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第四話 帰ろう、お前のいるべき場所へ
一
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五郎は座敷の中央に腰を下ろして、ただ、ぼんやりとしていた。
気がつけば陽が傾いていて、朱色の輝きが畳を照らし出していた。冬の庭も赤く染まっているが、石に刻み込まれた影は薄く、夏のような華やかさはない。吹きぬける風はあくまで冷たく、舞いあがる砂埃は乾いている。
五郎は大きく息をつく。
風が吹いて、梢が鳴る。
これまでならば、夜が近づくと、あのやわらかい声が響いてきた。夕食の準備ができました、食べましょうと笑いながら言ってきた。別にやらなくてもいいのにと五郎という五郎の言葉に、おうといつもの不思議な調子で応じてから、私がやりたかったから応じて、はにかんだような笑顔を浮かべたものだった。
それが、何とも心地よかった。いつまでも、そこにあると思っていた。
だが、今は……。
拓之進はも十日前、屋敷を連れ出された後、戻ってくることはなかった。
現れた時と同じように、唐突に消え、今では気配を感じることもできない。
五郎は屋敷に取り残された。一人で。
別段、変わったことではない。下男夫妻が木更津に行ってからは、一人で暮らしてきたのであるから、以前と同じ生活に戻っただけである。
それはわかっている。何度も自分にも言い聞かせている。
それでも、寂しさは消すことはできなかった。
「どうなっているんだよ」
五郎はうなだれた。
視線の先には脇差がある。手入れをするために置いたのであるが、気分が盛りあがらず、そのままにしている。
いっそ腹を斬ってしまおうか。
あの刃で身体を切り裂けば、少しは気が楽になるかもしれない。
深く考えないままに、五郎は脇差を手に取った。その柄に触れたところで、どこからか男の声がした。
自分を呼んでいる。いや、気のせいだろう。
誰か来るわけがない。
改めて柄に手を置いたところで、また声がした。
確かに彼を呼んでいる。
いったい、誰だ。
五郎は立ちあがった。さすがに、放っておくのは気が引ける。
足を引きずって玄関に出ると、若い侍が待っていた。
凛々しい顔立ちは、剣術大会の時にあった時と変わらない。茶の小袖に、灰色の袴という地味ないでたちも、彼の輝きを消すことはない。
森山市之助は、いつもと同じ声で話しかけてきた。
「どうした。門が開いていたぞ。あれじゃあ、人が勝手に人が入ってしまう」
そうだったか。ちゃんと閉めたと思っていたが。
「声をかけても、人は出てこないし。いったい、何が……」
そこで市之助は息を呑んだ。
「井ノ瀬、何があった?」
「え、どういうこと」
「ひどい顔をしている。まるで死人みたいだ」
五郎は思わず顔をなでる。髭は伸び放題で、頬もひどく痩けていた。
*
身支度を調えて、五郎は座敷で市之助と対面した。
さすがに、髭は剃った。これ以上、みっともない姿をさらすことはできない。
できることなら月代も整えたかったが、そこまでの時間はなかった。
鏡で見た時、身体がひどく痩せていた驚いた。そういえば、拓之進がいなくなってから、満足に食事を取っていない。
五郎の身の回りは、ここのところ、彼が面倒を見ていたから……。
寂しさを抑えて、五郎は市之助と向かい合い、頭を下げた。
「みっともないところを見せて、申し訳ない」
「驚いたよ。あんな顔をしていたのは、勘三郎様が亡くなった時以来かな。いったい、何があったんだ」
ためらいつつも、五郎は、拓之進が屋敷から連れ去られたことを語った。
「そんなことが。信じられないな」
市之助は息を呑んだ。
あの時、拓之進は、何の抵抗もしなかった。寂しげな表情をしていたから、望んでの行動ではなかったはずだ。なのに、どうして……。
「それで連れ去ったのは、誰なんだ」
「久我山信左衛門と名乗っていた。柳生家の者だと」
「えっ、あの久我山様か」
「知っているのか」
「知っているも何も……」
市之助は、久我山が江戸でも名の知れた剣士であると語った。新陰流の達人で、先だって将軍家光の前で剣術の上覧がおこなわれた時、剣技を披露することになっていた。都合があって直前で変わったが、その技量がきわめて高いことは明らかだった。
「他流の稽古にも出ているよ。この間も、直心影流の道場に赴いて、剣を振るったらしい」
