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第三部 新たな己への旅路
大森林のエルフ編 第8話
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シェズェーリアに導かれ、危険な目に遭うこともなく、気がつけば森の中にぽつんと建つ一件の家の前に立っていた。
「雷砂、ここが私の家だよ。遠慮なく、入ってくれ」
シェズにそう促され、雷砂は彼女の家へ足を踏み入れる。
長く一人暮らしをしているらしい彼女の家は、ささやかなキッチンとリビング、それから奥に寝室が一部屋あるだけのこじんまりしたもの。
だが、生活に必要なものだけを集めた、余分なもののないシンプルな暮らしぶりが伺える彼女の家は、なんだか妙に落ち着いた。
「狭い、家だろう?少々窮屈だとは思うが、我慢してくれ。来客などほとんどないが、一応いすは二つあるし、休めないこともないと思うんだが」
申し訳なさそうな顔で言い訳のような言葉を口にするシェズに、雷砂は、そんなことないよ、と返して小さく笑う。
「一人暮らしには十分な広さだし、オレは好きだな。こういう家。ごちゃごちゃしてなくて、なんか落ち着く」
「そ、そうか?」
「うん。もしいつか、自分の家を持つなら、こんな家もいいかもな」
シェズのこじんまりした生活空間を見回しながら、雷砂はいつか自分が家を持つことがあったなら、と想像力を働かせてみる。
シェズの家と同じような……と言っても、同じ大きさではきっと足りないだろう。なんと言っても人数が違う。
雷砂が家を持つ時には、きっとそこにはセイラがいるし、彼女がいるなら勿論リインもいる。
当然の事ながら、ロウも一緒だろうし、クゥだって雷砂から離れないだろう。
(オレを入れて、いち、にー、さん、しー、ごー……五人か)
そう数を数えていたら、ちょっとまったぁぁ、とミカの顔が割り込んできた。
(あ、いけない。ミカのこと、忘れてた。じゃあ、ミカを入れて六人……)
そんなミカが聞いたら泣きべそをかきそうなことを考えながら、居住者を一人追加する。
が、更に頭の片隅で、大好きな養い親が小さく咳払い。
まさか、私のことを忘れてないだろうな、と。
(ん~?シンファもオレの家に来るかなぁ??だってシンファ、草原に自分の住処、ちゃんとあるし……)
そんなことを考えていたら、頭の中のシンファがだんだん怖い顔になってきた。
もしや、私のことを仲間外れにする気なのか、とでも言いたげに。
(えっと、別にシンファに来て欲しくない訳じゃなくて……来てもらえればもちろん嬉しいけどさ。じゃあ、シンファを入れて七人、と)
これで打ち止めかな、と思っていたら、なぜかアリオスがしゃしゃり出てきて。
面白そうだから、アタシもちょくちょく遊びに行く。だからちゃんと部屋を用意しておけよ、と何とも身勝手な発言。
だが、アリオスは言い出したら聞かないことは分かっていたから、雷砂は苦笑して、
(仕方ないなぁ。じゃあ、お客様用に部屋を一つ増やして、全部で八つかぁ。ずいぶん部屋数の多い家になっちゃったなぁ)
アリオスの部屋兼客室を確保する。
まあ、そう言う部屋があれば、誰かが急に訪ねてきても泊めてあげられるから、きっと無駄にはならないはずだ。
そんなわけで、雷砂の家はキッチンにリビングに、寝室が八つという仕様になった。
が、ここで問題が勃発した。
セイラが、自分の部屋は必要ないと言い出したのだ。
どうせ毎晩、雷砂と一緒に寝るんだから、部屋は雷砂と一緒でいいわよ、と。
そうなると、リインも負けじと同じことを言い出して、ロウもクゥも雷砂と一緒がいいと騒ぎ出す。
そんな中、オレも一緒がいい、とおずおずと手を挙げるミカに続いて、雷砂がちっさい頃から、抱っこして寝るのは私の役目だからな、と妙に得意そうなシンファが胸を張る。
さすがにアリオスは混ざってこなかったものの、そうなると家の間取りは、キッチンにリビング、アリオスが泊まる客室に、七人で一緒に寝れるだけの大きな寝床を備えた寝室が一つ……。
七人で眠るベッドってどれだけ大きく作れば足りるんだろう、と思いはするが、それは実際に作るときに考えればいいことだ。
(なんか、ちょっと変わった家だけど、オレ達らしいと言えばオレ達らしいのかな)
そんなことを思い、長い妄想を終わりにして雷砂はクスリと小さく笑った。
それからふと、自分に注がれている視線に気付いて顔を上げる。
するとそこには、不思議そうな顔で雷砂を見守るシェズがいた。
「なんだか、楽しそうだな??」
「あ~、うん。実はさ……」
小首を傾げるシェズに、雷砂はいつか住む自分の家と、そこに一緒に住む面々の部屋割りとか、色々と想像していた、と簡単に説明する。
まさか雷砂の言う一緒に住む面々がみんな雷砂に惚れているなどとは夢にも思っていないシェズは、
「なるほど。ずいぶんと大家族なんだなぁ。だが、家族で仲がいいのはいいことだ」
妙に感心したように、うんうんと頷くと優しい顔で微笑んだ。
シェズの使った、家族、という響きはなんだかとってもくすぐったくて照れくさくて、だけどなんだか胸を暖かくしてくれて。
雷砂は少し恥ずかしそうに頷くと、
