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13歳の沈着。
サロンの攻防。
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昼下がりのサロンは、レース越しの陽にシュガーが細く光っていた。薔薇の花崗岩の卓、銀のトング、蜂蜜を透かす切子。社交シーズン恒例の「お茶会」は、今年は舞踏会の代替のように人が集まる。僕は杯を両手で包み、なるべく目立たぬ角度で座っていた。“見せるより、残す”。今年の合言葉だ。
けれど、甘い匂いは蜂だけを呼ぶわけじゃない。
「まあ、名誉伯爵さま」
「お若いのに商会をお持ちだとか」
「お祖父上は学者で? まあ素敵」
椅子が一つ、また一つと僕の周りに吸い寄せられてくる。年の近い令嬢、少し年上の貴婦人、さらには「姪のために」と言い出す伯母君。扇がひらひらと蝶の群れみたいに舞い、口上は一様にやわらかい。けれど、言葉の刃は鈍くない。
「投資って、どのくらい“回る”ものかしら」
「あなたの“お考え”に私も賭けてみたいわ。縁談として」
「ルステインって、住みやすい? お屋敷は広いの?」
輪はじわじわと縮み、退路を塞いでいく。僕は笑って、丁寧に返す。
「王都の税率は公開資料をご覧いただくのが早いかと」
「お屋敷は、皆で使いやすいように“狭い部屋が多い”のです」
「あ、砂糖はスプーン半分で十分に甘いですよ」
笑いが散るが、ひかない。ひかないどころか、じり、と椅子の脚が床を押す音。助け舟は視線の先、エメイラは上座で高位の方々と談笑していた。あの人なら手を振ればすぐ来てくれる。けれど、今日は僕の番だ。
「名誉伯爵さまは、何色がお好き?」
「婚約者のご予定は?」
「まあまあ、そう急がせないで。お茶をもう一杯」
手が伸び、袖口にそっと触れられる。僕は動線を見た。左は飾り棚、右は三人。正面は薔薇の鉢。後ろは給仕の出入り口。そこは今、閉まっている。ならば、別の出口を作るしかない。
「皆さま、もしよろしければご厚意の使い道についてお耳を拝借しても?」
「まあ、使い道?」
「寄付のお話かしら?」
僕は鞄から、薄いカード束を取り出した。王家後援印の入った、定額食籠(じきろう)の寄付誓約票。表には「一口:パン十斤分/煮豆五鍋分」。裏には「本日のご芳名は小冊子に印刷して孤児院へ」。文字は大きく、挿絵は子どもの笑顔。
「今年は舞台照明を落として、台所の灯りを増やす年です。もし“ご縁”を結ぶ第一歩にしていただけるなら、今この場でお名前を。印刷所へ渡せば、明日には食卓に変わります」
扇の羽音が、一瞬止まった。視線が、カードと僕の顔を行き来する。最初に口を開いたのは、年長の貴婦人だ。
「まあ、素敵。けれど、今日は手袋を新調したばかりで——インクが」
「インクは乾いたものを用意しています。指は汚れません」
二人目。年の近い令嬢が微笑む。
「わたくし、気持ちはあるのですけれど、父に聞いてからでないと」
「もちろん。こちらは持ち帰り用です。が、本日の『お茶会記録』には、今お書きくださったお名前のみを掲載します」
三人目。伯母君が首を傾げる。
「“掲載”って、どこかに張り出すの?」
「はい。学園図書室と市場の掲示板に。匿名も選べます。ただ、“ご縁”は名を呼ぶほど強くなるもので」
数秒の静寂。やがて、輪の内側で空気がほどけるのがわかった。
「まあ、今日はお話だけ伺って」
「わたくし、香水が飛ぶと困るから……」
「そうね、父に」
椅子が一脚、音もなく引かれる。退路に細い隙間が生まれた。僕は笑みを崩さず、カードをそっと卓に置く。
