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3-2.妖精卿と浴室での行為編2【R-18:お風呂場プレイ2】
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「あ、ぁあ、……ん! あんっ」
水音と自分の声が混じり、湧き上がる疼きに足先を丸めてやり過ごそうとした。
けれど断続的に続く甘い痺れに体の力が抜け、椅子の上で倒れそうになる。
(体洗うだけなのに、なんでこんな気持ちいいんだよ。もうやだ……!)
作り替えられてしまった体は淡く色づいて、熱を発散したいと訴えかけている。
このまま自分で慰めたら、簡単に楽になれるだろう。
けれどその様子を、浴室の外に控えている存在には知られたくなかった。
「ふふ、お手伝いしましょうか?」
「いらない、いらない……!」
助けを求めかけた口を戒めながら、俺は熱に浮かされた頭を横に振り続けた。
湿った髪を振り乱すと、ぐらぐらと頭が揺れて気持ち悪くなる。
「必要なら、すぐ声を掛けてくださいね」
「ん、あ、あぁ……! ぅん、い、いらない……!」
扉越しの声は明らかに俺の状態を理解していて、その意地の悪さに苛立ちが募る。
せめてもの抵抗で助けは求めないが、正直言って限界は近い。
「強情ですね、貴方って」
呆れたような声を無視しながら、俺は持っていた布を放って下肢に片手を伸ばす。
余った手で口を抑えながら後孔に触れると、敏感になった内部は期待に震えた。
(中は敏感過ぎて、一人だと全然進まない。でも)
俺が一番感覚を上書きしたかった場所だから、洗わないという選択肢はない。
快楽を刷り込まれた場所に指を入れると、中は待ち焦がれていたように蠢いた。
「あっ、あぁん! や、あんんっ……!」
恐る恐る奥へと指を進めると、待ちわびた刺激に中が離すまいと締め付ける。
そのせいで挿入された記憶が蘇り、途端に物足りなくなった。
(指を入れると、行為を思い出してダメだ。嫌なのに、また)
最中は死にたくなる程の拒絶感があるのに、今は暴力的な熱が欲しくて堪らない。
細くて冷たい自分の指ではなく、俺を乱して虐げた温度を求めてしまった。
「本当に、助けはいらない?」
「俺、は」
いつの間にか浴室の扉を開けられ、ヴァルネラが艶めいた声で問いかけてくる。
辛うじて持っていた俺の威勢は既に消え、差し出される誘惑に理性が揺らぐ。
「答えて、グレイシス」
「……っ! ふ、あぁあ!」
耳元に唇を寄せられ、逃げようとした動きで指が予期せぬ場所に当たってしまう。
その瞬間に俺は軽く達してしまい、体を痙攣させながら甲高い声を上げた。
「私もいるのに、一人で達してしまうなんて酷いじゃないですか。グレイシス」
崩れかけた俺の体を抱き留めながら、ヴァルネラは柔らかい声色で囁いてくる。
けれど達した余韻で頭が回らず、俺は浅く呼吸を繰り返すことしかできなかった。
(最悪だ、ヴァルネラの声で絶頂した)
間近で聞こえた声に行為を思い出してしまい、俺は熱を吐き出してしまう。
ぽたぽたと白濁が混じった雫を垂れる様を、茫然と眺めるしかない。
「やはり洗浄は、私が行いましょう。このままだと体が冷えるだけです」
「い、いい。自分でするから」
疲れ果てた姿を見かねられ、俺はぐったりと力の抜けた体を抱き上げられた。
代わりにヴァルネラが椅子に座り、その膝に乗せられて足を開かされる。
「できてなかったじゃないですか、大人しくして」
「あっ! だめ、今さわっちゃ……!」
