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第四話 帰ろう、お前のいるべき場所へ
二
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重苦しい心を引きずって、五郎が麻布の柳生屋敷に向かったのは、市之助が来てから三日後のことだった。決断までに、それだけの時間がかかった。
柳生家は虎ノ門内に一九八七坪の屋敷を持つ。大名だった時期に比べると、小さくはなったが、旗本の屋敷としてはかなり大きい。
それ以外に、麻布日ヶ窪にも屋敷がある。柳生宗矩が大名時代に賜ったもので、彼もここで最期を迎えている。旗本になった時、取りあげられてもおかしくはなかったが、そのままにされて、現当主の宗冬が管理している。敷地内に道場があり、竹刀の打ち合う音が途切れることはないと言う。
拓之進が日ヶ窪の屋敷にいるという話は、弓子が仕入れてきた。出入りの商人が近くで姿を見かけて、わざわざ話に来てくれたらしい。聞いたのはずいぶん前だったが、放置していた。
五郎は増上寺の裏手から新堀川に沿って西に向かい、麻布の谷に入った。下屋敷が視界に飛び込んできたのは、谷底をしばらく歩いてからだ。斜面に沿うような形で建物が並んでいて、門は坂の手前にあった。
五郎は、坂を登ったところで足を止めた。
行ってどうなるというのだろう。いきなり訪ねても会えるとは限らない。
会いたくて会えないのならば、まだよいが、もし拓之進に会う気がないのだとしたら、どうする。わざわざ声をかけても虚しくなるだけだ。
何の連絡もしてこないというのは、関心がないからだろう。
五郎は首を振った。脳裏に拓之進の笑顔がよぎるが、何とか振り払う。
やめよう。もう終わったことだ。
門に背を向けて、ゆっくり歩みはじめたところで、声が響いてきた。
「やめてください。何をするのですか」
聞き慣れた声に、思わず振り向くと、拓之進が屋敷から出てきたところだった。離れていてもはっきりとわかる。
拓之進は、若侍に小突き回されていた。五人で、いずれも竹刀を持っている。
背の高い男が竹刀を振るって、拓之進の背中を叩いた。よろめくと、今度は横の男が胴を叩く。
三人目が背中から蹴り飛ばすと、拓之進は倒れた。
罵っているような声が聞こえるが、何を言っているかまではわからない。
拓之進は顔をあげて、五人を見ていた。その姿は怯えているように見える。
「なんだよ、それは」
五郎は思わずつぶやいた。
「いったい、何をやっているんだよ、お前は」
拓之進なら、竹刀を奪い取って反撃できるはずだ。これまでも何度となく、その情景を見てきた。
なのに、なぜ、やらないのか。
その後も、五人は、拓之進を雑木林に連れ込んで乱暴を加えた。どれぐらい殴られ、蹴られたか、よくわからない。
痛めつけられても、彼はいっさい抵抗することはなく、されるがままだった。
耐えかねて、五郎が声をかけようとしたとき、その前に大男が立ちはだかった。
「余計な真似はするな」
久我山信左衛門だった。細い瞳で、五郎を見おろす。
「あの者は、我が家の下郎だ。他家の者が口を出すことはあいならぬ」
「何を言っている。あれが侍に対するふるまいか」
五郎は必死に声を絞りだした。
「一方的に殴られて。あんな無礼、許されるはずがない」
「あれは、侍ではない。道具だ。どう扱おうが、こちらの自由よ」
久我山は、拓之進とそれを取り囲む五人を見やった。
「あれで、連中の憂さが晴れるのなら、それでいい。十分、役に立っている」
「ふざけるな」
拓之進は柳生十兵衛殿の弟子で、その技量は途方もなく優れている。まともに戦えば、どんな大敵だって打ち破る。たとえ新陰流の頭領であろうと。それをあんな目にあわせるなんて。
「ひどすぎる」
「何だと」
久我山ににらまれて、五郎は言葉を失った。
「生意気なことを。おぬしに何がわかる」
久我山は顎をしゃくって、歩きはじめた。五郎はその後ろにつづく。
