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二章 秘宝「ジェタクの果印」
27話 オオムカデ撃退
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オバケカボチャとオオムカデはかなりの接戦を演じている。顔にミーノが体当たりするたびに、オオムカデは自動車を蹴飛ばしたみたいに大きくへこむ。
これ、二人で戦えば、勝てるんじゃないか。今、逃げれば俺が洞窟をでることはできる。だが、残されたミーノはどうなるんだろう。ちゃんと、逃げおおせることができるのだろうか。
だが、今、二人で戦えば、あるいは勝てるかもしれない。
「よし……」
俺は覚悟を決めた。兵力は小出しにするのがもっとも危険なのだ。出るときは、とことん前に出る。勝機をつかむ。俺はミーノから貰っていたオバケカボチャの種を取り出すと、座薬さながら、ケツの割れ目に突っ込んだ。
カリッ。
ミーノのときと同じく、俺の身体は光に包まれ、雪だるまのようなカボチャのオバケとなっていた。
「うおおおおおおお」
俺はバネのように跳ねながら、タイミングを見計らい、ミーノと一緒になって、ムカデの頭に突っ込んだ。
ぼすんっ。
妙に間の抜けた音がして、ムカデが大きくへこむ。
そのまま地面に倒れこみ、ムカデは足を痙攣させはじめた。
「やったか?」
「まだ生きてるとは思うけど、今のうちに逃げよ!」
ミーノに従って、俺たちは逃げることにした。無事逃げられるなら、別にトドメを指すことはない。
俺たちは徐々に大きくなっていく入口の明かりを必死に目指した。
「はあ、今日は災難でしたね」
「全くだよ。結局、ジェタクが住んでいた場所も分からないし」
「ごめんなさい。もっと簡単なサブクエストを貰ってくるべきでした……」
ミーノがうつむきがちに言った。
「いやいや、ミーノが謝ることはないよ。それに簡単なサブクエストなら、俺らに頼むまでもないだろうし」
「そう……ですね」
「ところで、ジェタクがどんな人だったかを知る逸話って他にないのか? 例えば、どんな家に住んでいたとか、よく遊びに行く場所があったとか」
「はあ……。わたしの村は、シリンキ山のすぐふもとにあるんですけど、ジェタクさんのエピソードはいっぱいあるんです。それこそジェタクさんがおしっこをされた場所とか、ジェタクさんが植えた松とか」
「ジェタクがタチションをした場所? ってことは、近くに住んでいたとか、その道をよく通ったとか」
「いえ……どうも、ずっと後になってから、シリンキ寺のお坊さんが考えたみたいで」
「シリンキ寺?」
「はい。シリンキ山には、シリンキ寺というお寺があるんですけど、そのお寺が自分たちの由緒をアピールするために、ジェタクさんの逸話を作り出したみたいで。さっき言ったおしっこをした場所が、シリンキ寺が立っている場所なんですよ」
ジェタクが小便をした場所に寺を建てたと言い張る僧侶。ちょっとバカなんじゃないかと思う。逸話を作りたいなら、もっとカッコいいのがあっただろう。
「ジェタクさんって人は立ち小便までありがたいのか?」
「そんな逸話は知らないです。おしっこだからやっぱりばっちいですよ」
俺もそう思う。
そんなことを言いながら下山していると、前を歩くミーノが突然うずくまってしまった。
「うう……、いてて……いった……」
ミーノはお腹を押さえて、地面に手をついた。
これ、二人で戦えば、勝てるんじゃないか。今、逃げれば俺が洞窟をでることはできる。だが、残されたミーノはどうなるんだろう。ちゃんと、逃げおおせることができるのだろうか。
だが、今、二人で戦えば、あるいは勝てるかもしれない。
「よし……」
俺は覚悟を決めた。兵力は小出しにするのがもっとも危険なのだ。出るときは、とことん前に出る。勝機をつかむ。俺はミーノから貰っていたオバケカボチャの種を取り出すと、座薬さながら、ケツの割れ目に突っ込んだ。
カリッ。
ミーノのときと同じく、俺の身体は光に包まれ、雪だるまのようなカボチャのオバケとなっていた。
「うおおおおおおお」
俺はバネのように跳ねながら、タイミングを見計らい、ミーノと一緒になって、ムカデの頭に突っ込んだ。
ぼすんっ。
妙に間の抜けた音がして、ムカデが大きくへこむ。
そのまま地面に倒れこみ、ムカデは足を痙攣させはじめた。
「やったか?」
「まだ生きてるとは思うけど、今のうちに逃げよ!」
ミーノに従って、俺たちは逃げることにした。無事逃げられるなら、別にトドメを指すことはない。
俺たちは徐々に大きくなっていく入口の明かりを必死に目指した。
「はあ、今日は災難でしたね」
「全くだよ。結局、ジェタクが住んでいた場所も分からないし」
「ごめんなさい。もっと簡単なサブクエストを貰ってくるべきでした……」
ミーノがうつむきがちに言った。
「いやいや、ミーノが謝ることはないよ。それに簡単なサブクエストなら、俺らに頼むまでもないだろうし」
「そう……ですね」
「ところで、ジェタクがどんな人だったかを知る逸話って他にないのか? 例えば、どんな家に住んでいたとか、よく遊びに行く場所があったとか」
「はあ……。わたしの村は、シリンキ山のすぐふもとにあるんですけど、ジェタクさんのエピソードはいっぱいあるんです。それこそジェタクさんがおしっこをされた場所とか、ジェタクさんが植えた松とか」
「ジェタクがタチションをした場所? ってことは、近くに住んでいたとか、その道をよく通ったとか」
「いえ……どうも、ずっと後になってから、シリンキ寺のお坊さんが考えたみたいで」
「シリンキ寺?」
「はい。シリンキ山には、シリンキ寺というお寺があるんですけど、そのお寺が自分たちの由緒をアピールするために、ジェタクさんの逸話を作り出したみたいで。さっき言ったおしっこをした場所が、シリンキ寺が立っている場所なんですよ」
ジェタクが小便をした場所に寺を建てたと言い張る僧侶。ちょっとバカなんじゃないかと思う。逸話を作りたいなら、もっとカッコいいのがあっただろう。
「ジェタクさんって人は立ち小便までありがたいのか?」
「そんな逸話は知らないです。おしっこだからやっぱりばっちいですよ」
俺もそう思う。
そんなことを言いながら下山していると、前を歩くミーノが突然うずくまってしまった。
「うう……、いてて……いった……」
ミーノはお腹を押さえて、地面に手をついた。
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