最強の建築家 ~ゲーム世界を探訪したかっただけなのに、トラウマを掘り起こしてくるから本気を……出したくない!~

まじつし

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第0章 神話に残る能力で

魔獣

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 立ち入り禁止区画には、分かりやすく麻縄が張られていた。
 その麻縄が朽ちてかけているところを見ると、かなり前からここは侵入禁止に指定されていたのだろう。

 塔の残骸の様子が、一部見えている。
 しかし、草が膝上よりも高く茂っている上、塔は細かく四散していた。
 やはりすべてのパーツを見つけるのは難しそうだ。

 ロープを踏み、ミアと共にまたいで中に入る。
 未舗装なのは当然だが、深い草とゆるい土で、足元がふらつく。
 もし塔の残骸が地面に突き刺さっていたら。倒れこんだ先にそれがあったら……。
 そう考えると、どうしても慎重にならざるを得なかった。

「……仕方ないな」

 一度、足元に生えているこの草を全部刈り取って、行動しやすいようにするのが先決だ。
 ひとまず、手で引っこ抜いてみる。

 ブチっ。ブチっ。ぐぐっ……ブチっ……。

 顔を上げる。
 ……こんな速度じゃ、何か月経っても終わらない。
 プレイヤーの力を使ったら狙われるという話を聞いて、出来る限り自力でやろうかと思ったけど……さすがに一括採取ツールを使わなきゃダメそうだ。

 草むらの中で、インベントリから一括採取ツールを取り出す。
 立ち入り禁止地区だし、人に見られる心配はないだろう。

「ミア、ちょっと離れてて」
「……? 分かった……」

 対象をそこにある『雑草』にセットして……っと。

 一括採取ツールは本来、目の前の一種類のモノだけを採取するアイテムだ。
 しかし前回『泥』を採取したときは、土も石もまとめて全部入手していた。今回もそうなら、上手くいけば草を全て回収できるはずだ。

 ツールを持ち、起動する。

ザザザザザザッ!!

 装置が光った瞬間、目の前に広がっていた大草原が同心円状に消えさった。
 その間、わずか2秒ほど。わーお。ロークラのままだったら、フリーズしてもおかしくない処理だ。さすが現実、全く重くない。

「な……え?」

 ミアはあっけに取られて、変な声を上げる。

「い、今の……何? 魔法……?」

 魔法MODじゃない。科学MODだ。とはいえ、『行き過ぎた科学技術は魔法に見える』という言葉もある通り、おそらくミアの目には魔法に見えたのだろう。

「みんなには内緒な」
「賢者様に……ほ、報告義務が……」
「あー……うん、プラムにならいいよ、言っても」

 ほかのヤツに知られると厄介だが、『賢者様』なら俺の素性を理解しているから問題ないだろう。

「プロの建築家になると、こういうこともできるようになるの……」
「あー……まあ、そういう道具? 道具使ってるだけだから、俺は」
「……勉強になる」

 彼女は真面目な顔で一括採取ツールを拾い上げる俺を見つめていた。
 嘘というか、ごまかしている気分の悪さはある。
 だが、プラムとも確認した通り、俺は狙われているらしい。できる限り、知っている人間は少ない方がいいだろう。
 もちろん、ミアだってそうだ。
 だったら、このまま「そういうこと」にしておいたほうがいい。

 ゴゴ……と低い地鳴りのような音がした。

「ん……なんだアレ」

 見ると、遠くに茶褐色の大きな物体があった。
 それはモゾモゾと動いて、動いて、動いて……やがて、黄色に光る鋭い眼球がこちらに向いた。

「……ドディシュ! 逃げるよ!!」
「ドディシュ? 寝ぼけた熊みたいに見えるけど……」
「クマじゃない! いいから早く街に逃げるよ! 追いつかれたら殺されちゃう!」

 ミアは俺の腕を引っ掴んで、ぐいぐい草むらの向こうへ引っ張ろうとする。

「ま、待って待って! 街についてきたら危なくない!?」
「ドディシュは日の光に弱いの! 長くは動けないから!」

 そんなこと言っても、信じられないスピードでこっちに向かってきてるんですけど!?

