241 / 248
第三部 新たな己への旅路
大森林のエルフ編 第9話
しおりを挟む
エルフの里。
巫女の間へ続く回廊を早足に歩く男がいた。
端正で美しい顔を生真面目に引き締めた男の名前はサファロ。
かつて、彼自身の気づかぬところで巫女とシェズ、二人の女から淡い想いを寄せられていた男だった。
彼自身は、長い間ずっとシェズェーリアにひっそりと想いを寄せていた。
だが、シェズが幼なじみの友人でもある巫女の想いに気づき、身を引いた事で、彼の想いが叶うことはとうとう無かった。
シェズの事件が起こり彼女が里からひっそりと姿を消した後、巫女から積極的に迫られ想いを告げられはした。
しかし、あちらがダメならこちら、と軽く考えられる性格でも無かった彼は、そんな巫女からの申し入れを断ったという過去がある。
それでも長い間、巫女は彼に執着していたが、それも最近はずいぶん下火になっていて。
やれやれと胸をなで下ろしていたのだが、今晩……それも深夜といって良いほどの時間に差し掛かってから、急に巫女の呼び出しを受けた。
(……やっかいな事に、ならねばいいが)
と思いながら、サファロは足早に歩く。
そうは思っていても、この里の中での巫女の地位は高く、彼女の呼び出しを理由もなく断ることは難しかった。
特に、当代の巫女は歴代の巫女よりも力が強く、まだ若くして巫女の地位についた。
そのせいなのか、巧妙に隠してはいるものの、隠しきれない傲慢さが彼には感じられ、それがどうしても鼻についてしまう。
(彼女がいれば、少しは違ったのだろうか)
彼は思う。
かつて、傍らに幼なじみの彼女を置いていた頃は巫女も今より随分素直で、わがままな部分もあったが今のような取っつきにくさはなかった。
彼の心は、物静かでありながら凛とした巫女の幼なじみの方を向いてはいたが、それでも当時の巫女の事は可愛い人だと思ってはいた。
それはたとえば妹を思うような、暖かな気持ちでしかなかったが。
仲のいい姉妹のようだった二人の様子がおかしくなったのは、いつくらいからだったか。
それはサファロが巫女の視線に熱を感じ始めた頃からだったかもしれない。
(私の、せいだったのか……?)
時折、思うことがある。
己が彼女を思わなければ、己が巫女の目にとまらなければ、あるいは、と。
もう今更、どうにもならないことだが。
そんな取り留めのないことを考えながら、巫女の間への最後の角を曲がったところで、サファロはふと足を止めた。
静謐であるはずの空気が、やけに重々しくのどに絡んでくるように感じられて。
(なんなんだ、この空気は……私の、気のせいか?)
巫女の間は、里の中で最も森の息吹を深く感じられる神聖な場所。
そんな場所がまさか、と思いながら、サファロは少し早足に歩を進めた。
「……巫女様。サファロにございます。お呼びを受けて参上致しました」
戸口に立ち、その向こうへと慎重に声をかける。
すると、いつもの如くするすると戸が開き、隙間から見慣れた女が顔を覗かせた。
巫女付きの侍女のような働きをする御周り衆の一人である。
長く巫女の元で働き続けている女の、見慣れているはずのその顔が、今日は随分よそよそしく感じられて首を傾げる。
サファロの顔を認め、中へ招き入れた女に続いて戸の内側へと入りながら、なにがいつもと違うのかと考えていたが、その思考はすぐに止まった。
さっきまでの場所と戸を一枚隔てただけだというのに、その室内の空気は息が詰まるほど濃密で。
サファロは思わず口元を片手で覆い、己の行く先を睨む。
そこにはもったいぶるようにもう一枚の戸が設えられており、御周り衆の女はその場に平伏すると、
「巫女様。お呼びの者、お連れしました」
無機質な声で、戸の向こうへそう告げた。
「そう……中へお通しして」
戸の向こうから聞こえるのは、いつもと変わらぬ聞き慣れた巫女の声。
だが、サファロはそのいつも通りの声にこそ違和感を感じた。
