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第2章
悪役令嬢は幸せとは何かを考える。
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「しかし、生粋のお嬢様っていうのは、こっちの世界ではガチの天然要素でしかないな。」
エリザベスと友梨と健太郎の3人での帰り道、健太郎が溜息をつきながら言った。言葉の意味は分からなかったが、あまり良い言い方ではないらしいことに気が付いて、エリザベスは素直に頭を下げた。
「大変、ご迷惑をおかけいたしました。」
「ああ、迷惑っていうわけじゃないんだ。天然は悪いことでもなんでもないし、文化の違いは仕方の無いことだからさ。」
今日一日、迷惑をかけてしまったことはわかっていたが、健太郎は優しく笑ってくれた。美知にもお世話になりっぱなしの一日だった。
「じゃ、また明日な!」
「今日は、本当にありがとうございました。」
家の前に着き、しっかりと頭を下げたエリザベスの頭を、健太郎はわしゃわしゃと撫でる。焦ったように頭を上げれば、とても優しい笑顔がそこにあった。そして、彼は隣の家へと入って行く。どうやら、お隣に住んでいるらしい。
「健太郎様は、お優しいですね。」
エリザベスの言葉に、友梨は困ったように笑いながら、「そうだね。」と言った。
「あの、絵梨様は健太郎様のことを、その…、好ましく思っていたりされるのでしょうか?」
エリザベスからの思わぬ質問に、面食らったような顔をした友梨だったが、「あー。」と言いながら玄関の扉を開ける。エリザベスも後に続き、家の中に入って行く。
「おかえりー。」という母親の声が聞こえ、それに「ただいま。」と友梨が返した。
「うん、まあ、そうなんだけど、気にしなくて良いよ。」と、玄関脇の階段を上りながら友梨が言った。「でも、あの…」と口ごもるエリザベスに、「健太郎はね、」と言葉を続ける。
「美知のことが好きなんだ。」
そう言って、友梨が困ったように笑った。
「でも絵梨は、健太郎が好きだから、健太郎が幸せならそれで良いんだって。」
そう言って、絵梨の部屋のドアを開け中に入ると、「はいこれ、部屋着。制服脱いで、こっちに着替えたら良いよ。」と、昨日エリザベスが着ていたような一対の服をクローゼットから引っ張り出して、何事も無かったように友梨は出て行った。
好きだから、健太郎が幸せならそれで良い。
エリザベスは、いつの間にか着慣れていた制服のホックを外す。ストンと落ちたスカート。母親が貸してくれたスパッツが目に入る。
「私の皇太子殿下への想いは、愛でも、恋でもなく、ただのプライドだったのだわ。」
思わず出た言葉に、エリザベスは憑き物が落ちたかのような気持ちになった。皇太子殿下を愛し、愛されたいと思っていた。けれど、それは殿下でなくても良かったのだ。ただ、小さい頃から「皇太子妃になれ。」と両親から期待され続け、そうあらねばならないと自らの想いを呪いの様に縛っていただけで。
家のために結婚しなければならないということはわかっている。婚約破棄されたとはいえ、公爵家の娘だ。
婚約破棄された令嬢という醜聞が、つき纏うだろうことは予想できる。これから先、良い縁談はなかなか無いだろうが、それでも公爵家にとってそれなりに利益のある相手に嫁がされることにはなるだろう。
マーガレットは、公爵家に利益のある人が愛する人だったのだから、羨ましくないと言えば嘘にはなる。でも、彼女には、幸せになってほしいと思う。それも本心だった。唯一の姉妹である、マーガレット。うまくいかなくなってしまった原因が私と両親にあったとわかった今、とても申し訳無かったとエリザベスは肩を落とした。
皇太子妃という立場に未練が無いかと聞かれれば、無いとも言い切れない。だって、幼い頃からそれだけのために厳しい教育に耐え抜いてきたのだ。
(でも、私は皇太子殿下を愛していない。)
皇太子妃を我が家から出すことは、ヴァリエール家にとって大きな利益になることには間違いない。そのために、両親もエリザベスに厳しい教育を施してきたのだ。きっとそれが、エリザベスのためになると信じて。
(でも、それは妹のマーガレットでも別に良いのだ。)
そう思ったら、肩の力が抜けた。
その後、時間の許す限り部屋にある小説や漫画を片っ端から読んだ。時にはなぜか男性同士のそういう話もあって、貴族世界でもちらほらと耳にするそういったことは、どの世界も一緒なのだなと笑ったりもした。
自分がいた世界の小説である『JK異世界転生。~婚約者がヤンデレ皇太子なんて聞いてない。~』も読み返した。そして、自分がいかに心無い人間だったかを知り、反省をした。それを友梨に言うと、「違うよ。エリたんは一番言わなきゃいけない言葉が言えないだけ。」と言われた。
ツンデレだから。――――と、いうことらしい。
最後のページを捲り、両想いになったマーガレットに良かったねと心の中で祝福を送る。いつか向こうに帰れば、言葉にしてそう彼女に言うのだと心に決めた。
