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ひのま

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福島 凛花 Fukushima Rinka 幼馴染の2人と

第1話

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「てっちゃん!あっくん!一緒にかーえろ!」

 私は福島凛花!そしてこの2人は前田哲平と篠原敦。私たちは家が隣同士ということで、赤ちゃんの時から仲良しです!私の家が真ん中なので、よく3人で集まるときは私の家でした。
 どうして一緒に帰っているかというと、
 私の親友、みわちゃんの恋路を応援するためなんです!
 私たち3年生にはもう後がない!だから、今を大切にして欲しくて、全力で後押ししています!

「おー、凛花、帰るか!」

 てっちゃんは野球部で、あっくんはバスケ部。もう受験に専念しなくちゃいけないから、引退しちゃったんだけどね。

「あっ、凛花。今日お前んち行ってもいい?」
「いいけど、お父さんもお母さんも仕事だからいないよ?」
「あー、いーよいーよ」

 てっちゃんは口癖で、よく最初の言葉を伸ばす。
 逆にあっくんはよく最初の言葉を切る。

「2人とも来るの?」
「そー。久しぶりだね」
「まっ、たまには勉強も一休みといきましょっか!」
「じゃあ、そうしよーっ!」

 高校に入ってからは3人で集まることは減ってしまった。だから私はとっても嬉しかった。また3人で集まれるなんて!もう少しでみんなバラバラになっちゃうもんね。



「おっじゃましまーす!」
「どうぞどうぞ!あ、私飲み物持って行くから、先お部屋行ってて?」
「ほーい」

 てっちゃんはオレンジジュースで、あっくんは牛乳!


「お待たせー!てっちゃんはオレンジジュース、あっくんは牛乳だよ」
「おっ!ちゃんと覚えててくれたのか」
「あったり前よーー」
「気がきくな」
「ありがとう!でも2人は私の好きなの覚えてないよね?」
「「サイダーでしょ」」
「せ、せいかい」
「俺なんか、凛花がここ弱いのも覚えてるよ?」

 そういうと脇の下をこちょこちょとされる。

「ひゃひゃっ!ちょっと!あっくん!ストップ!!!」
「じゃー、俺はここにホクロが3つ並んでるの覚えてるよ?」

 そういうとてっちゃんは私の太ももに触れる。
 少しスカートを上げられてしまう。

「てっちゃん?よくそんなところ、覚えてるね」

 恥ずかしいけど、2人はそういうつもりでやってるんじゃないんだから!私ったら気にしすぎ!!
 てっちゃんは私の太もものホクロを指でなぞる。
 その間に私の後ろにあっくんが座る。

「あっ!そういえばここにアザあったよね?」

 あっくんは私のブレザーを脱がせ、シャツをめくり、脇腹のあたりをつついた。

「ひゃっ!そ、それは私も気付かなかったよ」

 牛乳を飲んでいたからか、指先が冷たくて思わず声を上げてしまった。

「そういえば、片耳だけ耳たぶがちいさいんだよね?」
「て、てっちゃんっ!」

 てっちゃんは私の耳もとで話す。息がかかってくすぐったい。

「あとさっ!凛花、俺のお嫁さんになるって言ってたよね?」

 後ろにいるあっくんの顔を見ようと後ろを向くと、あっくんにあごをくいっと持ち上げられ、キスされてしまう。

「あっくんっ!!」
「誓いのキッス!だよ?」
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