「でも、新陰流は将軍家とのかかわりが深いから、うかつな手合わせは許されないはずだ」
「そうだけど、引きこもって、新陰流の剣士とだけ稽古していては、強くなれないと見ているみたいだな。新しい剣術に触れるため、内々に稽古に出向いて、研鑽を進めていて、乞われれば、どこへでも行くって聞いている」
「そうなんだ」
「江戸では、五本の指に入る剣士だよ。すごい人だ」
市之助はそこで吐息をついた。
「その久我山様が、流を連れ出したのか。何か言っていたか」
「拓之進は柳生家のものだと。だから連れて帰ると」
「家臣なのか」
「わからない」
そんな話は聞いていない。十兵衛の弟子であるのだから家臣であってもおかしくないが、拓之進の口から柳生家の話が出てきたことはなかった。
「そうか」
市之助は天を仰いだ。しばし言葉が途切れる。
五郎は、彼が話しはじめるのを待った。その時間は思いのほか苦痛ではなかった。
「今日、ここへ来たのは、流と手合わせがしたかったからだ。この間は機会なかったからね」
「ああ」
「正直、勝てるとは思えない。彼の剣技は、驚くほど研ぎすさまれていて、美しいぐらいだ。無駄がないというか、自然に動いた結果が、最も速く、正確になる。あれはすごいよ」
わかる。拓之進の剣は自然なのに、考え抜いた果てに生み出されたかのように、無駄な動きがまったくない。最短距離で迫り、またたく間に急所を射抜く。わかっていても対処できない。
あの剣技を打ち破るのは無理だ。勝つ情景など思いつかない。
「でも、一度、やってみたかった。剣を交えないとわからないこともあるからね」
「すごいな。そんなふうに思ったことは一度もないよ」
「毎日、稽古していたと聞いているけれど」
「かわすだけで精一杯だった。太刀筋を考えるゆとりなんて、まるでなかった」
「そうは思えない。君の太刀筋は変わったよ」
市之助の表情は真剣だった。思わず五郎が息を呑むほどに。
「今なら、多分、私でも……」
「何だって」
「いや、何でもない」
市之助は、改めて五郎を見やった。
「それで、この先、どうする?」
「どうするって」
「このまま、流のことを放っておくのかい。久我山様に連れて行かれたんだろう。その先、どうなっているのか、気にならないのかい」
「それは、気になるけれど……」
拓之進は確かに連れ去られたが、彼の技量があれば、どんな難敵でも打ち破って、自分の意志をつらぬけたはずだ。久我山は凄腕であろうが、拓之進もすさまじく、押さえるのは相当にむずかしいはずだ。
十日たっても帰ってこないのは、何か理由があってのことだろう。
やむをえない事情があるなら、それでいい。
だが、五郎に愛想を尽かして、自らの意志で柳生家に戻ったことも十分に考えられる。稽古を積んでも、五郎では拓之進の相手にならないのだから、いつまでも付き合っていられないと判断してもおかしくない。帰ってこないのは、その証しではないのか。
本当にそうだったら、つらい。
真実を知るのは、怖い。
この十日、動けずにいたのも、心の奥底にためらいがあったからだ。
五郎がうつむくと、やわらかい声が頭上から響く。
「気持ちはわかる。本当のことを知るのは、つらい」
「え?」
「私も、この屋敷に来るのは怖かった。流と戦えば、自分がこれまで積みあげてきた剣技が一瞬で崩れ去るかもしれない。というか、確実に叩きこわされる。それがわかっていたから、ここまで時間がかかった。剣術大会が終わってからひと月は経っているのにね」
市之助は笑ったが、表情の苦味を消しきることはできなかった。
「それでも、じっとしていても何も変わらない。叩きのめされて、それで終わってしまうのなら、私の剣術はその程度でしかない。仕方がない。でも、剣を交えた先に、何か新しい物が見えてくるのであれば、改めてそこに挑んでみたいと思った。自分を変えられるのなら、変えてみたい」
市之助は、静かに語った。それは強がってのことではなく、本音であるとわかった。言葉は力強い。
道場にいたときから、彼は前向きだった。強い相手でも怯むことなく挑み、負けても心をしっかり保って、次のための準備をする。その繰り返しで、ついには難敵を倒す。そんな情景を何度も見てきた。
逆境を怖れない心。それは五郎にはないものだ。
「君はどうしたいのかな」
五郎は答えられなかった。言葉が思いつかない。
「大事なのは、会って話をすることだろう」
