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11.神さまと美術大学へ行く
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コノハが今、通っている大学に行ってみたいという事で、七福美術大学へ案内した。
休日なのに関わらず、学生が多い。それは大学の課題が多く、熱心だからだ。
風景を眺め、水彩画を描いている学生、木組みのインテリアを加工している学生。
課題に熱心な学生たちが、ちらほら見かける。
「へー、アキラが通っている大学なんだ?」
「そうだよ。向こうに僕の友達が教室で待っているので、紹介しますね」
「アキラの友達って、どんな人か楽しみっ!」
コノハは大学の風景を眺めながら、ルンルンと歩いていく。
教室に着いた。
そこにタケルと香織がいる。油絵の課題の続きをやっているようだ。
僕が来たことを気付いたタケルが、手を挙げる。
「よう! アキラ! 課題は進んでいるか?」
「いや……課題がまだ進めてなくてね」
「おいおい、やりたいことの悩みの次は、課題に低迷か? マジ、大丈夫か?」
仕方ねーんだよ! 神さまのせいで、こうなってるんだから!
香織の視線が、アキラの隣の方へ流す。
「アキラくん、隣にいる可愛い女の子は誰?」
「おお、アキラはロリコンに目覚めたのか?」
ニンマリと笑みを浮かべたタケルが、からかうように言った。
「タケル……一言多いわっ!」
「ねぇ、あの人、いやらしい顔してるけど、本当に友達?」
コノハの一言で、場が凍りつく。
タケルは一瞬、引きつった顔つきになっていたが、タケルも大人だ。
すぐにニッコリとしていた。目が笑っていないけど。
「ははは……。それは痛いこと言うねぇ。アキラとはこういった冗談で、やり取りしているんだよ」
タケル……それは、自分のことじゃないの?
「こういうやり取りがあるんだねっ。あ、あたしはコノハと言います。アキラと一緒に住むことになっているんだっ」
おおおお――――い!
コノハの爆弾発言を投下したことによって、香織とタケルが固まったように言葉を失っていた。
「ア……アキラくん、コノハちゃんって妹……だよね?」
「……アキラ、初耳だ。本当に、ロリコン目覚めてしまったのか……」
ちげーよ! 何で、こんな展開になるんだよっ!
「彼女は神さまなんです」
僕がそう答えると、タケルと香織は当然――。
「はっ?」
「えっ?」
やはり、唖然してしまったようだ。
「アキラ……どこかで頭イッたのか? 病院へ行こうか?」
「そ……そうね、進路の悩みからおかしくなってるもんね」
僕のことを変質者だ、と思われた。
友達からそんなことを言われると、かなり心にダメージがくる……。
そんな折を眺めたコノハは、アキラのことをフォローした。
「アキラは、別に悪くないよっ! あたしは神の国から来た神さまなんです!」
コノハの自己紹介を耳にしたタケルと香織は、目を見張り僕に振り向いた。
「アキラっ! お前、騙されていないのか?」
「アキラくん、いい年をして神様ごっこはいいんだけど、真面目にしてくれる?」
うっ、心のケージがすんごい消費した……。
「コノハ、あの二人にも神の力を見せたらいいじゃないかな? 信じてくれないようだ」
僕も信じなかったしな。人のこと言えないけど、香織ちゃんとタケルの気持ちは分かるよ。
「じゃあ、二人の油絵を完成してあげようか?」
そう言いやったコノハは、パチンッと指で鳴った。
「なっ!」
「ええっ」
いくつかの筆が浮かんでは、ひとりで描き始めた。
まるで多くの筆が、白鳥のように羽を広げて踊っているかのようだ。
しばらくたった後、油絵が完璧に出来上がっていた。
油絵のキャンパスが写真しか見えないぐらい、美しく仕上げられていた。
「ねっ? これで油絵終わったよ!」
コノハは満足げな笑みを浮かべて、手の形にVマークを作ってビシッとした。
そんな光景を見つめたタケルと香織は、俺に呆然としながらつぶやいた。
「アキラ、これは夢だよな?」
いーえ、現実です。
「アキラくん、夢じゃないの?」
違いまーす。現実です。
タケルと香織は本当に、神様だと信じたようである。
「コノハちゃん、アキラくんとはどういう関係なの?」
「もちろん、結ばれた仲だよっ!」
耳に入った香織はガガーンというような雷でも打たれたかように衝撃を受けたのか、かなりうな垂れてしまった。
さりげなく、タケルがそっと香織をなぐさめた。
「香織、早まるな。なぜ結ばれたのか、理由を聞いてからヘコんだ方がいい」
違うだろ! タケルよ、全然なぐさめてないじゃん。
香織とタケルに、俺とコノハの関係がなぜ、こうなったのか事情を説明した。
「アキラくん……良かった。アキラくんも神の国へ行っちゃうのかと思ったわ」
香織はほっとした表情を顔に浮かべていた。
「アキラ、羨ましいぞ! この野郎!」
タケルは恨めしそうな感情と嬉しそうな感情を混ざった表情を顔に浮かべながら、僕の上腕にぐいぐいと、ひじで突っつく。
コノハと大学を満喫したのだった。
休日なのに関わらず、学生が多い。それは大学の課題が多く、熱心だからだ。
風景を眺め、水彩画を描いている学生、木組みのインテリアを加工している学生。
課題に熱心な学生たちが、ちらほら見かける。
「へー、アキラが通っている大学なんだ?」
「そうだよ。向こうに僕の友達が教室で待っているので、紹介しますね」
「アキラの友達って、どんな人か楽しみっ!」
コノハは大学の風景を眺めながら、ルンルンと歩いていく。
教室に着いた。
そこにタケルと香織がいる。油絵の課題の続きをやっているようだ。
僕が来たことを気付いたタケルが、手を挙げる。
「よう! アキラ! 課題は進んでいるか?」
「いや……課題がまだ進めてなくてね」
「おいおい、やりたいことの悩みの次は、課題に低迷か? マジ、大丈夫か?」
仕方ねーんだよ! 神さまのせいで、こうなってるんだから!