「獣人さん! 早く!」

 いや、あのスピードで来たら逃げきれない。
 今動きを止めても、慣性だけで吹っ飛んできて体当たりされる。
 そうしたら、俺はもちろん、ミアだって無事じゃ済まないだろう。

 ……仕方ない。
 インベントリを開いてとにかく最初に掴めたものは、さっき刈り取ってスタックされていた、大量の草だった。

「ゴアァァァァッッ!!」

 ドディシュが右前脚を俺の頭上に振り上げる。

「顔面がお留守だぜ!」

 ドドドド!!

 開いた手から、大量の草が噴水のように飛び出し、ドディシュの顔に連撃を食らわせる。
 1本2本の雑草ならまだしも、カンスト寸前の質量をもった草だ。
 ドディシュの放物線を描く落下運動は途中で押しとどめられ、反対に押し返されだし、やがてその体は仰向けにひっくり返って吹き飛んだ。

「っしッ!!」

 その隙に、自動建築機を取り出す。石を入れ、設定範囲を最低、最高速にして起動する。
 自動建築機はドディシュの周りをぐるぐると周り、一瞬で石を敷き詰めた。石棺だ。

 囲めた途端、内側からドゴドゴと、壁に向かって体当たりする音が聞こえる。
 相手は石だが……念には念を、だ。

 石壁を重ね、さらに地面を軽く掘って、地下にも石壁を伸ばした。
 本当は念入りに金属壁にもしてやりたかったが、今の手持ち素材じゃ足りない。
 とはいえ、これで地上は厚さ1.5m程度の石壁、地下も0.5mの厚みがある石壁に覆われたことになる。さすがに並の生物じゃ出て来られないだろう。

「ふう」

 額の汗を拭い、ミアを見た。

「これで大丈夫そう?」
「……獣人さん、あなた何者なの? ドディシュをあんな簡単に……」
「だから、イツキだってば。超一流の天才建築家」

 ミアは疑いの眼差しをやめなかった。

「閉じ込めておいたクマ……ドディシュをどうするかも考えないといけないし、ちょっと疲れたから休んでいい?」



 ◇◇◇



 立入禁止区画の入り口の近くに、木をくりぬいて作ったようなベンチがあった。
 俺とミアはそこに腰掛け、ドディシュを覆った石棺を見ていた。

「私、小さい時の記憶ほとんどないの」

 彼女は太ももの上に肘をついている。

「覚えてるのは、おっきい男の獣人が、私に向かって手を振っているところ。暗い森の中に、私は一人、置いて行かれた」

 プラムが言っていた「森に捨てられていた」ということと一致している。

「走っても走っても、彼には追いつかなかった。諦めて木の根元に座り込んで、それからどれくらいの時間じっとしていたか分からない。空腹で、寒くて、動けなかった。やがて鳥が集まってきて、私をつついて……漠然と、『私、死ぬんだ』って思った」

 はぁ、とミアは深いため息を漏らす。

「その時、遠くから馬の鳴き声がしたの。鳥がどこかへ行って、代わりに賢者様の声がして……それで、そこからは覚えてない。起きたら、賢者様のベッドで寝ていた」

 ミアは前を見つめたまま、にやっと笑った。

「私ね、あのとき1回死んでるの。賢者様が、もう一度私に生きるチャンスをくれた。だから……私は、賢者様のためならなんだって出来る」
「……なるほどね」
「だから……賢者様を悲しませるヒトや困らせるヒトは、絶対許さないんだ」

 彼女の視線が、へし折れた塔の断面に向いている。
 こりゃ、「俺がやりました」とは言えないな……最悪、今ここで殺されるかも。

「あなたは、確かに『悪い獣人』じゃないみたい」
「え?」

 俺は素っ頓狂な声をあげてしまった。

「獣人って、みんな粗暴でイヤなヒトだと思ってた……冷たくして、ごめんなさい」
「ああ……」

 ……獣人の男に対するトラウマ、みたいなものか。
 そうか、それで……。

「賢者様に、『本当にあんなやつを塔に招いて大丈夫なのか』って聞いたの」
「あんなやつって……」
「『変なヤツだが、ワシの大事な仲間じゃ』って。『ミアにも優しくしてくれる』って。賢者様は、そう仰った」

 プラムの聞き捨てならないセリフよりも、ミアの切なそうな表情のほうが、俺の心の中には深く残る。

「まだ獣人さんのこと、全部は信じられない。でも、少しだけ信じてみようと思うの。賢者様がそう仰ったんだから、きっと間違いない」
「……そうか」
「これで私と賢者様の話は終わり」

