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幼少時代。
奇跡の連続。
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戦闘は終結に向かっている。
「兵士たちよ!かかれ!」
というナフェル騎士爵の声を受けてルステイン騎士団の兵士たちが参戦したからだ。残り半数以下になった凶賊達は逃げ場もなく応戦をしている。
兵士達はまだ年若い者が多く、新兵の中の幾人かは初陣だと言う事でガチガチに緊張しながら戦っている。
そんな一人を狙って賊が囲みから逃げようと剣を振るった。
「うわー!」
兵士は剣を受け損ねた。剣は兵士の手から飛んでいった。
「ふっ。青二才が。死ね」
と賊は思い切り剣を振るう。その瞬間
「え!?」
賊の剣が折れた。
「うおー!」
「いけー!」
「やれー!」
新兵達はその賊にまとまって襲いかかりその男を捕らえた。
同じ戦場ではもうすぐ除隊して結婚する兵士が戦っていた。
(愛するジュリアと結婚するまで死ねない!生き残るんだ!)
ベテランの兵士だが死ねない、という気持ちが大きく思い切った攻撃が出来ない。そのため賊と一対一の泥試合を繰り広げる事となった。
「くそっ。死ね!」
「なにくそ、お前こそ死ね!」
一進一退の攻防が繰り広げられる。
「あ!?」
そんな中兵士の武器がすっぽ抜けた。
万事休す、と思った。しかし
「あ!?」
賊の武器もすっぽ抜けた。
「負けてたまるかー!」
兵士が突き出していた拳が当たり、賊を倒した。兵士はこうして事なきを得た。
裏門の戦場には魔法使いの賊がいた。近づくと魔法が飛んでくるのでなかなか近づけない状態が続いた。幾人かの兵士は槍を投げて応戦したが、魔法使いはそれをひらりと避けた。
「おい!行くぞ!」
「ああ!行こう!」
決死の覚悟で飛び込むしかないと兵士達はお互いを鼓舞して走り出す。
「真正面から来ましたか。愚直な事で」
と魔法使いは笑いながら、案の定、魔法を撃とうとしてきた。
「くそっ!当たらなければ良いんだ!」
「魔法使いの詠唱より早く!急げ!」
皆、盾を構え当たらない事を願い走った。
「ふふっ。水の…あ!?」
魔法使いは先程兵士の投げた槍に足をのせ、すっ転んだ。魔法使いは思い切り頭からを地面に落ちる。そして頭を打って気絶した。
「ふふっ。バカめ。俺達の勢いに焦ってこけたか!」
「魔法使いよ、バカなヤツだった」
「結局俺たち何もしてないんじゃ?」
「違いない。あははは」
兵士達から笑い声が聞こえる。彼らは無傷で魔法使いを捕らえた。
店先で戦っていたドルトは足元に流れる賊の血で滑り、仰向けに倒れた。走馬灯のように今までの出来事が頭をよぎる。初めて商会の仕事をした丁稚時代。商会員として大きな仕事を成功させた時の喜び。商会長とナフェル騎士爵の鬼の特訓を受けて認められた時の嬉し涙。アニナと初めてデートした時のドキドキ感。生まれたばかりの息子を抱いた時の感動。
もう人生も終わりかと思った。が、賊が剣を振るう事はなかった。偶然出した足がサマーソルトを描き賊の顎にクリーンヒットしたのだ。賊はこの攻撃により昏倒し、ドルトは命拾いした。
「私もまだまだ死ねないようですね」
とドルトは呟き、起き上がって剣を構えた。
邪術師は襲いかかる前に魔獣を召喚していた。魔獣は店先にいたカダスを狙い襲いかかる。カダスは別の敵と戦いながら魔獣と戦う羽目になった。ベテランらしいテクニックで戦い続けるカダスだが、なかなかの使い手の賊と魔獣コンビに対しては分が悪い。
「カダス!今行く!」
相棒のペランスが気づき走って向かう。
「おお。頼む!」
カダスは焦りながら答えた。
ペランスは急いで向かうが到着する前にやられそうに見えた。
「くそ!カダスから離れろ!」
怒りに身を任せたペランスはその場に落ちていた賊のヘルメットを投げる。そのヘルメットは魔獣の口にスポッとはまり、抜けなくなった。
「アァーン、ガベガブ(なんじゃこりゃー)」
とヘルメットを吐き出そうともがき続ける魔獣。もはや戦力でなく、カダスとペランスにより相手コンビは成敗された。
ペギーは敵の射手と撃ち合いをしていた。実力は拮抗していて、なかなか決着がつかない。
「ヤバっ!?」
ペギーはもう矢の残数が少なくなって焦り、あらぬ方へ矢を撃ち込んでしまった…が、その矢は地面で跳ねて曲射になり、敵の射手を貫く事に成功した。
やった、と思ったペギーは一瞬力を抜く。しかし射手は最後の力を振り絞りペギーに矢を撃った。
「ヤバっ!?」
それを予期していなかったペギーは無防備に…一人の人間が立ちはだかる。フレドだ。フレドはペギーに覆い被さり矢を受けようとした。しかし、偶然にも賊の一人が前を横切り矢に刺され、抱きあう二人が残った。
「…すまん」
「いえ。ありがとうございます」
ペギーの顔が赤い。そしてフレドの顔も。矢は当たらなかったがどうやら二人ともハートを撃ち抜かれたようだった。
数々のドラマを繰り広げながら、戦闘は終結した。賊の方は死亡17名、戦闘不能10名。スサン商会側、兵士側はケガ一つなく終わった。
「ワシの采配は完璧じゃったな」
とナフェルは大笑いした。
「兵士たちよ!かかれ!」
というナフェル騎士爵の声を受けてルステイン騎士団の兵士たちが参戦したからだ。残り半数以下になった凶賊達は逃げ場もなく応戦をしている。
兵士達はまだ年若い者が多く、新兵の中の幾人かは初陣だと言う事でガチガチに緊張しながら戦っている。
そんな一人を狙って賊が囲みから逃げようと剣を振るった。
「うわー!」
兵士は剣を受け損ねた。剣は兵士の手から飛んでいった。
「ふっ。青二才が。死ね」
と賊は思い切り剣を振るう。その瞬間
「え!?」
賊の剣が折れた。
「うおー!」
「いけー!」
「やれー!」
新兵達はその賊にまとまって襲いかかりその男を捕らえた。
同じ戦場ではもうすぐ除隊して結婚する兵士が戦っていた。
(愛するジュリアと結婚するまで死ねない!生き残るんだ!)