「ありがとうございます。お持ちのご厚意は、いつでも受け取れます。押し売りは致しません。ただ食卓は待てないことがあるので」
一番若い令嬢が、扇の下で小さく僕を見た。瞳に揺れがある。
「……わたくしは、一口。匿名で」
「感謝します。匿名の栄誉は、長持ちします」
僕はその場で彼女のカードに小さく印をつけ、封筒に収め、彼女のティーカップの足元に“返礼の小札”を忍ばせた。『あなたの匿名は、明日の温かさになります』。彼女は目だけで頷いて、静かに輪を離れた。
残った人たちは、粘る理由を失いかけていた。そこに、二段目の仕掛けを重ねる。僕は銀匙を持ち、カップの縁を一度、二度、三度と軽く叩いた。給仕の合図ではない。甘さの合図だ。
「紅茶に砂糖は三つまで、と王都衛生の手引にあります。四つ目からは“舌の感覚が鈍る”ので、お菓子の味がわからなくなる。——今日ここに、職人が丹誠込めた菓子があります。鈍らせるより、味わってください」
扇の蝶が、くるりと菓子の方へ向きを変える。舌の話に、彼女らの視線が甘い皿へ滑る。ふわりと輪がほどけ、退路は十分な広さになった。
「名誉伯爵さま、あとで」
「はい、あとで。菓子が呼んでいます」
僕は椅子の背に手を添え、礼をしながら滑るように立ち上がった。薔薇の鉢の香りが、風の向きで一瞬強まる。退路へ歩を移す。見送る視線が背に刺さらない角度を選び、給仕の流れと重なる。人の流れは川だ。合流すれば、海まで行ける。
廊下の角で一度だけ振り返ると、輪は完全にお菓子の周りに移っていた。匿名で一口を約した令嬢が、そっと札を懐に入れているのが見えた。
テラスの陰に出ると、風が冷たくて、頭が冴えた。胸の鼓動が少し速い。深呼吸をひとつ。腰の小さな帳面にさらさらと書き付ける。「寄付カードは“場”で配るより“出口”に置くほうが回る」、「匿名の栄誉の文言:効く」、「砂糖の話は万能」。
「よく逃げたじゃない」
背後から声。振り向けば、エメイラだ。薄い緑のドレスに、涼しい微笑。長卓の向こうで高位の方々と話していたはずが、いつの間に。
「助けて、って目で見てたわよ」
「見てないよ」
「見てた。でも、あの輪は自分でほどくのがよかった」
彼女はテラスの欄干に寄り、空を指す。
「さっき、あなた、砂糖を三つ叩いたわね」
「うん。三は、ほどける数だから」
「四つ目は?」
「“鈍る”。僕が鈍る」
エメイラはふっと笑った。「上出来。ところで、あの匿名の札。言葉、よかった」
「匿名の栄誉は長持ちする。祖父直伝」
「あなたの家は、道具と言葉の家だわ」
彼女は手を伸ばし、僕の襟を整える。指先が一瞬、喉元の皮膚をかすめる。心臓がまた早くなる。エメイラは何事もなかったように手を離し、少し真面目な声になる。
「“見せるより、残す”を、ちゃんとやってる。今日のあなたは、自分を残した。逃げるのは悪いことじゃないわ。逃げ方が、あなたの品位になるだけ」
「逃げ方の品位?」
「ええ。誰も傷つけず、そして次に会った時に笑える逃げ方。あなたのはそれ」
僕は頷いた。テラスの下では、庭師が白い砂利を均している。遠くで、さっきの令嬢が家族と歩く姿が見えた。胸元の封筒を、とても大事そうに押さえている。
「戻る?」とエメイラ。
「うん。出口の卓に、寄付カードをもう少し置いておきたい」
「同行してあげる。あなたが“逃げた”後は、戻り方が大事だから」
二人でサロンへ戻ると、さっきの輪はすでに形を失っていた。菓子の皿は綺麗に空で、砂糖壺のスプーンは三つ分の痕が見える。出口脇の小机に、寄付カードを扇のように広げる。エメイラが軽やかに言う。
「こちら、王家後援の小さな灯りです。お名前は要りません。必要なのは、明日の温かさ」