香織の視線が、アキラの隣の方へ流す。
「アキラくん、隣にいる可愛い女の子は誰?」
「おお、アキラはロリコンに目覚めたのか?」
ニンマリと笑みを浮かべたタケルが、からかうように言った。
「タケル……一言多いわっ!」
「ねぇ、あの人、いやらしい顔してるけど、本当に友達?」
コノハの一言で、場が凍りつく。
タケルは一瞬、引きつった顔つきになっていたが、タケルも大人だ。
すぐにニッコリとしていた。目が笑っていないけど。
「ははは……。それは痛いこと言うねぇ。アキラとはこういった冗談で、やり取りしているんだよ」
タケル……それは、自分のことじゃないの?
「こういうやり取りがあるんだねっ。あ、あたしはコノハと言います。アキラと一緒に住むことになっているんだっ」
おおおお――――い!
コノハの爆弾発言を投下したことによって、香織とタケルが固まったように言葉を失っていた。
「ア……アキラくん、コノハちゃんって妹……だよね?」
「……アキラ、初耳だ。本当に、ロリコン目覚めてしまったのか……」
ちげーよ! 何で、こんな展開になるんだよっ!
「彼女は神さまなんです」
僕がそう答えると、タケルと香織は当然――。
「はっ?」
「えっ?」
やはり、唖然してしまったようだ。
「アキラ……どこかで頭イッたのか? 病院へ行こうか?」
「そ……そうね、進路の悩みからおかしくなってるもんね」
僕のことを変質者だ、と思われた。
友達からそんなことを言われると、かなり心にダメージがくる……。
そんな折を眺めたコノハは、アキラのことをフォローした。
「アキラは、別に悪くないよっ! あたしは神の国から来た神さまなんです!」
コノハの自己紹介を耳にしたタケルと香織は、目を見張り僕に振り向いた。
「アキラっ! お前、騙されていないのか?」
「アキラくん、いい年をして神様ごっこはいいんだけど、真面目にしてくれる?」
うっ、心のケージがすんごい消費した……。
「コノハ、あの二人にも神の力を見せたらいいじゃないかな? 信じてくれないようだ」
僕も信じなかったしな。人のこと言えないけど、香織ちゃんとタケルの気持ちは分かるよ。
「じゃあ、二人の油絵を完成してあげようか?」
そう言いやったコノハは、パチンッと指で鳴った。
「なっ!」
「ええっ」
いくつかの筆が浮かんでは、ひとりで描き始めた。
まるで多くの筆が、白鳥のように羽を広げて踊っているかのようだ。
しばらくたった後、油絵が完璧に出来上がっていた。
油絵のキャンパスが写真しか見えないぐらい、美しく仕上げられていた。
「ねっ? これで油絵終わったよ!」
コノハは満足げな笑みを浮かべて、手の形にVマークを作ってビシッとした。
そんな光景を見つめたタケルと香織は、俺に呆然としながらつぶやいた。
「アキラ、これは夢だよな?」
いーえ、現実です。
「アキラくん、夢じゃないの?」
違いまーす。現実です。
タケルと香織は本当に、神様だと信じたようである。
「コノハちゃん、アキラくんとはどういう関係なの?」
「もちろん、結ばれた仲だよっ!」
耳に入った香織はガガーンというような雷でも打たれたかように衝撃を受けたのか、かなりうな垂れてしまった。
さりげなく、タケルがそっと香織をなぐさめた。
「香織、早まるな。なぜ結ばれたのか、理由を聞いてからヘコんだ方がいい」
違うだろ! タケルよ、全然なぐさめてないじゃん。
香織とタケルに、俺とコノハの関係がなぜ、こうなったのか事情を説明した。
「アキラくん……良かった。アキラくんも神の国へ行っちゃうのかと思ったわ」
香織はほっとした表情を顔に浮かべていた。
「アキラ、羨ましいぞ! この野郎!」
タケルは恨めしそうな感情と嬉しそうな感情を混ざった表情を顔に浮かべながら、僕の上腕にぐいぐいと、ひじで突っつく。
コノハと大学を満喫したのだった。
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