【完結保証】僕の異世界攻略〜神の修行でブラッシュアップ〜

リョウ

文字の大きさ
94 / 806
神の修行。

目を覚ます。

「リョウ様、そろそろ起きてくださいませ」

 イサリナさんの声で目が覚める。僕は温かい感触に包まれているのがわかる…これはお胸だ。リーリシアかな?極楽にいるのかな?あ、ここ極楽だったわ。

「あ、おはよう」
「やっと起きたの。心配したわ」

 リーリシアの声だ。やっぱりこのお胸はリーリシアか。

「ごめんなさい」
「あなたは悪くないわよ。悪いのはアネーシャを騙したあのバカ半神デミゴッド達だわ」
「やっぱりアネーシャさん騙されてたのか。道理で助けが遅いはずだわ」
「アネーシャもアネーシャよ。あんなバカの言うこと聞いてリョウの側を離れるなんて」
「なんて騙したの?」
「様子を見てるからしばらく離れて良いですよ、って言われたらしいの」
「あー。アネーシャさん、ありがとーって言って飛んでいきそう」
「あいつらね、半神デミゴッドって言ってここで修行しているやつなの。結構従順なものが多いけど、跳ねっ返りも多いわ。リョウに手を出すなんて信じられない」

 リーリシアのお胸が離れる。ああ、残念だ。

「で、僕は助かったんだね。どのくらい寝てたの?」
「丸二日ね」
「あちゃー。迷惑かけてごめんよ」
「いいわよ。あなたが悪いわけじゃないもの」
「そう?なら良いけど。リーリシアにまた会えてよかったよ」
「無事で良かったわ」

 リーリシアとキスをした。

「ふふふ。生きてるって素晴らしい」
「そう思ってくれて嬉しいわ」
「そういえばアネーシャさんは?まさか罰を受けたとか?」
「さっきまでいたけど看病と神力の使いすぎでダウンしたわ。リョウは覚えてないかもしれないけどリョウが最後に作った魔力の矢マナボルトがとんでもない威力で打ち消すの大変だったらしいわ」
「あれは夢でなかったのか。確か11か13作ったかなあ」
「一本一本がとんでもない威力の魔力の矢マナボルトがそんだけだもの。あなたの魔術の素質ウィザード・クオリティースって底知れないわ」
「そういえばあの時すごい冷静になって魔力を思いっきり溜めて力を込めたわ」
「マデリエネも魔力感じたらしいけどあれ、修練場貫通しそうな威力だったらしいわよ」
「ほんと?」
「修練場に傷をつけるの、私たちでも大変なのよ」

 ノックの音がする。リーリシアが返事をするとアネーシャさんが入ってきた。

「リョウ、起きたー。大丈夫ー?ごめんねー」
「良いですよー。アネーシャさんは悪くないんだし」
「騙されて目を離しちゃったー」
「それより看病ありがとうございます」
「うんー。お詫びに私これからリョウをびしばし鍛えるからねー」
「ありがとうございます」
「それよりー、あいつらの事聞きたいー?」
「ああ。どうなりましたか?」
「一人は全身打撲。一人はナイフであちこち刺されて、一人は錯乱による意識障害。今も幻覚に苦しんでる。まあ、命は取り留めた感じかなー」
「治ったらリベンジしたいですね」
「ていうかー。あいつらもう半神デミゴッドじゃないから」
「そうなのよ。寄ってたかって一人をなぶるなんて神の風上にもおけないの。ナーディルが怒って神力を取り上げたわ」
「私もロスハーンも怒ってロクな治療もしなかったから、今頃地上で大変だろうね」
「そう考えれば可哀想な気もするな」
「まーとりあえずよかったー」

 ノックをしてイサリナさんとナーディルさんが入ってきた。

「目がお覚めになりましたのですね。良かったです」
「リョウ、身体はなんともないか?れ
「はい。大丈夫です」
「すまんかったな。三人とも戦神の候補者だった。俺の監督が甘かったようだ」
「良いですよ。僕、生きてますから」
「そうか」
「それよりナーディルさんとイサリナさんには今回助けられました。咄嗟に頭を庇えたのはナーディルさんのおかげだし、あんだけ冷静になれたのだってイサリナさんのおかげです」
「ああ。もっと修行してもらわねばな」
「私ももっと修行をしていただきたいです」
「はい。わかりました。それより戦神ってなんですか?」
「ナーディル様の眷属神でございます。お母上様に私たち6神がいるように私たちにも手足のように動いてくれる神がいるのでございます」
「なるほど。また勉強しなきゃな」
「ここにいる半神デミゴッドは大概が眷属神の候補生だ。やつらは神になろうと日々戦っている」
「そうなんですね。色々知らない事ばかりだ」
「今度また教えるわね」
「リーリシア、ありがと」
「ねえねえ、私そろそろ休むー」
「はい。アネーシャさんありがとうございます」
「アネーシャ、ゆっくり休んで」
「お休み、アネーシャ」
「お疲れ様でございます」