 ぱしっ、とミアが手を叩く。

「それより、ドディシュをどうするか、考えはまとまった?」
「そうだなぁ……」

 俺はポケットに手を差し込むフリをしてインベントリを開き、中から敵探知レーダーを取り出した。
 ビコンビコンに光ってやがる。敵意むき出しじゃないか。

「それは……?」
「ああ、これは……一番近い敵がどこにいるか分かるアイテムなんだ」
「光ってるのが、敵のいる証?」
「そういうこと」
「……世の中には、便利なものがあるのね」

 石棺を見る。ここまで音は聞こえてこない。もう諦めてくれていればいいのだが、レーダーの反応を見るに、まだまだ怒っている。

「……あれ、森に追い返せばいいのかな」
「獣人さん、本当にドディシュのこと何も知らないんだね。あの魔獣は光と熱に弱くて、30分くらい日光の下にいると衰弱する。でも、普通の攻撃はほとんど効かない。しかも、森の動物を襲うの。だから、森になんて連れていったら駄目だよ」
「なるほどね……」

 それじゃ、石で覆った天井部分をもっと高くして、中に日光を通してやれば大丈夫かな。
 そうじゃなくても、あのまま放っておけば餓死しそうだが……。

 俺は立ち上がり、再び石棺の……というより、ドディシュの処理に向かった。
 


 ◇◇◇



 石棺の上を開放して、様子を伺う。
 ドディッシュは天井に穴が開いて日光が射していることに気付き、また暴れだした。
 だが、石の壁を上ることはできないらしい。
 ……このまま放置していれば、いずれは倒せるだろう。

「ミア、俺はここでドディシュが出てこないか見張ってる。作業再開は、こいつを倒したらにしよう」
「分かった。あなたの分も、お昼ご飯はこっちに持ってくる」
「え? いや、塔に戻って食べ……」
「時間が惜しい」

 せっかく「ちょっといいランチ」を期待していたのに……。
 眼下のドディシュをにらんだ。ヤツはまだ、ウゴウゴと何か騒いでいる。



 ◇◇◇



 ドディシュの気配がなくなったことまでは確認したが、どれだけ脅威のある魔獣とはいえ、その亡骸を確認するのには抵抗がある。
 俺は念のため、日没まで石棺はそのままにしておくことにした。
 ……願わくば、誰か別の衛兵がやってきて、どうにかしてくれるといいのだが。
 石棺の中に『ある』ものを想像してやや食欲はなくなってしまったが、ミアが塔から持ってきてくれた昼ご飯をなんとか胃に詰め込んで、いよいよ「塔の残骸の回収」の開始である。

 立ち入り禁止区域に落ちている塔の残骸はよく見えた。
 素材が色々混ざっているだろうし、結構広い範囲に飛び散っているようだ。今度は、一括採取ツールはあてにならない。

「手掘りだな」

 俺はインベントリにあったピッケルを取り出す。
 すると、ミアが怪訝な顔をした。

「……今、それ、どこから……」
「ん?」
「それ」

 眉間にしわを寄せ、俺の手元を指さす。

「ああ、これか。折り畳み式なんだ」

 ミアは首を傾げたが、俺がついた嘘が大胆すぎたせいで、かえって疑わなかったらしい。
 数度目をしばたかせて、小さく「そう」とだけ言った。
 明日からは、部屋でインベントリを開いて用意しておくほうがいいな。邪魔だけど仕方ない。

 塔の残骸へと近付くと、意外にもそれらは粉々にならず、むしろある程度の塊のまま残っていた。
 これが、俺が破壊した塔。
 犠牲者はいなかったが、この街の人の大切なものを壊してしまったことに違いはない。

 無言のまま、ピッケルを振る。

「これは、何をしているの?」

 ミアが後ろから覗き込んできた。

「採掘だよ。いや、この場合は『採取』か」
「サイクツ、サイシュ? それは……」
「ええと、建物を作るときには、木とか石とか鉄みたいな素材が必要になる。だから塔の残骸を回収してるんだ」
「そう。何か手伝うことはある?」
「あー、この辺りに落ちてる『折れた木』を集めて、積んでおいてくれると助かるかも」
「わかった」