俺の制止など聞かず、ヴァルネラは熱を持て余している入り口に指を這わせる。
軽く触れられただけで内壁はひくつき、未だ届かない奥に誘おうとしていた。
「足を広げて。力を抜いて」
「やっ、あぁっん! 指、奥まできちゃ……っ!」
指二本で入り口を広げられた後に奥まで押し込まれ、心とは裏腹に体が歓喜する。
待ちわびた質量には少し足りないが、他者から与えられた刺激に腰が揺れた。
「出した方が楽ですよ、ほら」
「ひゃああっ! あっ、あぅう、うあぁあん! ……あ゛ぁ!」
挿入された指はこの数日で俺の弱い場所を覚え、容赦なくそこを擦り上げる。
俺は耐え切れずに引きつった声を上げ、ヴァルネラの膝の上で無様に果てた。
「すっかり敏感になりましたね。でもその方が魔力も巡りやすく」
「う、う゛ぁ、うあぁぁ……っ」
始めに比べて薄くなった白濁と共に、喘ぎ疲れた俺の声に嗚咽が混じり始める。
それに気づいたヴァルネラは目を見開き、中に埋めていた指を引き抜いた。
「え、なんで泣いてるんですか!? 魔力を得るのが目的だったのでしょう?」
「うるさい、お前なんか嫌いだ……! 今すぐ出ていくから、あっち行け……!」
肩で息をしながらも威嚇する俺に対し、ヴァルネラは困惑の表情を浮かべている。
確かに魔力を欲したのも俺だし、彼はその願いを叶えていた。
……けれど。
「そ、それは困ります! ほら、水を飲んで。少しは楽になりますから、ね?」
「やだ! ヴァルネラの馬鹿、大っ嫌い! 水なんかいらない!」
悪いのは耐え切れない俺の方で、それでも精神が限界を迎え始めている。
差し出された水瓶を弾き飛ばし、覚束ない足取りで浴室を出ようとしていた。
「ごめんなさい、私がやり過ぎました! 体を拭って、寝室に移動しましょう!」
泣き喚く俺を大きな布で包んだ彼は、水滴を撒き散らしながら寝室へ駆けていく。
焦っているのか扉の開閉にも手間取り、濡れた足のせいで何度も転びかける。
「っ触らないでってば! 放せ、この人外! 誰か助けて……!」
「いたっ、少しだけ我慢して! 本当に運ぶだけですから!」
寝台についてからは布の上から俺を抱きしめ、宥めるように背中を撫でてくる。
けれど俺はその腕を何度も叩き、必死に藻掻いて距離を取ろうとしていた。
「貴方が寝ている間、部屋に入らないと約束します! 魔法で誓約しましょう!」
「やだ、俺は出ていくんだ! もう、外で殺されてもいい……!」
天秤に掛けてた選択が死に傾き、俺はヴァルネラの腕から抜け出そうと暴れる。
けれど体力が尽きかけている状態では、彼を引き剥がすこともできない。
「お願いです! ちゃんと言うこと聞きますから、まだここにいてください!」
「信用できない、アンタは俺の言うことなんて聞いてくれない! だから嫌だ!」
確かにヴァルネラは滅茶苦茶だが、俺だって人のことを言える立場じゃない。
けれど感情的になっているせいで、自分の意思ばかり押し通そうとしてしまう。
――そんな中で不意に手を掴まれ、俺は強制的に視線を合わせられた。
「次はちゃんと止まりますから! そうだ、命令魔法の使い方を教えしましょう!」
「……まほうの、つかいかた」
望んでいた言葉が頭に差し込まれ、俺はそれをまわらない口調で復唱する。
そして息が整ってきた俺に対し、ヴァルネラは言い聞かせるように口を開いた。
「私の名前を呼んで、してほしいことを伝えて。その通りにしますから」
「嘘だ、その程度で止まる訳ない。拒否したって、また俺を玩具にするんでしょ」
少しづつ落ち着いてきてはいるが、この数日の記憶が不信感を拭いきれずにいる。
