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ニート編
電気あんま
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週末、両親が泊りがけの旅行に行くというので、てっきり湊人もついていくものだと思っていたのだが、自ら辞退したらしい。先約があったのか、家族旅行が気恥ずかしいのかはわからないが、俺は落胆を覚えずにはいられなかった。せっかく家族の目を気にせず一日中羽を伸ばして過ごせると胸を撫で下ろしていたのに、俺のことを毛嫌いする湊人と家でふたりきり。考えるだけで気分が暗く沈んだ。
それでも日中はどこかへ出かけるだろうと期待していたのだが、その日に限って湊人は外出する気配がなかった。
どうせ家にいてまた何か言われるくらいなら、自分の方からどこかに避難した方がいいかもしれない。そう思い立ち、重い腰を上げて最低限の身支度を整えた。だが引きこもりの無職で金もなく、友達もいない俺が時間を潰せる場所なんて限られている。
もはや避難所と化している図書館へと赴き、俺は閉館時間いっぱいまで本を読んで過ごした。読書は好きだ。本の世界に没頭している間は、辛くて苦しい現実を忘れていられるから……。
帰宅時は湊人との鉢合わせに戦々恐々としていたが、幸いリビングにその姿はなく、俺はホッと胸を撫で下ろした。できるだけ音を立てないよう、抜き足差し足で自室へと向かう。日常的に家族が寝静まった後に活動しているせいで、悲しいかな、泥棒のようなコソコソとした立ち振る舞いが身に染みついていた。
異変に気が付いたのは、自室のドアの隙間から明かりが漏れていたからだった。家を空けたのは日中だったため、そもそも照明はつけていなかったはずだ。
嫌な予感が背筋を冷たく流れた。俺は何かにせかされるように足を速め、勢いよく扉を開く。
「……み、みな、と……?」
デスクに向かう湊人と目が合った。
なぜ、湊人がここにいるのだ。まさか部屋を間違えたのかと室内を見渡してみたが、年中引きこもっている自分の部屋を間違えるはずもない。
絶句する俺を前にしても湊人は顔色一つ変えず、勝手に部屋に入った疚しさすら微塵も感じられなかった。あまりにも堂々としているものだから、逆にこっちが怯んでしまう。
「なっ、……お、俺の部屋で、な、なに、してんだ‥…」
口内がカラカラに乾いているせいか、言葉がつっかかって思うように出てこない。明らかに動揺する俺を見て、湊人は嘲るように鼻で笑う。
「お前ってクソニートの上に、弟を性的対象として見る変態ホモ野郎だったんだな」
続いて放たれた言葉に、頭の中が真っ白に染まった。あまりの衝撃に息が詰まり、咄嗟に自分の胸を強く押さえた。心臓が嫌な音を立てて激しく脈動し、全身に冷たい血液を巡らせる。
愕然とする俺を尻目に、パソコンのモニターに視線を戻した湊人が、そこに映っているであろう文字列を淡々と読み上げた。
「なんだよコレ、“俺の弟がこんなに可愛いわけがない”って……タイトルからしてマジきめぇ。しかも弟の名前がミナト? お前、俺をこんなふうに無理やり組み敷いてレイプしたいとか思ってたの?」
「ち、ちが、……そんなこと、思うわけ、」
「毎日毎日、朝から晩まで引きこもって何やってんのかと思えば……実の弟を犯す妄想して、こんな気持ち悪いエロ小説書いてるなんてな。さすがにここまでヤバイ奴だとは思ってなかったわ。こんな変態が実の兄貴なんて、ほんっと最悪なんだけど」
徐に椅子から立ち上がった湊人が、射るような目をして近づいてくる。何でもいいから反論しろと脳がけたたましく警鐘を鳴らしているのに、中途半端に開いた俺の口は喘ぐようにパクパクするだけで、肝心の言葉は何一つ出てこない。
だって……弟をモデルにして小説を書いていたのは、事実だったから……弟を犯すことを妄想しながら文章を綴り、慰みものにしていたのは本当のことだったからだ……。
後頭部がズキズキと痛んだ。いつの間にか俺は、無様に床の上に押し倒されていた。仁王立ちで俺を見下ろす湊人の目は、氷のように冷たい。
「犯罪予備軍の変態チンポ、俺がしつけて去勢してやるよ」
「な、に、言って……」
「勘違いすんなよ? 血縁者から前科持ちを出すわけにはいかねーからな。仕方なく、だ。弟の優しさに感謝しやがれ」
そう言って、湊人は俺の腹を躊躇なく踏みつけた。体重のかかった足裏がぐりぐりと腹を圧迫し、喉の奥から潰れた呻き声が漏れる。身を捩って逃れようとすれば、許さないとばかりに強く蹴りつけられた。
「おぅ゛……っ!」
「勝手に動くんじゃねぇよ。俺とエロいことしたかったんだろ、あぁん?」
「い゛ぃっっ!? いだっ、いだいいだいいだい゛ぃ……っっ!!」
容赦のない力で股間を踏みつけにされ、激痛のあまり俺は我も忘れて泣き叫ぶ。
どすっどすっ、ぐりっぐりっ!
