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三章 クラス派閥闘争編
14.体育祭論争戦 上
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そして……翌日、体育祭参加派閥の期日となる金曜日の放課後……2年2組教室は、机と椅子の向きを、教卓への方向から、互いに向かい合わせとなる形になっていた。
教卓に座した担任の岩田先生の下、窓側には体育祭参加派閥、周防委員長以下18名が。
そして……出入り口側に、体育祭不参加派閥。僕を筆頭に19名が座った。岩田先生が腕時計を確認し、一息を吸い、声を発する。
「それでは、これより2年2組の、体育祭参加、不参加を取り決める議論を行います……まずは、不参加派閥代表の久島くんから、議論の前に話があるそうです」
いよいよ、最初で最後の体育祭議論が始まった。僕は岩田先生に呼ばれ立ち上がり、一礼してから話を始めた。
「不参加派閥代表、久島です……まず、今回の体育祭の参加自由化、不参加の宣言の始まりとなった口論、その発端である伊佐美光輝くんから、周防真琴さんへ謝罪したいと言う事で、よろしいですか周防委員長」
「はい……」
「では、伊佐美くん」
仰々しいほど、礼儀正しく、やれる範囲で繕いながら、僕はまず伊佐美くんが謝罪の意を示したいと言い、周防さんはそれに頷いた。アイコンタクトにて伊佐美くんに合図し、伊佐美くんが立ち上がる。
「えー……今回、体育祭参加自由化の話が出てきたのハ、ワタクシ伊佐美光輝と周防真琴委員長ノ間にて、意見ノ、食い違イがありましたのが事ノはじまりです、あの場のイキすぎた暴言ヲ、この場で謝罪イタします、マコトニモウシワケアリマセンデシタ」
片言かつ緊張して、更にまだ苛立ちを何とか隠そうとしつつ伊佐美くんが頭を下げた。
「周防委員長、伊佐美くんの謝罪をお受けしますか」
「はい……」
「よろしい、伊佐美くん、お座りください」
伊佐美くんの謝罪は受け取ってくれた……よし、ここからだと僕は周防委員長に話しかける。
「では……謝罪も終え遺恨も消えたと言う事で……まず、不参加派閥が参加派閥に合流する際、要求する条件ですが……」
「おい、待てよ、なぁ?」
不参加派閥が、体育祭に参加する為、その条件を提示しようとした最中、参加派閥はサッカー部男子、中村秀利が声を上げた。
「……何でしょうか、中村くん?」
「要求ってなんだよ久島、なぁ?そもそもお前らが周防と口論から始まってここまで大事になったんだろうが?それが偉そうに要求だぁ?立場わかってんのかよ」
中村くんの文句を聞いた瞬間……僕も、そして鳥風くん含めた伊佐美くん達も……同じ言葉が頭に浮かんだ。
『かかった!』
である。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
前日の美術室……僕と本田くんの前で、伊佐美くん、山城くん、そして鳥風くんの3人は頭を抱えたり、膝をついて地面を叩いたり、体育座りになっていた。
『はは、わぁったよ、皆俺を悪者にするんだろ……』
『ごめんなさいごめんなさいごめんなさい、生きててごめんなさい』
『鳥風くんが悪いと思います?ふざけやがって、先に仕掛けたのはキミらじゃあないかぁ……』
3人ともが、その昔の帰りの会で密告されて晒されて深い傷を負っていたらしい、僕は本田くんを叱責した。
『なんて事してくれてんだ本田くん!?3人が帰りの会のトラウマを甦らせちゃったじゃないか!!』
『ええー……余程のトラウマ抱えているとは思わないだろ?この単語で……』
余程酷い理不尽にあったらしい、立ち直るまで少し時間があったが、とりあえずは持ち直して本田くんは話を続けた。