それに俺が抵抗したところで、ヴァルネラに勝てないことも刻み込まれていた。
「もう好き勝手しません、だから命令魔法を使って。ちゃんと従いますから」
「……じゃあヴァルネラ、《俺が寝てる間に部屋に入らないで》」
なおも説き伏せようとして来るヴァルネラに折れて、俺は投げやりに命令する。
でもこんなものに力があるなんて思えず、いい加減な心持ちになってしまった。
しかし俺の声を聞き届けたヴァルネラは立ち上がり、寝室の入り口に歩いていく。
「承知しました、じゃあおやすみなさい。……黙っていなくならないでくださいね」
扉の前で振り返ったヴァルネラは俺を見つめ、念を押してから寝室を後にした。
足音が遠ざかると静寂が満ち、俺は一人になれたことに安堵の息を漏らした。
(ヴァルネラ、本当に困った顔をしてたな。でも当然か、彼は望みを叶えただけだ)
一通り喚いて気が晴れると、代わりに湧いてきたのは罪悪感だった。
想定外の行為に混乱し、意図が分かっているのに彼を悪だと断じてしまっていた。
(体は楽になってるから、確かに魔力は馴染んでるのか。もう熱もこもっていない)
倦怠感は残っているが、体に滞留していた疼きは消え去っている。
いつの間にか清潔な服に着せ替えられ、机には水の入った瓶が置いてあった。
(……一度、ちゃんと話した方がいいのかな。そういえば俺、ヴァルネラのことをなにも知らない)
この屋敷に連れ込まれてから俺は、彼と必要最低限の会話しかしていなかった。
だって彼を魔法を授けてくれる存在や、傍若無人な脅威と認識していたから。
――つまり人扱いせず、相手を深く知る努力を放棄していたのは俺の方だった。
(ヴァルネラが、また話してくれるならだけど。もう愛想が尽きたかもしれないし)
冷たい瓶から水を飲んでから寝台に転がり、彼のことを考えながら瞼を落とす。
もう手遅れかもしれないが、それを判断できるのも明日になってからだった。
水音と自分の声が混じり、湧き上がる疼きに足先を丸めてやり過ごそうとした。
けれど断続的に続く甘い痺れに体の力が抜け、椅子の上で倒れそうになる。
(体洗うだけなのに、なんでこんな気持ちいいんだよ。もうやだ……!)
作り替えられてしまった体は淡く色づいて、熱を発散したいと訴えかけている。
このまま自分で慰めたら、簡単に楽になれるだろう。
けれどその様子を、浴室の外に控えている存在には知られたくなかった。
「ふふ、お手伝いしましょうか?」
「いらない、いらない……!」
助けを求めかけた口を戒めながら、俺は熱に浮かされた頭を横に振り続けた。
湿った髪を振り乱すと、ぐらぐらと頭が揺れて気持ち悪くなる。
「必要なら、すぐ声を掛けてくださいね」
「ん、あ、あぁ……! ぅん、い、いらない……!」
扉越しの声は明らかに俺の状態を理解していて、その意地の悪さに苛立ちが募る。
せめてもの抵抗で助けは求めないが、正直言って限界は近い。
「強情ですね、貴方って」
呆れたような声を無視しながら、俺は持っていた布を放って下肢に片手を伸ばす。
余った手で口を抑えながら後孔に触れると、敏感になった内部は期待に震えた。
(中は敏感過ぎて、一人だと全然進まない。でも)
俺が一番感覚を上書きしたかった場所だから、洗わないという選択肢はない。
快楽を刷り込まれた場所に指を入れると、中は待ち焦がれていたように蠢いた。
「あっ、あぁん! や、あんんっ……!」
恐る恐る奥へと指を進めると、待ちわびた刺激に中が離すまいと締め付ける。
そのせいで挿入された記憶が蘇り、途端に物足りなくなった。
(指を入れると、行為を思い出してダメだ。嫌なのに、また)