この里の誰よりも森との繋がりの深い巫女が、この場の空気の異質さに気づかぬなどありえない。
なのに、巫女の声はいつもと何ら変わらぬ常のもの。
ならばきっと、この戸の向こうでは常ならざぬ何かが、おきているに違いない。
「……さ、どうぞ」
感情のない女の声が、サファロを促しす。
サファロは奥歯をぐっと噛みしめて、促されるまま再び戸をくぐった。
(……何がおきているのか見極めて、長老衆に報告せねば)
生真面目な性格そのままに、サファロはそんな決意を胸に巫女と向かい合う。
視線を落としたまま巫女の前に進み出て、床に膝を落として頭を下げた。
「お呼びにより、参上しました」
「久しぶりね、サファロ。相変わらず、貴方は固いのね。その性格、どうにかならないのかしら?」
巫女の鈴を鳴らすような声が響き、頭の上にすっと影が落ちる。
「顔を、お上げなさいな、サファロ」
間近から聞こえた言葉に促されて顔を上げると、巫女の顔は思っていたよりもずっと近くにあった。
彼女は膝を折り曲げ床に座り、面白そうに驚いた顔のサファロを見つめている。
そのたおやかな腕が伸びてサファロの顎先をすぃっと撫でた瞬間、彼の背筋を電流のような何かが走った。
埋もれた官能を呼び起こすようなその刺激に、サファロは思わず奥歯を食いしばる。
そして己に言い聞かせた。流されるな、と。
だが、そんな思いもすぐ鈍り、長くは続かない。
鼻孔をくすぐるのは、甘い、甘い香りだ。
まるで、腐りかけの果実のような甘すぎる、妙に鼻につくその匂いを、不快に思わない己に疑問を感じる。
何かがおかしいと思うのに、何がおかしいのか分からない。
「ねぇ、サファロ?」
名を呼ばれて、顔を上げる。
ほんの少し距離を詰めたら唇が触れ合いそうな距離にある巫女の顔。
サファロはぼんやりと、熱に浮かされたようにその美しい面を見つめる。
彼女は笑っていた。
楽しくて仕方がないというように。
「こんなに近くに私がいるのに、貴方は逃げようとしないのね?」
彼女の問いに、ああ、そういえば、とサファロは思う。
逃げなければ。彼女に捕らわれてはいけない。なぜなら、自分が想う相手は他にいるのだから。
だが、そこまで考えて、サファロはわずかに眉間にしわを寄せた。何かを思い出すように。
少し前まで、その面影は確かにそこにあったはずだった。
だが、砂が指の隙間をすり抜けて落ちていくように、サファロの想いも愛しい面影も、さらさらと形をなくしてゆき、何も残さずに消えてなくなる。
それを上書きするように胸にわき起こるのは、目の前の相手への押さえがたい情欲と忠誠。
男の手が、女に伸びる。
女はそれを、拒みはしなかった。
力強い腕に抱かれ、組み敷かれ、その白い首筋に男の唇を受けながら、くくっと喉の奥で小さく笑う。
「これで貴方は私のモノね」
そんな女の呟きも、もはやサファロの耳には届きはしなかった。
「……手に入ってしまえばあっけないものね。こんなに、つまらない男だったかしら?」
存分に欲望を満たし眠る男の腕の中から抜け出して、巫女……アーセリアンは冷え切った眼差しで恋しかったはずの男を見下ろした。
「でも、いいわ。これで強力な手駒が一つ、手に入ったんだもの」
暗闇の中、女は嘲笑う。
そして、眠る男をその場に残して窓辺に立つと、まだ闇に沈む森へその眼差しを向けた。
その森の向こうに誰を見ているのか。
その瞳はとろりと潤み、口元には甘やかな笑みが浮かぶ。
「……シェズ。貴方だけが幸せになるなんて許さない。だから」
貴方の大切なモノをまた、私が奪ってあげる……かつての親友の面影を胸に描き、アーセリアンはにぃ、と形のいい唇を歪める。
楽しそうにクスクス笑い、だが床に眠る男の姿が視界に入った途端、その表情は色を失った。
かつて愛した男。
だが、己の手に落ちた今、その愛情はどこぞへと消えてしまった。
感情のない瞳で男を眺めながら、その脳裏に一人の少年の姿を描く。