げしっ、ごすっ、どすっ、どすっ!!
「や゛だっ、いだぃ、いだいよぉお、ひぃひぃっ、おねが、やめて、やめでぐだざぃ゛~~っっ!!」
「あははっ、なにそのブッサイクなツラ! 鼻水だらだら垂らしちゃって、マジきも~い」
心底楽しそうに笑う湊人は、痛みに突っ張った俺の両足首を掴んで持ち上げ、股間をグリグリブルブル、猛烈な勢いで踏みにじる。
ぐいぐいぐいぐいぐい! ぶるぶるぶるぶるぶるぶるっ!
「んンぎ゛い゛ぃぃイ゛イ゛ぃいいっッッ!!」
「オラ、どうよっ、弟に電気あんまされてきもちぃか? ダルダルのだらしねぇキンタマ思いっきり踏み潰されて、感じすぎちゃってシャセーしちゃいそ? 泣いて喜ぶくらい去勢されるのが嬉しいのかよっ、この変態!」
ぐりぐりぐりぐりぐりぐりっっ!!
「嬉じぐなぃ゛うれじぐない゛よぉぉオ゛お゛っっ!!」
「ハァ~? 嘘つくんじゃねぇよこの変態クソマゾチンポがっ!!」
冗談ではなく本気で踏み潰さんばかりの勢いで急所を嬲られ、拷問のような責め苦に気持ち良さを感じるはずもない。口から泡が噴き出すほどの強烈な痛みにのた打ちながら、俺は必死に許しを請うた。
「ぉねがいじまずおねがいじまず死ぬ死ぬじんぢゃぅがらぁ~~っっ!!」
「ぎゃあぎゃあうっせぇなー」
それでも日中はどこかへ出かけるだろうと期待していたのだが、その日に限って湊人は外出する気配がなかった。
どうせ家にいてまた何か言われるくらいなら、自分の方からどこかに避難した方がいいかもしれない。そう思い立ち、重い腰を上げて最低限の身支度を整えた。だが引きこもりの無職で金もなく、友達もいない俺が時間を潰せる場所なんて限られている。
もはや避難所と化している図書館へと赴き、俺は閉館時間いっぱいまで本を読んで過ごした。読書は好きだ。本の世界に没頭している間は、辛くて苦しい現実を忘れていられるから……。
帰宅時は湊人との鉢合わせに戦々恐々としていたが、幸いリビングにその姿はなく、俺はホッと胸を撫で下ろした。できるだけ音を立てないよう、抜き足差し足で自室へと向かう。日常的に家族が寝静まった後に活動しているせいで、悲しいかな、泥棒のようなコソコソとした立ち振る舞いが身に染みついていた。
異変に気が付いたのは、自室のドアの隙間から明かりが漏れていたからだった。家を空けたのは日中だったため、そもそも照明はつけていなかったはずだ。
嫌な予感が背筋を冷たく流れた。俺は何かにせかされるように足を速め、勢いよく扉を開く。
「……み、みな、と……?」
デスクに向かう湊人と目が合った。
なぜ、湊人がここにいるのだ。まさか部屋を間違えたのかと室内を見渡してみたが、年中引きこもっている自分の部屋を間違えるはずもない。
絶句する俺を前にしても湊人は顔色一つ変えず、勝手に部屋に入った疚しさすら微塵も感じられなかった。あまりにも堂々としているものだから、逆にこっちが怯んでしまう。
「なっ、……お、俺の部屋で、な、なに、してんだ‥…」
口内がカラカラに乾いているせいか、言葉がつっかかって思うように出てこない。明らかに動揺する俺を見て、湊人は嘲るように鼻で笑う。
「お前ってクソニートの上に、弟を性的対象として見る変態ホモ野郎だったんだな」
続いて放たれた言葉に、頭の中が真っ白に染まった。あまりの衝撃に息が詰まり、咄嗟に自分の胸を強く押さえた。心臓が嫌な音を立てて激しく脈動し、全身に冷たい血液を巡らせる。