僕らが立っていると、先ほどの伯母君が通りすがりにふっと札を取り、何も言わずに扇の中へ隠した。言葉より早い仕草に、僕とエメイラは目だけで笑い合う。
けれど、甘い匂いは蜂だけを呼ぶわけじゃない。
「まあ、名誉伯爵さま」
「お若いのに商会をお持ちだとか」
「お祖父上は学者で? まあ素敵」
椅子が一つ、また一つと僕の周りに吸い寄せられてくる。年の近い令嬢、少し年上の貴婦人、さらには「姪のために」と言い出す伯母君。扇がひらひらと蝶の群れみたいに舞い、口上は一様にやわらかい。けれど、言葉の刃は鈍くない。
「投資って、どのくらい“回る”ものかしら」
「あなたの“お考え”に私も賭けてみたいわ。縁談として」
「ルステインって、住みやすい? お屋敷は広いの?」
輪はじわじわと縮み、退路を塞いでいく。僕は笑って、丁寧に返す。
「王都の税率は公開資料をご覧いただくのが早いかと」
「お屋敷は、皆で使いやすいように“狭い部屋が多い”のです」
「あ、砂糖はスプーン半分で十分に甘いですよ」
笑いが散るが、ひかない。ひかないどころか、じり、と椅子の脚が床を押す音。助け舟は視線の先、エメイラは上座で高位の方々と談笑していた。あの人なら手を振ればすぐ来てくれる。けれど、今日は僕の番だ。
「名誉伯爵さまは、何色がお好き?」
「婚約者のご予定は?」
「まあまあ、そう急がせないで。お茶をもう一杯」
手が伸び、袖口にそっと触れられる。僕は動線を見た。左は飾り棚、右は三人。正面は薔薇の鉢。後ろは給仕の出入り口。そこは今、閉まっている。ならば、別の出口を作るしかない。
「皆さま、もしよろしければご厚意の使い道についてお耳を拝借しても?」
「まあ、使い道?」
「寄付のお話かしら?」
僕は鞄から、薄いカード束を取り出した。王家後援印の入った、定額食籠(じきろう)の寄付誓約票。表には「一口:パン十斤分/煮豆五鍋分」。裏には「本日のご芳名は小冊子に印刷して孤児院へ」。文字は大きく、挿絵は子どもの笑顔。
「今年は舞台照明を落として、台所の灯りを増やす年です。もし“ご縁”を結ぶ第一歩にしていただけるなら、今この場でお名前を。印刷所へ渡せば、明日には食卓に変わります」
扇の羽音が、一瞬止まった。視線が、カードと僕の顔を行き来する。最初に口を開いたのは、年長の貴婦人だ。
「まあ、素敵。けれど、今日は手袋を新調したばかりで——インクが」
「インクは乾いたものを用意しています。指は汚れません」
二人目。年の近い令嬢が微笑む。
「わたくし、気持ちはあるのですけれど、父に聞いてからでないと」
「もちろん。こちらは持ち帰り用です。が、本日の『お茶会記録』には、今お書きくださったお名前のみを掲載します」
三人目。伯母君が首を傾げる。
「“掲載”って、どこかに張り出すの?」
「はい。学園図書室と市場の掲示板に。匿名も選べます。ただ、“ご縁”は名を呼ぶほど強くなるもので」
数秒の静寂。やがて、輪の内側で空気がほどけるのがわかった。
「まあ、今日はお話だけ伺って」
「わたくし、香水が飛ぶと困るから……」
「そうね、父に」
椅子が一脚、音もなく引かれる。退路に細い隙間が生まれた。僕は笑みを崩さず、カードをそっと卓に置く。
「ありがとうございます。お持ちのご厚意は、いつでも受け取れます。押し売りは致しません。ただ食卓は待てないことがあるので」
一番若い令嬢が、扇の下で小さく僕を見た。瞳に揺れがある。
「……わたくしは、一口。匿名で」
「感謝します。匿名の栄誉は、長持ちします」