最中は死にたくなる程の拒絶感があるのに、今は暴力的な熱が欲しくて堪らない。
細くて冷たい自分の指ではなく、俺を乱して虐げた温度を求めてしまった。
「本当に、助けはいらない?」
「俺、は」
いつの間にか浴室の扉を開けられ、ヴァルネラが艶めいた声で問いかけてくる。
辛うじて持っていた俺の威勢は既に消え、差し出される誘惑に理性が揺らぐ。
「答えて、グレイシス」
「……っ! ふ、あぁあ!」
耳元に唇を寄せられ、逃げようとした動きで指が予期せぬ場所に当たってしまう。
その瞬間に俺は軽く達してしまい、体を痙攣させながら甲高い声を上げた。
「私もいるのに、一人で達してしまうなんて酷いじゃないですか。グレイシス」
崩れかけた俺の体を抱き留めながら、ヴァルネラは柔らかい声色で囁いてくる。
けれど達した余韻で頭が回らず、俺は浅く呼吸を繰り返すことしかできなかった。
(最悪だ、ヴァルネラの声で絶頂した)
間近で聞こえた声に行為を思い出してしまい、俺は熱を吐き出してしまう。
ぽたぽたと白濁が混じった雫を垂れる様を、茫然と眺めるしかない。
「やはり洗浄は、私が行いましょう。このままだと体が冷えるだけです」
「い、いい。自分でするから」
疲れ果てた姿を見かねられ、俺はぐったりと力の抜けた体を抱き上げられた。
代わりにヴァルネラが椅子に座り、その膝に乗せられて足を開かされる。
「できてなかったじゃないですか、大人しくして」
「あっ! だめ、今さわっちゃ……!」
俺の制止など聞かず、ヴァルネラは熱を持て余している入り口に指を這わせる。
軽く触れられただけで内壁はひくつき、未だ届かない奥に誘おうとしていた。
「足を広げて。力を抜いて」
「やっ、あぁっん! 指、奥まできちゃ……っ!」
指二本で入り口を広げられた後に奥まで押し込まれ、心とは裏腹に体が歓喜する。
待ちわびた質量には少し足りないが、他者から与えられた刺激に腰が揺れた。
「出した方が楽ですよ、ほら」
「ひゃああっ! あっ、あぅう、うあぁあん! ……あ゛ぁ!」
挿入された指はこの数日で俺の弱い場所を覚え、容赦なくそこを擦り上げる。
俺は耐え切れずに引きつった声を上げ、ヴァルネラの膝の上で無様に果てた。
「すっかり敏感になりましたね。でもその方が魔力も巡りやすく」
「う、う゛ぁ、うあぁぁ……っ」
始めに比べて薄くなった白濁と共に、喘ぎ疲れた俺の声に嗚咽が混じり始める。
それに気づいたヴァルネラは目を見開き、中に埋めていた指を引き抜いた。
「え、なんで泣いてるんですか!? 魔力を得るのが目的だったのでしょう?」
「うるさい、お前なんか嫌いだ……! 今すぐ出ていくから、あっち行け……!」
肩で息をしながらも威嚇する俺に対し、ヴァルネラは困惑の表情を浮かべている。
確かに魔力を欲したのも俺だし、彼はその願いを叶えていた。
……けれど。
「そ、それは困ります! ほら、水を飲んで。少しは楽になりますから、ね?」
「やだ! ヴァルネラの馬鹿、大っ嫌い! 水なんかいらない!」
悪いのは耐え切れない俺の方で、それでも精神が限界を迎え始めている。
差し出された水瓶を弾き飛ばし、覚束ない足取りで浴室を出ようとしていた。
「ごめんなさい、私がやり過ぎました! 体を拭って、寝室に移動しましょう!」
泣き喚く俺を大きな布で包んだ彼は、水滴を撒き散らしながら寝室へ駆けていく。
焦っているのか扉の開閉にも手間取り、濡れた足のせいで何度も転びかける。
「っ触らないでってば! 放せ、この人外! 誰か助けて……!」
「いたっ、少しだけ我慢して! 本当に運ぶだけですから!」
