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ひのま

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斎藤 みわ Saito Miwa 進路相談

第1話

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 私の名前は斎藤みわ。
 私はある先生に恋をしています。
 高宮恭輔先生です。

 私は文系なのに国語が苦手ということで、国語の先生、高宮先生に進路の相談をしていくうちに好きになってしまったんです。

 そして、私、なんと、昨日、

 『先生、好き』
 『僕も好きだよ?』
 『違いますっ、そういう好きじゃないっ』
 『斎藤?』
 『私、先生のことが、恋愛対象として、好きなんです』

 って、いっちゃったーーーーっ!!
 どうしよう!私のバカっ!
 これから進路相談しにくくなっちゃうじゃないっ!

 はあ、どうしよう、添削の課題出さなきゃいけないのに。




「高宮先生っ!真由華ね、単語テストで満点だったのっ」

 わっ!あの声は湊真由華ちゃん。ぶりっ子で有名な子。
 高宮先生イケメンだからよくからまれてるんだよね・・・。

「そうかそうか、よくやったな」
「ありがとうございますっ」
「あの、高宮先生?」
「お、どうした、福島?」
「課題、忘れてきちゃいました」

 真由華ちゃんのラブラブ攻撃を凛花ちゃんが止めてくれる。福島凛花ちゃんは私のお友達で、私の恋を応援してくれている唯一の人。

「珍しいなぁ、明日まで見逃してやるから」
「やった!!」

 そしてすぐに私の元に駆け寄ってくれる。

「みわちゃん、大丈夫?」
「大丈夫!凛花ちゃんが割り込んでくれたから」
「もー!なんなんだろう、真由華ちゃん」

 そんな凛花ちゃんにもまだ、告白してしまったことは言えていない。

「みわちゃんものんびりしてると真由華ちゃんに取られちゃうぞっ!」
「うっ、うー」

 私だって、頑張ってるもんっ!
 そうこう凛花ちゃんと話していると高宮先生がこちらへ来た。
 すれ違いざまに紙切れを渡される。
 凛花ちゃんは、気づいてないのかな?



 『今日の放課後、課題を持って資料室』


 わざわざこんな風にしてくるなんて珍しいなぁ。
 やっぱり私が昨日、好きって言っちゃったから話しにくいのかな。

「凛花ちゃん、今日も先帰ってもらっても、いい?」
「もちのろん!私はてっちゃんとあっくんと帰るから!」

 てっちゃんとあっくんというのは凛花ちゃんの幼馴染。
 最近私が放課後、高宮先生のところに行くことが多いので、凛花ちゃんはその2人と帰っているみたい。
 2人がいてくれるおかげで、私も遠慮せずに遅くまで残ることができる。

「先生と、うまくやりなよっ?」

 本当、凛花ちゃんは優しいなあ。
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