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6歳の力走。
エフェルト公爵の驚き。
エフェルト公爵様のパーティーが始まった。夜会のスタイルで参加する。今日はマックスさんも一緒だ。他にルステイン領の上位の貴族が参加している。何故か僕はエフェルト公爵様の隣で座っている。
始まる前にエフェルト公爵様に頼まれてエフェルト公爵邸で肉料理を一品作る事になった。珍味、という指定である。今回は秘密兵器がある。存分に食べてもらいたい。流石公爵様、早速ウルリッヒスタイルを導入し、今日は夕食会が半分とパーティー半分という形になっていた。
1品目はオウトールのルマーニソース。甘辛く焼いたものだ。それに鶏肉のささみときゅうりを塩で揉んだもの。ちょうど良い塩梅で塩辛さは感じない。年齢が年齢なのでお酒は飲めないのだが、これは酒に合うだろうと思う。
2品目はモロコ(とうもろこし)のポタージュ。これは僕のレシピだな。ブイヨンがないから味の深みはイマイチなんだよな。ブイヨン、作ろうかな。
3品目は淡白な魚に甘辛いルマーニソースをかけたものだ。エフェルト公爵様の所のシェフは本当に研究熱心だ。
4品目、肉料理、僕のターンだ。
「さて、みんな聞いてくれ。この次に出る肉料理は僕の友人で、ここにいる『王国の料理番』リョウエスト・スサン君に頼んだものだ。テーマは珍味という内容で作ってもらった。私は何の肉かは知らないが、試食したものによると最高の美味さだったと言う。みんなまずは食べてみよう。それからリョウエスト君に正解を聞こうじゃないか」
ハードルが上げられた。大丈夫だろうか。
あまり食べないよね。ここの世界では。発注担当のドン引いた顔を思い出す。みんな正解を聞いたらどんな反応するんだろう。
「これは面白い感触だ。美味いな」
「美味しいわね」
「噛み切りずらいのもあるが美味しい」
「これ、塩と胡椒だけでしょ?なんでこんなに味が違うのかしら」
エフェルト公爵様もニコニコしている。
「うまいな。リョウエスト君」
「なんのお肉かわかりますか?」
「さっぱりわからないよ」
「良かった。公爵様、知らない。良かった」
「さて、答え合わせをしようか」
エフェルト公爵様が立ち上がる
「さて、正解を言ってもらおう」
「牛の心臓、舌、内臓、です」
おおーっと言う声がする。みな驚いているようだ。
「これは盲点だった。我が領の特産の牛にまだこんな美味い所があるとは。美食を気取っていたがまだまだのようだ」
「ありがと」
「さすがリョウエスト君。よく研究しているな。嫌な感じが全くしなかった。処理をしているのかね?」
「そうです。処理はシェフに、教えた」
「ありがとう。また楽しませてもらうよ」
「お口直しに、牛のすじ肉を、使った美味しい料理を」
「すじ肉とはまた珍しい部位を」
「加工で、おいしくなるの」
エフェルト公爵様は立ち上がりまたみんなに声をかけた。
「リョウエスト君が今度はこんな席では滅多に出ないすじ肉を美味しくしてくれるそうだ。私はそれに驚いている。みなも感想を聞かせてくれ」
料理が配られる。ふっふっふ。この世界の人は絶対食べた事のない味だ。土手煮だ。食らえ。
「エクセレント!エクセレントだよリョウエスト君。なんだねこの調味料は。肉もトロトロしてるじゃないか」
「これ、ロスハーン神殿、作ってるミソという、調味料」
「なるほどこれが噂の…」
「美味いな。実に美味いな」
「公爵様。これは美味いですね」
「この独特な風味がたまりませんね」
「リョウは天才だな。やはり」
「これは酒が進む一品です」
「公爵様、これも特産に使えますな」
公爵様は思い当たったようだ。
「リョウエスト君、もしかして」
「全部牛。ただ焼く、レシピいらない。リョウ土手煮は買って」
「おお。なんと言う事だ。私のために用意してくれたのだな」
「公爵様、お友達」
「ありがとう、友よ。最高のプレゼントだ」
僕は抱きしめられる。公爵様の商売になれば良いね。
続いては氷菓だった。僕が作るよりうんと芸術的だった。うまいなあ。
メインは牛カツだった。僕の基本ソースを甘辛くしている。僕が作った豚カツソースとは違った方向性だ。いずれこの世界にもドミグラスソースなんかが出るのかな。
「これ、おいしーです」
「良かったよ。だがこの原型もリョウエスト君が作っている。今回私は新たな調味料を知った。これも取り入れたオリジナルソースを作らせていきたいと思う」
「公爵様なら、できる」
「ありがとう」
最後はルディスだった。バナナを挟んだルディスだった。やるな、シェフ。
「これ、良く作られてる」
「そうか。相当研究したようだからな」
「シェフはすごい」
「そういっていたと伝えておくよ。だが君の方が断然すごいよ」
「ありがと」
「社交シーズンがこれほど楽しく思えたのも久しぶりだ。やはり料理がどこでも発展してきたからだろうな」
「公爵様が、広げてくれた。ありがと」