「おい。そこまでにしろ」
久我山が声をかけると、五人の若侍は背筋を伸ばして、拓之進から離れた。さすがに顔は強ばっている。
「気合いを入れるのはいいが、それ以上やると壊れてしまう。手加減しろ」
「申しわけありません。生意気なものでつい」
背の高い男が頭を下げると、久我山は手を振った。
「いけ。まだ稽古は終わっていないはずだ」
五人は一礼すると、速歩で屋敷に戻った。
残った拓之進がその場から動かずにいると、久我山は歩み寄って、その顎をつかんだ。
「何だ、その態度は。しっかりしろ」
「は、はい」
「知り合いが来ているぞ。話をしてやれ」
久我山が荒々しく手を離すと、拓之進はふらつきながら前を出た。
「五郎さん」
「ひ、久しぶりだな、拓之進。元気で……」
やっていたかと言いかけて、口を閉ざす。ひどい目に会っているのがわかって、いったい何を言うのか。
「お久しぶりです。会えてうれしいです」
五郎は笑ったが、その表情は痛々しかった。
何だよ、お前。そんな笑い方をする奴ではなかっただろう。
「この者が訪ねてきたのは、おぬしを連れ戻すためだ。ぜひ屋敷に戻ってきてほしいと思っているようだ。おぬしの剣技があれば、人を集めるのに役立つ。寂れた道場にはうってつけだな」
「違う。そんなことのために来たんじゃない」
五郎は反論したが、久我山は気にした様子も見せなかった。
「まあ、それでもおぬしがどうしても帰りたいというのなら、いいぞ。大事にしてもらえそうだからな。どうだ」
五郎はゆっくりと久我山を見た。
その瞳は平板で、いつもの輝きはない。
「私は、ここに残ります」
拓之進はぽつりと言った。
「柳生家の屋敷が私の居場所です」
「迎えに来ているのだがな」
「戻りたくありません。あそこにいても、何もいいことはありません」
拓之進は抑揚のない声で語る。
五郎の心はきしむ。これは、あまりにもひどい。
「よし、わかった。戻れ」
久我山が顔をはたくと、拓之進は一礼して屋敷に戻った。
「わかったか。あれがあの男の答えだ。奴はここで暮らす」
「何のために……」
「しばらくは、憂さ晴らしだ。その先は、奴の技量を生かした生業をこなしてもらう。道具としてな」
「よくも、そんなことを」
五郎は顔をゆがめた。
「柳生十兵衛殿が手塩にかけて育てた剣士を、柳生家が使いつぶすのか。いったい、どういうわけで……」
「十兵衛様が悪いからだ。すべて」
突然、久我山は声を荒げた。目が一瞬で血走る。
「あの方は但馬守様の長子で、手塩にかけて育ててもらった。なのに我が儘の言い放題で、役目もまったく果たさず。剣術指南役どころか、上様を竹刀でひっぱたいて笑っている始末よ。柳生家の評判は悪くなる一方で、但馬様がどれほど苦労したことか」
「……」
「但馬様が最後の力を振り絞って、上様との仲を取り持とうとしたのに、あっさり笑い飛ばして、柳生の庄にこもった。おかげで、但馬様の死後、柳生家は分割されて、大名の地位を失った。あまりのことに家臣一同、涙を流したのに、当の本人は反省する気もみせず、あまつさえ新陰流に対して裏切り行為を働いた。絶対に許せぬ。無惨な最期を遂げるのも当然のことよ」
久我山の咆哮に、五郎は圧倒されていた。
顔は、憎悪の炎に煽られて、獣のように歪んでいる。気持ちに引っぱられるようにして、身体は前のめりになっている。
こみあげる瘴気は、実体化して回りの木々を灼きそうだ。
強い情念を目の当たりにして、五郎は驚く。人はここまで人を憎めるのか。
「内膳様が当主となって、ようやく柳生家が立ち直ってきたところで、あやつが現れた。もう勝手は許さぬ。死ぬまで、我が家でこき使ってやる。あやつの弟子であれば、なおさらよ」
久我山の手が柄にかかる。
「邪魔する奴は、容赦せぬ。死にたくなければ、立ち去るがよい」
五郎は後ずさった。逆らえば斬り殺される。
一度だけ、屋敷を見る。
すでに拓之進は門をくぐっており、その姿を見ることはできない。
哀しげな表情が頭をよぎる。
そうとも、あいつは……。
