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真実を突き止めに
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フランが落ち着くのはお昼近くなってからだったら泣き止むのは早かったが心ここに在らずと言えばいいのか、まるで生きる価値を見いだせない状態だった。
そんなフランにクロイは生きる価値をなんでもいいから持って欲しかった。だからこそ亡きフランの父ディックに託された手紙を渡した。それが凶と出るのか吉と出るのかそれはフラン自身にしかわからなかった。
「お嬢様、旦那様から渡されていた手紙です。渡すのは目的地アイリスについてからでしたが今見てください。」
「追っ手がくるわ、後で見る。」
「今見てください。追っ手の心配はなさらないで今見てもらいたいんです。そうでなくては意味がない、そんな気がするんです」
クロイのどうしても譲らない言葉にフランは諦めて父の手紙を読んだ
親愛なるフランへ
まぎれもない父の字にまた涙を浮かべるフラン
'この手紙を読んでいるということは目的地アイリスについたんだろう。それでは私が罪人として処刑されたことも知っているのかもしれないね。お前は聡い子だ。このことが嘘か真実か見極めることはたやすいだろう。
今回の事件、裏で手を引いているのは紅党の3賢者たちだろう。だがここまで的確に追い詰められるとは思っていなかった。
お前に会えて良かった。何か起きた時王都から逃げる算段はクロイとつけてあったんだ。読み通り次の日…と言っても夜だったが攻めてきたわけだ。
手紙だというのに書く時間さえ短くたくさん書きたいことがあるのに全く、こんな時に限ってたくさんのことが思い出すよ。フラン、すまない。妻が亡き今お前には寂しい思いばかりをさせてしまった。でもお前はそんなことをもろともせず知識のみを身につけていったね。さすが私たちの子だ。誇らしいよ。できればもっと一緒に過ごし、仕事をしてお前が婚約者をつれてきて、そして、お前の子供を見たかった。
欲を言いすぎたね。体には気をつけて。アイリスには古い友がいる。その人を頼りなさい。詳しいことはクロイに話してあるからね。
最後に私たちの子として生まれてきてくれてありがとう。愛しているよ。'
「私だって一緒にいたかったよ。大好きだよお父さん」
泣き止んだはずのフランは言葉を震わせ手紙を握りしめながら泣いた。いつものお父様とは言わず、自分の父そのものを思い出すようであった。
だがその涙は前とは違い直ぐに止んだ。
するとフランは何を思ったかもと来た道を引き返した。
「お嬢様!どこに行くんですか!」
慌ててクロイは引き止めるがその手を振り払うフラン。
戻りながらフランは
「おかしいのよ!お父様の手紙にも書いてあったけど的確すぎるのよ。フロディアにつくまで追ってはきても襲ってはこなかった。偶然だと思ったけど何か違うの。まるで獲物を檻に追い詰めてるみたいじゃない。」
「それは、内通者がいるということですか。」
「ええ、思いたくはないけど蒼党の誰かよ」
「だからと言ってまた王都に戻っては敵の思う壺です。」
振り払われた手をもう一度クロイは引き止める。
「旦那さまの手紙の意味がわからなかったのですか?!お嬢様に生きて欲しいから旦那さまは時間稼ぎを「うるさい!!」…」
「クロイは悔しくないの。濡れ衣を着せられ無様にも紅党に殺された。王は知らないのよ。だから私はお父様の無実を、真実を私は示したい!そのためにはあやふやになる前に内通者が誰か、裏で手を引いているものが誰か確かめるのよ」
「…本当にお嬢様は頑固でいらっしゃる。」
「ごめんね、クロイ。これはお父様似だから」
2人は覚悟を決め元来た道を戻る。
真実を突き止めるため目指す場所は王都 イクステリア
そんなフランにクロイは生きる価値をなんでもいいから持って欲しかった。だからこそ亡きフランの父ディックに託された手紙を渡した。それが凶と出るのか吉と出るのかそれはフラン自身にしかわからなかった。
「お嬢様、旦那様から渡されていた手紙です。渡すのは目的地アイリスについてからでしたが今見てください。」
「追っ手がくるわ、後で見る。」
「今見てください。追っ手の心配はなさらないで今見てもらいたいんです。そうでなくては意味がない、そんな気がするんです」
クロイのどうしても譲らない言葉にフランは諦めて父の手紙を読んだ
親愛なるフランへ
まぎれもない父の字にまた涙を浮かべるフラン
'この手紙を読んでいるということは目的地アイリスについたんだろう。それでは私が罪人として処刑されたことも知っているのかもしれないね。お前は聡い子だ。このことが嘘か真実か見極めることはたやすいだろう。
今回の事件、裏で手を引いているのは紅党の3賢者たちだろう。だがここまで的確に追い詰められるとは思っていなかった。
お前に会えて良かった。何か起きた時王都から逃げる算段はクロイとつけてあったんだ。読み通り次の日…と言っても夜だったが攻めてきたわけだ。
手紙だというのに書く時間さえ短くたくさん書きたいことがあるのに全く、こんな時に限ってたくさんのことが思い出すよ。フラン、すまない。妻が亡き今お前には寂しい思いばかりをさせてしまった。でもお前はそんなことをもろともせず知識のみを身につけていったね。さすが私たちの子だ。誇らしいよ。できればもっと一緒に過ごし、仕事をしてお前が婚約者をつれてきて、そして、お前の子供を見たかった。
欲を言いすぎたね。体には気をつけて。アイリスには古い友がいる。その人を頼りなさい。詳しいことはクロイに話してあるからね。
最後に私たちの子として生まれてきてくれてありがとう。愛しているよ。'
「私だって一緒にいたかったよ。大好きだよお父さん」
泣き止んだはずのフランは言葉を震わせ手紙を握りしめながら泣いた。いつものお父様とは言わず、自分の父そのものを思い出すようであった。
だがその涙は前とは違い直ぐに止んだ。
するとフランは何を思ったかもと来た道を引き返した。
「お嬢様!どこに行くんですか!」
慌ててクロイは引き止めるがその手を振り払うフラン。
戻りながらフランは
「おかしいのよ!お父様の手紙にも書いてあったけど的確すぎるのよ。フロディアにつくまで追ってはきても襲ってはこなかった。偶然だと思ったけど何か違うの。まるで獲物を檻に追い詰めてるみたいじゃない。」
「それは、内通者がいるということですか。」
「ええ、思いたくはないけど蒼党の誰かよ」
「だからと言ってまた王都に戻っては敵の思う壺です。」
振り払われた手をもう一度クロイは引き止める。
「旦那さまの手紙の意味がわからなかったのですか?!お嬢様に生きて欲しいから旦那さまは時間稼ぎを「うるさい!!」…」
「クロイは悔しくないの。濡れ衣を着せられ無様にも紅党に殺された。王は知らないのよ。だから私はお父様の無実を、真実を私は示したい!そのためにはあやふやになる前に内通者が誰か、裏で手を引いているものが誰か確かめるのよ」
「…本当にお嬢様は頑固でいらっしゃる。」
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