『明日の放課後が、参加陣営の最後のチャンスだ、で……今過半数を取得している俺たちが主流であちらはどうしても体育祭参加の為にこちらを引き入れたい……けど、あっちはこんな事を思っているに違いない』
本田くんは語る、参加陣営はタイムリミットとなる金曜日放課後まで、1人でも参加者を募り引き入れたい筈だと。だから、前池も自ら行動したか、はたまた参加陣営に言われたか知らないが土下座までして物まで貢いで久島に会話を取り付けた。
しかし……そんな参加陣営、全員とまで言わなくてもこう心中では思っている奴らがいるのでは?本田くんが言い放った。
『そもそも、正しいのはこちらだ、何で不参加の奴らに頭下げて来てもらう必要があるんだ?』
『あ、あり得る……軽はずみでも正式に認められたとは言え、数が主流になったけど、僕達は我儘言ってるだけだし……』
本田くんの語りに山城くんが、確かにと理解した。ここまで来てしまったが、今や不参加が主流となったものの、学校行事は『絶対参加』が当たり前、イレギュラーは人数が多いけどこちら側なのだ。
あちらからしたら、正しい自分達が、間違っている奴らになぜ配慮しなきゃいけないんだよと思っているに違いない、そこに程度の差異はあるにしても。
『けど……岩田先生はそんな我儘を認め、何より鳥風ら文化系の、参加できない空気や勝利主義による楽しめない生徒の事もわかって、参加の選択を皆に許し、正式な文書と宣言によって認めてくれた……先生は俺たちに……相互理解と折り合いをつけると言う社会勉強をさせようとしているんじゃあないか?自身のクビに責任まで賭け、クラス全体を巻き込んでまで」
本田くんが更に語る。
岩田先生が何を思って自分たちの軽はずみを認め、あまつさえ参加の選択自由をクラスに許した理由は、そこなんじゃないのか?体育祭における、一方的な体育会系の支配と空気を打ち破り、文化系……いや、クラス内における互いの理解を深め結束させようとしているのではと、本田くんは言うのだ。
『あの先生……そこまで考えてんのかよ、で?帰りの会を開いてどうすんだ、本田ぁ』
恐ろしい事を自分の教師生命放り投げながら実行に移した岩田先生に苦笑いする伊佐美くんは、じゃあお前の考える帰りの会の意図、目的は何だと尋ねた。
『先生を議長に据え、立会の下、俺ら不参加派閥の要求を飲ませる事、または互いに納得いく着地点に着地する事……確かに俺たちは間違っている側だ、だけど……言いたいこと、して欲しい事、理解を求めてるから間違っていても不参加を決めた……そうだろ鳥風」
確かに自分たちは『正しくない』側である。それは理解している、だけど……この体育祭へ参加したくない理由を言う権利、理解して貰い、折り合いをつける為に話し合いをする権利はある筈だ。
そう、鳥風くんに振った本田くん。鳥風くんは幾度も頷いた。
「体育祭、体育の、祭だ……祭りは皆が楽しめるものだと思う……勝利至上主義、負けは排斥され責められる目に会うのは違うと思う、それを僕や……クラスの文化部達、運動が苦手な子も割りを食らっていた……これも我儘と、ただ決まっているから出ろとなる気には流石になれない」
祭り、という文字が冠されているならば、勝ち負けはあるものの、負けは叱責されて責められる事になるのはどうなのか、だからこそ僕達は、嫌にもなるし出たくもなくなる、そこは理解して欲しいのだと鳥風、ひいては不参加派閥に降った文化部系の『願い』であると彼は語った。
『よし、議論の場は俺から岩田先生に頼もう……まぁ、話し合いにすらならないかもしれないが……そうなった時はこちら側が完全勝利させて貰い、体育祭を勉強会にしてやろうじゃあないか』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
