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面倒な相手
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第2話
蒼党の書庫に向かう道を歩く。
「ねぇ、そろそろお昼の時間よね。どこかでお昼食べましょう?」
「それもそうですね。何にいたしましょうか。」
「ん~サラダサンドがいいわ」
「それではあそこのお店にしましょう。とても美味しいと評判ですから。」
クロイの勧めるお店に足を向けると、
「おやおや、これは蒼貴族の子犬ではないか」
嫌な声が聞こえてくる。
「あら、これはこれは紅貴族の能無しのジヘルさんではありませんか?」
「相変わらず、無愛想な女だな。」
「あら、私より長生きなのに低脳な輩には言われたくないわ。」
蒼貴族と紅貴族は昔から王を支えるため、様々な権力と地位を持っていた。
あるものは戦士、あるものは科学者と。
フランの父は蒼党の政治家であり、蒼党の中でも三賢者に抜擢されていた。
蒼党と紅党とは王と政治を取り組むものたちを分けたものである。
それぞれ特色があり蒼党は一般人から成り上がった貴族が多く、市民を思う気持ちが高い。よって、市民の意思を持った者たちの党である。
反対に紅党は生粋の貴族であり、王の意見を第1として考えることが多い。貴族の中にも3大貴族、オーク、ナイトレイ、グングニルがある。紅党の三賢者はこの三大貴族から出ていた。
「ふん、どうせお前の父親は三賢者の資格などただ単に継承という名のもとに受けただけだろう。」
「それは、名前だけの三賢者と言いたいの?」
「そういったつもりだが?」
「そう、この場で言ったことを後悔するのね。」
1瞬の間だった。クロイの2本の剣は青年の首すれすれに置かれていた。
「マスターのことを侮辱されて黙っていると思っていたのか。今この場で首と胴体を切り離すこともできるんだぞ。」
「ひっ、や、辞めてくれ。」
「はぁ、だから言ったのに。クロイそのオークの少年を離して。クロイの手を汚すまでもないからね。」
「…はい」
クロイはしぶしぶといった感じで剣を下す。
腰を抜かしていたオークの青年は
「ふ、ふん!奴隷ごときがこの私に触るなど言語道断だ。」
と服についた砂を払いながら立ち上がった。
「今日のところはこのままで許してやる。覚えてろよ!」
「はいはい、明日になったら忘れとくわ。」
青年は馬車に乗ってそのまま走り去った。
「お嬢様、ご飯にいたしましょう。」
「そうだね。お腹すいた」
2人は何事をなかったかのようにお店に向けてまた足を運んだ。
蒼党の書庫に向かう道を歩く。
「ねぇ、そろそろお昼の時間よね。どこかでお昼食べましょう?」
「それもそうですね。何にいたしましょうか。」
「ん~サラダサンドがいいわ」
「それではあそこのお店にしましょう。とても美味しいと評判ですから。」
クロイの勧めるお店に足を向けると、
「おやおや、これは蒼貴族の子犬ではないか」
嫌な声が聞こえてくる。
「あら、これはこれは紅貴族の能無しのジヘルさんではありませんか?」
「相変わらず、無愛想な女だな。」
「あら、私より長生きなのに低脳な輩には言われたくないわ。」
蒼貴族と紅貴族は昔から王を支えるため、様々な権力と地位を持っていた。
あるものは戦士、あるものは科学者と。
フランの父は蒼党の政治家であり、蒼党の中でも三賢者に抜擢されていた。
蒼党と紅党とは王と政治を取り組むものたちを分けたものである。
それぞれ特色があり蒼党は一般人から成り上がった貴族が多く、市民を思う気持ちが高い。よって、市民の意思を持った者たちの党である。
反対に紅党は生粋の貴族であり、王の意見を第1として考えることが多い。貴族の中にも3大貴族、オーク、ナイトレイ、グングニルがある。紅党の三賢者はこの三大貴族から出ていた。
「ふん、どうせお前の父親は三賢者の資格などただ単に継承という名のもとに受けただけだろう。」
「それは、名前だけの三賢者と言いたいの?」
「そういったつもりだが?」
「そう、この場で言ったことを後悔するのね。」
1瞬の間だった。クロイの2本の剣は青年の首すれすれに置かれていた。
「マスターのことを侮辱されて黙っていると思っていたのか。今この場で首と胴体を切り離すこともできるんだぞ。」
「ひっ、や、辞めてくれ。」
「はぁ、だから言ったのに。クロイそのオークの少年を離して。クロイの手を汚すまでもないからね。」
「…はい」
クロイはしぶしぶといった感じで剣を下す。
腰を抜かしていたオークの青年は
「ふ、ふん!奴隷ごときがこの私に触るなど言語道断だ。」
と服についた砂を払いながら立ち上がった。
「今日のところはこのままで許してやる。覚えてろよ!」
「はいはい、明日になったら忘れとくわ。」
青年は馬車に乗ってそのまま走り去った。
「お嬢様、ご飯にいたしましょう。」
「そうだね。お腹すいた」
2人は何事をなかったかのようにお店に向けてまた足を運んだ。
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