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ブラッシュアップ開始。
王都よ、またね。
役人の陳情が終わってマックスさんと別れ、僕とストラ兄さんは侍従の人を見つけて王子様達と会えるか聞いた。しばらく待っていると年齢が高めの侍従の人がやってきた。
「リョウエスト様、ストラスト様。誠に申し訳ありませんが王子様方は現在公務中でございます。もしよろしければ伝言承ります」
「そうですか。明後日ルステインに帰る事になったので、今度は4ヶ月後に会いましょうとウルリッヒ様に伝えてください」
「ルディス様、ルマーニ様に、またすぐ、王城に来ますと、お願いします」
「かしこまりました。今後とも王子様、王女様方と仲良くして頂けるようお願い致します」
「「はい」」
「ありがとうございました」
「それでは失礼致します」
「失礼、します」
僕とストラ兄さんは馬車に乗り込みタウンハウスに戻った。あっけない別れだったけど仕方ないよね。
旅立つ日がやってきた。着替えや細々としたものは全て『収納』に入れて旅装になり、お世話になったマチルダさんに挨拶をして外に出た。帰りは馬車2台、ミザーリ、フレド、ジェンと傭兵7人の旅だ。マックスさんはもう少し王都でやる事があるので残ることになった。しばしマックスさんやお爺様とお別れである。
馬車に乗り込むと騎士が前を塞いだ。
「スサン商会の馬車とお見受けする。しばし待たれよ。王子様、王女様方のお見送りである」
僕達は頭を下げて待った。近衛に守られた馬車が来た。ウルリッヒ様、ルマーニ様、ルディス様が出てくる。
「顔を上げてくれ」
僕達は顔を上げた。
「間に合って良かった。あのままお別れは淋しいからな」
「僕、最後に会いたかったのー」
「二人からの伝言を聞いて無理やりこの時間に出てきたのよ」
ウルリッヒ様が話し始める。
「ロイックエン、今度は出入り業者でくるんだな?」
「はい。そうですが、私は殿下方の友人としても訪れるつもりです」
「そうか…ストラスト、4ヶ月後だな」
「そうだね。その頃にまた王都に寄るよ。ウルリッヒはそれまで勉強がんばってね」
「ああ。目指すはお前と同じクラスだからな。負けてられん」
「楽しみにしてる」
「ああ。私もだ」
「リョウエスト、お前の希望通りの工房を作り上げてやるぞ。楽しみにな。また遊びに来い」
「はい!」
今度はルマーニ様だ。
「ロイックエーン。またお話ししてねー」
「はい。とっておきの話を用意しますね」
「ストラストー。兄上をよろしくね」
「かしこまりました。ウルリッヒと仲良くします」
「リョウー。いなくなるの寂しい。また遊んでね」
「はい!また遊んでね」
「美味しい料理待ってるね」
「はい!」
「またね」
「はい、また」
最後はルディス様だ。
「ロイックエン、楽しいお話ありがとう。私、婚約が決まりそうなの。あなたに色々注文するから頼むわね」
「はい。ご要望通り揃えてみせます」
「ストラスト、うちの弟達を頼むわね。そそっかしい所があるけどフォローしてあげて」
「はい。フォローは任せてください」
「リョウ、私の婚礼の時の料理を考えといてね。また遊びましょう」
「はい!遊んで、下さい」
「では、気をつけてな」
「またね」
「また会いましょう」
「はい。またお会いましょう」
「ありがとうございました」
「またね」
王子様方は馬車に乗り込み去っていく。それを見送って僕達は馬車に乗った。たった数日間だったけど僕たちは友達になった。これからもこの友情が続くよう、僕はリーリシアに願った。
馬車は貴族街の門を通って王都の市街地へ入る。途中で道を曲がりお父さんの常宿に停まる。スージーさんを迎える為だ。スージーさんがお兄さん達が乗った馬車に乗り、合図が出て馬車が走り始める。
「ふう。ひと勝負終わったな。やっと良い目が出たぜ」
デボンさんが外をみながら言う。
「そうだな。ひと勝負終わった。だが私達はこれからが勝負だよ」
お父さんが答える。
「そうか。俺もこれからもうひと勝負だ。こいつをくれた王様に恥をかかせたくないからな」
デボンさんが国家錬金術師の看板を取り出し眺める。
「私も王国御用商会という看板に負けないようがんばるか」
「僕は、王国の、料理番。がんばる」
「リョウはそこそこで良いんじゃないか?」
「デボンさん。美味しい料理、待ってる人、いる」
「そうか。そうだよな。それが『王国の料理番』だからな」
「リョウ、がんばるのは良いが、無理して大人にならなくても良いぞ。お前は私の可愛い子だ。いつでも甘えるといい」
「はい。甘える」
大通りは店が立ち並ぶ風景から倉庫街の風景に変わる。もうすぐ王都の入り口だ。傭兵達が乗る走竜が馬車の横を走る。王都を出た先の貧民街を警戒する為だろう。
馬車は門を越える。貧相なバラック小屋が立ち並ぶ道に出た。物乞いたちがわらわらと集まる。その目はうつろで生気がない。それから逃れるようにミザーリ達や傭兵は武器を抜き威嚇する。やがてバラック小屋はまばらになり、僕は窓から後ろを眺めた。
お兄さん達が乗る馬車越しに王都の門がかすかに見えた。
「リョウエスト様、ストラスト様。誠に申し訳ありませんが王子様方は現在公務中でございます。もしよろしければ伝言承ります」
「そうですか。明後日ルステインに帰る事になったので、今度は4ヶ月後に会いましょうとウルリッヒ様に伝えてください」
「ルディス様、ルマーニ様に、またすぐ、王城に来ますと、お願いします」
「かしこまりました。今後とも王子様、王女様方と仲良くして頂けるようお願い致します」
「「はい」」
「ありがとうございました」
「それでは失礼致します」
「失礼、します」
僕とストラ兄さんは馬車に乗り込みタウンハウスに戻った。あっけない別れだったけど仕方ないよね。
旅立つ日がやってきた。着替えや細々としたものは全て『収納』に入れて旅装になり、お世話になったマチルダさんに挨拶をして外に出た。帰りは馬車2台、ミザーリ、フレド、ジェンと傭兵7人の旅だ。マックスさんはもう少し王都でやる事があるので残ることになった。しばしマックスさんやお爺様とお別れである。
馬車に乗り込むと騎士が前を塞いだ。
「スサン商会の馬車とお見受けする。しばし待たれよ。王子様、王女様方のお見送りである」
僕達は頭を下げて待った。近衛に守られた馬車が来た。ウルリッヒ様、ルマーニ様、ルディス様が出てくる。
「顔を上げてくれ」
僕達は顔を上げた。
「間に合って良かった。あのままお別れは淋しいからな」
「僕、最後に会いたかったのー」
「二人からの伝言を聞いて無理やりこの時間に出てきたのよ」
ウルリッヒ様が話し始める。
「ロイックエン、今度は出入り業者でくるんだな?」
「はい。そうですが、私は殿下方の友人としても訪れるつもりです」
「そうか…ストラスト、4ヶ月後だな」
「そうだね。その頃にまた王都に寄るよ。ウルリッヒはそれまで勉強がんばってね」
「ああ。目指すはお前と同じクラスだからな。負けてられん」
「楽しみにしてる」
「ああ。私もだ」
「リョウエスト、お前の希望通りの工房を作り上げてやるぞ。楽しみにな。また遊びに来い」
「はい!」
今度はルマーニ様だ。
「ロイックエーン。またお話ししてねー」
「はい。とっておきの話を用意しますね」
「ストラストー。兄上をよろしくね」
「かしこまりました。ウルリッヒと仲良くします」
「リョウー。いなくなるの寂しい。また遊んでね」
「はい!また遊んでね」
「美味しい料理待ってるね」
「はい!」
「またね」
「はい、また」
最後はルディス様だ。
「ロイックエン、楽しいお話ありがとう。私、婚約が決まりそうなの。あなたに色々注文するから頼むわね」
「はい。ご要望通り揃えてみせます」
「ストラスト、うちの弟達を頼むわね。そそっかしい所があるけどフォローしてあげて」
「はい。フォローは任せてください」
「リョウ、私の婚礼の時の料理を考えといてね。また遊びましょう」
「はい!遊んで、下さい」
「では、気をつけてな」
「またね」
「また会いましょう」
「はい。またお会いましょう」
「ありがとうございました」
「またね」
王子様方は馬車に乗り込み去っていく。それを見送って僕達は馬車に乗った。たった数日間だったけど僕たちは友達になった。これからもこの友情が続くよう、僕はリーリシアに願った。
馬車は貴族街の門を通って王都の市街地へ入る。途中で道を曲がりお父さんの常宿に停まる。スージーさんを迎える為だ。スージーさんがお兄さん達が乗った馬車に乗り、合図が出て馬車が走り始める。
「ふう。ひと勝負終わったな。やっと良い目が出たぜ」
デボンさんが外をみながら言う。
「そうだな。ひと勝負終わった。だが私達はこれからが勝負だよ」
お父さんが答える。
「そうか。俺もこれからもうひと勝負だ。こいつをくれた王様に恥をかかせたくないからな」
デボンさんが国家錬金術師の看板を取り出し眺める。
「私も王国御用商会という看板に負けないようがんばるか」
「僕は、王国の、料理番。がんばる」
「リョウはそこそこで良いんじゃないか?」
「デボンさん。美味しい料理、待ってる人、いる」
「そうか。そうだよな。それが『王国の料理番』だからな」
「リョウ、がんばるのは良いが、無理して大人にならなくても良いぞ。お前は私の可愛い子だ。いつでも甘えるといい」
「はい。甘える」
大通りは店が立ち並ぶ風景から倉庫街の風景に変わる。もうすぐ王都の入り口だ。傭兵達が乗る走竜が馬車の横を走る。王都を出た先の貧民街を警戒する為だろう。
馬車は門を越える。貧相なバラック小屋が立ち並ぶ道に出た。物乞いたちがわらわらと集まる。その目はうつろで生気がない。それから逃れるようにミザーリ達や傭兵は武器を抜き威嚇する。やがてバラック小屋はまばらになり、僕は窓から後ろを眺めた。
お兄さん達が乗る馬車越しに王都の門がかすかに見えた。
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