逆転の異世界生活~最強のチートスキルは『蠕動運動』でした。最高の逆転劇を見せてやる

先川(あくと)

文字の大きさ
25 / 97
二章 秘宝「ジェタクの果印」

25話 なんだかすごいお化けカボチャ

しおりを挟む
 そんなことだろうと思ってたのだ。分かってはいても、名前のスケールがでかすぎて、無駄に期待をしてしまう。
「でもでも、煮物とかにすると、とってもおいしいんですからね?」
 俺は頷いた。

「ところで、そんな小さい袋の中によくそれだけ入るな」

 俺は麻袋を指さして言った。
「これですか? これは転移魔法を応用して作られた袋で、異次元を通じて、うちの畑の収穫箱に繋がっているんです。だから、いくらでも入りますよ?」
「すげえな……。そこだけ異世界クオリティだな……」
 俺が感心すると、ミーノは表情を曇らせた。
「むむ……。袋なんかどうでもいいじゃないですか。ヤグラ君は、袋なんか褒めて、わたしの作った野菜は褒めてくれないんですね……」

 ミーノは下を向き、麻袋の端をぎゅっと握りしめた。

「そ、そんなことないよ!! ミーノの作った野菜も美味しそうだよ!!」
 バカヤロウ!! 農家を前にして袋を褒めるバカがいるか。俺は自分を殴りたくなった。
 それはメイクばっちりの女の子を前にして、ヒザ小僧を褒めるようなものだ。その場合、その子の膝小僧がいくら美しくても、それは言い訳にならないのだ。
「だって、さっきからトマトも食べたがらないし……」
「食べる食べる!! ミーノちゃんの作ったトマト食べるよ!!」
 俺はトマトを受け取ると、口元に持っていき、三角巾の下から、肛門に滑り込ませた。

「うん、おいしい!! 凄く美味しいなあ!!」
 バクダンのように大きいトマトが、俺の肛門を押し広げる。これはマジに爆発するぜ……。うう……、帰ったらよく洗って、ちゃんと食べよう。
「他には何か作ってるのかな?」

 俺は早急に話題を戻した。

「そうですね、あとはオバケカボチャの種とか」

「それは美味しそうだな。植えると、オバケみたいに大きいカボチャができるんだろう」
「いえ、この種を齧ると、カボチャのオバケに変身できるんです」
「ヘ?」
 俺は自分の耳を疑った。
「だから、この種を齧ると、カボチャのオバケに変身できるんですよ」
 それ……、なんか凄そうだぞ。
「カボチャのオバケは強いのかな?」
「うーん、野犬を追い払うにはちょっと勿体ないですね」
 ミーノの強さの基準は野犬を追い払えるかどうかなのだ。いまいちピンとこないが、今の言い方だとオバケカボチャは野犬より強いのだろう。俺のイメージではジャック・オ・ランタンのようなものを想像しているが、いざというときには使えるのかもしれない。
「じゃあ、なるべく戦闘は避けるとして、いざとなったらそれを使おう」
「はい!」
 ともかく、こうしてパーティーの方針は決まった。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜

芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。 そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。 【カクヨムにも投稿してます】

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】

水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】 【一次選考通過作品】 ---  とある剣と魔法の世界で、  ある男女の間に赤ん坊が生まれた。  名をアスフィ・シーネット。  才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。  だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。  攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。 彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。  --------- もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります! #ヒラ俺 この度ついに完結しました。 1年以上書き続けた作品です。 途中迷走してました……。 今までありがとうございました! --- 追記:2025/09/20 再編、あるいは続編を書くか迷ってます。 もし気になる方は、 コメント頂けるとするかもしれないです。

ギルドの片隅で飲んだくれてるおっさん冒険者

哀上
ファンタジー
チートを貰い転生した。 何も成し遂げることなく35年…… ついに前世の年齢を超えた。 ※ 第5回次世代ファンタジーカップにて“超個性的キャラクター賞”を受賞。 ※この小説は他サイトにも投稿しています。

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

【完結】ご都合主義で生きてます。-商売の力で世界を変える。カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく-

ジェルミ
ファンタジー
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。 その条件として女神に『面白楽しく生活でき、苦労をせずお金を稼いで生きていくスキルがほしい』と無理難題を言うのだった。 困った女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。 この味気ない世界を、創生魔法とカスタマイズ可能なストレージを使い、美味しくなる調味料や料理を作り世界を変えて行く。 はい、ご注文は? 調味料、それとも武器ですか? カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく。 村を開拓し仲間を集め国を巻き込む産業を起こす。 いずれは世界へ通じる道を繋げるために。 ※本作はカクヨム様にも掲載しております。

転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~

ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。 コイツは何かがおかしい。 本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。 目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。

処理中です...