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第二章
新たな火種[智也編]
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「諒太のことを許すか許さねえかはお前の勝手だ。それは俺がどうこう言うことじゃない。でもな、自分が犯してしまったことを反省して改心した人間と、もう一度向き合ってみてから答えを出すことをしてみてもいいんじゃねえか?・・・相手から目を背けることは罪じゃない。でもそれじゃ何も変わらない」
龍の言葉には説得力があった。
確かに入学当時から話こそしなかったものの、俺に対する攻撃的なものは一度も感じたことはなかった。
三宅はもう昔とは違う。
それは───ずっと心のどこかでわかっていたんだ。
『俺にはお前が見えない。金輪際話しかけてくれるな』
一度あんな風に俺から言ってしまった以上、どうしたらいいかわからなかったんだと思う。
それに加えて、龍と仲睦まじくしている姿を何度も見ていた。
───悪循環に他ならなかった。
「・・・今すぐ普通に仲良くは出来ない。時間はかかるかもしれないが努力はしてみる」
今の俺に言える精一杯の言葉を口にしながら三宅を見つめる。
「・・・ありがとう。加藤」
そう言って三宅は頭を下げた。
そんな俺達を見て、龍は安心したように微笑んだ。
「お前ら2人のことを本気で心配してるやつがいるってことだけは忘れるんじゃないよ。もうこの話は終わりな」
そう言って龍は立ち上がり、俺達の肩をポンと叩いた。
「ったく、うちのグループには体はでかいくせに手のかかるやつが多くて困るね」
空気を和ませるように龍は言った。
「・・・事実だからなにも言い返せねぇ」
俺がそう言うと三宅が何度も頷いた。
その時。
「龍ちゃーん。部屋にいるぅ?」
部屋の外から声が聞こえた。
「この声は・・・」
そう言いながら龍が部屋のドアを開ける。
「よかったぁ。やっぱり部屋にいたぁ」
ドアの外には矢野のグループ全員がいた。
「龍ちゃんカレー美味しかったよ!」
「またレシピ教えてね」
「料理できる男ってほんとかっこいい!」
「ほんとに美味しかった。ありがとうね龍ちゃん」
矢野の後ろにいた女子達が口々に龍に礼を言っている。
「ってことでぇ、これアタシ達からお礼のプレゼントだよぉ。良かったら食べてねぇ」
矢野は抱えているビニール袋いっぱいの菓子を龍に渡そうとする。
「こんなにいっぱいくれるの?あんなカレー一皿で申し訳ないんだけど」
「もぉ、なに言ってんのぉ。アタシ達からの感謝の気持ちなんだからぁ、受け取ってくれないと逆にアタシ達に失礼なんだけどぉ」
そう言いながら、ほらほらと龍の胸にそれを押し付けている。
「そういうことなら、もらわないわけにはいかないね。ありがたくいただくよ」
矢野からプレゼントを受け取る龍。
その顔には照れたような笑顔を浮かべていた。
「・・・龍がどうしてみんなからああやって好かれるか、さっきのでわかった気がするぜ」
「・・・ああ、そうだな」
三宅の言葉に頷きながら相槌をうつ。
矢野達と楽しそうに話をする龍を三宅と一緒に見つめていた。
なにも言葉は交わさなかったが、確かに何かが変わっているのを感じた。
もうそこに───。
俺達の間に過去のしがらみはなくなっていた。
俺達は視線を交わす。
「・・・お前、龍の事どう思ってる?」
三宅に気になっていたことを聞く。
「俺の全てを投げ打ってでも守ってやりたい。生まれて初めてそう思った相手だ」
「・・・奇遇だな。俺もだ」
お互い口元だけを歪めて笑うが、目は笑っていなかった。
それは───。
新しい宣戦布告に他ならなかった。
龍の言葉には説得力があった。
確かに入学当時から話こそしなかったものの、俺に対する攻撃的なものは一度も感じたことはなかった。
三宅はもう昔とは違う。
それは───ずっと心のどこかでわかっていたんだ。
『俺にはお前が見えない。金輪際話しかけてくれるな』
一度あんな風に俺から言ってしまった以上、どうしたらいいかわからなかったんだと思う。
それに加えて、龍と仲睦まじくしている姿を何度も見ていた。
───悪循環に他ならなかった。
「・・・今すぐ普通に仲良くは出来ない。時間はかかるかもしれないが努力はしてみる」
今の俺に言える精一杯の言葉を口にしながら三宅を見つめる。
「・・・ありがとう。加藤」
そう言って三宅は頭を下げた。
そんな俺達を見て、龍は安心したように微笑んだ。
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そう言って龍は立ち上がり、俺達の肩をポンと叩いた。
「ったく、うちのグループには体はでかいくせに手のかかるやつが多くて困るね」
空気を和ませるように龍は言った。
「・・・事実だからなにも言い返せねぇ」
俺がそう言うと三宅が何度も頷いた。
その時。
「龍ちゃーん。部屋にいるぅ?」
部屋の外から声が聞こえた。
「この声は・・・」
そう言いながら龍が部屋のドアを開ける。
「よかったぁ。やっぱり部屋にいたぁ」
ドアの外には矢野のグループ全員がいた。
「龍ちゃんカレー美味しかったよ!」
「またレシピ教えてね」
「料理できる男ってほんとかっこいい!」
「ほんとに美味しかった。ありがとうね龍ちゃん」
矢野の後ろにいた女子達が口々に龍に礼を言っている。
「ってことでぇ、これアタシ達からお礼のプレゼントだよぉ。良かったら食べてねぇ」
矢野は抱えているビニール袋いっぱいの菓子を龍に渡そうとする。
「こんなにいっぱいくれるの?あんなカレー一皿で申し訳ないんだけど」
「もぉ、なに言ってんのぉ。アタシ達からの感謝の気持ちなんだからぁ、受け取ってくれないと逆にアタシ達に失礼なんだけどぉ」
そう言いながら、ほらほらと龍の胸にそれを押し付けている。
「そういうことなら、もらわないわけにはいかないね。ありがたくいただくよ」
矢野からプレゼントを受け取る龍。
その顔には照れたような笑顔を浮かべていた。
「・・・龍がどうしてみんなからああやって好かれるか、さっきのでわかった気がするぜ」
「・・・ああ、そうだな」
三宅の言葉に頷きながら相槌をうつ。
矢野達と楽しそうに話をする龍を三宅と一緒に見つめていた。
なにも言葉は交わさなかったが、確かに何かが変わっているのを感じた。
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俺達の間に過去のしがらみはなくなっていた。
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「・・・お前、龍の事どう思ってる?」
三宅に気になっていたことを聞く。
「俺の全てを投げ打ってでも守ってやりたい。生まれて初めてそう思った相手だ」
「・・・奇遇だな。俺もだ」
お互い口元だけを歪めて笑うが、目は笑っていなかった。
それは───。
新しい宣戦布告に他ならなかった。
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