それは、よくわかっている。だが、踏ん切りはつかなかった。
気がつけば陽が傾いていて、朱色の輝きが畳を照らし出していた。冬の庭も赤く染まっているが、石に刻み込まれた影は薄く、夏のような華やかさはない。吹きぬける風はあくまで冷たく、舞いあがる砂埃は乾いている。
五郎は大きく息をつく。
風が吹いて、梢が鳴る。
これまでならば、夜が近づくと、あのやわらかい声が響いてきた。夕食の準備ができました、食べましょうと笑いながら言ってきた。別にやらなくてもいいのにと五郎という五郎の言葉に、おうといつもの不思議な調子で応じてから、私がやりたかったから応じて、はにかんだような笑顔を浮かべたものだった。
それが、何とも心地よかった。いつまでも、そこにあると思っていた。
だが、今は……。
拓之進はも十日前、屋敷を連れ出された後、戻ってくることはなかった。
現れた時と同じように、唐突に消え、今では気配を感じることもできない。
五郎は屋敷に取り残された。一人で。
別段、変わったことではない。下男夫妻が木更津に行ってからは、一人で暮らしてきたのであるから、以前と同じ生活に戻っただけである。
それはわかっている。何度も自分にも言い聞かせている。
それでも、寂しさは消すことはできなかった。
「どうなっているんだよ」
五郎はうなだれた。
視線の先には脇差がある。手入れをするために置いたのであるが、気分が盛りあがらず、そのままにしている。
いっそ腹を斬ってしまおうか。
あの刃で身体を切り裂けば、少しは気が楽になるかもしれない。
深く考えないままに、五郎は脇差を手に取った。その柄に触れたところで、どこからか男の声がした。
自分を呼んでいる。いや、気のせいだろう。
誰か来るわけがない。
改めて柄に手を置いたところで、また声がした。
確かに彼を呼んでいる。
いったい、誰だ。
五郎は立ちあがった。さすがに、放っておくのは気が引ける。
足を引きずって玄関に出ると、若い侍が待っていた。
凛々しい顔立ちは、剣術大会の時にあった時と変わらない。茶の小袖に、灰色の袴という地味ないでたちも、彼の輝きを消すことはない。
森山市之助は、いつもと同じ声で話しかけてきた。
「どうした。門が開いていたぞ。あれじゃあ、人が勝手に人が入ってしまう」
そうだったか。ちゃんと閉めたと思っていたが。
「声をかけても、人は出てこないし。いったい、何が……」
そこで市之助は息を呑んだ。
「井ノ瀬、何があった?」
「え、どういうこと」
「ひどい顔をしている。まるで死人みたいだ」
五郎は思わず顔をなでる。髭は伸び放題で、頬もひどく痩けていた。
*
身支度を調えて、五郎は座敷で市之助と対面した。
さすがに、髭は剃った。これ以上、みっともない姿をさらすことはできない。
できることなら月代も整えたかったが、そこまでの時間はなかった。
鏡で見た時、身体がひどく痩せていた驚いた。そういえば、拓之進がいなくなってから、満足に食事を取っていない。
五郎の身の回りは、ここのところ、彼が面倒を見ていたから……。
寂しさを抑えて、五郎は市之助と向かい合い、頭を下げた。
「みっともないところを見せて、申し訳ない」
「驚いたよ。あんな顔をしていたのは、勘三郎様が亡くなった時以来かな。いったい、何があったんだ」
ためらいつつも、五郎は、拓之進が屋敷から連れ去られたことを語った。
「そんなことが。信じられないな」
市之助は息を呑んだ。
あの時、拓之進は、何の抵抗もしなかった。寂しげな表情をしていたから、望んでの行動ではなかったはずだ。なのに、どうして……。
「それで連れ去ったのは、誰なんだ」
「久我山信左衛門と名乗っていた。柳生家の者だと」
「えっ、あの久我山様か」
「知っているのか」
「知っているも何も……」
市之助は、久我山が江戸でも名の知れた剣士であると語った。新陰流の達人で、先だって将軍家光の前で剣術の上覧がおこなわれた時、剣技を披露することになっていた。都合があって直前で変わったが、その技量がきわめて高いことは明らかだった。
「他流の稽古にも出ているよ。この間も、直心影流の道場に赴いて、剣を振るったらしい」
「でも、新陰流は将軍家とのかかわりが深いから、うかつな手合わせは許されないはずだ」
「そうだけど、引きこもって、新陰流の剣士とだけ稽古していては、強くなれないと見ているみたいだな。新しい剣術に触れるため、内々に稽古に出向いて、研鑽を進めていて、乞われれば、どこへでも行くって聞いている」