ベテランの兵士だが死ねない、という気持ちが大きく思い切った攻撃が出来ない。そのため賊と一対一の泥試合を繰り広げる事となった。
「くそっ。死ね!」
「なにくそ、お前こそ死ね!」
一進一退の攻防が繰り広げられる。
「あ!?」
そんな中兵士の武器がすっぽ抜けた。
万事休す、と思った。しかし
「あ!?」
賊の武器もすっぽ抜けた。
「負けてたまるかー!」
兵士が突き出していた拳が当たり、賊を倒した。兵士はこうして事なきを得た。
裏門の戦場には魔法使いの賊がいた。近づくと魔法が飛んでくるのでなかなか近づけない状態が続いた。幾人かの兵士は槍を投げて応戦したが、魔法使いはそれをひらりと避けた。
「おい!行くぞ!」
「ああ!行こう!」
決死の覚悟で飛び込むしかないと兵士達はお互いを鼓舞して走り出す。
「真正面から来ましたか。愚直な事で」
と魔法使いは笑いながら、案の定、魔法を撃とうとしてきた。
「くそっ!当たらなければ良いんだ!」
「魔法使いの詠唱より早く!急げ!」
皆、盾を構え当たらない事を願い走った。
「ふふっ。水の…あ!?」
魔法使いは先程兵士の投げた槍に足をのせ、すっ転んだ。魔法使いは思い切り頭からを地面に落ちる。そして頭を打って気絶した。
「ふふっ。バカめ。俺達の勢いに焦ってこけたか!」
「魔法使いよ、バカなヤツだった」
「結局俺たち何もしてないんじゃ?」
「違いない。あははは」
兵士達から笑い声が聞こえる。彼らは無傷で魔法使いを捕らえた。
店先で戦っていたドルトは足元に流れる賊の血で滑り、仰向けに倒れた。走馬灯のように今までの出来事が頭をよぎる。初めて商会の仕事をした丁稚時代。商会員として大きな仕事を成功させた時の喜び。商会長とナフェル騎士爵の鬼の特訓を受けて認められた時の嬉し涙。アニナと初めてデートした時のドキドキ感。生まれたばかりの息子を抱いた時の感動。
もう人生も終わりかと思った。が、賊が剣を振るう事はなかった。偶然出した足がサマーソルトを描き賊の顎にクリーンヒットしたのだ。賊はこの攻撃により昏倒し、ドルトは命拾いした。
「私もまだまだ死ねないようですね」
とドルトは呟き、起き上がって剣を構えた。
邪術師は襲いかかる前に魔獣を召喚していた。魔獣は店先にいたカダスを狙い襲いかかる。カダスは別の敵と戦いながら魔獣と戦う羽目になった。ベテランらしいテクニックで戦い続けるカダスだが、なかなかの使い手の賊と魔獣コンビに対しては分が悪い。
「カダス!今行く!」
相棒のペランスが気づき走って向かう。
「おお。頼む!」
カダスは焦りながら答えた。
ペランスは急いで向かうが到着する前にやられそうに見えた。
「くそ!カダスから離れろ!」
怒りに身を任せたペランスはその場に落ちていた賊のヘルメットを投げる。そのヘルメットは魔獣の口にスポッとはまり、抜けなくなった。
「アァーン、ガベガブ(なんじゃこりゃー)」
とヘルメットを吐き出そうともがき続ける魔獣。もはや戦力でなく、カダスとペランスにより相手コンビは成敗された。
ペギーは敵の射手と撃ち合いをしていた。実力は拮抗していて、なかなか決着がつかない。
「ヤバっ!?」
ペギーはもう矢の残数が少なくなって焦り、あらぬ方へ矢を撃ち込んでしまった…が、その矢は地面で跳ねて曲射になり、敵の射手を貫く事に成功した。
やった、と思ったペギーは一瞬力を抜く。しかし射手は最後の力を振り絞りペギーに矢を撃った。
「ヤバっ!?」
それを予期していなかったペギーは無防備に…一人の人間が立ちはだかる。フレドだ。フレドはペギーに覆い被さり矢を受けようとした。しかし、偶然にも賊の一人が前を横切り矢に刺され、抱きあう二人が残った。
「…すまん」
「いえ。ありがとうございます」
ペギーの顔が赤い。そしてフレドの顔も。矢は当たらなかったがどうやら二人ともハートを撃ち抜かれたようだった。
数々のドラマを繰り広げながら、戦闘は終結した。賊の方は死亡17名、戦闘不能10名。スサン商会側、兵士側はケガ一つなく終わった。
「ワシの采配は完璧じゃったな」
とナフェルは大笑いした。
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