「そうか。そう思ってくれて嬉しい」
ルディスが終わってから席が片付けられ立食パーティーに様変わりした。色々な人に呼ばれ褒められた。また最後まで残って夜食を作った。今回は豚汁を作ってみたよ。
始まる前にエフェルト公爵様に頼まれてエフェルト公爵邸で肉料理を一品作る事になった。珍味、という指定である。今回は秘密兵器がある。存分に食べてもらいたい。流石公爵様、早速ウルリッヒスタイルを導入し、今日は夕食会が半分とパーティー半分という形になっていた。
1品目はオウトールのルマーニソース。甘辛く焼いたものだ。それに鶏肉のささみときゅうりを塩で揉んだもの。ちょうど良い塩梅で塩辛さは感じない。年齢が年齢なのでお酒は飲めないのだが、これは酒に合うだろうと思う。
2品目はモロコ(とうもろこし)のポタージュ。これは僕のレシピだな。ブイヨンがないから味の深みはイマイチなんだよな。ブイヨン、作ろうかな。
3品目は淡白な魚に甘辛いルマーニソースをかけたものだ。エフェルト公爵様の所のシェフは本当に研究熱心だ。
4品目、肉料理、僕のターンだ。
「さて、みんな聞いてくれ。この次に出る肉料理は僕の友人で、ここにいる『王国の料理番』リョウエスト・スサン君に頼んだものだ。テーマは珍味という内容で作ってもらった。私は何の肉かは知らないが、試食したものによると最高の美味さだったと言う。みんなまずは食べてみよう。それからリョウエスト君に正解を聞こうじゃないか」
ハードルが上げられた。大丈夫だろうか。
あまり食べないよね。ここの世界では。発注担当のドン引いた顔を思い出す。みんな正解を聞いたらどんな反応するんだろう。
「これは面白い感触だ。美味いな」
「美味しいわね」
「噛み切りずらいのもあるが美味しい」
「これ、塩と胡椒だけでしょ?なんでこんなに味が違うのかしら」
エフェルト公爵様もニコニコしている。
「うまいな。リョウエスト君」
「なんのお肉かわかりますか?」
「さっぱりわからないよ」
「良かった。公爵様、知らない。良かった」
「さて、答え合わせをしようか」
エフェルト公爵様が立ち上がる
「さて、正解を言ってもらおう」
「牛の心臓、舌、内臓、です」
おおーっと言う声がする。みな驚いているようだ。
「これは盲点だった。我が領の特産の牛にまだこんな美味い所があるとは。美食を気取っていたがまだまだのようだ」
「ありがと」
「さすがリョウエスト君。よく研究しているな。嫌な感じが全くしなかった。処理をしているのかね?」
「そうです。処理はシェフに、教えた」
「ありがとう。また楽しませてもらうよ」
「お口直しに、牛のすじ肉を、使った美味しい料理を」
「すじ肉とはまた珍しい部位を」
「加工で、おいしくなるの」
エフェルト公爵様は立ち上がりまたみんなに声をかけた。
「リョウエスト君が今度はこんな席では滅多に出ないすじ肉を美味しくしてくれるそうだ。私はそれに驚いている。みなも感想を聞かせてくれ」
料理が配られる。ふっふっふ。この世界の人は絶対食べた事のない味だ。土手煮だ。食らえ。
「エクセレント!エクセレントだよリョウエスト君。なんだねこの調味料は。肉もトロトロしてるじゃないか」
「これ、ロスハーン神殿、作ってるミソという、調味料」
「なるほどこれが噂の…」
「美味いな。実に美味いな」
「公爵様。これは美味いですね」
「この独特な風味がたまりませんね」
「リョウは天才だな。やはり」
「これは酒が進む一品です」
「公爵様、これも特産に使えますな」
公爵様は思い当たったようだ。
「リョウエスト君、もしかして」
「全部牛。ただ焼く、レシピいらない。リョウ土手煮は買って」
「おお。なんと言う事だ。私のために用意してくれたのだな」
「公爵様、お友達」
「ありがとう、友よ。最高のプレゼントだ」
僕は抱きしめられる。公爵様の商売になれば良いね。
続いては氷菓だった。僕が作るよりうんと芸術的だった。うまいなあ。
メインは牛カツだった。僕の基本ソースを甘辛くしている。僕が作った豚カツソースとは違った方向性だ。いずれこの世界にもドミグラスソースなんかが出るのかな。
「これ、おいしーです」
「良かったよ。だがこの原型もリョウエスト君が作っている。今回私は新たな調味料を知った。これも取り入れたオリジナルソースを作らせていきたいと思う」
「公爵様なら、できる」
「ありがとう」
最後はルディスだった。バナナを挟んだルディスだった。やるな、シェフ。
「これ、良く作られてる」
「そうか。相当研究したようだからな」
「シェフはすごい」
「そういっていたと伝えておくよ。だが君の方が断然すごいよ」
「ありがと」
「社交シーズンがこれほど楽しく思えたのも久しぶりだ。やはり料理がどこでも発展してきたからだろうな」
「公爵様が、広げてくれた。ありがと」
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