 アネーシャさんは消えていった。

「でな、リョウ。犯行理由なんだがリョウを倒せば神になれるとか言う意味のわからないものだった」
「倒しても何にもないのに」
「半神共には言い聞かせておいたが、またそんなバカなやつが出たら言ってくれ」
「わかりました」
「さて、俺もやり残した事をやってくる。明日また待ってるぞ」
「はい。ありがとうございます」
「またね、ナーディル」
「お疲れ様でございます」
「イサリナも下がっていいわ。あなたも疲れたでしょ?休みなさいな」
「はい。お言葉に甘えて休まさせてもらいます。おやすみなさいませ」
「おやすみなさい」
「おやすみなさい」

 イサリナさんも部屋を出て行った。

 出ていくとリーリシアが抱きついてキスをしてくる。キスを返す。次第に激しくなるキス。言葉は要らなかった。リーリシアも僕も一糸纏わぬ姿となる。そのまま二人して身体を横たえる。

 
 夜ははじまったばかりだ。


 



感想 9

あなたにおすすめの小説

異世界転生したので、文明レベルを21世紀まで引き上げてみた ~前世の膨大な知識を元手に、貧乏貴族から世界を変える“近代化の父”になります~

夏見ナイ
ファンタジー
過労死したプラントエンジニアの俺が転生したのは、剣と魔法の世界のド貧乏な貴族の三男、リオ。石鹸すらない不衛生な環境、飢える家族と領民……。こんな絶望的な状況、やってられるか! 前世の知識を総動員し、俺は快適な生活とスローライフを目指して領地改革を開始する! 農業革命で食料問題を解決し、衛生革命で疫病を撲滅。石鹸、ガラス、醤油もどきで次々と生活レベルを向上させると、寂れた領地はみるみる豊かになっていった。 逃げてきた伯爵令嬢や森のエルフ、ワケありの元騎士など、頼れる仲間も集まり、順風満帆かと思いきや……その成功が、強欲な隣領や王都の貴族たちの目に留まってしまう。 これは、ただ快適に暮らしたかっただけの男が、やがて“近代化の父”と呼ばれるようになるまでの物語。

最強魔法は生活魔法!? ~異世界ではモンスター退治も生活のうち~

gagaga
ファンタジー
神の気まぐれにより異世界へと転移した主人公田辺竜太(大学生)が生活魔法を駆使して冒険したり町の人と触れ合ったりする物語です。 なお、神が気まぐれすぎて一番最初に降り立つ地は、無人島です。 一人称視点、独り言多め、能天気となっております。 なお、作者が気ままに書くので誤字脱字は多いかもしれませんが、大目に見て頂けるとありがたいです。 ただ、敢えてそうしている部分もあり、ややこしくてすいません。(^^;A ご指摘あればどんどん仰ってください。 ※2017/8/29 連載再開しました!

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

ひだまりのFランク冒険者

みなと劉
ファンタジー
ここは異世界。 そこの冒険者ギルドでは毎日仕事がてんこ盛り。 そんな中 冒険者ギルドには万年Fランクの冒険者が一人いる。 その名は、リルド。 彼は、特に何もない感じに毎日 「薬草採取」「石集め」Fランク向け「討伐」場合によっては「ポーション生成」をする。 この話はこの万年Fランク冒険者リルドの物語である。

家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜

奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。 パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。 健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。

【完結】うさぎ転生 〜女子高生の私、交通事故で死んだと思ったら、気づけば現代ダンジョンの最弱モンスターに!?最強目指して生き延びる〜

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
 女子高生の篠崎カレンは、交通事故に遭って命を落とした……はずが、目覚めるとそこはモンスターあふれる現代ダンジョン。しかも身体はウサギになっていた!  HPはわずか5、攻撃力もゼロに等しい「最弱モンスター」扱いの白うさぎ。それでもスライムやコボルトにおびえながら、なんとか生き延びる日々。唯一の救いは、ダンジョン特有の“スキル”を磨けば強くなれるということ。  跳躍蹴りでスライムを倒し、小動物の悲鳴でコボルトを怯ませ、少しずつ経験値を積んでいくうちに、カレンは手応えを感じ始める。 「このままじゃ終わらない。私、もっと強くなっていつか……」  最弱からの“首刈りウサギ”進化を目指して、ウサギの身体で奮闘するカレン。彼女はこの危険だらけのダンジョンで、生き延びるだけでなく“人間へ戻る術(すべ)”を探し当てられるのか? それとも新たなモンスターとしての道を歩むのか?最弱うさぎの成り上がりサバイバルが、いま幕を開ける!

[完]異世界銭湯

三園 七詩
ファンタジー
下町で昔ながらの薪で沸かす銭湯を経営する一家が住んでいた。 しかし近くにスーパー銭湯が出来てから客足が激減…このままでは店を畳むしかない、そう思っていた。 暗い気持ちで目覚め、いつもの習慣のように準備をしようと外に出ると…そこは見慣れた下町ではなく見たことも無い場所に銭湯は建っていた…