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二章 秘宝「ジェタクの果印」
26話 いざ洞窟へ
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「じゃあ、行くぞ……」
「はい!!」
俺たちは松明を手に、薄暗い洞窟を覗いていた。ミーノの言った通り、山頂を超えて少し下ったところで、山肌がえぐれ、人が暮らせるような穴になる。
ここにジェタクが住んでいたとすれば、近くにジェタクの果印があっても不思議ではない。まずはジェタクが住んでいた痕跡を見つけるのだ。
「何か見つかりましたか?」
「人が暮らしていたような痕跡はないなあ」
かなり奥まで進み、入口から差す光は小さくなっている。洞窟の出口はまだ見えないが、行き止まりになりそうな気配もない。
「そうですか……。ひとつ気がかりなことがあるんですよねえ」
ミーノはおっとりとした口調でそう言った。
「気がかりなこと?」
「昔、シリンキ山に遊びに行くと、いつもお母さんがこういったんです。山頂の洞窟にはオオムカデが住んでいるから、入っちゃいけないよって」
「オオムカデ!? それ今言うの!?」
俺は慌てて後ろを振り向いた。
ミーノは失敗を恥じるように小さく笑っている。
「えへへ、わたしったら……入る前に言わなくちゃ……」
「そうだよ!!」
松明の火が大きく揺れたのは、そのときだった。俺は恐る恐る前を向いた。足元の床が、ぐるぐるとうねりながら、頭を持ち上げ始めた。
「マジかよ……」
目の前に突然、エスカレーターが出現したのかと思った。黒光りした装甲が長く連なり、何か異様な音を発しながら、俺を見下ろしている。それは雁首を持ち上げたオオムカデだった。オオムカデの名にふさわしく、目玉一つが俺の拳よりはるかに大きい。
シャーッ。
オオムカデがどこからかバカデカい音を発し、それが洞窟の壁を揺らす。その音と言ったら、まるで巨大な鉄工所の前を通ったようなのだ。
「逃げるぞ!!」
俺は入口を向かって走り出した。
後ろを振り返ると、オオムカデが物凄いスピードで追ってくる。到底、逃げ切れそうもない。
「ヤグラ君、私が時間を稼ぐから、逃げて!!」
ミーノがオオムカデの前に立ちはだかると、袋からオバケカボチャの種を取り出し、勢いよく齧った。
次の瞬間、オレンジ色の光がミーノを包み、大きいカボチャを二つ積んだだけの、雪だるまのようなモノが現れた。
…………。
顔はジャック・オ・ランタンのような形に彫られ、少しオバケっぽい。フォルムは雪だるまのカボチャバージョンで、手もなければ、足もなかった。
あんまり強くはなさそうだ。
オバケカボチャはバネのように飛び跳ねながら、オオムカデに体当たりをくらわしていく。攻撃方法はそれだけ。目からビームが出るとか、そう言ったこともない。ただ、一応オオムカデとも互角に戦っている。
「い、今のうちに逃げよう!!」
俺はミーノの言っていたことを思い出し、踵を返した。
だが、そこでふと足を止める。
「はい!!」
俺たちは松明を手に、薄暗い洞窟を覗いていた。ミーノの言った通り、山頂を超えて少し下ったところで、山肌がえぐれ、人が暮らせるような穴になる。
ここにジェタクが住んでいたとすれば、近くにジェタクの果印があっても不思議ではない。まずはジェタクが住んでいた痕跡を見つけるのだ。
「何か見つかりましたか?」
「人が暮らしていたような痕跡はないなあ」
かなり奥まで進み、入口から差す光は小さくなっている。洞窟の出口はまだ見えないが、行き止まりになりそうな気配もない。
「そうですか……。ひとつ気がかりなことがあるんですよねえ」
ミーノはおっとりとした口調でそう言った。
「気がかりなこと?」
「昔、シリンキ山に遊びに行くと、いつもお母さんがこういったんです。山頂の洞窟にはオオムカデが住んでいるから、入っちゃいけないよって」
「オオムカデ!? それ今言うの!?」
俺は慌てて後ろを振り向いた。
ミーノは失敗を恥じるように小さく笑っている。
「えへへ、わたしったら……入る前に言わなくちゃ……」
「そうだよ!!」
松明の火が大きく揺れたのは、そのときだった。俺は恐る恐る前を向いた。足元の床が、ぐるぐるとうねりながら、頭を持ち上げ始めた。
「マジかよ……」
目の前に突然、エスカレーターが出現したのかと思った。黒光りした装甲が長く連なり、何か異様な音を発しながら、俺を見下ろしている。それは雁首を持ち上げたオオムカデだった。オオムカデの名にふさわしく、目玉一つが俺の拳よりはるかに大きい。
シャーッ。
オオムカデがどこからかバカデカい音を発し、それが洞窟の壁を揺らす。その音と言ったら、まるで巨大な鉄工所の前を通ったようなのだ。
「逃げるぞ!!」
俺は入口を向かって走り出した。
後ろを振り返ると、オオムカデが物凄いスピードで追ってくる。到底、逃げ切れそうもない。
「ヤグラ君、私が時間を稼ぐから、逃げて!!」
ミーノがオオムカデの前に立ちはだかると、袋からオバケカボチャの種を取り出し、勢いよく齧った。
次の瞬間、オレンジ色の光がミーノを包み、大きいカボチャを二つ積んだだけの、雪だるまのようなモノが現れた。
…………。
顔はジャック・オ・ランタンのような形に彫られ、少しオバケっぽい。フォルムは雪だるまのカボチャバージョンで、手もなければ、足もなかった。
あんまり強くはなさそうだ。
オバケカボチャはバネのように飛び跳ねながら、オオムカデに体当たりをくらわしていく。攻撃方法はそれだけ。目からビームが出るとか、そう言ったこともない。ただ、一応オオムカデとも互角に戦っている。
「い、今のうちに逃げよう!!」
俺はミーノの言っていたことを思い出し、踵を返した。
だが、そこでふと足を止める。
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