中村くんの言い分は、確かに間違っていない。僕たちの軽はずみが始めた騒動だ……。だから謝ってさっさと詫び入れて元に戻れ、と言うのも頷ける。
いつもなら、目元に力入ってしまいそうだ。しかし話を理解して、この場に必要な精神と、あり方を僕は知っている。
落ち着け久島秀忠、冷たく、冷たく。議論は白熱したら不利になる……言葉が止まった僕に援護を始めたのは、鳥風くんだった。
「確かに始めたのは久島くん達だ、伊佐美くんも謝った、しかし……僕達がその件に謝ったとは言え、体育祭の参加不参加はまた別の話だろ中村くん?」
「ああ!?何言ってんだテメェ!!」
「そもそも、僕達の不参加は宣言と文章により認められている……ですよね先生」
中村くんからしたら納得いかないだろうな、絶対参加の体育祭、正しくないこちら側の要求を飲まねばならない理不尽じみた感覚は、運動部故のプライドの高さも相まって。
だが……このクラスは『担任』が、それを認めている!つまり、このクラスにおいて僕らの意見もまた、もう一つの意見として『正当性』は持っているのだから。
「ざけんじゃあねぇよ!認められるわけないだろうが!?なぁ先生、いいのかよ!!こんな事!!」
自分が正しいと思っているからこそ、強気になれるのが人間だ。正義の二文字はこちらにあり、とでも中村くんは言いたげだが……。
「いいのよ中村くん、私が認めてるから」
「は……」
それが崩れた時、人は脆く足も止まるものだ。
「久島くん以下、不参加を願う子の理由も分かるもの、勿論……体育祭を楽しみたい周防さん達の気持ちもわかる、だけどね……今の空気で不参加側は参加したくないから、この場を借りて話し合いをして、折り合いつけましょうって言うのがこの議論なの……謝ったからさっさと降れ、言う事聞けって言うのは違うわ」
中村くんの顔が蒼白に染まった、先生は『正しい側の味方』じゃないのかよとでも言いたげだった。
よし……さらに踏み込もうかと、僕は参加陣営側に座る前池くんに顔を向け、言い放った。
「前池くん、キミは……僕達不参加側が、参加しても良いように参加側に交渉してくれた筈だけど、それはどうなった?」
教卓に座した担任の岩田先生の下、窓側には体育祭参加派閥、周防委員長以下18名が。
そして……出入り口側に、体育祭不参加派閥。僕を筆頭に19名が座った。岩田先生が腕時計を確認し、一息を吸い、声を発する。
「それでは、これより2年2組の、体育祭参加、不参加を取り決める議論を行います……まずは、不参加派閥代表の久島くんから、議論の前に話があるそうです」
いよいよ、最初で最後の体育祭議論が始まった。僕は岩田先生に呼ばれ立ち上がり、一礼してから話を始めた。
「不参加派閥代表、久島です……まず、今回の体育祭の参加自由化、不参加の宣言の始まりとなった口論、その発端である伊佐美光輝くんから、周防真琴さんへ謝罪したいと言う事で、よろしいですか周防委員長」
「はい……」
「では、伊佐美くん」
仰々しいほど、礼儀正しく、やれる範囲で繕いながら、僕はまず伊佐美くんが謝罪の意を示したいと言い、周防さんはそれに頷いた。アイコンタクトにて伊佐美くんに合図し、伊佐美くんが立ち上がる。
「えー……今回、体育祭参加自由化の話が出てきたのハ、ワタクシ伊佐美光輝と周防真琴委員長ノ間にて、意見ノ、食い違イがありましたのが事ノはじまりです、あの場のイキすぎた暴言ヲ、この場で謝罪イタします、マコトニモウシワケアリマセンデシタ」
片言かつ緊張して、更にまだ苛立ちを何とか隠そうとしつつ伊佐美くんが頭を下げた。
「周防委員長、伊佐美くんの謝罪をお受けしますか」
「はい……」
「よろしい、伊佐美くん、お座りください」
伊佐美くんの謝罪は受け取ってくれた……よし、ここからだと僕は周防委員長に話しかける。
「では……謝罪も終え遺恨も消えたと言う事で……まず、不参加派閥が参加派閥に合流する際、要求する条件ですが……」
