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白
白波
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季節は冬を過ぎ春に差し掛かっていた
来年度から新しい高校に転任すると合って
この季節は慎也たち教師に
落ち着きかなくなる季節だ
「初めての担任もちだし…しっかりしないと」
あと少し先のことを考えて
自分の頬を叩く
赤くなった頬のまま
リビングへ下りていく
「おはようございます 兄様」
挨拶とともに頭を下げる少年
「あぁ うんおはよう…蓮くん」
蓮とよばれた少年は
慎也の返事が嬉しかったらしく
満面の笑みで廊下を横切っていった
慎也の母が再婚した相手
それは世界をまたに掛ける財閥
花菱院財閥だった
急に始まった豪勢で礼儀正しい生活
今まで母と2人
小さなアパートで住んでいた慎也
には堅苦しい暮らしだったが
義父の溺愛ぶりもあり母は幸せそうだった
財閥の二人息子の憐と蓮は
慎也の優しさや面倒見の良さに惹かれ
ひどく懐いている
「今日は靄も出てないな…」
外は冬晴れ
寒色の風景に風が揺らいでいた
コートを羽織ると外へ出る
昨日の少年を思い出し
ダメもとで見に行ってみることにした
そこには昨日と同じ少年が
マフラーを巻き蹲っていた
「今日は寒いね…」
慎也の問いかけに体をびくつかせる
少年
「あ…猫…」
昨日の猫が少年の腕の中で冷たくなっていた
「車に轢かれたみたいで…見つけた時にはもう」
薄手のシャツにジーパンの少年は
ひどく冷えていて
まるで石のようだった
「ここに埋めてあげよう…そしたら中に入って
温かい飲み物を」
土を深く掘り進め
ぐったりとした猫を
横たわせる
少年はただ丁寧に土を被せた
目は赤く静かに涙だけが流れていた
「おいで…美味しいミルクティーを淹れてあげる」
少年の手の泥を払い
微笑む
「僕は慎也 君の名前は」
「詩珠(シズ)」
詩珠はそう答えると
慎也に連れられるがまま
家へ入っていった
来年度から新しい高校に転任すると合って
この季節は慎也たち教師に
落ち着きかなくなる季節だ
「初めての担任もちだし…しっかりしないと」
あと少し先のことを考えて
自分の頬を叩く
赤くなった頬のまま
リビングへ下りていく
「おはようございます 兄様」
挨拶とともに頭を下げる少年
「あぁ うんおはよう…蓮くん」
蓮とよばれた少年は
慎也の返事が嬉しかったらしく
満面の笑みで廊下を横切っていった
慎也の母が再婚した相手
それは世界をまたに掛ける財閥
花菱院財閥だった
急に始まった豪勢で礼儀正しい生活
今まで母と2人
小さなアパートで住んでいた慎也
には堅苦しい暮らしだったが
義父の溺愛ぶりもあり母は幸せそうだった
財閥の二人息子の憐と蓮は
慎也の優しさや面倒見の良さに惹かれ
ひどく懐いている
「今日は靄も出てないな…」
外は冬晴れ
寒色の風景に風が揺らいでいた
コートを羽織ると外へ出る
昨日の少年を思い出し
ダメもとで見に行ってみることにした
そこには昨日と同じ少年が
マフラーを巻き蹲っていた
「今日は寒いね…」
慎也の問いかけに体をびくつかせる
少年
「あ…猫…」
昨日の猫が少年の腕の中で冷たくなっていた
「車に轢かれたみたいで…見つけた時にはもう」
薄手のシャツにジーパンの少年は
ひどく冷えていて
まるで石のようだった
「ここに埋めてあげよう…そしたら中に入って
温かい飲み物を」
土を深く掘り進め
ぐったりとした猫を
横たわせる
少年はただ丁寧に土を被せた
目は赤く静かに涙だけが流れていた
「おいで…美味しいミルクティーを淹れてあげる」
少年の手の泥を払い
微笑む
「僕は慎也 君の名前は」
「詩珠(シズ)」
詩珠はそう答えると
慎也に連れられるがまま
家へ入っていった
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