「ご飯よー。」
階下から呼ぶ声に、小説を読む手を止める。むさぼるように小説を読んでいれば、どうやら夕食の時間になっていたらしい。ドアを開ければ、ほぼ同時に友梨が隣の彼女の部屋から出て来た。
彼女の後について、階段を下りる。少し急な階段も、ドレスで無ければ何も危なくないのだと知る。あって当たり前と思っていたエスコートなど、全く必要が無かった。
「絵梨様に恥をかかせてしてしまうようなことばかりで、本当に申し訳ございませんでした。」
夕食の時、揃った両親にエリザベスは頭を下げた。こんな日があとどれくらい続くのかわからないが、それでも頭を下げずにはいられなかったのだ。
「何を言っているの。子供は元気に学校に行って、元気に帰ってきて、いっぱいご飯を食べてくれたら、それで良いのよ。」
そう言って、母親が優しく笑ってくれる。「ああ。」と思わず零れそうになる言葉を飲み込んで、家族に愛される幸せを享受する。
エリザベスだって、愛されていなかったわけではない。それももう、わかっている。ただ、自分が求めていたものでは無かっただけで。
――――――――――
「はい、じゃあこれ、外伝。」
夕食も風呂も終わり、部屋に戻ってから渡されたのは、先ほどまで読んでいた『JK異世界転生。~婚約者がヤンデレ皇太子なんて聞いてない。~』とはまた雰囲気の違う絵柄の本だった。
「これ、たぶん中身お姉ちゃんだから。」
そう言われて表紙に目を落とせば、妙に元気そうなエリザベスらしき人物が描かれている。おそるおそるページを捲る。それは…、本編とは全く似つかわしくないほどに、ふざけた話だった。
布団に入りながら、外伝を貪るように読んだ。絵梨がいる世界だと教えてくれた外伝は、婚約破棄された瞬間から始まる。
婚約破棄のショックからか、箍が外れたかのように自由に振る舞うエリザベスに、周囲の人間は蔑み、両親は怒って屋敷に閉じ込めた。
そんな中でも挫けず馬鹿なことばかりしていたエリザベスは、マーガレットと仲直りし、姉妹の時間を取り戻していく。
ある時、マーガレットの協力の元、両親に内緒で姉妹揃ってお忍びで出掛けた城下町。そこで、偶然出会った魔術というものにエリザベスは惹かれる。そして…暴走していくのだ。
小説は、マーガレットの結婚式で終わっている。式場で、最後エリザベスに伸ばされた手…。誰かとの出会いを匂わすかのような描写に、エリザベスは少しドキドキする。この先を読みたかったけど、この先を描いたものはまだ無いと友梨は言っていた。
(私も、誰かと恋をしても良いのかしら。)
エリザベスは、そんなことを思いながら本を閉じ、それを枕元に宝物のようにそっと置いた。そして、明日のためにと電気を消した。
エリザベスと友梨と健太郎の3人での帰り道、健太郎が溜息をつきながら言った。言葉の意味は分からなかったが、あまり良い言い方ではないらしいことに気が付いて、エリザベスは素直に頭を下げた。
「大変、ご迷惑をおかけいたしました。」
「ああ、迷惑っていうわけじゃないんだ。天然は悪いことでもなんでもないし、文化の違いは仕方の無いことだからさ。」
今日一日、迷惑をかけてしまったことはわかっていたが、健太郎は優しく笑ってくれた。美知にもお世話になりっぱなしの一日だった。
「じゃ、また明日な!」
「今日は、本当にありがとうございました。」
家の前に着き、しっかりと頭を下げたエリザベスの頭を、健太郎はわしゃわしゃと撫でる。焦ったように頭を上げれば、とても優しい笑顔がそこにあった。そして、彼は隣の家へと入って行く。どうやら、お隣に住んでいるらしい。
「健太郎様は、お優しいですね。」
エリザベスの言葉に、友梨は困ったように笑いながら、「そうだね。」と言った。
「あの、絵梨様は健太郎様のことを、その…、好ましく思っていたりされるのでしょうか?」
エリザベスからの思わぬ質問に、面食らったような顔をした友梨だったが、「あー。」と言いながら玄関の扉を開ける。エリザベスも後に続き、家の中に入って行く。
「おかえりー。」という母親の声が聞こえ、それに「ただいま。」と友梨が返した。
「うん、まあ、そうなんだけど、気にしなくて良いよ。」と、玄関脇の階段を上りながら友梨が言った。「でも、あの…」と口ごもるエリザベスに、「健太郎はね、」と言葉を続ける。
「美知のことが好きなんだ。」
そう言って、友梨が困ったように笑った。
「でも絵梨は、健太郎が好きだから、健太郎が幸せならそれで良いんだって。」
そう言って、絵梨の部屋のドアを開け中に入ると、「はいこれ、部屋着。制服脱いで、こっちに着替えたら良いよ。」と、昨日エリザベスが着ていたような一対の服をクローゼットから引っ張り出して、何事も無かったように友梨は出て行った。
好きだから、健太郎が幸せならそれで良い。
エリザベスは、いつの間にか着慣れていた制服のホックを外す。ストンと落ちたスカート。母親が貸してくれたスパッツが目に入る。
「私の皇太子殿下への想いは、愛でも、恋でもなく、ただのプライドだったのだわ。」
