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二章 地下格闘技復讐編
プロローグ 頼れるパイセン
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俺たちの青春は、たった1人に砕かれた。
俺は、俺たちはその日全てを失った。
普通にバカやって、スポーツやって、セックス楽しんで、火遊びとかして、青春を過ごしていただけ。
YouTuberデビューしてバイトより稼ぎいいから色々やって、楽しい日々を送ってた。
リーダーはいつも楽しい事を考えて、俺たちを率いて……明るく楽しい日々だった。
サッカーも、昔からやってて中学からずっとセンターフォワードで活躍してた。チームが弱かったからいい成績は残せなかったが、それでも俺に取ってサッカーは人生の一部だった。
それが……奪われた。一回の喧嘩、一回の過ちで、全て砕け散った。
リーダーに喧嘩売った窓際ボッチの陰キャ野郎が、世界の台本を書き換えて俺たちのリーダーを貶め、汚し、病院へ叩き込んだ。
自身が経験者と隠して、寝首を掻くようにリーダーを合法に殴り倒せる舞台に誘き寄せ、卑怯にも衆人観衆と世界中に放映される中、辱めた。
こんな事が許されるはずがない、あってはならないと俺と相棒は窓際陰キャぼっち野郎に報復を決めた。台本を破り捨て、空気を読まずクラスを破壊する悪に鉄槌を下さんとした。
だができなかった、あいつはどこまでも卑怯で、俺はクラスメイトの前で相棒共々辱められた。
それだけじゃない、俺はサッカー部から、相棒は好きだったバスケ部から『追放』された。さらに追い討ちと先公共は停学まで言い渡して来やがった、あの窓際陰キャぼっちは清掃一週間なのに!!
ふざけんじゃねえ、俺たちの青春を、俺たちの居場所をぶち壊しておいてのうのう学校に居るあいつを、絶対許してなるものか。
テメェが先に俺たちのリーダーと青春を砕いたんだ……なら、俺たちがお前も、無色の価値の無い青春を砕いても、文句はねぇよな?
俺は停学中の自宅謹慎を無視して、街に出た。
波浜から離れた繁華街『浜縁』……所謂『夜の街』
ガクセーは絶対近づくなって言われてる、飲み屋やらキャバ、クラブにホストがある街。疲れた大人に、夜を明かす若者達が居る街……俺はそこのクラブへ足を運んだ。
中々のガタイのセキュリティが立っている入り口に俺は近づけば、セキュリティはその肉体で俺を止めた。
「すいません、免許証見せてもらえますか?」
「あの……三鬼(みき)さんに会わせていただけますか?」
「あ?総長に何の用だよ?」
「昔、世話になってた浦和って言えば……すいませんお手を煩わせます」
頭を下げて、セキュリティがインカムを使い連絡を始める。しばらくして相槌と話が終わったのか、セキュリティは険しい顔で親指をクラブの裏に向けた。
「裏の入り口から入れ」
「ありがとうございます」
俺はセキュリティに感謝して、クラブの裏口に回った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
EDM鳴り響く振動がテナントを揺らしている、雑居ビルの細い階段を登っていけば、顔やら首に刺青彫ったスーツの男が、ドアの前で待っていた。
鋭い眼光で怖くなる、だけど俺も物怖じせず、胸を張って歩き、男が開けたドアの前で頭を下げた。
「三鬼さん、すいません突然尋ねて」
「浦和くん、久々じゃん?元気にサッカーとYouTuberやってんの?」
ケタケタ笑っているこの人の座る椅子は、ブランドの高い椅子と分かる。
三鬼奏多……俺の先輩で、この辺りを取り仕切るギャングであり、クラブ経営と地下格闘技チーム『血雨(ブラッドレイン)』のリーダーだ。
「……停学くらっちゃって、サッカー部も追放されたんです」
「あらどしたん?先公殴ったの?部でやらかした?」
「いや……実は……」
俺は、自分の身の上の不幸を全て語った。ハメられ、辱められ、そして全て失った事を。それを聞いた三鬼さんは、それでも笑っていたままだった。
全てを話し終えた俺に、三鬼さんは口を開いた。
「浦和ちゃんさぁ……嘘はダメじゃない?」
「えーー」
瞬間、俺は顔面に衝撃を受けて後ろに倒れ伏した。蹴られた、痛い!鼻血が出ていると俺は滑りと痛みに涙目になり鼻を押さえる。
「悪いのぜーんぶキミらじゃん?長々と言えばさぁ、喧嘩売って返り討ちにされて負けちゃった、でしょう?そのリーダーも、キミも、弱いからいけないの分かる?だから奪われたの」
「あがあ!?あうう……!!」
「結局どの業界だろうが強い奴が正しいんだよ?お前やそのクソ漏らしたリーダーもさ、その子の領分で負けたんじゃん?だから、泣いて僕に頼りに来た、そうでしょ?」
「あぅうああ!?」
倒れた俺の顔を踏む三鬼さんから、お叱りを受けた。そうだ、弱いから負けた、全部奪われ泣きついた、その通りだと俺は呻くしかできなかった。
「まぁでも、いいよ?可愛い可愛い後輩が泣きついて来たんだもの、先輩として助けてやるのが務めだ……それに……この辺りまで来て大会開いてる朝原には俺もムカついてんだよね」
それでも、先輩はヤキ入れだけで俺を助けると言ってくれたのだった。
待ってろ久島、テメェのクソみてぇな尊厳も青春も、叩き壊してやるよ。俺は三鬼先輩から渡されたハンカチで、鼻血を拭った。
俺は、俺たちはその日全てを失った。
普通にバカやって、スポーツやって、セックス楽しんで、火遊びとかして、青春を過ごしていただけ。
YouTuberデビューしてバイトより稼ぎいいから色々やって、楽しい日々を送ってた。
リーダーはいつも楽しい事を考えて、俺たちを率いて……明るく楽しい日々だった。
サッカーも、昔からやってて中学からずっとセンターフォワードで活躍してた。チームが弱かったからいい成績は残せなかったが、それでも俺に取ってサッカーは人生の一部だった。
それが……奪われた。一回の喧嘩、一回の過ちで、全て砕け散った。
リーダーに喧嘩売った窓際ボッチの陰キャ野郎が、世界の台本を書き換えて俺たちのリーダーを貶め、汚し、病院へ叩き込んだ。
自身が経験者と隠して、寝首を掻くようにリーダーを合法に殴り倒せる舞台に誘き寄せ、卑怯にも衆人観衆と世界中に放映される中、辱めた。
こんな事が許されるはずがない、あってはならないと俺と相棒は窓際陰キャぼっち野郎に報復を決めた。台本を破り捨て、空気を読まずクラスを破壊する悪に鉄槌を下さんとした。
だができなかった、あいつはどこまでも卑怯で、俺はクラスメイトの前で相棒共々辱められた。
それだけじゃない、俺はサッカー部から、相棒は好きだったバスケ部から『追放』された。さらに追い討ちと先公共は停学まで言い渡して来やがった、あの窓際陰キャぼっちは清掃一週間なのに!!
