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May
藤の会 Side 司 01話
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藤の会当日、じーさんの鶴の一声で翠のエスコート権を剥奪された。
リムジンから出てくる翠に手を差し伸べるのは自分だと思っていただけに、鳶に油揚げをさらわれた気分。
じーさんに連れられた翠が一番に連れて行かれたのは、樹齢百年以上と言われる大藤の棚。
藤好きの翠がどんな表情をするのかが楽しみだったのに、間近で見れないどころか、今俺がいるところからは顔すら見えない。
この恨みをどう晴らすべきか考えていると、席に着いた翠は母さんの点てたお茶を口にした。
「カフェイン、受け付けないくせに飲むなよ……」
いつもの翠なら申し訳ないと思いながらも飲めない意を伝える。それをしなかったのは、人の視線が集まる場でのことだったから。
やっぱり来ないほうがよかったんじゃないのか……?
翠が俺たちに関わるところを人に見られるのは、ごく限られた場所でのこと。
学園、マンション、病院、ホテル――学園やマンションには関係者以外は立ち入ることができないし、病院では検査の順番など、多少融通を利かせることがあっても表立って特別扱いされているようには見えない。ホテルであっても同様のことが言える。ならば、翠が高校を卒業するまでは表舞台に引っ張り出す必要はなかったのではないか、と思わざるを得ない。
そんなことを考えていると、次に翠に近づいたのは秋兄だった。
馴れ馴れしく翠に触れるその手を払いたくて仕方がない。近くにいたら、間違いなく秋兄の手を払っていただろう。そんなことをせずに済んだのは、ある程度離れた場所から翠を見ていたから。
秋兄にエスコートされる翠を見ながら思う。今日、俺はあの手を取ることができるのか、と――
翠がどんな着物を着るのかは事前に知っていた。それを着ているところを想像もした。でも、実際に着ている姿はじっと見ることが難しかった。
あまりにもきれいすぎて――紅を引いた唇に視線が引きつけられて仕方がない。
ほかの人間の目にはどう映っているのか、と思えば、きれいに装った翠を愛でるのではなく、蹂躙したい気持ちが生じる。そんな自分に戸惑いを隠せなかった。
「俺はケダモノか……?」
何をこんなに動揺しているのか――
こんな感情を持ったまま翠に会うのは憚られ、俺は嫌いな親族たちの中を縫って歩き、辛辣な言葉を方々に吐き散らしていた。
「ずいぶんと機嫌悪そうだな?」
どこからともなく現れた秋兄に言われ、ぞんざいな視線を向ける。
「翠葉ちゃんのエスコート、じーさんや俺に先越されたことがそんなに癪だった?」
「別に……」
「じゃ、何?」
言いたくない。今日の翠を見て動揺しているなど、知られたくはない。
「翠葉ちゃんがきれいすぎて正視できない? ――図星?」
咄嗟に表情を繕うことができなかった。
「確かに、鮮やかな紅を引いた翠葉ちゃんはそそるよね? まだ少しあどけない表情の中にあの紅はやけに扇情的に映る。それに加えて、ゆったりとした衿の抜き加減が絶妙。色香を感じる白いうなじに唇を這わせたいと思っているのは司だけじゃないよ」
あえて言葉には変換せずにいたことひとつひとつを明確にされ、どうしようもなく苛立つ。
言葉に変換されたところで何ひとつ報われない。むしろ、秋兄も俺と同じような目で翠を見ていたのか、と思うとたまらなく腹が立つ。さらには、そんな感情を抱きつつも翠を何事もなくエスコートできる秋兄に嫉妬する。毎回のように感じる、この余裕の差が恨めしい。
秋兄から視線を逸らすと、
「次は紫さんと清良さんが翠葉ちゃんに会いにいく予定だったけど、ほかで足止め食らってるらしいから司が行きな」
そんな簡単に言ってくれるな。
「会ったらかわいいなりきれいなり口にしろよ? いくら不器用でも、そのくらいは口にしてしかるべき。……ほら」
俺は秋兄に背を押され、庭園の一角を目指して歩き始めた。
翠と話している父さんに近づく。と、
「お礼を言うのはこちらのほうです。司とお付き合いいただけることになったとか?」
「あっ、はいっ――」
俺のいないところで俺の話題を出してくれるな。
「あれは私に似て不器用な人間ですが、誠実な人間ではあると思います。もし、司が不義理を働くようでしたらぜひ私にご一報を。もっとも効果的な方法で報復することお約束いたします」
「そんなことっ――」
「父さん、そういうことは勝手に請け負わないでほしいんだけど。もっとも、浮気なんてするつもりはないし、何かあれば翠が俺に直接話せばいいことだ」
