ひさめんとこ

zausu

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1章~ひさめんとこは大家族~

その6

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四男の明良あきらくんはとても元気な男の子です。今10歳で小学校に通っていまs「シオンー!!」乱入してきました。最近の子供はやんちゃで困る。
「ヒマだー!遊べー!」
「もう少しで夕飯だから食べ終わってからね」
「えー?」
「少しの我慢だから」
「はーい…」
元気がいいのは良いことですが元気過ぎるのも少し考えものですね。明良くんはどんな人ともすぐに打ち解ける事ができます。これは色々な場所でとても使える素晴らしい長所だと思います。でも、彼の短所が、これまたかなり重大な問題を抱えています。
明良くんの短所、それは。
頭が悪い。
頭が悪い。
この繰り返しには特に意味はありません。
そう、とても悪いんです。通知表にかんばりましょうが5個もついていたのには本気でビックリしました 。
まぁ、悪い子ではないんです。本当に。
そして、三女の杏子あんずちゃんは明良くんと同じ10歳で、明良くんとはたがってちょっと…かなり人見知りでs「しおんおにいちゃん…?」あなたもですか。話の途中で乱入してくるとは感心しませんな。
「あのね、としきおにいちゃんが出掛けるかもしれないから準備しておいてだって」
「え?うん。わかったよ。有り難う」
「……うん」
別に元気がないとか言う訳じゃないんです。デフォルトなんです。
え?嫌われてるんじゃないかって?そんなわけ無いでしょう。…ないよね?
でも恥ずかしがり屋さんなだけで実は明良くんの何倍も甘えんぼだったりします。
「隼輝お兄ちゃん、突然だね。出掛けるって?」
「閑柯の件で聞きたいことがいくつかあるらしい。あとついでに和馬の引き取りだ」
和馬というのはうちの長男です。
「そっか、わかった」

僕はお母さんの部屋に来ました。お母さんは少し前に深い眠りにつきました。僕がどんなに揺すっても起きることはありません。
「……紫園」
隼輝お兄ちゃんの声がします。
「駄目だよ、母さんは」
隼輝お兄ちゃんはお母さんのそばに近づいてきました。
「…母さん…」
小さな声で隼輝お兄ちゃんが呟きました。
そして…
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