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【第零部 そらいろ ~天色事変~】
はじまりの物語
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さて。今からとある親子の昔話をしよう。
『天色事変』
これは人間の世界に起きた大災害と妖モノたちの物語である。
妖モノと共に生きる一部の人間と妖モノたちしか知らない昔話。
妖モノたちが人間の世界を守っていることを知る人間はほとんどいない。そして……人間は悪い妖モノたちに遭遇することが圧倒的に高い。人間が運よく転ばなかったり大きな事故に合わなかったりするのは偶然その場にいた心優しい妖モノたちが手を出してくれているからだったりする。妖モノがみえない者たちには、もし助けられたとしても気が付かれることはないのだ。それに……記憶というものは良い記憶より悪い記憶の方が残ってしまう。だから妖モノは悪いものと認識されることが多い。
彼らには別に彼らの世界もあったりするが、人間の世界にしかいることができないもの、人間の世界を好むものおり多種多様だ。人間に害を与えない良い妖モノはそっと人々に寄り添って自分たちの存在をアピールしたりはしない。彼らは人間の住む世界が大好きで、人間の生きる世界に住まわせてもらっているからとむやみに干渉してくることもない。だからこそ、知っていてほしい。妖モノたちが悪いものだけではないことを。妖モノたちが微笑んで私たちを見守っているということを。
『天色事変』
これは人間の世界に起きた大災害と妖モノたちの物語である。
妖モノと共に生きる一部の人間と妖モノたちしか知らない昔話。
妖モノたちが人間の世界を守っていることを知る人間はほとんどいない。そして……人間は悪い妖モノたちに遭遇することが圧倒的に高い。人間が運よく転ばなかったり大きな事故に合わなかったりするのは偶然その場にいた心優しい妖モノたちが手を出してくれているからだったりする。妖モノがみえない者たちには、もし助けられたとしても気が付かれることはないのだ。それに……記憶というものは良い記憶より悪い記憶の方が残ってしまう。だから妖モノは悪いものと認識されることが多い。
彼らには別に彼らの世界もあったりするが、人間の世界にしかいることができないもの、人間の世界を好むものおり多種多様だ。人間に害を与えない良い妖モノはそっと人々に寄り添って自分たちの存在をアピールしたりはしない。彼らは人間の住む世界が大好きで、人間の生きる世界に住まわせてもらっているからとむやみに干渉してくることもない。だからこそ、知っていてほしい。妖モノたちが悪いものだけではないことを。妖モノたちが微笑んで私たちを見守っているということを。
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