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9章 ~ひさめんとこと京都からの使者、スパイ(ry~
その4
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「…えっと…」
「一体何がどうなってんの?」
「で?本音はどうなんすか?」
「ウグッ…だって、だって寂しいんだもん…ヒグッ、お姉ちゃんいないんだもん…お姉ちゃんいないとつまらないんだもん…お願い帰ってきてぇ…」
「だーかーらー、何回も言うっすけど、嫌っす」
「…ウッ」
「…耳塞いどこ」
「嫌だぁぁぁ!!お姉ちゃああああん!!」
「…ああ!もううるさいからもとにもどれ!」
人形を押し付ける。
「…」
少しの間黙っていたが、
「…で、帰ってこれない具体的な理由は?」
「…解説よろしく」
「だからちょっと癖のある弟だって言ってたじゃないすか」
「…ちょっと?」
「…これが?」
「うちの弟、土筆は小さいときにお母さんに人形をもらったんすよ。で、その人形が大層気に入って、それで、人形大好きになっちゃったんすよ」
「はぁ」
「で、そのうち人形なんて要らなくなるだろうと思っていたらこれが見当違いで、大人になればなるほど欲しがる人形も大きくなる。さらに人形を手放すとまるで子供のような性格になってしまうという。さらに言うなら重度のシスコンっす」
「…変な人だね」
「そうっすよね」
「あんたの家の遺伝子どうなってんの?長女はこんなんで弟もあんなんって」
「親に聞いてくださいっす」
「て言うかシスコンって…」
「それに性格変わりすぎでしょ」
「失敬な、僕はシスコンなんかじゃない。ただ純粋に姉さんと暮らしたい。願わくば結婚したいと思ってるだけだ」
「十分シスコンだろ」
「そこは変わってないんだ」
「と、とにかく!すぐに帰ってきてもらいます!そして、その髪の色も!和泉家の名を汚さぬように染め直してもらいます!」
「…どれどれ、ちょいと実験」
アリスが人形を取り上げる。
「…お姉ちゃんはそんなの似合わないよぉ!!黒髪ロングなお姉ちゃんが美しかったのにぃぃ!!」
「なるほど、これはなかなか面白い」
「でしょ?」
「変なところで意見一致するな」
「一体何がどうなってんの?」
「で?本音はどうなんすか?」
「ウグッ…だって、だって寂しいんだもん…ヒグッ、お姉ちゃんいないんだもん…お姉ちゃんいないとつまらないんだもん…お願い帰ってきてぇ…」
「だーかーらー、何回も言うっすけど、嫌っす」
「…ウッ」
「…耳塞いどこ」
「嫌だぁぁぁ!!お姉ちゃああああん!!」
「…ああ!もううるさいからもとにもどれ!」
人形を押し付ける。
「…」
少しの間黙っていたが、
「…で、帰ってこれない具体的な理由は?」
「…解説よろしく」
「だからちょっと癖のある弟だって言ってたじゃないすか」
「…ちょっと?」
「…これが?」
「うちの弟、土筆は小さいときにお母さんに人形をもらったんすよ。で、その人形が大層気に入って、それで、人形大好きになっちゃったんすよ」
「はぁ」
「で、そのうち人形なんて要らなくなるだろうと思っていたらこれが見当違いで、大人になればなるほど欲しがる人形も大きくなる。さらに人形を手放すとまるで子供のような性格になってしまうという。さらに言うなら重度のシスコンっす」
「…変な人だね」
「そうっすよね」
「あんたの家の遺伝子どうなってんの?長女はこんなんで弟もあんなんって」
「親に聞いてくださいっす」
「て言うかシスコンって…」
「それに性格変わりすぎでしょ」
「失敬な、僕はシスコンなんかじゃない。ただ純粋に姉さんと暮らしたい。願わくば結婚したいと思ってるだけだ」
「十分シスコンだろ」
「そこは変わってないんだ」
「と、とにかく!すぐに帰ってきてもらいます!そして、その髪の色も!和泉家の名を汚さぬように染め直してもらいます!」
「…どれどれ、ちょいと実験」
アリスが人形を取り上げる。
「…お姉ちゃんはそんなの似合わないよぉ!!黒髪ロングなお姉ちゃんが美しかったのにぃぃ!!」
「なるほど、これはなかなか面白い」
「でしょ?」
「変なところで意見一致するな」
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