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小田原 愛子 Odawara Aiko ここは保健室です
第1話
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「愛子せんせーっ!絆創膏ー!」
「小田原せんせ、くじいたぁー!」
「はいはい、待ってちょうだい」
私は小田原愛子。桜丘学院で保健室の先生として働いています。
一応、生徒からは人気があるみたいで、軽いけがでも立ち寄る子がいる。
まあ、若い子と触れ合うのはとても楽しいから全然苦にならないんだけどね!
「ほらほら、そろそろ授業始まるよ!」
「はーい」
ひと段落ついた、かとおもうと、授業時間になると、普段来にくい子がやってきたりする。
「先生、寝ていい?」
「またサボり?」
「うん」
最近黒崎くんが保健室でサボるのを卒業したかと思うと、間を空けずにすぐ新たな子がやってきた。
それがこの子、柏木龍馬(かしわぎりょうま)くん。
「柏木くん、ここで寝るのは構わないけど、ちゃんと勉強しなさいよ?」
「勉強って、なに?」
「なにってね、社会で生きていくために必要な力だよ?」
「ふうん」
そういうと布団にくるまって眠ってしまった。
本当に病人が来た時は避けてもらわないとね。もう一個ベッドはあるけど、片付け面倒なんだよね、なーんて。
ガラララ
「小田原先生、すみません」
扉が開いたかと思うと、珍しい来客だ。
「あら、高宮先生、珍しいですね」
「どうしても、先生に相談したいことがありまして・・・」
「なんでしょうか?」
先生は少し照れながらこう言った。
「生徒を、好きになってしまいました」
「ええっ!!」
思わず大きな声を出してしまった。
硬派なイメージの高宮先生が、生徒に恋している?
「ご、ごめんなさい、思わず大きな声を・・・」
「いえ、いいんです。普通こうなりますよね。」
「このことは誰にもいいませんから、少しお話聞きましょうか?」
「お願いします」
そういうと、メガネをかちゃりとあげて深刻な顔で話し始めた。
「最初は全然そういうつもりじゃなかったんです。
ただ、最初は質問を受け答えするだけだったんです。
でも、ある日、生徒の方から好きだ、と言われてしまって
一線引かないといけないってわかっているのに、意識してしまうんです」
「そうなんですね・・・」
「10も下の子に、自分がまさか恋をするなんて・・・」
「高宮先生、その気持ちが嘘じゃないなら素直になってもいいと思いますよ?」
「ええっ?」
「もちろん、節度は守ってください」
「そう、ですよね・・・」
「卒業まで、待てませんか?」
「あと1年かあ・・・」
どうやら高宮先生は3年生の子に恋をしているらしい。
「耐えます」
「そうしてください。私は陰ながら応援してますよ」
「ありがとうございます。小田原先生は、どうですか?」
「どうですかって、なにがです?」
「恋愛の方です」
「あー、私はしばらくお休み中ですね」
「そうなんですか、お互い頑張りましょう、それでは失礼します」
そういって高宮先生は保健室を出て行った。
いやあ、生徒との恋愛かあ、考えたことなかった。
なかなか高宮先生ってムッツリ?なんてね。
「小田原せんせ、くじいたぁー!」
「はいはい、待ってちょうだい」
私は小田原愛子。桜丘学院で保健室の先生として働いています。
一応、生徒からは人気があるみたいで、軽いけがでも立ち寄る子がいる。
まあ、若い子と触れ合うのはとても楽しいから全然苦にならないんだけどね!
「ほらほら、そろそろ授業始まるよ!」
「はーい」
ひと段落ついた、かとおもうと、授業時間になると、普段来にくい子がやってきたりする。
「先生、寝ていい?」
「またサボり?」
「うん」
最近黒崎くんが保健室でサボるのを卒業したかと思うと、間を空けずにすぐ新たな子がやってきた。
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「勉強って、なに?」
「なにってね、社会で生きていくために必要な力だよ?」
「ふうん」
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「小田原先生、すみません」
扉が開いたかと思うと、珍しい来客だ。
「あら、高宮先生、珍しいですね」
「どうしても、先生に相談したいことがありまして・・・」
「なんでしょうか?」
先生は少し照れながらこう言った。
「生徒を、好きになってしまいました」
「ええっ!!」
思わず大きな声を出してしまった。
硬派なイメージの高宮先生が、生徒に恋している?
「ご、ごめんなさい、思わず大きな声を・・・」
「いえ、いいんです。普通こうなりますよね。」
「このことは誰にもいいませんから、少しお話聞きましょうか?」
「お願いします」
そういうと、メガネをかちゃりとあげて深刻な顔で話し始めた。
「最初は全然そういうつもりじゃなかったんです。
ただ、最初は質問を受け答えするだけだったんです。
でも、ある日、生徒の方から好きだ、と言われてしまって
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「そうなんですね・・・」
「10も下の子に、自分がまさか恋をするなんて・・・」
「高宮先生、その気持ちが嘘じゃないなら素直になってもいいと思いますよ?」
「ええっ?」
「もちろん、節度は守ってください」
「そう、ですよね・・・」
「卒業まで、待てませんか?」
「あと1年かあ・・・」
どうやら高宮先生は3年生の子に恋をしているらしい。
「耐えます」
「そうしてください。私は陰ながら応援してますよ」
「ありがとうございます。小田原先生は、どうですか?」
「どうですかって、なにがです?」
「恋愛の方です」
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