思わず出た言葉に、エリザベスは憑き物が落ちたかのような気持ちになった。皇太子殿下を愛し、愛されたいと思っていた。けれど、それは殿下でなくても良かったのだ。ただ、小さい頃から「皇太子妃になれ。」と両親から期待され続け、そうあらねばならないと自らの想いを呪いの様に縛っていただけで。
家のために結婚しなければならないということはわかっている。婚約破棄されたとはいえ、公爵家の娘だ。
婚約破棄された令嬢という醜聞が、つき纏うだろうことは予想できる。これから先、良い縁談はなかなか無いだろうが、それでも公爵家にとってそれなりに利益のある相手に嫁がされることにはなるだろう。
マーガレットは、公爵家に利益のある人が愛する人だったのだから、羨ましくないと言えば嘘にはなる。でも、彼女には、幸せになってほしいと思う。それも本心だった。唯一の姉妹である、マーガレット。うまくいかなくなってしまった原因が私と両親にあったとわかった今、とても申し訳無かったとエリザベスは肩を落とした。
皇太子妃という立場に未練が無いかと聞かれれば、無いとも言い切れない。だって、幼い頃からそれだけのために厳しい教育に耐え抜いてきたのだ。
(でも、私は皇太子殿下を愛していない。)
皇太子妃を我が家から出すことは、ヴァリエール家にとって大きな利益になることには間違いない。そのために、両親もエリザベスに厳しい教育を施してきたのだ。きっとそれが、エリザベスのためになると信じて。
(でも、それは妹のマーガレットでも別に良いのだ。)
そう思ったら、肩の力が抜けた。
その後、時間の許す限り部屋にある小説や漫画を片っ端から読んだ。時にはなぜか男性同士のそういう話もあって、貴族世界でもちらほらと耳にするそういったことは、どの世界も一緒なのだなと笑ったりもした。
自分がいた世界の小説である『JK異世界転生。~婚約者がヤンデレ皇太子なんて聞いてない。~』も読み返した。そして、自分がいかに心無い人間だったかを知り、反省をした。それを友梨に言うと、「違うよ。エリたんは一番言わなきゃいけない言葉が言えないだけ。」と言われた。
ツンデレだから。――――と、いうことらしい。
最後のページを捲り、両想いになったマーガレットに良かったねと心の中で祝福を送る。いつか向こうに帰れば、言葉にしてそう彼女に言うのだと心に決めた。
「ご飯よー。」
階下から呼ぶ声に、小説を読む手を止める。むさぼるように小説を読んでいれば、どうやら夕食の時間になっていたらしい。ドアを開ければ、ほぼ同時に友梨が隣の彼女の部屋から出て来た。
彼女の後について、階段を下りる。少し急な階段も、ドレスで無ければ何も危なくないのだと知る。あって当たり前と思っていたエスコートなど、全く必要が無かった。
「絵梨様に恥をかかせてしてしまうようなことばかりで、本当に申し訳ございませんでした。」
夕食の時、揃った両親にエリザベスは頭を下げた。こんな日があとどれくらい続くのかわからないが、それでも頭を下げずにはいられなかったのだ。
「何を言っているの。子供は元気に学校に行って、元気に帰ってきて、いっぱいご飯を食べてくれたら、それで良いのよ。」
そう言って、母親が優しく笑ってくれる。「ああ。」と思わず零れそうになる言葉を飲み込んで、家族に愛される幸せを享受する。
エリザベスだって、愛されていなかったわけではない。それももう、わかっている。ただ、自分が求めていたものでは無かっただけで。
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「はい、じゃあこれ、外伝。」
夕食も風呂も終わり、部屋に戻ってから渡されたのは、先ほどまで読んでいた『JK異世界転生。~婚約者がヤンデレ皇太子なんて聞いてない。~』とはまた雰囲気の違う絵柄の本だった。
「これ、たぶん中身お姉ちゃんだから。」
そう言われて表紙に目を落とせば、妙に元気そうなエリザベスらしき人物が描かれている。おそるおそるページを捲る。それは…、本編とは全く似つかわしくないほどに、ふざけた話だった。
布団に入りながら、外伝を貪るように読んだ。絵梨がいる世界だと教えてくれた外伝は、婚約破棄された瞬間から始まる。
婚約破棄のショックからか、箍が外れたかのように自由に振る舞うエリザベスに、周囲の人間は蔑み、両親は怒って屋敷に閉じ込めた。
そんな中でも挫けず馬鹿なことばかりしていたエリザベスは、マーガレットと仲直りし、姉妹の時間を取り戻していく。
ある時、マーガレットの協力の元、両親に内緒で姉妹揃ってお忍びで出掛けた城下町。そこで、偶然出会った魔術というものにエリザベスは惹かれる。そして…暴走していくのだ。
小説は、マーガレットの結婚式で終わっている。式場で、最後エリザベスに伸ばされた手…。誰かとの出会いを匂わすかのような描写に、エリザベスは少しドキドキする。この先を読みたかったけど、この先を描いたものはまだ無いと友梨は言っていた。
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