覚悟を決めて、父さんの陰から翠の前へ出た。その瞬間に翠は目を見開き華奢な指先で自身の口元を覆う。さらには、頬に手を添え顔を背けた。翠が赤面したのは明らかで、自分の頬が瞬時に熱を持ったことも紛れもない事実で……。
「お邪魔しまーす!」
突如割り込んだ声に危機感を覚える。この声はほかの誰でもない唯さんのものだ。
視線をそちらへ向けると、唯さんと御園生さんが連れ立ってやってきたところだった。唯さんはさも面白そうな顔をして、翠の顔を覗き込んで見せた。
「あーあ……リィ、かわいそうなくらい真っ赤だね?」
「だってっ――」
翠は反射的に口を開き、俺を見てはわかりやすく視線を逸らす。そんな翠を見て、俺は舌打ちをしたい気分になる。
いつもの翠なら問題ないのに、今日の翠には太刀打ちできそうにない。
翠と同じように顔を背けると、
「それを言うならうちの愚息も普段より血色がいいようですよ」
父さんの言葉に殺意を覚える程度には、平然を装おうことができずにいた。
「ほらほら、司っちはリィの手ぇ取ってエスコートするんじゃないのぉ?」
……この人に技をかけて今すぐにでも落したい……。
「……とは申しましても、いたらない息子にエスコートが務まるものか……。ここは私たちが席を外す、というのが妥当でしょうね」
父さんの言葉に御園生さんが動き、「ほら、唯行くぞ」と迷惑甚だしい生き物と共に立ち去ってくれた。
ふたりにされたところで状況が変わるわけもなく、俺たちの間には気まずい空気があるのみ。
椅子に掛けている翠は少し斜に構えており、その角度たるや計算されているとしか思えないほどに慎ましさをかもしだす。その姿勢で控え目に俯くと、うなじがより強調されて目のやり場に困った。
隣に座ればうなじを見ずに済む、と椅子に腰掛けたものの、隣の翠がそわそわしていれば自分だって落ち着くことはできないわけで……。
「ツカサ、お願いがあるの」
「……何?」
互いに顔を見ずの会話。
「目、瞑って?」
「は……?」
「目、瞑ってほしい」
言われたとおりに目を瞑る。と、途端に遠慮のない視線が向けられた。
……何これ。
しばらく無言が続き、我慢できなくなった俺は目を瞑ったまま、
「いつまで瞑ってればいいわけ?」
「……もう少し」
ほどなくして、「ありがとう」と言われて目を開けた。ちら、と翠を見たら、翠は今まで以上に顔を赤らめていた。
「……今の、なんだったの?」
「……目、開けてるツカサは直視できないから……。でも、着物がすごく似合っていて、見たくて……だから……」
どうやら、俺を見るためだけに目を瞑らせたらしい。これは俺がお願いしても聞いてもらえるものなのか。
「翠、目、瞑って」
「えっ!?」
「……俺にやらせたんだから聞いてくれてもいいと思う」
「あ……うん……」
翠が静かに目を閉じ、失敗したと思った。
目を閉じた瞼には優しいピンクの化粧が施され、すっと引かれた細いラインが目元を引き締める。瞼を縁取る睫はいつもより長く艶やかに主張していた。頬は白く滑らかで、うっかり手を伸ばしそうになる。そして――何を意識せずとも唇に視線が張り付く。
キスをして、紅を引いた唇を台無しにしたい……。
一度目を瞑り、野放しになった感情を半ば強引に遮断する。腹式呼吸を数回試み、数を数えて気持ちがフラットになるのを待ち続けた。
「……振袖もメイクも、似合ってる」
やっとのことで口にできた言葉。
翠はそっと目を開け、
「……本当?」
そろそろとこちらを見る翠と目が合う。しかし、それと同時に互いが顔を背けた。
……何やってるんだか。
そうは思っても、言葉にしがたい緊張の中にいることに変わりはなく……。
「なんか……恥ずかしいね」
翠の言葉に何も答えることができずにいると、翠はまったく違う話題を持ちだした。
「あ、あのねっ、今日、須藤さんが調理スタッフに加わっているらしくて、さっき桃のシャーベットをいただいたの。須藤さんに会いに行きたいのだけど、案内してもらえる?」
「……わかった」
俺は先に立ち上がり、翠に手を差し出す。と、翠は静かに手を重ね、ゆっくりと立ち上がった。
ひとまず、いつもと同じ動作を取れた自分に少しほっとした。
リムジンから出てくる翠に手を差し伸べるのは自分だと思っていただけに、鳶に油揚げをさらわれた気分。
じーさんに連れられた翠が一番に連れて行かれたのは、樹齢百年以上と言われる大藤の棚。
藤好きの翠がどんな表情をするのかが楽しみだったのに、間近で見れないどころか、今俺がいるところからは顔すら見えない。
この恨みをどう晴らすべきか考えていると、席に着いた翠は母さんの点てたお茶を口にした。
「カフェイン、受け付けないくせに飲むなよ……」
いつもの翠なら申し訳ないと思いながらも飲めない意を伝える。それをしなかったのは、人の視線が集まる場でのことだったから。
やっぱり来ないほうがよかったんじゃないのか……?