 それだけ言って、ミアは俺から離れていった。

 アンサスで行ったテストで分かってはいたが、一括採取ツールは加工されたものを採取する事ができないらしい。
 だが、これはロークラの時の仕様と同じだ。つまり、『建築物がまとめて採取される』ような事故を防ぐための処置である。

 ということで石英や鋼玉、加工用の木材は手で集める必要があった。

「……さて」

 俺は再び、目の前にある巨大な石英と鋼玉の塊をピッケルで削り始めた。




 ◇◇◇



 日が傾き始めたころ、俺のインベントリは半分以上が建材で埋まっていた。
 このあと、ミアが集めてきてくれた材木もインベントリに拾いあげなきゃいけない。
 そのためには、彼女の目をそらさないと。

「見つけられるだけ見つけてきた」
「助かる。ありがとう」

 俺は自分の背ほども積まれた木の残骸を見上げた。大量の木は、おそらく倉庫部分の棚だったものだろう。
 思ったより重労働をさせてしまった。

 そういえば、ここにはほとんど金属が落ちていなかった。
 ソーラーパネルには金属が使われているはずだから、どこかに残骸が残っているはずだ。
 普通に考えれば、より塔に近いエリアだが……。

「……まあいいか」

 俺は深いため息をついて、その場に腰を下ろした。

「ミア、疲れただろ。今日はもう終わりにする。先に戻っていてくれ」
「だめ」

 ミアが俺の隣に腰を下ろす。

「私は、獣人さんの監視役だもの。逃げるかもしれないでしょう?」
「逃げる? ムリだよ」

 あたり一面森。唯一の道は塔につながっているだけで、ほかの場所へ行こうとすれば、深い森を突っ切っていくしかない。
 ここから見ているだけでも、森の奥に日が射し込んでいないのは明白だった。

 地図がないのはもちろんだが、それ以前に何が棲息しているかも分からない。それこそ、これから日が暮れてドディシュに不意打ちされたら、無事では済まないだろう。
 そんなところ、怖くて行けるはずがない。
 だが、ミアの目は真剣だ。

「まいったな……」

 ミアが見ている前で木の残骸を採掘すれば、インベントリに木をしまうところも見せることになる。
 インベントリについても説明しなくちゃいけなくなるが、ミアにそれが理解できるかは分からない。
 かと言って、うまい嘘も思いつかない。

 朝早くに出てきて回収するか、この後夜中にこっそり回収しに来るか……あとは、プラムにインベントリの説明をお願いするか。

 俺はその場に仰向けに寝転がる。
 じくっと手のひらが痛んだ。

「ッ……?」

 見ると、ピッケルを握っていた右手の薬指と小指の付け根部分に、赤く小さな水ぶくれが出来ていた。
 アンサスの時は素手で採取できたせいで、ピッケルなんて使わなかったから気付かなかった。 体へのダメージもやっぱりあるんだな……。ゲームならあんなに簡単な『作業』なのに。

「……獣人さん、手が……」
「まあ、頑張ったからね」

 この調子で明日も部品回収や建設ができるだろうか。
 プラムが回復薬でも研究していないだろうか。もしくは、食事をとったら体力回復とか。

「手当てしないと」

 ミアが勢いよく立ち上がり、俺の腕を引っ張った。

「なっ、ちょ、ちょっと、痛いからゆっくり……」

 彼女は力任せに俺を引き上げると、すぐに塔へと続く道に戻り、さっさと帰ってしまった。
 ……監視役じゃなかったのかよ。

 俺は木の破片の山を見る。
 チャンスではあるが……。

 手を見る。建築用の木材を回収するには斧が必須だ。この状態で振り続ければ、もっと大きなマメができて、明日の仕事に差し支えるかもしれない。

 それに、遅くなればミアが心配するだろう。

 俺は、夕日に照らされている小さな石棺を見た。

「……一応、フタだけしておくか」

 俺は再び石棺によじ登り、中の音を聞いた。音はない。
 インベントリから敵探知レーダーを出す。光の反応はない。
 さすがにもう倒せたと判断しても良さそうだが……。

 本当はここで石棺を開け、確認しなくちゃいけないのかもしれない。
 だけど……。

 俺は妥協して、天井に石ブロックを設置すると、そこで両手を合わせた。
 この世界の神も仏も知らないが、そういう何かはいるだろう。
 それから、ミアの姿が見えなくなる前に、重たい体を走らせてその背中を追った。
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