40 / 131
5章~ひさめんとこのお母さんのお仕事~
その6
しおりを挟む
「よし、決まりだな。じゃあ悪いがまた穂香を呼んでくれないか?」
「はい。解りました」
穂香は部屋のすぐ近くに居た。
「穂香さん。もういいそうです。こちらの方へ」
「了解しました」
クールにそれだけ言って部屋に入る。
バタン、と、ドアを閉めた瞬間。
「ちょっとしゃちょー…、眠いときに人前に出さないでよー…何回か思わず素が出そうになったんだけど…」
「…」
この切り替えの早さはある意味尊敬できる。
「眠いと人格が変わるのか…」
「あー、穂香。今度からお前が会社に居るときはこの人が…世話というか面倒というか見張りというか…まぁそんな感じの事をするから、よろしくな」
「はい、よろしくお願い致します穂香さん」
「へー…、よろしく…えっ…と…」
「そういえば今まで名前聞いてなかったな…名は何と言うのだ?」
「え…えっと、笑いませんか?」
「笑わない笑わない」
「よっぽど変じゃない限りはな」
「…木木木木木…」
「は?」
「だから…木木木 木木木です…」
「…」 「…」
笑いが起こった。
「笑わないって言いましたよね…?」
「いや…しかし…すごい名前だな君は…木木木木木木…くすっ」
「好きでこんな名前な訳じゃないですよぉ…」
「あー!眠気が少し飛んだ!でも長くて呼びにくいから林ちゃんでいい?」
「はい…それでいいです…」
「へへー、よろしくー」
その時穂香が見せた笑顔はとても純粋で無邪気で、
「…は、はい」
どうしても照れてしまう林ちゃんだった。
「あ、そこも林ちゃんになるんだ」
「え?何の話ですか?社長」
「いや、何でもない」
そんなこんなあって、普段通りの仕事に三人は戻った。(内、一人は仮眠室)で、終業時間間近に、
「木木木さん」
「あ、はい。なんですか穂香さん」
「少々お話ししたいことが、着いて来て下さい」
「は、はい。解りました」
なんか失敗をしたのだろうか?
「…おい、あいつ穂香さんから呼び出されたぜ」ヒソヒソ
「新入りの癖に生意気な…」ヒソヒソ
「でもさっき結構親しげだったわよね」ヒソヒソ
「うん。社長室までおんぶしてたわ」ヒソヒソ
「認めん!認めんぞ!穂香さんはみんなのものだ!」ヒソヒソ
「なに言ってるのあんたは…」ヒソヒソ
「…」
(なんか回りの視線が痛いなぁ…)
たくさんの先輩からの熱い視線を受けながら部屋を出る。
「それで…お話とは一体…?」
穂香はピタッと足を止めた。
「いやー、これから色々とお世話になるじゃん?だからさーこれから家に来ない?夕食ぐらいならご馳走するよ?(綾香が)」
「ほんと凄いですねその切り替えの早さ…でもいきなりお尋ねするのはご迷惑じゃないでしょうか?」
「いーのいーの!連絡いれれば多分大丈夫!」
「は、はぁ…しかし…」
「上司命令よ」
「…それは強制という意味ですか?」
「さぁ?どうかしらね?」
と、いいながら穂香は握りこぶしを作り林ちゃんに見せる。
「怖いんですけど…でも…そうゆう事なら…遠慮せずに」
「はーい、決定!それじゃあ後でね!駐車場で待ってるから!」
「…はい」
で、終業時間。
「お、終わらない…」
今日中に仕上げないといけない書類がまだ半分も完成していない。昼に社長と話してて時間が足りなかった。という言い訳を自分の心の中でしては空しさを感じる。
「はぁ…穂香さん、約束破っちゃってすみません…」
「私がどうかしましたか?」
「!?」
後ろに穂香が立っていた。
「遅かったので様子を見に来てみれば…なるほど、そうゆう事でしたか」
「はい…すみません…だから今日は…」
「少し貸してください」
「え?」
穂香はPCの前に立つと、
タタタタタタタタタタタタタタ
(ちょ、タイピング早っ!)
(ていうかこれって仕事的にOKなの!?)
などと考えている間に、
「…よし、終わりましたよ」
「え!?まだ一分たってないですよ!?」
半信半疑でPCの画面を見ると、
「終わってる…」
「さぁ、早く来て下さい」
「あ、はい。解りました…」
(この人は一体何者なんだ…)
「で、ここが私の家!」
「はぁ…そうですか…」
「それじゃあ、着いてきて」
「は、はい…」
緊張してきた。
穂香は鍵を開けた。
ドアの鍵を開ける音が聞こえた。時間帯的に母さんだろう。と、偶然玄関の近くに居た隼輝と紫園は思っていた。
「ただいまー」
「あぁ、お帰り母さ…ん…?」
後ろに見知らぬ人がいる。男だ。
「…」
紫園が無言でドアに近寄り、
バンッ!