愕然とする俺を尻目に、パソコンのモニターに視線を戻した湊人が、そこに映っているであろう文字列を淡々と読み上げた。
「なんだよコレ、“俺の弟がこんなに可愛いわけがない”って……タイトルからしてマジきめぇ。しかも弟の名前がミナト? お前、俺をこんなふうに無理やり組み敷いてレイプしたいとか思ってたの?」
「ち、ちが、……そんなこと、思うわけ、」
「毎日毎日、朝から晩まで引きこもって何やってんのかと思えば……実の弟を犯す妄想して、こんな気持ち悪いエロ小説書いてるなんてな。さすがにここまでヤバイ奴だとは思ってなかったわ。こんな変態が実の兄貴なんて、ほんっと最悪なんだけど」
徐に椅子から立ち上がった湊人が、射るような目をして近づいてくる。何でもいいから反論しろと脳がけたたましく警鐘を鳴らしているのに、中途半端に開いた俺の口は喘ぐようにパクパクするだけで、肝心の言葉は何一つ出てこない。
だって……弟をモデルにして小説を書いていたのは、事実だったから……弟を犯すことを妄想しながら文章を綴り、慰みものにしていたのは本当のことだったからだ……。
後頭部がズキズキと痛んだ。いつの間にか俺は、無様に床の上に押し倒されていた。仁王立ちで俺を見下ろす湊人の目は、氷のように冷たい。
「犯罪予備軍の変態チンポ、俺がしつけて去勢してやるよ」
「な、に、言って……」
「勘違いすんなよ? 血縁者から前科持ちを出すわけにはいかねーからな。仕方なく、だ。弟の優しさに感謝しやがれ」
そう言って、湊人は俺の腹を躊躇なく踏みつけた。体重のかかった足裏がぐりぐりと腹を圧迫し、喉の奥から潰れた呻き声が漏れる。身を捩って逃れようとすれば、許さないとばかりに強く蹴りつけられた。
「おぅ゛……っ!」
「勝手に動くんじゃねぇよ。俺とエロいことしたかったんだろ、あぁん?」
「い゛ぃっっ!? いだっ、いだいいだいいだい゛ぃ……っっ!!」
容赦のない力で股間を踏みつけにされ、激痛のあまり俺は我も忘れて泣き叫ぶ。
どすっどすっ、ぐりっぐりっ!
げしっ、ごすっ、どすっ、どすっ!!
「や゛だっ、いだぃ、いだいよぉお、ひぃひぃっ、おねが、やめて、やめでぐだざぃ゛~~っっ!!」
「あははっ、なにそのブッサイクなツラ! 鼻水だらだら垂らしちゃって、マジきも~い」
心底楽しそうに笑う湊人は、痛みに突っ張った俺の両足首を掴んで持ち上げ、股間をグリグリブルブル、猛烈な勢いで踏みにじる。
ぐいぐいぐいぐいぐい! ぶるぶるぶるぶるぶるぶるっ!
「んンぎ゛い゛ぃぃイ゛イ゛ぃいいっッッ!!」
「オラ、どうよっ、弟に電気あんまされてきもちぃか? ダルダルのだらしねぇキンタマ思いっきり踏み潰されて、感じすぎちゃってシャセーしちゃいそ? 泣いて喜ぶくらい去勢されるのが嬉しいのかよっ、この変態!」
ぐりぐりぐりぐりぐりぐりっっ!!
「嬉じぐなぃ゛うれじぐない゛よぉぉオ゛お゛っっ!!」
「ハァ~? 嘘つくんじゃねぇよこの変態クソマゾチンポがっ!!」
冗談ではなく本気で踏み潰さんばかりの勢いで急所を嬲られ、拷問のような責め苦に気持ち良さを感じるはずもない。口から泡が噴き出すほどの強烈な痛みにのた打ちながら、俺は必死に許しを請うた。
「ぉねがいじまずおねがいじまず死ぬ死ぬじんぢゃぅがらぁ~~っっ!!」
「ぎゃあぎゃあうっせぇなー」
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