「そうなんだ」
「江戸では、五本の指に入る剣士だよ。すごい人だ」
市之助はそこで吐息をついた。
「その久我山様が、流を連れ出したのか。何か言っていたか」
「拓之進は柳生家のものだと。だから連れて帰ると」
「家臣なのか」
「わからない」
そんな話は聞いていない。十兵衛の弟子であるのだから家臣であってもおかしくないが、拓之進の口から柳生家の話が出てきたことはなかった。
「そうか」
市之助は天を仰いだ。しばし言葉が途切れる。
五郎は、彼が話しはじめるのを待った。その時間は思いのほか苦痛ではなかった。
「今日、ここへ来たのは、流と手合わせがしたかったからだ。この間は機会なかったからね」
「ああ」
「正直、勝てるとは思えない。彼の剣技は、驚くほど研ぎすさまれていて、美しいぐらいだ。無駄がないというか、自然に動いた結果が、最も速く、正確になる。あれはすごいよ」
わかる。拓之進の剣は自然なのに、考え抜いた果てに生み出されたかのように、無駄な動きがまったくない。最短距離で迫り、またたく間に急所を射抜く。わかっていても対処できない。
あの剣技を打ち破るのは無理だ。勝つ情景など思いつかない。
「でも、一度、やってみたかった。剣を交えないとわからないこともあるからね」
「すごいな。そんなふうに思ったことは一度もないよ」
「毎日、稽古していたと聞いているけれど」
「かわすだけで精一杯だった。太刀筋を考えるゆとりなんて、まるでなかった」
「そうは思えない。君の太刀筋は変わったよ」
市之助の表情は真剣だった。思わず五郎が息を呑むほどに。
「今なら、多分、私でも……」
「何だって」
「いや、何でもない」
市之助は、改めて五郎を見やった。
「それで、この先、どうする?」
「どうするって」
「このまま、流のことを放っておくのかい。久我山様に連れて行かれたんだろう。その先、どうなっているのか、気にならないのかい」
「それは、気になるけれど……」
拓之進は確かに連れ去られたが、彼の技量があれば、どんな難敵でも打ち破って、自分の意志をつらぬけたはずだ。久我山は凄腕であろうが、拓之進もすさまじく、押さえるのは相当にむずかしいはずだ。
十日たっても帰ってこないのは、何か理由があってのことだろう。
やむをえない事情があるなら、それでいい。
だが、五郎に愛想を尽かして、自らの意志で柳生家に戻ったことも十分に考えられる。稽古を積んでも、五郎では拓之進の相手にならないのだから、いつまでも付き合っていられないと判断してもおかしくない。帰ってこないのは、その証しではないのか。
本当にそうだったら、つらい。
真実を知るのは、怖い。
この十日、動けずにいたのも、心の奥底にためらいがあったからだ。
五郎がうつむくと、やわらかい声が頭上から響く。
「気持ちはわかる。本当のことを知るのは、つらい」
「え?」
「私も、この屋敷に来るのは怖かった。流と戦えば、自分がこれまで積みあげてきた剣技が一瞬で崩れ去るかもしれない。というか、確実に叩きこわされる。それがわかっていたから、ここまで時間がかかった。剣術大会が終わってからひと月は経っているのにね」
市之助は笑ったが、表情の苦味を消しきることはできなかった。
「それでも、じっとしていても何も変わらない。叩きのめされて、それで終わってしまうのなら、私の剣術はその程度でしかない。仕方がない。でも、剣を交えた先に、何か新しい物が見えてくるのであれば、改めてそこに挑んでみたいと思った。自分を変えられるのなら、変えてみたい」
市之助は、静かに語った。それは強がってのことではなく、本音であるとわかった。言葉は力強い。
道場にいたときから、彼は前向きだった。強い相手でも怯むことなく挑み、負けても心をしっかり保って、次のための準備をする。その繰り返しで、ついには難敵を倒す。そんな情景を何度も見てきた。
逆境を怖れない心。それは五郎にはないものだ。
「君はどうしたいのかな」
五郎は答えられなかった。言葉が思いつかない。
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それは、よくわかっている。だが、踏ん切りはつかなかった。
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