ふざけんじゃねえ、俺たちの青春を、俺たちの居場所をぶち壊しておいてのうのう学校に居るあいつを、絶対許してなるものか。
テメェが先に俺たちのリーダーと青春を砕いたんだ……なら、俺たちがお前も、無色の価値の無い青春を砕いても、文句はねぇよな?
俺は停学中の自宅謹慎を無視して、街に出た。
波浜から離れた繁華街『浜縁』……所謂『夜の街』
ガクセーは絶対近づくなって言われてる、飲み屋やらキャバ、クラブにホストがある街。疲れた大人に、夜を明かす若者達が居る街……俺はそこのクラブへ足を運んだ。
中々のガタイのセキュリティが立っている入り口に俺は近づけば、セキュリティはその肉体で俺を止めた。
「すいません、免許証見せてもらえますか?」
「あの……三鬼(みき)さんに会わせていただけますか?」
「あ?総長に何の用だよ?」
「昔、世話になってた浦和って言えば……すいませんお手を煩わせます」
頭を下げて、セキュリティがインカムを使い連絡を始める。しばらくして相槌と話が終わったのか、セキュリティは険しい顔で親指をクラブの裏に向けた。
「裏の入り口から入れ」
「ありがとうございます」
俺はセキュリティに感謝して、クラブの裏口に回った。
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EDM鳴り響く振動がテナントを揺らしている、雑居ビルの細い階段を登っていけば、顔やら首に刺青彫ったスーツの男が、ドアの前で待っていた。
鋭い眼光で怖くなる、だけど俺も物怖じせず、胸を張って歩き、男が開けたドアの前で頭を下げた。
「三鬼さん、すいません突然尋ねて」
「浦和くん、久々じゃん?元気にサッカーとYouTuberやってんの?」
ケタケタ笑っているこの人の座る椅子は、ブランドの高い椅子と分かる。
三鬼奏多……俺の先輩で、この辺りを取り仕切るギャングであり、クラブ経営と地下格闘技チーム『血雨(ブラッドレイン)』のリーダーだ。
「……停学くらっちゃって、サッカー部も追放されたんです」
「あらどしたん?先公殴ったの?部でやらかした?」
「いや……実は……」
俺は、自分の身の上の不幸を全て語った。ハメられ、辱められ、そして全て失った事を。それを聞いた三鬼さんは、それでも笑っていたままだった。
全てを話し終えた俺に、三鬼さんは口を開いた。
「浦和ちゃんさぁ……嘘はダメじゃない?」
「えーー」
瞬間、俺は顔面に衝撃を受けて後ろに倒れ伏した。蹴られた、痛い!鼻血が出ていると俺は滑りと痛みに涙目になり鼻を押さえる。
「悪いのぜーんぶキミらじゃん?長々と言えばさぁ、喧嘩売って返り討ちにされて負けちゃった、でしょう?そのリーダーも、キミも、弱いからいけないの分かる?だから奪われたの」
「あがあ!?あうう……!!」
「結局どの業界だろうが強い奴が正しいんだよ?お前やそのクソ漏らしたリーダーもさ、その子の領分で負けたんじゃん?だから、泣いて僕に頼りに来た、そうでしょ?」
「あぅうああ!?」
倒れた俺の顔を踏む三鬼さんから、お叱りを受けた。そうだ、弱いから負けた、全部奪われ泣きついた、その通りだと俺は呻くしかできなかった。
「まぁでも、いいよ?可愛い可愛い後輩が泣きついて来たんだもの、先輩として助けてやるのが務めだ……それに……この辺りまで来て大会開いてる朝原には俺もムカついてんだよね」
それでも、先輩はヤキ入れだけで俺を助けると言ってくれたのだった。
待ってろ久島、テメェのクソみてぇな尊厳も青春も、叩き壊してやるよ。俺は三鬼先輩から渡されたハンカチで、鼻血を拭った。
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