昼間、黒い男が見せてくれた映像の中で、シェズェーリアと仲良く手をつないで歩いていた少年。
彼は、今までみた誰よりも美しく、煌めくような生命の輝きを放っていた。
その輝きを自分だけのモノにする……そう思うと、アーセリアンの冷えた心が熱くなり、その鼓動は早さを増していく。
ああ、恋をしているのだ。
アーセリアンは、なぜかそう思う。
自分は、シェズェーリアが大切にしているあの少年に、恋をしているのだ、と。
彼を捕まえて、シェズェーリアから奪い、己のモノにする。
それはどんなに幸せなことだろうか。
想像するだけでも、身を震わせるような快感が背中を突き抜け、アーセリアンは自分を抱きしめ、その頬をバラ色に染めた。
(でも……)
ふと我に返り、再び目を落とす。
ずっとずっと、手に入れたかった男。ついさっきまで、好きでたまらなかったはずの男に。
(……あの男の子も、手に入ったら色あせてしまうのかしら)
そんなことを思い、それを否定するように首を横に振る。
違う、彼は特別なはずだ、と。
シェズェーリアをあんなに幸せそうな顔にする事の出来る少年が、ほかの誰かと同じであるわけがない。
彼ならきっと、私も幸せにしてくれるはずなのだ、と己に言い聞かせる。
そして、巫女は夢見るように微笑む。
見も知らぬ少年が、己に幸福を運んでくれるはずだと、己に言い聞かせ。そう、信じ切って。
巫女の間へ続く回廊を早足に歩く男がいた。
端正で美しい顔を生真面目に引き締めた男の名前はサファロ。
かつて、彼自身の気づかぬところで巫女とシェズ、二人の女から淡い想いを寄せられていた男だった。
彼自身は、長い間ずっとシェズェーリアにひっそりと想いを寄せていた。
だが、シェズが幼なじみの友人でもある巫女の想いに気づき、身を引いた事で、彼の想いが叶うことはとうとう無かった。
シェズの事件が起こり彼女が里からひっそりと姿を消した後、巫女から積極的に迫られ想いを告げられはした。
しかし、あちらがダメならこちら、と軽く考えられる性格でも無かった彼は、そんな巫女からの申し入れを断ったという過去がある。
それでも長い間、巫女は彼に執着していたが、それも最近はずいぶん下火になっていて。
やれやれと胸をなで下ろしていたのだが、今晩……それも深夜といって良いほどの時間に差し掛かってから、急に巫女の呼び出しを受けた。
(……やっかいな事に、ならねばいいが)
と思いながら、サファロは足早に歩く。
そうは思っていても、この里の中での巫女の地位は高く、彼女の呼び出しを理由もなく断ることは難しかった。
特に、当代の巫女は歴代の巫女よりも力が強く、まだ若くして巫女の地位についた。
そのせいなのか、巧妙に隠してはいるものの、隠しきれない傲慢さが彼には感じられ、それがどうしても鼻についてしまう。
(彼女がいれば、少しは違ったのだろうか)
彼は思う。
かつて、傍らに幼なじみの彼女を置いていた頃は巫女も今より随分素直で、わがままな部分もあったが今のような取っつきにくさはなかった。
彼の心は、物静かでありながら凛とした巫女の幼なじみの方を向いてはいたが、それでも当時の巫女の事は可愛い人だと思ってはいた。
それはたとえば妹を思うような、暖かな気持ちでしかなかったが。
仲のいい姉妹のようだった二人の様子がおかしくなったのは、いつくらいからだったか。
それはサファロが巫女の視線に熱を感じ始めた頃からだったかもしれない。
(私の、せいだったのか……?)
時折、思うことがある。
己が彼女を思わなければ、己が巫女の目にとまらなければ、あるいは、と。
もう今更、どうにもならないことだが。
そんな取り留めのないことを考えながら、巫女の間への最後の角を曲がったところで、サファロはふと足を止めた。
静謐であるはずの空気が、やけに重々しくのどに絡んでくるように感じられて。
(なんなんだ、この空気は……私の、気のせいか?)