翠が俺たちに関わるところを人に見られるのは、ごく限られた場所でのこと。
学園、マンション、病院、ホテル――学園やマンションには関係者以外は立ち入ることができないし、病院では検査の順番など、多少融通を利かせることがあっても表立って特別扱いされているようには見えない。ホテルであっても同様のことが言える。ならば、翠が高校を卒業するまでは表舞台に引っ張り出す必要はなかったのではないか、と思わざるを得ない。
そんなことを考えていると、次に翠に近づいたのは秋兄だった。
馴れ馴れしく翠に触れるその手を払いたくて仕方がない。近くにいたら、間違いなく秋兄の手を払っていただろう。そんなことをせずに済んだのは、ある程度離れた場所から翠を見ていたから。
秋兄にエスコートされる翠を見ながら思う。今日、俺はあの手を取ることができるのか、と――
翠がどんな着物を着るのかは事前に知っていた。それを着ているところを想像もした。でも、実際に着ている姿はじっと見ることが難しかった。
あまりにもきれいすぎて――紅を引いた唇に視線が引きつけられて仕方がない。
ほかの人間の目にはどう映っているのか、と思えば、きれいに装った翠を愛でるのではなく、蹂躙したい気持ちが生じる。そんな自分に戸惑いを隠せなかった。
「俺はケダモノか……?」
何をこんなに動揺しているのか――
こんな感情を持ったまま翠に会うのは憚られ、俺は嫌いな親族たちの中を縫って歩き、辛辣な言葉を方々に吐き散らしていた。
「ずいぶんと機嫌悪そうだな?」
どこからともなく現れた秋兄に言われ、ぞんざいな視線を向ける。
「翠葉ちゃんのエスコート、じーさんや俺に先越されたことがそんなに癪だった?」
「別に……」
「じゃ、何?」
言いたくない。今日の翠を見て動揺しているなど、知られたくはない。
「翠葉ちゃんがきれいすぎて正視できない? ――図星?」
咄嗟に表情を繕うことができなかった。
「確かに、鮮やかな紅を引いた翠葉ちゃんはそそるよね? まだ少しあどけない表情の中にあの紅はやけに扇情的に映る。それに加えて、ゆったりとした衿の抜き加減が絶妙。色香を感じる白いうなじに唇を這わせたいと思っているのは司だけじゃないよ」
あえて言葉には変換せずにいたことひとつひとつを明確にされ、どうしようもなく苛立つ。
言葉に変換されたところで何ひとつ報われない。むしろ、秋兄も俺と同じような目で翠を見ていたのか、と思うとたまらなく腹が立つ。さらには、そんな感情を抱きつつも翠を何事もなくエスコートできる秋兄に嫉妬する。毎回のように感じる、この余裕の差が恨めしい。
秋兄から視線を逸らすと、
「次は紫さんと清良さんが翠葉ちゃんに会いにいく予定だったけど、ほかで足止め食らってるらしいから司が行きな」
そんな簡単に言ってくれるな。
「会ったらかわいいなりきれいなり口にしろよ? いくら不器用でも、そのくらいは口にしてしかるべき。……ほら」
俺は秋兄に背を押され、庭園の一角を目指して歩き始めた。
翠と話している父さんに近づく。と、
「お礼を言うのはこちらのほうです。司とお付き合いいただけることになったとか?」
「あっ、はいっ――」
俺のいないところで俺の話題を出してくれるな。
「あれは私に似て不器用な人間ですが、誠実な人間ではあると思います。もし、司が不義理を働くようでしたらぜひ私にご一報を。もっとも効果的な方法で報復することお約束いたします」
「そんなことっ――」
「父さん、そういうことは勝手に請け負わないでほしいんだけど。もっとも、浮気なんてするつもりはないし、何かあれば翠が俺に直接話せばいいことだ」
覚悟を決めて、父さんの陰から翠の前へ出た。その瞬間に翠は目を見開き華奢な指先で自身の口元を覆う。さらには、頬に手を添え顔を背けた。翠が赤面したのは明らかで、自分の頬が瞬時に熱を持ったことも紛れもない事実で……。
「お邪魔しまーす!」
