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第一章
追憶[智也編]
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『おまえはめのいろがちがうようかいだー!』
『めをあわせるとびょうきがうつるぞー!』
『やーいやーい』
3人のいじめっ子に囲まれて。
俺が────泣いている。
『こらーーーーーーっ!!!!』
遠くから走って近付いてくる足音。
『かーくんをいじめるな!!!!』
そう言っていじめっ子達と俺の間に割って入る少年。
『ようかいのなかまだ!』
『おまえもこんなやつといたらようかいになっちゃうぞ!』
怯むことなく棘の生えた言葉を跳ねのけ、少年は言う。
『そんなこといってると、おまえらのかぁちゃんにいいつけるぞ!』
少年からの言葉を聞いた瞬間、いじめっ子達の顔色が変わる。
『なあ、もうあっちいこうよ』
『おれかぁちゃんこわいよ』
『そ、そうだな・・・』
逃げるようにいじめっ子達はそそくさと公園から出て行く。
『・・・かーくんだいじょうぶ?』
『・・・ゆうもおれといたらいじめられるよ?』
幼き俺は下を向いたまま少年にそう言った。
『どうして?』
『おれはこっちのめのいろがおかしいから・・・ふつうじゃないんだ!』
『・・・・・・』
吐き捨てるように言った俺を、少年はいつものようにそっと抱き締めてくれる。
『・・・ボクはかーくんのことも、かーくんのめも、ぜんぶだいすきだよ』
トントントンと優しく背中を叩きながら、優しくそう囁いてくれる。
『かーくんのことは、ボクがずっとまもってあげるから・・・』
あぁ、そうだ。
俺は─────。
──────────────
「・・・・・!!!!」
まだ薄暗い部屋の中、目が覚める。
また、だ。
小さい頃の思い出したくない記憶。
どういうわけか、ここ最近はほぼ毎日のように夢にみてしまう。
「・・・ゆう」
少年の名前を口に出す。
俺は────。
ゆうの声が、
ゆうの笑顔が、
いじめられて泣いていた俺をいつも優しく抱き締めてくれたときのゆうの鼓動が、
ゆうのことが、
───好きだった。
・・・ゆうは、ほどなくして急に俺の前からいなくなってしまった。
幼い俺にその現実を受け止められるわけもなかった。
毎日公園に行ってはゆうを探す毎日。
いつも通り公園で遊んでいれば、あの優しい声に呼ばれるような気がして。
しかし、どこをどんなに探しても、どれだけ公園で待っていても、ゆうが姿を見せることはなかった。
時間だけがせわしなく過ぎていった。
中学生になる頃には、俺のことをバカにするやつはいなくなった。
野球を始め、今までのことが嘘のように友達もたくさんできた。
彼女がいたこともそれなりにあるし、自分の肉欲に従い好きでもない女を抱いたことも何度もあった。
それなりに充実していた。
でも、心のどこかにいつもゆうがいた。
俺は10年以上経った今でも、過去の記憶に囚われている。
ただひとり、何度も俺を守ってくれた人。
ただひとり、本当の俺を大好きだと言ってくれた人。
なあ・・・ゆう?
俺は今でもずっと、お前のことを探してるんだ───。
『めをあわせるとびょうきがうつるぞー!』
『やーいやーい』
3人のいじめっ子に囲まれて。
俺が────泣いている。
『こらーーーーーーっ!!!!』
遠くから走って近付いてくる足音。
『かーくんをいじめるな!!!!』
そう言っていじめっ子達と俺の間に割って入る少年。
『ようかいのなかまだ!』
『おまえもこんなやつといたらようかいになっちゃうぞ!』
怯むことなく棘の生えた言葉を跳ねのけ、少年は言う。
『そんなこといってると、おまえらのかぁちゃんにいいつけるぞ!』
少年からの言葉を聞いた瞬間、いじめっ子達の顔色が変わる。
『なあ、もうあっちいこうよ』
『おれかぁちゃんこわいよ』
『そ、そうだな・・・』
逃げるようにいじめっ子達はそそくさと公園から出て行く。
『・・・かーくんだいじょうぶ?』
『・・・ゆうもおれといたらいじめられるよ?』
幼き俺は下を向いたまま少年にそう言った。
『どうして?』
『おれはこっちのめのいろがおかしいから・・・ふつうじゃないんだ!』
『・・・・・・』
吐き捨てるように言った俺を、少年はいつものようにそっと抱き締めてくれる。
『・・・ボクはかーくんのことも、かーくんのめも、ぜんぶだいすきだよ』
トントントンと優しく背中を叩きながら、優しくそう囁いてくれる。
『かーくんのことは、ボクがずっとまもってあげるから・・・』
あぁ、そうだ。
俺は─────。
──────────────
「・・・・・!!!!」
まだ薄暗い部屋の中、目が覚める。
また、だ。
小さい頃の思い出したくない記憶。
どういうわけか、ここ最近はほぼ毎日のように夢にみてしまう。
「・・・ゆう」
少年の名前を口に出す。
俺は────。
ゆうの声が、
ゆうの笑顔が、
いじめられて泣いていた俺をいつも優しく抱き締めてくれたときのゆうの鼓動が、
ゆうのことが、
───好きだった。
・・・ゆうは、ほどなくして急に俺の前からいなくなってしまった。
幼い俺にその現実を受け止められるわけもなかった。
毎日公園に行ってはゆうを探す毎日。
いつも通り公園で遊んでいれば、あの優しい声に呼ばれるような気がして。
しかし、どこをどんなに探しても、どれだけ公園で待っていても、ゆうが姿を見せることはなかった。
時間だけがせわしなく過ぎていった。
中学生になる頃には、俺のことをバカにするやつはいなくなった。
野球を始め、今までのことが嘘のように友達もたくさんできた。
彼女がいたこともそれなりにあるし、自分の肉欲に従い好きでもない女を抱いたことも何度もあった。
それなりに充実していた。
でも、心のどこかにいつもゆうがいた。
俺は10年以上経った今でも、過去の記憶に囚われている。
ただひとり、何度も俺を守ってくれた人。
ただひとり、本当の俺を大好きだと言ってくれた人。
なあ・・・ゆう?
俺は今でもずっと、お前のことを探してるんだ───。
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