「おい、待てよ、なぁ?」
不参加派閥が、体育祭に参加する為、その条件を提示しようとした最中、参加派閥はサッカー部男子、中村秀利が声を上げた。
「……何でしょうか、中村くん?」
「要求ってなんだよ久島、なぁ?そもそもお前らが周防と口論から始まってここまで大事になったんだろうが?それが偉そうに要求だぁ?立場わかってんのかよ」
中村くんの文句を聞いた瞬間……僕も、そして鳥風くん含めた伊佐美くん達も……同じ言葉が頭に浮かんだ。
『かかった!』
である。
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前日の美術室……僕と本田くんの前で、伊佐美くん、山城くん、そして鳥風くんの3人は頭を抱えたり、膝をついて地面を叩いたり、体育座りになっていた。
『はは、わぁったよ、皆俺を悪者にするんだろ……』
『ごめんなさいごめんなさいごめんなさい、生きててごめんなさい』
『鳥風くんが悪いと思います?ふざけやがって、先に仕掛けたのはキミらじゃあないかぁ……』
3人ともが、その昔の帰りの会で密告されて晒されて深い傷を負っていたらしい、僕は本田くんを叱責した。
『なんて事してくれてんだ本田くん!?3人が帰りの会のトラウマを甦らせちゃったじゃないか!!』
『ええー……余程のトラウマ抱えているとは思わないだろ?この単語で……』
余程酷い理不尽にあったらしい、立ち直るまで少し時間があったが、とりあえずは持ち直して本田くんは話を続けた。
『明日の放課後が、参加陣営の最後のチャンスだ、で……今過半数を取得している俺たちが主流であちらはどうしても体育祭参加の為にこちらを引き入れたい……けど、あっちはこんな事を思っているに違いない』
本田くんは語る、参加陣営はタイムリミットとなる金曜日放課後まで、1人でも参加者を募り引き入れたい筈だと。だから、前池も自ら行動したか、はたまた参加陣営に言われたか知らないが土下座までして物まで貢いで久島に会話を取り付けた。
しかし……そんな参加陣営、全員とまで言わなくてもこう心中では思っている奴らがいるのでは?本田くんが言い放った。
『そもそも、正しいのはこちらだ、何で不参加の奴らに頭下げて来てもらう必要があるんだ?』
『あ、あり得る……軽はずみでも正式に認められたとは言え、数が主流になったけど、僕達は我儘言ってるだけだし……』
本田くんの語りに山城くんが、確かにと理解した。ここまで来てしまったが、今や不参加が主流となったものの、学校行事は『絶対参加』が当たり前、イレギュラーは人数が多いけどこちら側なのだ。
あちらからしたら、正しい自分達が、間違っている奴らになぜ配慮しなきゃいけないんだよと思っているに違いない、そこに程度の差異はあるにしても。
『けど……岩田先生はそんな我儘を認め、何より鳥風ら文化系の、参加できない空気や勝利主義による楽しめない生徒の事もわかって、参加の選択を皆に許し、正式な文書と宣言によって認めてくれた……先生は俺たちに……相互理解と折り合いをつけると言う社会勉強をさせようとしているんじゃあないか?自身のクビに責任まで賭け、クラス全体を巻き込んでまで」
本田くんが更に語る。
岩田先生が何を思って自分たちの軽はずみを認め、あまつさえ参加の選択自由をクラスに許した理由は、そこなんじゃないのか?体育祭における、一方的な体育会系の支配と空気を打ち破り、文化系……いや、クラス内における互いの理解を深め結束させようとしているのではと、本田くんは言うのだ。
『あの先生……そこまで考えてんのかよ、で?帰りの会を開いてどうすんだ、本田ぁ』
恐ろしい事を自分の教師生命放り投げながら実行に移した岩田先生に苦笑いする伊佐美くんは、じゃあお前の考える帰りの会の意図、目的は何だと尋ねた。