突如割り込んだ声に危機感を覚える。この声はほかの誰でもない唯さんのものだ。
視線をそちらへ向けると、唯さんと御園生さんが連れ立ってやってきたところだった。唯さんはさも面白そうな顔をして、翠の顔を覗き込んで見せた。
「あーあ……リィ、かわいそうなくらい真っ赤だね?」
「だってっ――」
翠は反射的に口を開き、俺を見てはわかりやすく視線を逸らす。そんな翠を見て、俺は舌打ちをしたい気分になる。
いつもの翠なら問題ないのに、今日の翠には太刀打ちできそうにない。
翠と同じように顔を背けると、
「それを言うならうちの愚息も普段より血色がいいようですよ」
父さんの言葉に殺意を覚える程度には、平然を装おうことができずにいた。
「ほらほら、司っちはリィの手ぇ取ってエスコートするんじゃないのぉ?」
……この人に技をかけて今すぐにでも落したい……。
「……とは申しましても、いたらない息子にエスコートが務まるものか……。ここは私たちが席を外す、というのが妥当でしょうね」
父さんの言葉に御園生さんが動き、「ほら、唯行くぞ」と迷惑甚だしい生き物と共に立ち去ってくれた。
ふたりにされたところで状況が変わるわけもなく、俺たちの間には気まずい空気があるのみ。
椅子に掛けている翠は少し斜に構えており、その角度たるや計算されているとしか思えないほどに慎ましさをかもしだす。その姿勢で控え目に俯くと、うなじがより強調されて目のやり場に困った。
隣に座ればうなじを見ずに済む、と椅子に腰掛けたものの、隣の翠がそわそわしていれば自分だって落ち着くことはできないわけで……。
「ツカサ、お願いがあるの」
「……何?」
互いに顔を見ずの会話。
「目、瞑って?」
「は……?」
「目、瞑ってほしい」
言われたとおりに目を瞑る。と、途端に遠慮のない視線が向けられた。
……何これ。
しばらく無言が続き、我慢できなくなった俺は目を瞑ったまま、
「いつまで瞑ってればいいわけ?」
「……もう少し」
ほどなくして、「ありがとう」と言われて目を開けた。ちら、と翠を見たら、翠は今まで以上に顔を赤らめていた。
「……今の、なんだったの?」
「……目、開けてるツカサは直視できないから……。でも、着物がすごく似合っていて、見たくて……だから……」
どうやら、俺を見るためだけに目を瞑らせたらしい。これは俺がお願いしても聞いてもらえるものなのか。
「翠、目、瞑って」
「えっ!?」
「……俺にやらせたんだから聞いてくれてもいいと思う」
「あ……うん……」
翠が静かに目を閉じ、失敗したと思った。
目を閉じた瞼には優しいピンクの化粧が施され、すっと引かれた細いラインが目元を引き締める。瞼を縁取る睫はいつもより長く艶やかに主張していた。頬は白く滑らかで、うっかり手を伸ばしそうになる。そして――何を意識せずとも唇に視線が張り付く。
キスをして、紅を引いた唇を台無しにしたい……。
一度目を瞑り、野放しになった感情を半ば強引に遮断する。腹式呼吸を数回試み、数を数えて気持ちがフラットになるのを待ち続けた。
「……振袖もメイクも、似合ってる」
やっとのことで口にできた言葉。
翠はそっと目を開け、
「……本当?」
そろそろとこちらを見る翠と目が合う。しかし、それと同時に互いが顔を背けた。
……何やってるんだか。
そうは思っても、言葉にしがたい緊張の中にいることに変わりはなく……。
「なんか……恥ずかしいね」
翠の言葉に何も答えることができずにいると、翠はまったく違う話題を持ちだした。
「あ、あのねっ、今日、須藤さんが調理スタッフに加わっているらしくて、さっき桃のシャーベットをいただいたの。須藤さんに会いに行きたいのだけど、案内してもらえる?」
「……わかった」
俺は先に立ち上がり、翠に手を差し出す。と、翠は静かに手を重ね、ゆっくりと立ち上がった。
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