「……自分からじゃなければ大丈夫っていうこと?」
桃華さんの言葉に赤面してしまったのは言うまでもない。
ツカサの言葉で視聴覚室に集っていた体育委員とクラス委員、それから生徒会メンバーが席を立ち始めた。
今日は明日に行われる球技大会を前に、最後の打ち合わせが行われていた。
「御園生さん、先日お願いしていた審判台、間に合ったかな?」
「はい。今日の午前中に搬入が済んだとメールが届いていたので、今は桜林館の倉庫にあるはずです」
「ありがとう。確認しにいくわ」
「お願いします」
いくつかの確認事項で声をかけられ受け答えをしていると、ショルダーの中の携帯が震えた。振動はすぐにおさまる。
「……メール?」
確認すると、鎌田くんからのメールだった。
紅葉祭のあと、自分からメールを送ると言っておきながら、私はメールを送ることをすっかり忘れていた。
お正月に鎌田くんから年賀状が届き、「いつでもいいから連絡ちょうだい」の文字を見るまで思い出しもしなかったのだから本当にひどい……。
身体が起こせるようになってすぐ、病室からメールを送ったのだけど、ごめんなさい以上のことは書けなかった。ただただ、ひたすらに申し訳なくて。
返信メールは数日してから届き、それには許すとも許さないとも書かれてはおらず、都合のいい日に会えないか、ということが書かれていた。
その時点ではまだ入院中だったし、退院してからしばらくは進級テストへ向けて追い込みに入る。だとしたら、会えるのはそのあとになってしまうだろう。
それでもいいなら私も鎌田くんに会いたいと思った。
メールでその旨を伝えると、それでかまわないという返事が届いた。
お見舞いに来たいとも言われたけれど、リハビリと勉強にほとんどの時間を当てていたし、特殊な病室にいることに変わりはなかったので、お見舞いは遠慮してもらった。
以来、鎌田くんと私はメールを交換するようになったわけだけど、ひとえにメール交換と言ってもツカサや桃華さんたちとするようなメールとは違う。
必要事項しか書かれていない一言メールではなく、何行にも渡るメール。
もっと言うなら、内容からして大きく異なる。
「必要事項」を伝えるためのメールではなく、世間話などが主な内容なのだ。
そのため、鎌田くんから送られてくるそれはお手紙のように思っていた。
メールには写真が添付されていることがあり、その写真に纏わるエピソードが書かれている。
うちの学校とは違う学校行事や部活のこと、友達のこと、勉強のこと、近所に住みついた猫のこと。特別な何かが話題にあがることはなく、身の回りに起こる日常的なことが主。
喋り口調で書かれる文面にも親しみを感じ、頻繁ではないものの、月に一、二度のメールをやり取りしていた。
今日は新入部員の勧誘、四月に行われた部の大会でいい成績を修めたこと。自分の報告に加え、私の写真部ではどんな活動をしているのかを尋ねるものだった。
最後には進路のことにも触れていて、追伸には近所の猫の餌付けに成功したことが書かれていた。
添付されていた画像のひとつは、煮干を持った人の手とトラ猫が写っている。
煮干で餌付けしてたんだ……。
自然と笑みが漏れる。と、
「翠」
ツカサに声をかけられた。
「図書室に戻って明日の賞状の枚数チェック」
「あ、はいっ」
「……メール?」
「うん」
「秋兄から?」
「ううん、鎌田くんから。見て? 猫の餌付けに成功したんだって」
ツカサは画像を見てすぐに私へと視線を戻した。
「なんの用があって?」
「え? 用……?」
猫の餌付けに用事は必要だろうか……。そもそも猫に用事……?