と、ドアを閉めた。
そして一言。
「「誰だ今の」」
ユニゾンだった。
「はい。解りました」
穂香は部屋のすぐ近くに居た。
「穂香さん。もういいそうです。こちらの方へ」
「了解しました」
クールにそれだけ言って部屋に入る。
バタン、と、ドアを閉めた瞬間。
「ちょっとしゃちょー…、眠いときに人前に出さないでよー…何回か思わず素が出そうになったんだけど…」
「…」
この切り替えの早さはある意味尊敬できる。
「眠いと人格が変わるのか…」
「あー、穂香。今度からお前が会社に居るときはこの人が…世話というか面倒というか見張りというか…まぁそんな感じの事をするから、よろしくな」
「はい、よろしくお願い致します穂香さん」
「へー…、よろしく…えっ…と…」
「そういえば今まで名前聞いてなかったな…名は何と言うのだ?」
「え…えっと、笑いませんか?」
「笑わない笑わない」
「よっぽど変じゃない限りはな」
「…木木木木木…」
「は?」
「だから…木木木 木木木です…」
「…」 「…」
笑いが起こった。
「笑わないって言いましたよね…?」
「いや…しかし…すごい名前だな君は…木木木木木木…くすっ」
「好きでこんな名前な訳じゃないですよぉ…」
「あー!眠気が少し飛んだ!でも長くて呼びにくいから林ちゃんでいい?」
「はい…それでいいです…」
「へへー、よろしくー」
その時穂香が見せた笑顔はとても純粋で無邪気で、
「…は、はい」
どうしても照れてしまう林ちゃんだった。
「あ、そこも林ちゃんになるんだ」
「え?何の話ですか?社長」
「いや、何でもない」
そんなこんなあって、普段通りの仕事に三人は戻った。(内、一人は仮眠室)で、終業時間間近に、
「木木木さん」
「あ、はい。なんですか穂香さん」
「少々お話ししたいことが、着いて来て下さい」
「は、はい。解りました」
なんか失敗をしたのだろうか?
「…おい、あいつ穂香さんから呼び出されたぜ」ヒソヒソ
「新入りの癖に生意気な…」ヒソヒソ
「でもさっき結構親しげだったわよね」ヒソヒソ
「うん。社長室までおんぶしてたわ」ヒソヒソ
「認めん!認めんぞ!穂香さんはみんなのものだ!」ヒソヒソ
「なに言ってるのあんたは…」ヒソヒソ
「…」
(なんか回りの視線が痛いなぁ…)
たくさんの先輩からの熱い視線を受けながら部屋を出る。
「それで…お話とは一体…?」
穂香はピタッと足を止めた。
「いやー、これから色々とお世話になるじゃん?だからさーこれから家に来ない?夕食ぐらいならご馳走するよ?(綾香が)」
「ほんと凄いですねその切り替えの早さ…でもいきなりお尋ねするのはご迷惑じゃないでしょうか?」
「いーのいーの!連絡いれれば多分大丈夫!」
「は、はぁ…しかし…」
「上司命令よ」
「…それは強制という意味ですか?」
「さぁ?どうかしらね?」
と、いいながら穂香は握りこぶしを作り林ちゃんに見せる。
「怖いんですけど…でも…そうゆう事なら…遠慮せずに」
「はーい、決定!それじゃあ後でね!駐車場で待ってるから!」
「…はい」
で、終業時間。
「お、終わらない…」
今日中に仕上げないといけない書類がまだ半分も完成していない。昼に社長と話してて時間が足りなかった。という言い訳を自分の心の中でしては空しさを感じる。
「はぁ…穂香さん、約束破っちゃってすみません…」
「私がどうかしましたか?」
「!?」
後ろに穂香が立っていた。
「遅かったので様子を見に来てみれば…なるほど、そうゆう事でしたか」
「はい…すみません…だから今日は…」
「少し貸してください」
「え?」
穂香はPCの前に立つと、
タタタタタタタタタタタタタタ
(ちょ、タイピング早っ!)
(ていうかこれって仕事的にOKなの!?)
などと考えている間に、
「…よし、終わりましたよ」
「え!?まだ一分たってないですよ!?」
半信半疑でPCの画面を見ると、
「終わってる…」
「さぁ、早く来て下さい」
「あ、はい。解りました…」
(この人は一体何者なんだ…)
「で、ここが私の家!」
「はぁ…そうですか…」
「それじゃあ、着いてきて」
「は、はい…」
緊張してきた。
穂香は鍵を開けた。
ドアの鍵を開ける音が聞こえた。時間帯的に母さんだろう。と、偶然玄関の近くに居た隼輝と紫園は思っていた。
「ただいまー」
「あぁ、お帰り母さ…ん…?」
後ろに見知らぬ人がいる。男だ。
「…」
紫園が無言でドアに近寄り、
バンッ!
と、ドアを閉めた。
そして一言。
「「誰だ今の」」
ユニゾンだった。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
【新作】1分で読める! SFショートショート
Grisly
ファンタジー
❤️⭐️感想お願いします。
1分で読める!読切超短編小説
新作短編小説は全てこちらに投稿。
⭐️忘れずに!コメントお待ちしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる