【完結保証】僕の異世界攻略〜神の修行でブラッシュアップ〜

リョウ

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旅立つ者。

王様達の食卓。

 国王様達はウキウキしていた。あのリョウエストが素晴らしい料理を用意してくれると言う事で楽しみで仕方なかった。しかも新しいスタイルが聞いた通りガッチリとはまれば以降の外交が楽になることこの上ない状況なのである。リョウエストはそこまで考えて料理を作っているのか、と感嘆する。

 王様、お妃様、先王様ご夫妻、ウルリッヒ様、ルマーニ様、ルディス様は時間より早く食堂に集まった。みな苦笑いである。それほどみな食事が楽しみだったのだ。
 最初に侍従長サイスから説明がある。

「本日のお料理のスタイルはウルリッヒ・スタイルと銘打っておこないます。まずは前菜と食前酒、スープ、魚料理、肉料理、口直しと続きます。その後メイン料理とサラダ、その後食後の甘いものであるルディスとお茶の時間です。一品一品は量はさほど多くありませんが最後にはお腹満腹にしてみせるとリョウエスト様が申しております。ではごゆっくり会話をしながらお楽しみくださいませ」

 そう言い終わると配膳する給仕が一斉に中に入ってくる。ここまではいつも通りだ。ここからが違う。

「まず前菜でございます。オウトールのサラダ、ガブド(ほうれん草)の甘辛ルマーニ和え、鳥ハムでございます。食前酒は白ワイン。新しい製法で作られた最高級ワインを冷やしました。未成年の皆様にはレモネードという爽やかな甘みのジュースをご用意いたしました」
「では頂こう…美味いな。ガブドのやつはなかなかだ。ワインによく合う」
「あの者はまた腕をあげたようじゃな」
「このジュースおいしー。ルマーニの名前使ったお料理、おいしー」
「ウルリッヒスタイルの最初か。なかなか楽しいな」
「これが今度の婚約食事会に出るのね。うれしいわ」

 みんなの皿が空になると、食器を下げ、また新しい料理が入ってくる。

「次の料理はロイックソースの具沢山スープという料理です。ドンナーをベースにしたお料理です。こちらも白ワインでどうぞ」
「うむ。ああ。この程よい酸味がたまらないな」
「いつもより温かいスープじゃな」
「ほんとだ。あまり冷えてないな」
「ロイックってあのロイック?」
「そうだな。多分あのロイックだろう」
「これも美味しいわ」

「次の料理は焼き魚です。ルマーニソースをおかけになってお食べください。なお、こちらも白ワインでどうぞ」
「比較的に淡白な魚だがこのソースをかける事によって断然味が変わるな」
「これで一杯やるのもおつな味じゃな」
「色々楽しめて良いな、このスタイルは」
「ルマーニのーそーすー」 
「ルマーニのソースって魚にも合うわね」

「続きまして肉料理です。リョウチキンのストラソースがけです。リョウエスト様から新しいソースを是非お試しくださいとの事。こちらは赤ワインでどうぞ」
「料理ごとに酒を選ぶとは。リョウエストは本当に五歳か?」
「はっはっは。ワインによう合ってるわ」
「ストラソース、美味いな」
「ストラって、あのストラ」
「このソース海の向こうに持って行きたいわ」

「続きまして、口直しとしまして、氷菓をお楽しみください。本日はりんごの氷菓を選びました。甘い品種のりんごをお楽しみください」
「ここで甘い氷菓が出るとは。面白いな」
「ねえ、あなた。これ美味しいわ」
「口の中をさっぱりさせるためにこれを出したのかな?」
「これおいしー」
「これは向こうでも食べれそうだわ」

「続きましてメインでございます。本日は牛肉のロールキャベツと言う料理とドンナーとハーブのパスタサラダでございます。お腹の状態でパンを食べてくださいとリョウエスト様は申しております。こちらの料理は赤ワインでどうぞ」
「これは美味い。牛肉にスープの味が染みている。周りのキャベツがいいアクセントになっておるな」
「あなた、これはまた食べたいわ」
「そうだな」
「見事じゃな。王国の料理番に相応しいな」
「前の口直しでさらに料理が美味しくなった。あの五歳児はほんとすごいな」
「リョウー。おいしいよ」
「リョウを連れていけないのが残念だわ」

「最後になります。最後に甘いものとお茶を嗜むことをルディスと言う名前で登録したとおっしゃっておられます。本日はフルーツルディスというお菓子です。お茶はさっぱりとしたお茶をご用意しております」
「いやっ。あの五歳児は料理神か?ここまでハマると外交が楽になるわ」
「あなた、これ昼間にたべていいのかしら?」
「いいんじゃないか?」
「リョウに聞いてみるわ」
「これはウルリッヒスタイルをつけてくれてありがとうだな」
「おいしー」
「私の名前が。うふふふ。しかも美味しい」
「サイスよ、リョウエストをこれに」
「はっ。少々お待ちくださいませ」

 しばらく経ってリョウエストが現れた。

「リョウエストよ。見事だった。この新しいスタイルは王室だけではなく、各貴族達へも広がるだろう。まずは我が子らの名前を素敵なものに変えてもらって感謝する」
「はい、王様。美味しく、食べて下さった。ありがとうございます」
「リョウ、さっきのルディス?は昼間食べても良いの?」
「はい!どうぞ!」
「でも1日何個も食べたら太るかしら?」
「はい。気をつけて」
「わかったわ」
「リョウエストよ。また腕を上げたな」
「ありがとうございます」
「ワシの名前を船乗りの奇病に効く料理に使ってもらったと聞く。感謝するぞ」
「どういたしまして」
「あなたの一生懸命さがお料理に出てましたよ」
「ありがとうございます」
「リョウエスト、このスタイルに私の名前を使ってもらえて感謝する」
「勝手に使って、すみません」
「いや。謝ることはない。このスタイルは大いに流行るだろう。そこに私の名前がついているのだから感謝しかないぞ」
「ありがとうございます」
「リョウ、美味しかった。また遊ぼうね」
「うん!」
「リョウ、あなた最高だわ。私の名前を使ってもらえて、しかもあんな美味しいものにつけてくれるだなんて。あなた、私の国に来ない?」
「んー。ルステインがやっぱり…」
「そうよね。仕方ない、諦めるか」
「あの、向こうの料理人を、こっちで勉強させるの、良い。代わりに、何かしてもらうとか、いい」
「なるほど。料理の留学というのも一つの手だな」
「なかなか今回の外交は面白くなりそうじゃの」
「そうだ。リョウエスト、相手国サテラージャは牛肉を食べない国だ。よろしく頼む」
「わかり、ました」








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