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ひのま

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斎藤 みわ Saito Miwa 進路相談

第2話

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 放課後になり、私は課題を片手に資料室に向かった。

コンコン

「失礼します」
「待ってたよ」

 先生、やっぱりかっこいいです。

「これ、課題です!それでは、私、帰りますね」

 まだ目を合わせるのは恥ずかしくて、すぐに帰ろうとする。

「斎藤」

 呼び止められて振り向くと

バンッ

 かっかっ、壁ドン?
 漫画の中だけの世界だと思ってたけど、まさか、先生にやられるなんて!

ガチャ

 へっ?今、鍵閉めた??

「これで、帰れないよね?」
「先生?」
「俺、昨日、斎藤に告白されて嬉しかった」

 先生・・・。ちゃんと受け止めてくれたんだ。

「それで自分の気持ちに気付いた」

 ああ、私、フラれちゃうんだろうな。

「俺も、斎藤のことが好きだ」
「へっ?」
「だけど!だけど、今はまだ付き合うことはできない」

 先生?私、夢を見ているみたい。これは本当に、本当なの?

「斎藤が卒業するまで待ってやるから」
「先生・・・」
「でも俺は、待てない。斎藤に触れたい、斎藤が俺を欲しがる顔が見たい」

 私は高宮先生のメガネを外す。

「メガネ外したら、私の顔見えますか?」

 うーん、といいながら私に顔を近づけてくる。

「ここなら見える」

 あと20センチで先生の唇と私の唇がくっついてしまいそう。

「先生、私も先生が私を欲しがる姿を見たいです・・・」

 私がそういうと、先生は自分のズボンを下げる。
 先生のあそこは、パンツの上からでも勃っているというのがわかるくらいだった。

「斎藤、俺がお前を欲しがってるの、わかるか?」
「はい・・・」
「斎藤は、俺を欲しがってる?」

 私はどうすればわからなくて、とりあえず、先生と同じようにスカートを脱いでみる。

「本当に、欲しがってる?」
「欲しがってます!でも、先生みたいに、その・・・勃ったりしないから」
「俺にもわかるようにしてよ?斎藤がメガネをとっちゃったから見えにくいんだよね」

 私はどうしていいかわからず、上着を脱いで、先生のそばに近づいた。

「見えますか?」
「濡れたり、勃ったりしてるの?」
「わからない、です」
「じゃあ触らなくてもわかるようにしてよ」

 触らなくてもわかるように・・・
 じゃあ、下着を脱げばいいのかな?でも、恥ずかしい・・・
 でもやっぱり、私は先生を欲しがってるんだよってことを伝えたい。

「斎藤は、俺が欲しくないの?」

 その一言で私は、迷いを消して行動に移した。
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