巫女の間は、里の中で最も森の息吹を深く感じられる神聖な場所。
そんな場所がまさか、と思いながら、サファロは少し早足に歩を進めた。
「……巫女様。サファロにございます。お呼びを受けて参上致しました」
戸口に立ち、その向こうへと慎重に声をかける。
すると、いつもの如くするすると戸が開き、隙間から見慣れた女が顔を覗かせた。
巫女付きの侍女のような働きをする御周り衆の一人である。
長く巫女の元で働き続けている女の、見慣れているはずのその顔が、今日は随分よそよそしく感じられて首を傾げる。
サファロの顔を認め、中へ招き入れた女に続いて戸の内側へと入りながら、なにがいつもと違うのかと考えていたが、その思考はすぐに止まった。
さっきまでの場所と戸を一枚隔てただけだというのに、その室内の空気は息が詰まるほど濃密で。
サファロは思わず口元を片手で覆い、己の行く先を睨む。
そこにはもったいぶるようにもう一枚の戸が設えられており、御周り衆の女はその場に平伏すると、
「巫女様。お呼びの者、お連れしました」
無機質な声で、戸の向こうへそう告げた。
「そう……中へお通しして」
戸の向こうから聞こえるのは、いつもと変わらぬ聞き慣れた巫女の声。
だが、サファロはそのいつも通りの声にこそ違和感を感じた。
この里の誰よりも森との繋がりの深い巫女が、この場の空気の異質さに気づかぬなどありえない。
なのに、巫女の声はいつもと何ら変わらぬ常のもの。
ならばきっと、この戸の向こうでは常ならざぬ何かが、おきているに違いない。
「……さ、どうぞ」
感情のない女の声が、サファロを促しす。
サファロは奥歯をぐっと噛みしめて、促されるまま再び戸をくぐった。
(……何がおきているのか見極めて、長老衆に報告せねば)
生真面目な性格そのままに、サファロはそんな決意を胸に巫女と向かい合う。
視線を落としたまま巫女の前に進み出て、床に膝を落として頭を下げた。
「お呼びにより、参上しました」
「久しぶりね、サファロ。相変わらず、貴方は固いのね。その性格、どうにかならないのかしら?」
巫女の鈴を鳴らすような声が響き、頭の上にすっと影が落ちる。
「顔を、お上げなさいな、サファロ」
間近から聞こえた言葉に促されて顔を上げると、巫女の顔は思っていたよりもずっと近くにあった。
彼女は膝を折り曲げ床に座り、面白そうに驚いた顔のサファロを見つめている。
そのたおやかな腕が伸びてサファロの顎先をすぃっと撫でた瞬間、彼の背筋を電流のような何かが走った。
埋もれた官能を呼び起こすようなその刺激に、サファロは思わず奥歯を食いしばる。
そして己に言い聞かせた。流されるな、と。
だが、そんな思いもすぐ鈍り、長くは続かない。
鼻孔をくすぐるのは、甘い、甘い香りだ。
まるで、腐りかけの果実のような甘すぎる、妙に鼻につくその匂いを、不快に思わない己に疑問を感じる。
何かがおかしいと思うのに、何がおかしいのか分からない。
「ねぇ、サファロ?」
名を呼ばれて、顔を上げる。
ほんの少し距離を詰めたら唇が触れ合いそうな距離にある巫女の顔。
サファロはぼんやりと、熱に浮かされたようにその美しい面を見つめる。
彼女は笑っていた。
楽しくて仕方がないというように。
「こんなに近くに私がいるのに、貴方は逃げようとしないのね?」
彼女の問いに、ああ、そういえば、とサファロは思う。
逃げなければ。彼女に捕らわれてはいけない。なぜなら、自分が想う相手は他にいるのだから。
だが、そこまで考えて、サファロはわずかに眉間にしわを寄せた。何かを思い出すように。
少し前まで、その面影は確かにそこにあったはずだった。
だが、砂が指の隙間をすり抜けて落ちていくように、サファロの想いも愛しい面影も、さらさらと形をなくしてゆき、何も残さずに消えてなくなる。
それを上書きするように胸にわき起こるのは、目の前の相手への押さえがたい情欲と忠誠。
男の手が、女に伸びる。
女はそれを、拒みはしなかった。
力強い腕に抱かれ、組み敷かれ、その白い首筋に男の唇を受けながら、くくっと喉の奥で小さく笑う。
「これで貴方は私のモノね」
そんな女の呟きも、もはやサファロの耳には届きはしなかった。
「……手に入ってしまえばあっけないものね。こんなに、つまらない男だったかしら?」
存分に欲望を満たし眠る男の腕の中から抜け出して、巫女……アーセリアンは冷え切った眼差しで恋しかったはずの男を見下ろした。