考えていると、
「用があるからメールのやり取りしてるんじゃないの?」
そこまで言われて猫の餌付けがスルーされたことに気づく。
……言われてみれば、用件という用件があるわけではない。ただ、近況報告のやり取りを繰り返しているだけ。
「用はない、かな? いつもお互いの近況報告みたいな感じだし……」
「……それ、楽しい?」
「うん。鎌田くん、写真を添付してくれたりするから」
「ふーん……」
それ以上何を言うでもなく、ツカサは図書棟へ向かって歩きだした。
「目から鱗……」
ツカサには用事がないと送れないけれど、鎌田くんには用事がなくてもメールを送れるのね。
ツカサにも鎌田くんに送るようなメールが送れたらいいけれど、少し考えればどういう状況になるのかが手に取るようにわかる。
近況報告のようなメールを送ったとして、それに対する返事は必要最低限の文字数で完結するだろう。まるで、生徒の日記に先生が一言添える程度の返信。
「……やっぱり無理だな」
こういうメールは人を選ぶようだ。
図書室での確認作業が終わると、
「優太はこのあと部活?」
「そう、大会までもう日がないからね」
嵐子先輩と優太先輩の会話にはっとする。
「ツカサも? ツカサも弓道の試合ある?」
「去年と同じ」
言葉少なに返された。
つまり、「ある」ということだろうか。
「試合、見にいってもいい?」
「別にかまわない。時間と場所も去年と同じ」
言うと、ツカサはさっさと図書室を出ていってしまった。
「翠葉、司となんかあった?」
嵐子先輩に訊かれて首を傾げる。
「いえ……。でも、なんだか機嫌悪そうでしたよね?」
「いや……悪そうっていうかめっちゃ悪かったと思うんだけど」
「え? そうでしたか?」
「翠葉ちゃん、司の不機嫌に慣れすぎ……」
嵐子先輩と優太先輩に呆れられた。
でも、ツカサの機嫌がいいところなんて見たことがないし、鼻歌を歌うところなど想像すらできない。
嵐子先輩と優太先輩が図書室を出ると、生徒会二年メンバーに囲まれた。
「司の機嫌を左右できるのなんて翠葉くらいだと思うんだけど?」
海斗くんに言われ、
「秋斗さんでも左右はできると思うよ? 何か言われたらすぐに機嫌悪くなるし……」
「でも、その秋兄は今ここにいないでしょ?」
確かに……。
「何か心当たりないの?」
桃華さんに訊かれて首を捻る。
「俺の見立てだと、視聴覚室での合同会議のときは普通だったと思う」
サザナミくんの言葉に、そのあと何があっただろう、と思い返す。
「……あ、メール、かな」
「「「メール?」」」
三人に訊かれて携帯を取り出した。
「会議が終わったあと、鎌田くんからメールが届いたの。で、この写真をツカサにも見せたのだけど……」
私は三人にも同じ写真を見せてみた。
「……これか」
「これね……」
海斗くんと桃華さんは納得し、サザナミくんからは質問を返された。
「鎌田って誰?」
「この手の主で、私の中学の同級生」
「男?」
「うん」
「あぁ、なるほどねぇ……」
どうしてそこで納得してしまうのだろう。
「翠葉、放っておけばいいわ。単なる嫉妬でしょ」
「嫉妬……? どうして?」
桃華さんに訊くと、海斗くんが答えてくれる。
「翠葉のことだからそのメールを嬉しそうに見せたんじゃないの?」
「……うん」
「それが面白くなかったんだよ」
「だから、どうして?」
「ほかの男からきたメールで彼女が喜んでたら面白くないじゃん」
「そういうものなの……?」
今度はサザナミくんが口を開いた。
「じゃぁさ、御園生さんが司先輩の立場だったらどう?」
「……ツカサに女の子の友達からメール? ――……長文メールだった時点で最後まで読んでもらえるかなって心配になるかも……」
「だめだこりゃ。司先輩苦労しそうだな。ま、いい気味だけど」
サザナミくんはケラケラと笑いながら図書室を出ていった。
「翠葉からキスのひとつでもすればすぐに機嫌直すよ。じゃ、俺も部活行くっ!」
その場に残された桃華さんとふたり顔を見合わせる。
「キス、したら機嫌直してくれるの?」
「……男って単純なのね」
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