『先生を議長に据え、立会の下、俺ら不参加派閥の要求を飲ませる事、または互いに納得いく着地点に着地する事……確かに俺たちは間違っている側だ、だけど……言いたいこと、して欲しい事、理解を求めてるから間違っていても不参加を決めた……そうだろ鳥風」
確かに自分たちは『正しくない』側である。それは理解している、だけど……この体育祭へ参加したくない理由を言う権利、理解して貰い、折り合いをつける為に話し合いをする権利はある筈だ。
そう、鳥風くんに振った本田くん。鳥風くんは幾度も頷いた。
「体育祭、体育の、祭だ……祭りは皆が楽しめるものだと思う……勝利至上主義、負けは排斥され責められる目に会うのは違うと思う、それを僕や……クラスの文化部達、運動が苦手な子も割りを食らっていた……これも我儘と、ただ決まっているから出ろとなる気には流石になれない」
祭り、という文字が冠されているならば、勝ち負けはあるものの、負けは叱責されて責められる事になるのはどうなのか、だからこそ僕達は、嫌にもなるし出たくもなくなる、そこは理解して欲しいのだと鳥風、ひいては不参加派閥に降った文化部系の『願い』であると彼は語った。
『よし、議論の場は俺から岩田先生に頼もう……まぁ、話し合いにすらならないかもしれないが……そうなった時はこちら側が完全勝利させて貰い、体育祭を勉強会にしてやろうじゃあないか』
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中村くんの言い分は、確かに間違っていない。僕たちの軽はずみが始めた騒動だ……。だから謝ってさっさと詫び入れて元に戻れ、と言うのも頷ける。
いつもなら、目元に力入ってしまいそうだ。しかし話を理解して、この場に必要な精神と、あり方を僕は知っている。
落ち着け久島秀忠、冷たく、冷たく。議論は白熱したら不利になる……言葉が止まった僕に援護を始めたのは、鳥風くんだった。
「確かに始めたのは久島くん達だ、伊佐美くんも謝った、しかし……僕達がその件に謝ったとは言え、体育祭の参加不参加はまた別の話だろ中村くん?」
「ああ!?何言ってんだテメェ!!」
「そもそも、僕達の不参加は宣言と文章により認められている……ですよね先生」
中村くんからしたら納得いかないだろうな、絶対参加の体育祭、正しくないこちら側の要求を飲まねばならない理不尽じみた感覚は、運動部故のプライドの高さも相まって。
だが……このクラスは『担任』が、それを認めている!つまり、このクラスにおいて僕らの意見もまた、もう一つの意見として『正当性』は持っているのだから。
「ざけんじゃあねぇよ!認められるわけないだろうが!?なぁ先生、いいのかよ!!こんな事!!」
自分が正しいと思っているからこそ、強気になれるのが人間だ。正義の二文字はこちらにあり、とでも中村くんは言いたげだが……。
「いいのよ中村くん、私が認めてるから」
「は……」
それが崩れた時、人は脆く足も止まるものだ。
「久島くん以下、不参加を願う子の理由も分かるもの、勿論……体育祭を楽しみたい周防さん達の気持ちもわかる、だけどね……今の空気で不参加側は参加したくないから、この場を借りて話し合いをして、折り合いつけましょうって言うのがこの議論なの……謝ったからさっさと降れ、言う事聞けって言うのは違うわ」
中村くんの顔が蒼白に染まった、先生は『正しい側の味方』じゃないのかよとでも言いたげだった。
よし……さらに踏み込もうかと、僕は参加陣営側に座る前池くんに顔を向け、言い放った。
「前池くん、キミは……僕達不参加側が、参加しても良いように参加側に交渉してくれた筈だけど、それはどうなった?」
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