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ひのま

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成田 ひびき Narita Hibiki 武士道極め隊一号

第2話

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「はーっ!頑張った、頑張った自分!」
「お前、自分を追い詰めたいのか休みたいのかよくわかんないな。
 ドMなの?」
「ち、違いますー!」

 はあ、でも本当に今日は疲れちゃったなあ。
 久しぶりに無理しすぎちゃったかも。

「でも今日は疲れちゃったな」
「俺も少し疲れた。先シャワー室使ってもいいよ」
「ありがとう!じゃあそうさせてもらうね」

 道場のシャワー室はとても狭くて1人か2人しか入れない。だからよく、じゃんけんで負けて1番最後になったときもあった。
 普通のスポーツ以上に、部活後にシャワーを浴びるということが大切な剣道。
 だって、剣道は面をかぶったりする関係で、とってもくさい!くさくなっちゃう。
 特に私は女の子だから、そういうことはしっかりしておきたい。
 とてもじゃないけど市販のボディーシートじゃ消せない。
 だから、昴くんにシャワーを譲ってもらえて本当に嬉しかった。


「替えの下着持ってきておいてよかったあ」

 ロッカーに下着やタオルなどをいれて、私はシャワー室に入った。自分でもこんなに練習するなんて思ってなかったからなあ。本当によかったよかった。

「ふんふふーんっ」

 気持ちよくて思わず鼻歌を歌ってしまう。
 昴くんのことを待たせすぎちゃうと風邪ひいちゃうからな!汗かいた後は特に!
 なるべく早く上がらないと!



「ふぅー、さっぱりした」

 体を一通りバスタオルで拭いて着替える。
 着替える?
 着替えが、ない??


 
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