「そうだよ。みんなすごく大切で、なにがあっても守りたい、大好きな家族なんだ」
優しく柔らかく、とても幸せそうに微笑んだ。
「雷砂、ここが私の家だよ。遠慮なく、入ってくれ」
シェズにそう促され、雷砂は彼女の家へ足を踏み入れる。
長く一人暮らしをしているらしい彼女の家は、ささやかなキッチンとリビング、それから奥に寝室が一部屋あるだけのこじんまりしたもの。
だが、生活に必要なものだけを集めた、余分なもののないシンプルな暮らしぶりが伺える彼女の家は、なんだか妙に落ち着いた。
「狭い、家だろう?少々窮屈だとは思うが、我慢してくれ。来客などほとんどないが、一応いすは二つあるし、休めないこともないと思うんだが」
申し訳なさそうな顔で言い訳のような言葉を口にするシェズに、雷砂は、そんなことないよ、と返して小さく笑う。
「一人暮らしには十分な広さだし、オレは好きだな。こういう家。ごちゃごちゃしてなくて、なんか落ち着く」
「そ、そうか?」
「うん。もしいつか、自分の家を持つなら、こんな家もいいかもな」
シェズのこじんまりした生活空間を見回しながら、雷砂はいつか自分が家を持つことがあったなら、と想像力を働かせてみる。
シェズの家と同じような……と言っても、同じ大きさではきっと足りないだろう。なんと言っても人数が違う。
雷砂が家を持つ時には、きっとそこにはセイラがいるし、彼女がいるなら勿論リインもいる。
当然の事ながら、ロウも一緒だろうし、クゥだって雷砂から離れないだろう。
(オレを入れて、いち、にー、さん、しー、ごー……五人か)
そう数を数えていたら、ちょっとまったぁぁ、とミカの顔が割り込んできた。
(あ、いけない。ミカのこと、忘れてた。じゃあ、ミカを入れて六人……)
そんなミカが聞いたら泣きべそをかきそうなことを考えながら、居住者を一人追加する。
が、更に頭の片隅で、大好きな養い親が小さく咳払い。
まさか、私のことを忘れてないだろうな、と。
(ん~?シンファもオレの家に来るかなぁ??だってシンファ、草原に自分の住処、ちゃんとあるし……)
そんなことを考えていたら、頭の中のシンファがだんだん怖い顔になってきた。
もしや、私のことを仲間外れにする気なのか、とでも言いたげに。
(えっと、別にシンファに来て欲しくない訳じゃなくて……来てもらえればもちろん嬉しいけどさ。じゃあ、シンファを入れて七人、と)
これで打ち止めかな、と思っていたら、なぜかアリオスがしゃしゃり出てきて。
面白そうだから、アタシもちょくちょく遊びに行く。だからちゃんと部屋を用意しておけよ、と何とも身勝手な発言。
だが、アリオスは言い出したら聞かないことは分かっていたから、雷砂は苦笑して、
(仕方ないなぁ。じゃあ、お客様用に部屋を一つ増やして、全部で八つかぁ。ずいぶん部屋数の多い家になっちゃったなぁ)
アリオスの部屋兼客室を確保する。
まあ、そう言う部屋があれば、誰かが急に訪ねてきても泊めてあげられるから、きっと無駄にはならないはずだ。
そんなわけで、雷砂の家はキッチンにリビングに、寝室が八つという仕様になった。
が、ここで問題が勃発した。
セイラが、自分の部屋は必要ないと言い出したのだ。
どうせ毎晩、雷砂と一緒に寝るんだから、部屋は雷砂と一緒でいいわよ、と。
そうなると、リインも負けじと同じことを言い出して、ロウもクゥも雷砂と一緒がいいと騒ぎ出す。
そんな中、オレも一緒がいい、とおずおずと手を挙げるミカに続いて、雷砂がちっさい頃から、抱っこして寝るのは私の役目だからな、と妙に得意そうなシンファが胸を張る。
さすがにアリオスは混ざってこなかったものの、そうなると家の間取りは、キッチンにリビング、アリオスが泊まる客室に、七人で一緒に寝れるだけの大きな寝床を備えた寝室が一つ……。
七人で眠るベッドってどれだけ大きく作れば足りるんだろう、と思いはするが、それは実際に作るときに考えればいいことだ。
(なんか、ちょっと変わった家だけど、オレ達らしいと言えばオレ達らしいのかな)
そんなことを思い、長い妄想を終わりにして雷砂はクスリと小さく笑った。
それからふと、自分に注がれている視線に気付いて顔を上げる。
するとそこには、不思議そうな顔で雷砂を見守るシェズがいた。
「なんだか、楽しそうだな??」
「あ~、うん。実はさ……」
小首を傾げるシェズに、雷砂はいつか住む自分の家と、そこに一緒に住む面々の部屋割りとか、色々と想像していた、と簡単に説明する。
まさか雷砂の言う一緒に住む面々がみんな雷砂に惚れているなどとは夢にも思っていないシェズは、
「なるほど。ずいぶんと大家族なんだなぁ。だが、家族で仲がいいのはいいことだ」
妙に感心したように、うんうんと頷くと優しい顔で微笑んだ。
シェズの使った、家族、という響きはなんだかとってもくすぐったくて照れくさくて、だけどなんだか胸を暖かくしてくれて。
雷砂は少し恥ずかしそうに頷くと、
「そうだよ。みんなすごく大切で、なにがあっても守りたい、大好きな家族なんだ」
優しく柔らかく、とても幸せそうに微笑んだ。
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