僕はその場で彼女のカードに小さく印をつけ、封筒に収め、彼女のティーカップの足元に“返礼の小札”を忍ばせた。『あなたの匿名は、明日の温かさになります』。彼女は目だけで頷いて、静かに輪を離れた。
残った人たちは、粘る理由を失いかけていた。そこに、二段目の仕掛けを重ねる。僕は銀匙を持ち、カップの縁を一度、二度、三度と軽く叩いた。給仕の合図ではない。甘さの合図だ。
「紅茶に砂糖は三つまで、と王都衛生の手引にあります。四つ目からは“舌の感覚が鈍る”ので、お菓子の味がわからなくなる。——今日ここに、職人が丹誠込めた菓子があります。鈍らせるより、味わってください」
扇の蝶が、くるりと菓子の方へ向きを変える。舌の話に、彼女らの視線が甘い皿へ滑る。ふわりと輪がほどけ、退路は十分な広さになった。
「名誉伯爵さま、あとで」
「はい、あとで。菓子が呼んでいます」
僕は椅子の背に手を添え、礼をしながら滑るように立ち上がった。薔薇の鉢の香りが、風の向きで一瞬強まる。退路へ歩を移す。見送る視線が背に刺さらない角度を選び、給仕の流れと重なる。人の流れは川だ。合流すれば、海まで行ける。
廊下の角で一度だけ振り返ると、輪は完全にお菓子の周りに移っていた。匿名で一口を約した令嬢が、そっと札を懐に入れているのが見えた。
テラスの陰に出ると、風が冷たくて、頭が冴えた。胸の鼓動が少し速い。深呼吸をひとつ。腰の小さな帳面にさらさらと書き付ける。「寄付カードは“場”で配るより“出口”に置くほうが回る」、「匿名の栄誉の文言:効く」、「砂糖の話は万能」。
「よく逃げたじゃない」
背後から声。振り向けば、エメイラだ。薄い緑のドレスに、涼しい微笑。長卓の向こうで高位の方々と話していたはずが、いつの間に。
「助けて、って目で見てたわよ」
「見てないよ」
「見てた。でも、あの輪は自分でほどくのがよかった」
彼女はテラスの欄干に寄り、空を指す。
「さっき、あなた、砂糖を三つ叩いたわね」
「うん。三は、ほどける数だから」
「四つ目は?」
「“鈍る”。僕が鈍る」
エメイラはふっと笑った。「上出来。ところで、あの匿名の札。言葉、よかった」
「匿名の栄誉は長持ちする。祖父直伝」
「あなたの家は、道具と言葉の家だわ」
彼女は手を伸ばし、僕の襟を整える。指先が一瞬、喉元の皮膚をかすめる。心臓がまた早くなる。エメイラは何事もなかったように手を離し、少し真面目な声になる。
「“見せるより、残す”を、ちゃんとやってる。今日のあなたは、自分を残した。逃げるのは悪いことじゃないわ。逃げ方が、あなたの品位になるだけ」
「逃げ方の品位?」
「ええ。誰も傷つけず、そして次に会った時に笑える逃げ方。あなたのはそれ」
僕は頷いた。テラスの下では、庭師が白い砂利を均している。遠くで、さっきの令嬢が家族と歩く姿が見えた。胸元の封筒を、とても大事そうに押さえている。
「戻る?」とエメイラ。
「うん。出口の卓に、寄付カードをもう少し置いておきたい」
「同行してあげる。あなたが“逃げた”後は、戻り方が大事だから」
二人でサロンへ戻ると、さっきの輪はすでに形を失っていた。菓子の皿は綺麗に空で、砂糖壺のスプーンは三つ分の痕が見える。出口脇の小机に、寄付カードを扇のように広げる。エメイラが軽やかに言う。
「こちら、王家後援の小さな灯りです。お名前は要りません。必要なのは、明日の温かさ」
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全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
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