「でも、いいわ。これで強力な手駒が一つ、手に入ったんだもの」
暗闇の中、女は嘲笑う。
そして、眠る男をその場に残して窓辺に立つと、まだ闇に沈む森へその眼差しを向けた。
その森の向こうに誰を見ているのか。
その瞳はとろりと潤み、口元には甘やかな笑みが浮かぶ。
「……シェズ。貴方だけが幸せになるなんて許さない。だから」
貴方の大切なモノをまた、私が奪ってあげる……かつての親友の面影を胸に描き、アーセリアンはにぃ、と形のいい唇を歪める。
楽しそうにクスクス笑い、だが床に眠る男の姿が視界に入った途端、その表情は色を失った。
かつて愛した男。
だが、己の手に落ちた今、その愛情はどこぞへと消えてしまった。
感情のない瞳で男を眺めながら、その脳裏に一人の少年の姿を描く。
昼間、黒い男が見せてくれた映像の中で、シェズェーリアと仲良く手をつないで歩いていた少年。
彼は、今までみた誰よりも美しく、煌めくような生命の輝きを放っていた。
その輝きを自分だけのモノにする……そう思うと、アーセリアンの冷えた心が熱くなり、その鼓動は早さを増していく。
ああ、恋をしているのだ。
アーセリアンは、なぜかそう思う。
自分は、シェズェーリアが大切にしているあの少年に、恋をしているのだ、と。
彼を捕まえて、シェズェーリアから奪い、己のモノにする。
それはどんなに幸せなことだろうか。
想像するだけでも、身を震わせるような快感が背中を突き抜け、アーセリアンは自分を抱きしめ、その頬をバラ色に染めた。
(でも……)
ふと我に返り、再び目を落とす。
ずっとずっと、手に入れたかった男。ついさっきまで、好きでたまらなかったはずの男に。
(……あの男の子も、手に入ったら色あせてしまうのかしら)
そんなことを思い、それを否定するように首を横に振る。
違う、彼は特別なはずだ、と。
シェズェーリアをあんなに幸せそうな顔にする事の出来る少年が、ほかの誰かと同じであるわけがない。
彼ならきっと、私も幸せにしてくれるはずなのだ、と己に言い聞かせる。
そして、巫女は夢見るように微笑む。
見も知らぬ少年が、己に幸福を運んでくれるはずだと、己に言い聞かせ。そう、信じ切って。
0
あなたにおすすめの小説
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
『召喚ニートの異世界草原記』
KAORUwithAI
ファンタジー
ゲーム三昧の毎日を送る元ニート、佐々木二郎。
ある夜、三度目のゲームオーバーで眠りに落ちた彼が目を覚ますと、そこは見たこともない広大な草原だった。
剣と魔法が当たり前に存在する世界。だが二郎には、そのどちらの才能もない。
――代わりに与えられていたのは、**「自分が見た・聞いた・触れたことのあるものなら“召喚”できる」**という不思議な能力だった。
面倒なことはしたくない、楽をして生きたい。
そんな彼が、偶然出会ったのは――痩せた辺境・アセトン村でひとり生きる少女、レン。
「逃げて!」と叫ぶ彼女を前に、逃げようとした二郎の足は動かなかった。
昔の記憶が疼く。いじめられていたあの日、助けを求める自分を誰も救ってくれなかったあの光景。
……だから、今度は俺が――。
現代の知恵と召喚の力を武器に、ただの元ニートが異世界を駆け抜ける。
少女との出会いが、二郎を“召喚者”へと変えていく。
引きこもりの俺が、異世界で誰かを救う物語が始まる。
※こんな物も召喚して欲しいなって
言うのがあればリクエストして下さい。
出せるか分かりませんがやってみます。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
コミカライズ企画進行中です!!
2巻2月9日電子版解禁です!!
紙は9日に配送開始、12日ごろに発売となります。
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&2巻出版!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、コミカライズ決定いたしました!現在企画進行中!!そしてオリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる