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ブラッシュアップ開始。
王都への旅路。
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馬車はルステインの街を走り出した。隣にはお爺様の騎馬。そして十数人の騎馬兵が僕達を守っている。伯爵家の騎馬兵の三分の一だそう。僕達の為にすいません。僕達は僕達で何人か護衛をつけている。ミザーリとフレドとジェンがうちの商会員で残りが傭兵だ。三人が騎馬に乗るのを初めてみたが様になってる。特にジェンは騎馬一体という感じでかっこいい。ジェンはあまり自分の事は話さないんだけど、うちに勤める前は何をやっていたんだろうな?
馬車は外に向かう大通りに出た。多くの馬車が行き交っていて、いかにも流通の要って感じの通りだ。左右にはホテルや宿が並び、馬車を使う商会用であろうか、たくさんの馬車置き場と倉庫が建ち並んでいる。そんな中を進むとザ・堅牢という感じの門が見えてきた。ここがルステインの入り口だろう。馬車が何台も並び、旅人が列をなしている中、僕達はそれをスルーして空いている門からルステインを出た。お父さんが驚いている。ここは貴族専用のゲートらしい。
窓から見るとルステインがどんどん小さくなっていくのが見える。ああ、旅に出てると実感する。齢五歳にしてはじめて外に出る旅だ。楽しんで行こう。
今回、スサン商会は馬車二台を出している。一台目はお父さん、デボンさん、そして僕。二台目はお兄さん達だ。どちらも長距離仕様で快適な物だという。確かにいつもの馬車より広く座面もクッションも柔らかい。この馬車で5日間、移動するのだ。今のうちに慣れておこう。
馬車は石畳の舗装路から未舗装路に変わる。バラック建ての建物が並ぶ。お父さんに聞くとここは貧民たちが勝手に作った貧民街だという。お父さんはここで馬車は絶対に停めてはいけないよ、と言っていた。そこからは農地が広がる。ルステインの台所を支える広大な土地だ。小麦畑が主で野菜畑もかなりあるとか。一度じっくり見たいものだ。そして最後には牧草地。馬や牛が放牧されている。牛が馬車に気づくと一斉に見るのが面白い。
馬車はルステインの勢力圏を抜けた。ここからは広い道が狭まり左右には自然が広がる。
「リョウ、ここからが旅の始まりだ。色々とあるかもしれないから、気を抜いててもいいがいつでも動けるようにしておくんだ」
「なんで?」
「ここからは魔獣や魔の亜人が出没し、盗賊の襲撃がある。これだけの護衛がいるから大丈夫だと思うが一応何があってもいいようにしておくんだ」
「わかった」
「俺も旅でやつらには散々な目にあっている。今回の旅は楽な物だが気をつけろよ」
「デボンさん、旅に出た事があるの?」
「ああ、俺はルステインに居を移すまであちこちを放浪していたんだ。錬金術師ってのは流れでも結構食えるから自由気ままにってやつだな」
「なるほど」
「リョウ、若いうちに旅に一度は出てみろ。人生観が変わるぞ」
「そうだね」
「リョウはまだ5歳だぞデボン。何を言ってるんだ」
「あははは。そうか、5歳だったな」
「リョウ、さっきはああ言ったが疲れたら寝ていいからな」
「うん!」
しばらくは森を切り開いた道が続くのだと言う。見ていたが変わり映えのしない景色だ。僕は次第に見飽きてきたのでデボンさんに錬金術について教えてくれと頼む。デボンさんの授業はわかりやすくて復習になる。デボンさんは僕の様子を見てこの旅は楽しくなりそうだと言っていた。
今日の宿はお父さんの行きつけの宿だった。宿の女将さんがすごい気さくで面白い。ロイック兄さんも何回か泊まったことがあるらしく色々と教えてくれた。お爺様とストラ兄さんと一緒にお風呂に入る。お爺様は筋肉がすごいが傷痕が何ヶ所もある。歴戦の戦士って感じだ。お爺様は旅に出たら風呂に入れるのは稀だ、清浄を覚えるか、覚えている人間を連れていくようにな、と言っていた。
宿のご飯は森で獲れた鹿だった。鹿肉はあっさりとしていて臭みが少なかった。たしか鉄分も豊富だったよな。お母さんに食べさせてあげたい。
次の日は朝からミザーリに付き合ってもらって訓練をする。ミザーリに槍を教えてもらってるけど身体が小さいからなかなか上手くいかない。早く大きくなりたいなあ。
訓練を終えて支度をして外に出る。僕は僕の荷物を自分で持っている。『収納』に…ふっふっふ。使えるようになったんだよ、僕。
馬車は快適に走り出した。ファンタジー小説だとお尻が痛いとか言っているが僕はまだ痛くなっていない。宿場町を抜けるとまた未舗装路だ。ここから道が悪くなるという。お尻が痛くなるのはこの先か?
馬車がガタゴトと言い出した。下手に喋ると舌を噛みそうだ。デボンさんを見ると馬車のクッションを錬金布に乗せて錬金術をしている。何をしてるんだろうと思ってたらそのクッションを僕にくれた。お尻の下に敷けという。敷いたら随分と楽になった。多分変質を使ったのだろう。便利な能力だなあ。お父さんにもクッションが渡る。お兄さん達の分はないけど大丈夫なのかな?
クッションができるとデボンさんの講義がはじまる。今日の講義は抽出を中心とした講義だ。抽出は基本の基本だ。何度も学んだ内容だけれども復習と。向こうとこっちの内容の差異もあるのでしっかりと聞く。
馬車は外に向かう大通りに出た。多くの馬車が行き交っていて、いかにも流通の要って感じの通りだ。左右にはホテルや宿が並び、馬車を使う商会用であろうか、たくさんの馬車置き場と倉庫が建ち並んでいる。そんな中を進むとザ・堅牢という感じの門が見えてきた。ここがルステインの入り口だろう。馬車が何台も並び、旅人が列をなしている中、僕達はそれをスルーして空いている門からルステインを出た。お父さんが驚いている。ここは貴族専用のゲートらしい。
窓から見るとルステインがどんどん小さくなっていくのが見える。ああ、旅に出てると実感する。齢五歳にしてはじめて外に出る旅だ。楽しんで行こう。
今回、スサン商会は馬車二台を出している。一台目はお父さん、デボンさん、そして僕。二台目はお兄さん達だ。どちらも長距離仕様で快適な物だという。確かにいつもの馬車より広く座面もクッションも柔らかい。この馬車で5日間、移動するのだ。今のうちに慣れておこう。
馬車は石畳の舗装路から未舗装路に変わる。バラック建ての建物が並ぶ。お父さんに聞くとここは貧民たちが勝手に作った貧民街だという。お父さんはここで馬車は絶対に停めてはいけないよ、と言っていた。そこからは農地が広がる。ルステインの台所を支える広大な土地だ。小麦畑が主で野菜畑もかなりあるとか。一度じっくり見たいものだ。そして最後には牧草地。馬や牛が放牧されている。牛が馬車に気づくと一斉に見るのが面白い。
馬車はルステインの勢力圏を抜けた。ここからは広い道が狭まり左右には自然が広がる。
「リョウ、ここからが旅の始まりだ。色々とあるかもしれないから、気を抜いててもいいがいつでも動けるようにしておくんだ」
「なんで?」
「ここからは魔獣や魔の亜人が出没し、盗賊の襲撃がある。これだけの護衛がいるから大丈夫だと思うが一応何があってもいいようにしておくんだ」
「わかった」
「俺も旅でやつらには散々な目にあっている。今回の旅は楽な物だが気をつけろよ」
「デボンさん、旅に出た事があるの?」
「ああ、俺はルステインに居を移すまであちこちを放浪していたんだ。錬金術師ってのは流れでも結構食えるから自由気ままにってやつだな」
「なるほど」
「リョウ、若いうちに旅に一度は出てみろ。人生観が変わるぞ」
「そうだね」
「リョウはまだ5歳だぞデボン。何を言ってるんだ」
「あははは。そうか、5歳だったな」
「リョウ、さっきはああ言ったが疲れたら寝ていいからな」
「うん!」
しばらくは森を切り開いた道が続くのだと言う。見ていたが変わり映えのしない景色だ。僕は次第に見飽きてきたのでデボンさんに錬金術について教えてくれと頼む。デボンさんの授業はわかりやすくて復習になる。デボンさんは僕の様子を見てこの旅は楽しくなりそうだと言っていた。
今日の宿はお父さんの行きつけの宿だった。宿の女将さんがすごい気さくで面白い。ロイック兄さんも何回か泊まったことがあるらしく色々と教えてくれた。お爺様とストラ兄さんと一緒にお風呂に入る。お爺様は筋肉がすごいが傷痕が何ヶ所もある。歴戦の戦士って感じだ。お爺様は旅に出たら風呂に入れるのは稀だ、清浄を覚えるか、覚えている人間を連れていくようにな、と言っていた。
宿のご飯は森で獲れた鹿だった。鹿肉はあっさりとしていて臭みが少なかった。たしか鉄分も豊富だったよな。お母さんに食べさせてあげたい。
次の日は朝からミザーリに付き合ってもらって訓練をする。ミザーリに槍を教えてもらってるけど身体が小さいからなかなか上手くいかない。早く大きくなりたいなあ。
訓練を終えて支度をして外に出る。僕は僕の荷物を自分で持っている。『収納』に…ふっふっふ。使えるようになったんだよ、僕。
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馬車がガタゴトと言い出した。下手に喋ると舌を噛みそうだ。デボンさんを見ると馬車のクッションを錬金布に乗せて錬金術をしている。何をしてるんだろうと思ってたらそのクッションを僕にくれた。お尻の下に敷けという。敷いたら随分と楽になった。多分変質を使ったのだろう。便利な能力だなあ。お父さんにもクッションが渡る。お兄さん達の分はないけど大丈夫なのかな?
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