五郎は唇を噛みしめると、柳生屋敷から離れた。
今はどうすることもできない。逃げるしかない。
五郎の心は激しく痛んだ。悲鳴をあげそうになるところを懸命に耐えて、ゆるやかな坂を下っていった。
柳生家は虎ノ門内に一九八七坪の屋敷を持つ。大名だった時期に比べると、小さくはなったが、旗本の屋敷としてはかなり大きい。
それ以外に、麻布日ヶ窪にも屋敷がある。柳生宗矩が大名時代に賜ったもので、彼もここで最期を迎えている。旗本になった時、取りあげられてもおかしくはなかったが、そのままにされて、現当主の宗冬が管理している。敷地内に道場があり、竹刀の打ち合う音が途切れることはないと言う。
拓之進が日ヶ窪の屋敷にいるという話は、弓子が仕入れてきた。出入りの商人が近くで姿を見かけて、わざわざ話に来てくれたらしい。聞いたのはずいぶん前だったが、放置していた。
五郎は増上寺の裏手から新堀川に沿って西に向かい、麻布の谷に入った。下屋敷が視界に飛び込んできたのは、谷底をしばらく歩いてからだ。斜面に沿うような形で建物が並んでいて、門は坂の手前にあった。
五郎は、坂を登ったところで足を止めた。
行ってどうなるというのだろう。いきなり訪ねても会えるとは限らない。
会いたくて会えないのならば、まだよいが、もし拓之進に会う気がないのだとしたら、どうする。わざわざ声をかけても虚しくなるだけだ。
何の連絡もしてこないというのは、関心がないからだろう。
五郎は首を振った。脳裏に拓之進の笑顔がよぎるが、何とか振り払う。
やめよう。もう終わったことだ。
門に背を向けて、ゆっくり歩みはじめたところで、声が響いてきた。
「やめてください。何をするのですか」
聞き慣れた声に、思わず振り向くと、拓之進が屋敷から出てきたところだった。離れていてもはっきりとわかる。
拓之進は、若侍に小突き回されていた。五人で、いずれも竹刀を持っている。
背の高い男が竹刀を振るって、拓之進の背中を叩いた。よろめくと、今度は横の男が胴を叩く。
三人目が背中から蹴り飛ばすと、拓之進は倒れた。
罵っているような声が聞こえるが、何を言っているかまではわからない。
拓之進は顔をあげて、五人を見ていた。その姿は怯えているように見える。
「なんだよ、それは」
五郎は思わずつぶやいた。
「いったい、何をやっているんだよ、お前は」
拓之進なら、竹刀を奪い取って反撃できるはずだ。これまでも何度となく、その情景を見てきた。
なのに、なぜ、やらないのか。
その後も、五人は、拓之進を雑木林に連れ込んで乱暴を加えた。どれぐらい殴られ、蹴られたか、よくわからない。
痛めつけられても、彼はいっさい抵抗することはなく、されるがままだった。
耐えかねて、五郎が声をかけようとしたとき、その前に大男が立ちはだかった。
「余計な真似はするな」
久我山信左衛門だった。細い瞳で、五郎を見おろす。
「あの者は、我が家の下郎だ。他家の者が口を出すことはあいならぬ」
「何を言っている。あれが侍に対するふるまいか」
五郎は必死に声を絞りだした。
「一方的に殴られて。あんな無礼、許されるはずがない」
「あれは、侍ではない。道具だ。どう扱おうが、こちらの自由よ」
久我山は、拓之進とそれを取り囲む五人を見やった。
「あれで、連中の憂さが晴れるのなら、それでいい。十分、役に立っている」
「ふざけるな」
拓之進は柳生十兵衛殿の弟子で、その技量は途方もなく優れている。まともに戦えば、どんな大敵だって打ち破る。たとえ新陰流の頭領であろうと。それをあんな目にあわせるなんて。
「ひどすぎる」
「何だと」
久我山ににらまれて、五郎は言葉を失った。
「生意気なことを。おぬしに何がわかる」
久我山は顎をしゃくって、歩きはじめた。五郎はその後ろにつづく。
「おい。そこまでにしろ」
久我山が声をかけると、五人の若侍は背筋を伸ばして、拓之進から離れた。さすがに顔は強ばっている。
「気合いを入れるのはいいが、それ以上やると壊れてしまう。手加減しろ」
