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二章 秘宝「ジェタクの果印」
24話 ミーノの愉快なアイテム
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俺たちはパーティーの方針を決めることにした。様々な事態に備えて、どう動くかを想定しておく必要があった。
「畑を耕したり、田んぼに水を引いたりできます!!」
ミーノは得意げに言った。
「うんうん、それは凄いな!!」
俺は心の底からミーノを尊敬した。だが、今問題にしているのは戦闘に関してなのだ。
「それじゃあ、やっぱりクワでモンスターを倒すとか」
「はい!! 野犬を追い払うときはやっぱりクワですよね!!」
どうも会話がちぐはぐだ。
「いや、追い払うんじゃなくて、モンスターを倒すときの話で……その……だから、ミーノの得物は」
「えものって?」
「だから、冒険に行くとき持って行くものだよ」
「わかりました!! おにぎりですね」
ミーノの笑顔が眩し過ぎる……。
「えーっと、ちょっと違うかな……。そうだ。その袋には何が入ってるんだ?」
俺はミーノが大事そうに抱えた麻袋を指さした。彼女はそれ以外何も持っていないのだから、そこに彼女の武器が入っているはずだ。
「えーっと、この中には……。昨日、収穫した野菜が入っています。そうですね、ヒトカジリナスビとかですね」
「ヒトカジリナスビ? なるほど、ヒトを齧るほど凶悪なナスビなんだな!!」
俺は一人納得した。
考えてみれば当たり前のことだが、こんなか細い少女が自分で戦えるはずないのだ。だから、麻袋から特殊な作物を出して、それを武器に戦うのだろう。ヒトカジリナスビというからには、モンスターのようにひとりでに動き回って、人を食べてしまうのだろう。
「いえ、ヒトがカジったような、形の悪いナスビですけど」
「ああ……ヒトがカジったような形の悪いナスビ……。それでヒトカジリナスビね……」
収穫したものの商品にならないものだろう。要はスーパーのおつとめ品コーナーで、よく見かけるやつだ。
「見た目で判断したらかわいそうですよ? 美味しいんですから!!」
がっかりした俺を見て、ミーノが力強く言った。
「他には?」
俺は気を取り直していった。まさかあの袋にナスビが一本だけ入っているわけではないだろう。
「そうですねえ、ほかのものでしたら、バクダントマトとか」
「きたきた!! そういうのだよ、そういうの!! バクダントマトと言うからには、投げれば爆発するような特殊なトマトなんだろ!!」
いよいよ冒険者らしくなってきたぞ、と思った。
「いえ、バクダンみたいに大きいトマトです!! トマトは今年一番出来がいいんですよ!!」
「はあはあ、バクダンみたいに大きいトマトで、バクダントマトか……」
そりゃあ豊作なのは結構だけど……。
「ひとついかがですか?」
ミーノは麻袋のヒモを緩めて、トマトを取り出した。滑らかな円形をしていて、色が濃く、艶も良い。思わず齧りつきたくなるような美しいトマトだった。
「うん、あとで一つもらおうかな」
今食べたいのは山々だが、ミーノの前で、大切なトマトをお尻に突っ込むわけにはいかない。口が尻にあると食事も一苦労なのだ。
「あとは何が入ってるんだ?」
「あとは、ダクリュウ玉ねぎとか?」
「ダクリュウ玉ねぎ!? 投げると濁流が発生するとか?」
「いえ、涙が止まらなくなるんです」
涙が止まらなくなるから濁流玉ねぎか……。
「あとは火吹き大根とかあ」
「火炎放射器のようなモノ凄い大根かな?」
「いえ、大根おろしにすると、火を噴くほど辛いんです」
「知ってたよ!!」
「畑を耕したり、田んぼに水を引いたりできます!!」
ミーノは得意げに言った。
「うんうん、それは凄いな!!」
俺は心の底からミーノを尊敬した。だが、今問題にしているのは戦闘に関してなのだ。
「それじゃあ、やっぱりクワでモンスターを倒すとか」
「はい!! 野犬を追い払うときはやっぱりクワですよね!!」
どうも会話がちぐはぐだ。
「いや、追い払うんじゃなくて、モンスターを倒すときの話で……その……だから、ミーノの得物は」
「えものって?」
「だから、冒険に行くとき持って行くものだよ」
「わかりました!! おにぎりですね」
ミーノの笑顔が眩し過ぎる……。
「えーっと、ちょっと違うかな……。そうだ。その袋には何が入ってるんだ?」
俺はミーノが大事そうに抱えた麻袋を指さした。彼女はそれ以外何も持っていないのだから、そこに彼女の武器が入っているはずだ。
「えーっと、この中には……。昨日、収穫した野菜が入っています。そうですね、ヒトカジリナスビとかですね」
「ヒトカジリナスビ? なるほど、ヒトを齧るほど凶悪なナスビなんだな!!」
俺は一人納得した。
考えてみれば当たり前のことだが、こんなか細い少女が自分で戦えるはずないのだ。だから、麻袋から特殊な作物を出して、それを武器に戦うのだろう。ヒトカジリナスビというからには、モンスターのようにひとりでに動き回って、人を食べてしまうのだろう。
「いえ、ヒトがカジったような、形の悪いナスビですけど」
「ああ……ヒトがカジったような形の悪いナスビ……。それでヒトカジリナスビね……」
収穫したものの商品にならないものだろう。要はスーパーのおつとめ品コーナーで、よく見かけるやつだ。
「見た目で判断したらかわいそうですよ? 美味しいんですから!!」
がっかりした俺を見て、ミーノが力強く言った。
「他には?」
俺は気を取り直していった。まさかあの袋にナスビが一本だけ入っているわけではないだろう。
「そうですねえ、ほかのものでしたら、バクダントマトとか」
「きたきた!! そういうのだよ、そういうの!! バクダントマトと言うからには、投げれば爆発するような特殊なトマトなんだろ!!」
いよいよ冒険者らしくなってきたぞ、と思った。
「いえ、バクダンみたいに大きいトマトです!! トマトは今年一番出来がいいんですよ!!」
「はあはあ、バクダンみたいに大きいトマトで、バクダントマトか……」
そりゃあ豊作なのは結構だけど……。
「ひとついかがですか?」
ミーノは麻袋のヒモを緩めて、トマトを取り出した。滑らかな円形をしていて、色が濃く、艶も良い。思わず齧りつきたくなるような美しいトマトだった。
「うん、あとで一つもらおうかな」
今食べたいのは山々だが、ミーノの前で、大切なトマトをお尻に突っ込むわけにはいかない。口が尻にあると食事も一苦労なのだ。
「あとは何が入ってるんだ?」
「あとは、ダクリュウ玉ねぎとか?」
「ダクリュウ玉ねぎ!? 投げると濁流が発生するとか?」
「いえ、涙が止まらなくなるんです」
涙が止まらなくなるから濁流玉ねぎか……。
「あとは火吹き大根とかあ」
「火炎放射器のようなモノ凄い大根かな?」
「いえ、大根おろしにすると、火を噴くほど辛いんです」
「知ってたよ!!」
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