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情報収集の下準備
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少なくともこの世界の情報を得なければなにも始まらない。
「それで、ベルゼブブ、さっき状況が芳しくないって言ってたよな。どれくらい良くないんだ?」
状況によっては諦めると言うことも大事だ。
生きていればなんとかなるって誰かが言っていた気がする。
「全体を10とするならば7であります」
かなりやばいじゃん。
一体どうすればいいんだよ。
「なんてこった……」
「まさしくその通りでございます。詳しいことは一度本拠地に戻ってさせていただきます」
そう言ってベルゼブブは指を鳴らした。
パチン、という乾いた音が草原に響いた。
それは、予想外の出来事だった。
さっきと同じように空が曇ってくるのかと思っていた。
けれど起こった現象は全く別物だった。
なんと、ゲートらしきものが開いたのだ。
目の前の世界が歪み黒く穴が空いた。
「これは、ゲート?」
「はい、その通りにございます」
「……なんで最初からゲートを使わなかったんだ?」
草原に空いた穴を見ながら聞いた。
「ゲートは一度行ったところにしか行けないのですよ」
なんたらクエストもそんな感じだったよな。
ルーラだっただろうか……
「ベルゼブブがさっき来たのはゲートではないよな?」
明らかに規模が違う。
周りの地形を変えてしまうゲートなんてあってたまるか。
家にゲートを開いたら家がなくなっちまう。
「あれは、空間魔法です。かなり無理矢理にここと城をつなぎました」
「空間魔法?」
「はい、空間を操る魔法の類をそう呼びます」
「何か制限みたいなものはあるのか?」
「制限という制限はありませんが、場所の座標が正確にわかってないとできません、あと魔力の消費が凄まじいです」
「ますます不思議なんだが、どうやって俺を見つけたんだ?」
「転移場所が変わったと言いました、その場所は転移した場所は逐一保存されるのです。しかしながら魔力の蓄積に時間がかかってしまい、お向かいに上がれなかった次第です」
「それはいいんだが、この草原元に戻せないのか? 俺この景色気に入ったんだ」
一体魔法でどこまでできるのかそんなことが気になった。
やはり難しいだろうか。
一度変えてしまったのを元に戻すのは。
覆水盆に返らずって言葉があるし。
「できます。少々お待ちください」
……できるんだ、もうなんでもありじゃない?
なにやら気合を貯め始めたベルゼブブ。
しばらくすると
「いきます」
という声とともに穴のある方へ手を向けた。
瞬間、ほんの一瞬だ、草原の穴は最初からなかったかのように消えてなくなっていた。
「……すごいな、それも魔力なのか?」
「はい、創造魔法です」
「じゃぁ、今のはさっきと同じ大地を作り出したってことなのか?」
「まさしくその通りにございます」
全く、魔法ってやつはなんでもありだな。
「まぁ、いいや、このゲートに入ればいいのか?」
「はい、それでは参りましょう」
そう言われて、俺はゲートに足を踏み入れた。
「瞬間的に移動するわけじゃないのか……」
「はい、できる限り二点を近づけているだけですから」
「それで、どこに向かってるの?」
「セントクレア城です。別名魔王城と呼ばれているようです」
セントって中心みたいな意味があったよな。
魔界の中心地なのだろうか。
「セントって言うくらいだから大きいのか?」
「ええ、それなりには」
ま、行ってみないとわからないよな。
「それで、ベルゼブブ、さっき状況が芳しくないって言ってたよな。どれくらい良くないんだ?」
状況によっては諦めると言うことも大事だ。
生きていればなんとかなるって誰かが言っていた気がする。
「全体を10とするならば7であります」
かなりやばいじゃん。
一体どうすればいいんだよ。
「なんてこった……」
「まさしくその通りでございます。詳しいことは一度本拠地に戻ってさせていただきます」
そう言ってベルゼブブは指を鳴らした。
パチン、という乾いた音が草原に響いた。
それは、予想外の出来事だった。
さっきと同じように空が曇ってくるのかと思っていた。
けれど起こった現象は全く別物だった。
なんと、ゲートらしきものが開いたのだ。
目の前の世界が歪み黒く穴が空いた。
「これは、ゲート?」
「はい、その通りにございます」
「……なんで最初からゲートを使わなかったんだ?」
草原に空いた穴を見ながら聞いた。
「ゲートは一度行ったところにしか行けないのですよ」
なんたらクエストもそんな感じだったよな。
ルーラだっただろうか……
「ベルゼブブがさっき来たのはゲートではないよな?」
明らかに規模が違う。
周りの地形を変えてしまうゲートなんてあってたまるか。
家にゲートを開いたら家がなくなっちまう。
「あれは、空間魔法です。かなり無理矢理にここと城をつなぎました」
「空間魔法?」
「はい、空間を操る魔法の類をそう呼びます」
「何か制限みたいなものはあるのか?」
「制限という制限はありませんが、場所の座標が正確にわかってないとできません、あと魔力の消費が凄まじいです」
「ますます不思議なんだが、どうやって俺を見つけたんだ?」
「転移場所が変わったと言いました、その場所は転移した場所は逐一保存されるのです。しかしながら魔力の蓄積に時間がかかってしまい、お向かいに上がれなかった次第です」
「それはいいんだが、この草原元に戻せないのか? 俺この景色気に入ったんだ」
一体魔法でどこまでできるのかそんなことが気になった。
やはり難しいだろうか。
一度変えてしまったのを元に戻すのは。
覆水盆に返らずって言葉があるし。
「できます。少々お待ちください」
……できるんだ、もうなんでもありじゃない?
なにやら気合を貯め始めたベルゼブブ。
しばらくすると
「いきます」
という声とともに穴のある方へ手を向けた。
瞬間、ほんの一瞬だ、草原の穴は最初からなかったかのように消えてなくなっていた。
「……すごいな、それも魔力なのか?」
「はい、創造魔法です」
「じゃぁ、今のはさっきと同じ大地を作り出したってことなのか?」
「まさしくその通りにございます」
全く、魔法ってやつはなんでもありだな。
「まぁ、いいや、このゲートに入ればいいのか?」
「はい、それでは参りましょう」
そう言われて、俺はゲートに足を踏み入れた。
「瞬間的に移動するわけじゃないのか……」
「はい、できる限り二点を近づけているだけですから」
「それで、どこに向かってるの?」
「セントクレア城です。別名魔王城と呼ばれているようです」
セントって中心みたいな意味があったよな。
魔界の中心地なのだろうか。
「セントって言うくらいだから大きいのか?」
「ええ、それなりには」
ま、行ってみないとわからないよな。
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