「申しわけありません。生意気なものでつい」
背の高い男が頭を下げると、久我山は手を振った。
「いけ。まだ稽古は終わっていないはずだ」
五人は一礼すると、速歩で屋敷に戻った。
残った拓之進がその場から動かずにいると、久我山は歩み寄って、その顎をつかんだ。
「何だ、その態度は。しっかりしろ」
「は、はい」
「知り合いが来ているぞ。話をしてやれ」
久我山が荒々しく手を離すと、拓之進はふらつきながら前を出た。
「五郎さん」
「ひ、久しぶりだな、拓之進。元気で……」
やっていたかと言いかけて、口を閉ざす。ひどい目に会っているのがわかって、いったい何を言うのか。
「お久しぶりです。会えてうれしいです」
五郎は笑ったが、その表情は痛々しかった。
何だよ、お前。そんな笑い方をする奴ではなかっただろう。
「この者が訪ねてきたのは、おぬしを連れ戻すためだ。ぜひ屋敷に戻ってきてほしいと思っているようだ。おぬしの剣技があれば、人を集めるのに役立つ。寂れた道場にはうってつけだな」
「違う。そんなことのために来たんじゃない」
五郎は反論したが、久我山は気にした様子も見せなかった。
「まあ、それでもおぬしがどうしても帰りたいというのなら、いいぞ。大事にしてもらえそうだからな。どうだ」
五郎はゆっくりと久我山を見た。
その瞳は平板で、いつもの輝きはない。
「私は、ここに残ります」
拓之進はぽつりと言った。
「柳生家の屋敷が私の居場所です」
「迎えに来ているのだがな」
「戻りたくありません。あそこにいても、何もいいことはありません」
拓之進は抑揚のない声で語る。
五郎の心はきしむ。これは、あまりにもひどい。
「よし、わかった。戻れ」
久我山が顔をはたくと、拓之進は一礼して屋敷に戻った。
「わかったか。あれがあの男の答えだ。奴はここで暮らす」
「何のために……」
「しばらくは、憂さ晴らしだ。その先は、奴の技量を生かした生業をこなしてもらう。道具としてな」
「よくも、そんなことを」
五郎は顔をゆがめた。
「柳生十兵衛殿が手塩にかけて育てた剣士を、柳生家が使いつぶすのか。いったい、どういうわけで……」
「十兵衛様が悪いからだ。すべて」
突然、久我山は声を荒げた。目が一瞬で血走る。
「あの方は但馬守様の長子で、手塩にかけて育ててもらった。なのに我が儘の言い放題で、役目もまったく果たさず。剣術指南役どころか、上様を竹刀でひっぱたいて笑っている始末よ。柳生家の評判は悪くなる一方で、但馬様がどれほど苦労したことか」
「……」
「但馬様が最後の力を振り絞って、上様との仲を取り持とうとしたのに、あっさり笑い飛ばして、柳生の庄にこもった。おかげで、但馬様の死後、柳生家は分割されて、大名の地位を失った。あまりのことに家臣一同、涙を流したのに、当の本人は反省する気もみせず、あまつさえ新陰流に対して裏切り行為を働いた。絶対に許せぬ。無惨な最期を遂げるのも当然のことよ」
久我山の咆哮に、五郎は圧倒されていた。
顔は、憎悪の炎に煽られて、獣のように歪んでいる。気持ちに引っぱられるようにして、身体は前のめりになっている。
こみあげる瘴気は、実体化して回りの木々を灼きそうだ。
強い情念を目の当たりにして、五郎は驚く。人はここまで人を憎めるのか。
「内膳様が当主となって、ようやく柳生家が立ち直ってきたところで、あやつが現れた。もう勝手は許さぬ。死ぬまで、我が家でこき使ってやる。あやつの弟子であれば、なおさらよ」
久我山の手が柄にかかる。
「邪魔する奴は、容赦せぬ。死にたくなければ、立ち去るがよい」
五郎は後ずさった。逆らえば斬り殺される。
一度だけ、屋敷を見る。
すでに拓之進は門をくぐっており、その姿を見ることはできない。
哀しげな表情が頭をよぎる。
そうとも、あいつは……。
五郎は唇を噛みしめると、柳生屋敷から離れた。
今はどうすることもできない。逃げるしかない。
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