寝台についてからは布の上から俺を抱きしめ、宥めるように背中を撫でてくる。
けれど俺はその腕を何度も叩き、必死に藻掻いて距離を取ろうとしていた。
「貴方が寝ている間、部屋に入らないと約束します! 魔法で誓約しましょう!」
「やだ、俺は出ていくんだ! もう、外で殺されてもいい……!」
天秤に掛けてた選択が死に傾き、俺はヴァルネラの腕から抜け出そうと暴れる。
けれど体力が尽きかけている状態では、彼を引き剥がすこともできない。
「お願いです! ちゃんと言うこと聞きますから、まだここにいてください!」
「信用できない、アンタは俺の言うことなんて聞いてくれない! だから嫌だ!」
確かにヴァルネラは滅茶苦茶だが、俺だって人のことを言える立場じゃない。
けれど感情的になっているせいで、自分の意思ばかり押し通そうとしてしまう。
――そんな中で不意に手を掴まれ、俺は強制的に視線を合わせられた。
「次はちゃんと止まりますから! そうだ、命令魔法の使い方を教えしましょう!」
「……まほうの、つかいかた」
望んでいた言葉が頭に差し込まれ、俺はそれをまわらない口調で復唱する。
そして息が整ってきた俺に対し、ヴァルネラは言い聞かせるように口を開いた。
「私の名前を呼んで、してほしいことを伝えて。その通りにしますから」
「嘘だ、その程度で止まる訳ない。拒否したって、また俺を玩具にするんでしょ」
少しづつ落ち着いてきてはいるが、この数日の記憶が不信感を拭いきれずにいる。
それに俺が抵抗したところで、ヴァルネラに勝てないことも刻み込まれていた。
「もう好き勝手しません、だから命令魔法を使って。ちゃんと従いますから」
「……じゃあヴァルネラ、《俺が寝てる間に部屋に入らないで》」
なおも説き伏せようとして来るヴァルネラに折れて、俺は投げやりに命令する。
でもこんなものに力があるなんて思えず、いい加減な心持ちになってしまった。
しかし俺の声を聞き届けたヴァルネラは立ち上がり、寝室の入り口に歩いていく。
「承知しました、じゃあおやすみなさい。……黙っていなくならないでくださいね」
扉の前で振り返ったヴァルネラは俺を見つめ、念を押してから寝室を後にした。
足音が遠ざかると静寂が満ち、俺は一人になれたことに安堵の息を漏らした。
(ヴァルネラ、本当に困った顔をしてたな。でも当然か、彼は望みを叶えただけだ)
一通り喚いて気が晴れると、代わりに湧いてきたのは罪悪感だった。
想定外の行為に混乱し、意図が分かっているのに彼を悪だと断じてしまっていた。
(体は楽になってるから、確かに魔力は馴染んでるのか。もう熱もこもっていない)
倦怠感は残っているが、体に滞留していた疼きは消え去っている。
いつの間にか清潔な服に着せ替えられ、机には水の入った瓶が置いてあった。
(……一度、ちゃんと話した方がいいのかな。そういえば俺、ヴァルネラのことをなにも知らない)
この屋敷に連れ込まれてから俺は、彼と必要最低限の会話しかしていなかった。
だって彼を魔法を授けてくれる存在や、傍若無人な脅威と認識していたから。
――つまり人扱いせず、相手を深く知る努力を放棄していたのは俺の方だった。
(ヴァルネラが、また話してくれるならだけど。もう愛想が尽きたかもしれないし)
冷たい瓶から水を飲んでから寝台に転がり、彼のことを考えながら瞼を落とす。
もう手遅れかもしれないが、それを判断できるのも明日になってからだった。
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