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1章~ひさめんとこは大家族~
その7
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「駄目だよ、母さんは」
隼輝お兄ちゃんがお母さんのそばに近づいてきました。
「…母さん…」
小さな声で隼輝お兄ちゃんが呟きました。
そして…
おもむろに右足を引いて強烈な下段蹴り!
「オゴッフ!」
起きました。
「ちょっといきなりなにすんの…せっかくいい気分で寝てたのに…」
あくびをしながら母さんが言います。あれだけ思いきり蹴られたのにあくびをする余裕があるのか。
「母さんはこれぐらいやらないと起きないから」
「う、うん」
「母さん、出掛けるから車借りるよ」
「あー?好きにしなさいよ…おやすみ…」
母さんが布団に入り、寝息が聞こえました。布団に入ってからわずか2秒の出来事である。
母さんはいつも寝ています。
本人曰く、「起きているぐらいだったら寝ている方がいい」らしいです。当たり前だ。
ちなみに寝ている時間が長いだけで、ちゃんと働いています。ニートとは違うのだよニートとは。職業は、とある会社の社長秘書というかなりの重役だったりします。
「じゃあ、明良と杏子は留守番、よろしくな」
「はーい!」
「うん」
「よし、それじゃあ行くか」
僕たちは車にのって最寄りの警察署へ向かいました。
「今晩は」
「お、来たか。お疲れ様」
警察署に入ってきて、すぐに声をかけてきたこの人は警察の大沢さんです。色々あって警察の中にも顔見知りがたくさんいます。
「それじゃあ二人は取調室にいるから、案内いるか?」
「あ、大丈夫です」
「場所は覚えているので」
「そ、そうか。警察署の中にそんな詳しい民間人ってそんなに居ないはずなんだけどな…」
苦笑しながら大沢さんが言いました。
「失礼します…」
「あ、来た来た。遅いぞーお前たち」
「…和馬。なんで手錠かけられてるんだ?」
「いやー色々あって」
ここで手錠をかけられているのがうちの長男、和馬お兄ちゃんです。
隼輝お兄ちゃんがお母さんのそばに近づいてきました。
「…母さん…」
小さな声で隼輝お兄ちゃんが呟きました。
そして…
おもむろに右足を引いて強烈な下段蹴り!
「オゴッフ!」
起きました。
「ちょっといきなりなにすんの…せっかくいい気分で寝てたのに…」
あくびをしながら母さんが言います。あれだけ思いきり蹴られたのにあくびをする余裕があるのか。
「母さんはこれぐらいやらないと起きないから」
「う、うん」
「母さん、出掛けるから車借りるよ」
「あー?好きにしなさいよ…おやすみ…」
母さんが布団に入り、寝息が聞こえました。布団に入ってからわずか2秒の出来事である。
母さんはいつも寝ています。
本人曰く、「起きているぐらいだったら寝ている方がいい」らしいです。当たり前だ。
ちなみに寝ている時間が長いだけで、ちゃんと働いています。ニートとは違うのだよニートとは。職業は、とある会社の社長秘書というかなりの重役だったりします。
「じゃあ、明良と杏子は留守番、よろしくな」
「はーい!」
「うん」
「よし、それじゃあ行くか」
僕たちは車にのって最寄りの警察署へ向かいました。
「今晩は」
「お、来たか。お疲れ様」
警察署に入ってきて、すぐに声をかけてきたこの人は警察の大沢さんです。色々あって警察の中にも顔見知りがたくさんいます。
「それじゃあ二人は取調室にいるから、案内いるか?」
「あ、大丈夫です」
「場所は覚えているので」
「そ、そうか。警察署の中にそんな詳しい民間人ってそんなに居ないはずなんだけどな…」
苦笑しながら大沢さんが言いました。
「失礼します…」
「あ、来た来た。遅いぞーお前たち」
「…和馬。なんで手錠かけられてるんだ?」
「いやー色々あって」
ここで手錠をかけられているのがうちの長男、和馬お兄ちゃんです。
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